2008年05月25日

歓喜、そして悲劇・・・陸上「中国オープン」が最終日迎える

4日間にわたって行われた陸上の五輪テスト大会「中国オープン」も今日が最終日。北京五輪の舞台となる国家体育場で、さまざまな思いを持つ選手たちが五輪前哨戦を戦った。

主役はなんと言っても劉翔だった。当初予選でレーンの状況を確かめるだけかと思われていたが、準決勝と決勝、3レースを戦い、2階席まで埋めた観客の期待に応えた。

テスト大会とはいえ、これだけのプレッシャーを受けながら、きちっと勝ってくるところはさすがだと思った。

ちなみに、劉翔は準決勝と決勝、いずれもフライングをやった。

本人の話によると、一回目は「会場の雰囲気を高めるために故意に」、二回目は“わざと”ではなく、「スターター(中国人)のタイミングが国際大会と異なったから」ということだ。

だがコーチの話によると、「フライングをしたあとの緊張状態を体験しておくため」2回とも“わざと”だったはず、と分析した。世界の先頭を走り続けるアジアのハードル王・・・“テスト”の内容も並みではない。

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期待通りの走りを見せた劉翔(中国)


四川大地震に遭遇しながら、今大会に出場した四川勢の頑張りぶりは印象に残った。特に、素晴らしかったのは、最終日に行われた男子400mリレーでは、四川省代表の最終走者のイン・フアロンが、遠く前を走っていた日本のアンカー朝原を怒涛の勢いで追い上げ、50m付近で競り、最後の1mで交わして優勝を果たした。

試合後、彼は「僕は四川代表。その思いが最後の1mで頑張れた」と興奮気味に語った。四川省の陸上代表の合宿所は、地震の震源地に非常に近いところにあり、少なからぬ影響があった。

幸い、大きなけが人はなかったものの、その10日後に元気に鳥の巣に登場し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたアスリートたちに拍手を送りたい。

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「最後の1mは四川代表としての気持ちで・・・」四川リレーチームは笑顔が絶えなかった



日本勢でいえば、何と言っても女子400mリレーの日本代表(石田、信岡、福島、高橋)だろう。予選では43秒67の日本新をマーク。この時点で、20位だった世界ランクが17位まで上がり、上位16チームに与えられる五輪出場権にあと一歩のところまできた。

全選手がリレーの練習に全精力を注いできて臨んだ今大会。「バトンの精度を上げれば・・・」と挑んだ25日の決勝では44秒11と目標としていた43秒5台に遠く及ばなかった。

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不本意な成績に肩を落とす日本女子リレーチーム


レース後は悔しさを隠せなかったメンバーだが、「チャンスがある限り、(五輪出場は)諦めない」と気持ちを新たにしていた。



同じ「残念」組でも、中国陸上の第1人者、孫英傑にとっては本当に辛い大会となった。

昨年10月にドーピング違反による2年間の出場停止処分が終わった孫英傑は、マラソンでの五輪出場を目指したが、選考大会でブレーキとなり、出場を断念。トラックに切り替えてトレーニングを重ね、今大会は5000mに出場した。

だが、予選は思ったような記録を出せず、五輪標準記録にも到達できなかったため、陸上協会は「出場は無理」と通告。かつての「長距離の天才少女」は祖国での大舞台を踏むことを諦めざるを得なかった。

それでも25日行われた5000m決勝には出場。鳥の巣を埋めた大観衆の声援を受ける孫英傑は16分48秒37。レース後は目に涙を浮かべながら、記者のインタビューに答えていた。

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画面中央が孫英傑


自己ベストから程遠く、その走りには、かつてのような力強さはなかった。

本来ならば、劉翔と並んで、「夏の主役」となるはずだった孫英傑。「ドーピング問題」や「体罰問題」で訴訟も起き、さまざまなドタバタに巻き込まれた「悲劇のヒロイン」は、レース後、悔しさをにじませながら、「五輪の舞台」から去っていった。

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涙を浮かべて取材に応えた孫英傑。しかし最後は「次は全国運動会(日本の国体に当たる)のマラソンで金メダルを狙う」と競技を続ける意思を語った



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posted by 朝倉浩之 |22:45 | 陸上 |
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2008年05月25日

北京は連日の真夏日に選手も苦戦?

