2007年07月13日

ここを乗り越えられれば大きくなれる~阿部勇樹

正直なところ阿部には「中途半端」という印象しかなかった。とくにアテネ五輪代表の頃は。

阿部は大事な大会の前になるとよくケガに見舞われて、そのせいもあってか代表チームで本職のボランチで出場する機会はあまりなかった。

ただ、彼がボランチで使われないのは、ケガの為だけではないと思う。

阿部にはFKという強烈な武器があるのだけれど、それ以外のアピールポイントに欠ける。僕はそう思っていた。

今野や鈴木ほど「守備の人」というスタイルの選手ではないし、かといって伸二のようなパサータイプでもない。身体的にも中肉中背、飛び抜けた特徴はない。

ある程度なんでもできるけど、(ボランチとして)強烈な武器がない。稻本のような突進力も福西のような強さも、遠藤のようなパスもない。

そんな阿部を変えたのはやはりオシム監督の力だろう。

正直、僕はジェフの試合をみることはほとんどなくて、せいぜいスポーツニュースや雑誌などを読む程度だったが、ジェフにおける「阿部の存在感」はどんどん増している、そういう評価が多かった。

そしてオシム監督が代表の監督になり(当然のように)阿部は代表チームの主軸となった。

最近は代表ではCBとしてプレイすることが多い阿部だが、そのプレイを見るたびに「阿部ってこんなに良い選手だったのか!」と感嘆させられることが多かった。

そしてカタール戦。阿部に不運が待っていた。今回のアジアカップでは本職の坪井を差し置いてのCBでの出場である。無様なプレイをするわけにはいかない。そして恩師オシムの進退がかかるかもしれない大会。なのに・・・。

一番の悔しさを感じているのは彼のはずだ。

でもこれこそ阿部にとって「チャンス」なのではないかと思う。

どの選手にもターニングポイントとなる試合や大会がある。

たとえば、前園真聖はアトランタ五輪最終予選のサウジアラビア戦で、中田英寿はジョホールバルで、中澤は04年のアジアカップで飛躍を遂げた。

闘莉王のいないこの大会、彼にかかる期待は大きい。

ワンランク上の存在へ。このアジアカップを通じて代表の「真の中軸」になってほしい。





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posted by asanotakuboku |20:59 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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