今日の北京も連日の暑さが続いている。

日中の予想最高気温は32度。朝夕も20度近くまで上がり、寝苦しい熱帯夜ももうすぐという感じ。

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北京一の繁華街・王府井も日傘をさす人が目立った


昨日、レースを終えた日本人選手たちが取材ゾーンで、まず必ず口にする言葉が「暑かった・・とにかく暑かった」。別に北京という地や、競技場に文句をつけているわけではない。春が短い北京は5月下旬から真夏日が続くのは当たり前。だが、日本のこの時期と比べて、相当の暑さだから、思わず恨み節を言ってしまうのだろう。

北京の夏は相当暑い。7月8月にはいると、40度近い“真熱日”が連日続く。40度を超えると、国営企業は職員に対して一定の手当てを支払わなくてはならないため、なぜか、この時期の気象当局の発表は「38度、39度」が多くなる。国営企業の不意な出費?を防ぐため、とでもいうのだろうか。

だが、北京の夏の体感気温は、実はそれほど高くはない。私は以前、日本海側の地域に住んでいたことがあるが、一年を通じて、湿気が多く、夏はサウナのような“重たい”暑さを感じていた。だが、北京の暑さは、日本の多くの地方とは違って、大陸性の乾燥した暑さだ。

こちらでは、真夏の暑さを「サウナ天気」などと呼んだりするが、「サウナ」加減でいうならば、日本の、特に海辺の地区のほうが圧倒的に上だ。そして、暑さの中に、時折、涼しい風がスッと通っていく。この清涼感のある風も北京の夏の特徴だと思う。だから、私にとっては、北京の夏の暑さは決して不快なものではない。(むしろ、冬場の氷点下10度を越える寒さのほうが恐怖だ。)

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25日まで陸上の五輪テスト大会が行われている


ところが、この競技場は、形状からいって、風通しはあまりよくない。その分、短距離の選手たちがいうように「変な風が吹かないから、気を使わなくていい」のだが、フィールド上のムッとした感じはより強くなる。「真夏のそよ風」がもたらす一服の清涼感を感じることができないのだ。

ということで、冒頭の“恨み節”が選手から出てくる。確かに、この時期、お椀型の熱がこもる競技場、しかも北京の暑さの中で競技をすることは非常に過酷だ。だが、いうまでもなく、アスリートにとって自然条件を克服することも大切な要素の一つ。地球上に数ある国家の中で、2008年はたまたま、ここ北京がスポーツ祭典の舞台に選ばれた。せっかくならば、北京の暑さ、食や町の環境、空気、人々など全てを「感じながら」、また慣れないことは「克服しながら」8月の大会に臨んで欲しいと思う。



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posted by 朝倉浩之 |17:27 | スポーツコラム |
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2008年05月24日

夏の主役、劉翔が一足早く”鳥の巣”制す~陸上中国オープン

今夏の“鳥の巣”の主役が一足先にレース制す・・・

北京の五輪スタジアム、国家体育場で行われている陸上のテスト大会「中国オープン」の3日目、男子110m障害の決勝が行われ、世界記録保持者で五輪2連覇を狙う劉翔(中国・第5レーン)が13秒18で優勝を果たした。同レースには、内藤真人(日本・第4レーン)も出場し、13秒60で6位に終わった。また劉翔の国内唯一のライバル、史冬鵬(中国・第6レーン)は13秒29で2位だった。

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先頭を走る劉翔


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レースを終え、引き上げる劉翔


レース直前は、昨日、一昨日と同じく、「出囃子」代わりのVTRが流れ、2階席まで満員となった鳥の巣が「劉翔色」に染まる。いくら“格下”の選手が多いとはいえ、一発勝負の中で、「間違いのない勝利」を期待される、この大きなプレッシャー・・・それでも、時折、笑みを浮かべながら、観客に手を振る余裕さえ見せる劉翔の肝っ玉は大したものだ。

圧巻の勝利だった。「本気になった時の第1レーンまでのスピードはモノが違う」と日本の内藤が試合後、劉翔を評してこう語った。確かに、圧倒的なスピードだった。そして、余裕のフィニッシュラインを切って、大歓声の期待に応える。レース後は、今大会、最初で最後の場内インタビューまで行われた。それもこれも、劉翔だからこそ、である。

「あくまでテスト大会」と言った上で、「でも気分がいいね」と満面の笑みを浮かべた劉翔。硬いといわれる地面も、3度の走りで完全に感覚をつかんだ。

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レース後の劉翔を取り囲む中国メディア


“夏の主役”はすでに準備万端、のようだ。

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内藤真人のコメント
「やはり本気になったときの世界記録保持者(劉翔)のスタートダッシュは違う。1台目(のハードル)までが速かった。まだ僕はあそこまで体を動かせていない。ただ、そこから大きなヒントもつかんだ。8月に向けてトレーニングを重ねていきたい」



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posted by 朝倉浩之 |22:38 | 陸上 |
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2008年05月24日

全容が見えた五輪メイン会場「鳥の巣」(現地レポ)

陸上の五輪テスト大会「中国オープン」は3日目。最終日は明日だが、劉翔の出場する110m障害の決勝が行われる今日は、北京市民にとっては、“クライマックス”の日となる。週末ということもあって、会場の鳥の巣には、夜の部の試合開始(北京時間19:00)2時間前から、続々と市民がやってきて、劉翔の登場を待っている。その劉翔の出場予定時間は午後10時前だ。

さて、北京五輪のメインスタジアムとして使用される国家体育場は一体、どのようなところなのか。前回の競歩、マラソンのゴール地点として使われた時は、フィールドの芝生もなく、また競技場内の各施設もオープンしていなかったため、今回初めて、国家体育場の全体像が明らかになったといえる。

国家体育場(愛称:鳥の巣)は最大収容人数が91000人。鉄骨を複雑に組み合わせ、鳥の巣のような形状の独特なデザインは、北京の新たなシンボルとなりつつある。北京北部のオリンピック公園内にあり、国家水泳センター、国家体育館などと隣接する。

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交通機関については、6月に地下鉄の開通が予定されており、まだ全容が明らかではないが、その新開通の路線のうち「オリンピック支線」で最寄まで向かうことができる。タクシーなどを利用せず、公共交通を利用するならば、今のところ、地下鉄5号線「大屯駅」からでる専用バスなどを利用して、行くことになる。現在、北京の主要地下鉄はいずれも営業時間を延長して、午前1時過ぎまで運行している。鳥の巣での試合は23時を過ぎる場合もあるので、それに合わせたもの。五輪期間中も、地下鉄は大幅に営業時間が延長されることになっており、交通機関の心配はほとんどないだろう。すぐ南側には、北京の主要環状道路の一つ「第4環状道路」が通っており、タクシー等も拾いやすい。

スタジアムへの入り口は北側と南側にあるが、最も大型のものは南側のほうだ。

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安全検査場。特に注意したいのは、食品、飲料水、ライターの持込が禁止されていることだ。また薬も大き目のビンに入った液体のものは持ち込めない。筆者は錠剤のビタミン剤も「今後は持ってこないように」と注意されたことがある。他のものはともかく、薬の持込は、ある程度緩和すべきだと思う。


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安全検査を終えたあとも競技場入り口までの道のりは意外と長い。開催側は少なくとも試合開始の1時間前までには到着して欲しい、としている。


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五輪マスコット「フーワー」がお出迎え


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インフォメーションセンター 通訳サービスもあり、日本語が出来るボランティアも控えている。まずは「ジャパニーズ」とでも言ってあげれば、日本語スタッフを呼んでくれるだろう。


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場内には、ほぼ50mおきに飲料・軽食を販売する店がある。コーラやスプライトなどは3元(45円)、ミネラルウォーターは2元(30円)と一般の価格とほぼ同じ。この価格は五輪開催時も変わらないということだ。ちなみに場内には自前の飲料水は持ち込み禁止。軽食はビスケット、ソーセージ、ポップコーンなど。


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五輪グッズの販売店


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飲用水のスタンドもある。北京市内では、ほとんど見かけることがない。清潔で飲用に適した水が提供されるということだが、日本の水とは性質が異なるため、日本人は飲まないほうが賢明だ。


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トイレの場所は非常に分かりにくい。ドアの色が壁と同化している。標識も一般的なものではない。隣は、上記の飲水スタンド。


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多くの人が集まっていたのは「鳥の巣郵便局」。ここから国内、国際郵便が出せる。五輪の記念切手なども発売されている。


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鳥の巣では、開閉膜式をはじめ、陸上競技(マラソン、競歩のゴール含む)、男子サッカー決勝などが行われることになる。もし訪れる機会があれば、参考にしてほしい。


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posted by 朝倉浩之 |19:40 | 北京五輪 |
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2008年05月24日

陸上テスト大会、劉翔より大声援を受ける選手?

今日の北京は日中の予想気温が31度。だが、外は確実に35度前後の真夏の暑さとなった。これまでは、袖の長さを迷いながらだった街角のファッションも一気に夏モード。日傘を片手に汗を拭き吹き、歩く人たちの姿が目立った。

そんな中、熱い戦いが繰り広げられている陸上の北京五輪のテスト大会「中国オープン」。今日24日は大会3日目を迎えた。110m障害の劉翔が完全に主役を担っている今大会だが、日本人選手もがんばっている。男子200メートル予選は日本記録保持者の末続慎吾(ミズノ)が総合トップの20秒92をマーク、また高平慎士(富士通)も同タイムで、ともに25日の準決勝に進出した。劉翔だけが目立つ今大会だが、日本の実力派のアスリート達の健闘にも期待したい。

さて今大会、実は劉翔と同じくらい、いやある意味、それ以上の大きな歓声を受けながら競技をしている選手がいる。しかも一人や二人ではない。今大会に46人エントリーしている四川省の選手たちである。

今大会は、劉翔が出場し、また日本のトップレベルの選手が派遣されているものの、全体的には、中国の国内大会的な雰囲気が強い。エントリーしているほとんどの選手が中国国内の選手で、彼らは全て、「中国の」ではなく、所属する省・市でコールされる。例えば、劉翔は「上海」所属である。

そんな中、「来自四川(四川省からきた)・・」と選手名がコールされると、毎回、場内に割れんばかりの拍手が起きる。

昨晩、女子100mで13秒22で優勝した劉静もその一人だ。また男子110m障害のイ靖(四川省)は、大会期間中に誕生日を迎えた。劉静はそもそも人気選手で、陸上ファンにはお馴染みの選手なのだが、今大会、彼女に送られる声援はまたいつもと異なる。いわずもがな、未曾有の大災害を乗り越えてレースを戦う彼らへの「がんばれ!四川」という声援である。

四川省の陸上代表(中国では、各省・市ごとに代表チームを持つ)の合宿地は、今回の震災の震源地であるブン川に程近いところにある。地震が発生した5月12日14時28分は、選手たちは、午前のトレーニングと食事を終えて、昼寝の時間だった。その瞬間、大きな音が遠くから聞こえ、ある選手は「結婚式の礼砲」かと思ったそうだ。すぐに選手全員が外に逃げ出し、高跳びの選手が腿に軽いケガを負った以外は幸い、大事には至らなかった。その後、選手たちは室内トレーニング場の中で、高跳び用のマットをベッドにして、2晩を明かした。だが、その後はすぐに、「中国オープン」に向け、練習を開始したという。合宿所は倒壊等はなく、少しヒビが入った程度だったそうだ。

こんな大きな大災害を乗り越えて、国家体育場に姿を現した四川省の選手たち。恐らく、大会の出場そのものをどうするか考えただろうが、ここで彼らが大歓声を受けながら走る姿を見ていると、出場は決して間違いでなかったと思えてくる。

今大会はCCTV(中国中央テレビ)の五輪チャンネルを通じて、全国に中継されている。昨日の劉静の100mももちろん、四川省に届いている。400mハードルで優勝した黄瀟瀟も四川省の選手だ。「今大会に出場したのは、四川省の人たちに希望を与え、諦めない気持ちを感じてもらうため」と語る。自分たちの走りが、少しでも被災者の皆さんの心の慰めとなり、明日への希望を持つことが出来れば、ということだろう。

四川大地震の被害の全貌はいまだ完全には明らかになっておらず、まだ本格的な復興への道を口にするのは早いかもしれない。だが、震災にもめげず、最高のパフォーマンスを大舞台で披露する四川の選手たちの姿は、四川市民たちに大きな力を与えるに違いない。

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posted by 朝倉浩之 |17:38 | 陸上 |
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2008年05月22日

陸上「中国オープン」余裕の予選通過!劉翔の一問一答(現地レポ)

陸上の五輪テスト大会「中国オープン」の初日、男子110m障害の1次予選が行われ、世界記録保持者で五輪2連覇を狙う劉翔(中国)が4組目で登場。13秒63(総合2位)で余裕の勝利を果たし、2次予選に駒を進めた。また劉翔を追う中国勢の一人、史冬鵬も13秒58(総合1位)で通過。

また日本勢では内藤真人(ミズノ)が13秒79(総合6位)、大橋祐二(ミズノ)が13秒88(総合10位)でいずれも2次予選に駒を進めた。

ホームストレッチを間近に臨むメインスタンドは満員に埋まった。そして、予選4組目、劉翔がトラックに姿を見せた瞬間、うなるような歓声が鳥の巣を包んだ。スタート前には、なぜか、このときとばかりに、劉翔のこれまでを振りかえる「中国飛人 劉翔」と題するVTRがオーロラビジョンで流れる。これだけの“出囃子”特別につけて登場し、また、それに相応しいと思えるのは、13億の英雄・劉翔ならではだろう。ウォーミングアップで、2,3個のハードルを飛んだだけで、また大歓声が飛ぶ。ただ、スタート前の劉翔には笑顔がある。あくまでもトラックの感触を試すだけの「テストレース」だから、というのもあるだろうが、こんなとてつもないプレッシャーを与えられて、それでも笑顔でいられるのが劉翔なのだ。

颯爽とした音楽と共に、劉翔の名前がコールされ、さっきにも増して、歓声が包む。劉翔の笑顔は消えない。余裕の表情だ。そしてきれいなスタート。国家体育場(鳥の巣)で最初の一歩を踏み出した。そして、ハードルを一つ、二つと越えていく。いつものように、なめらかな足運びでハードルをクリアしていく。

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そして最後は流しながら、余裕のフィニッシュ。13秒68で、まずは軽いウォームアップをしたという感じだ。

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レース直後の劉翔


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電光掲示板を見つめる劉翔


レース後、劉翔は初レースの感想を語った。

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――今大会はどんな気持ちで臨んでいる?
劉翔「気持ちの中では、すごく重視している。周りは国内選手が主で、海外からも少し。それほど大きなプレッシャーはなく臨めた。」
――国家体育場(鳥の巣)の印象は?
劉翔「設備、サービスともに、海外の一流の競技場と同じレベルだと思う。」
――トラックが硬いといわれているが・・・
劉翔「今回、硬さを体感して、それによってシューズを調整することにしている。走った感じ、それほど悪くない印象だ。」
――今日も大歓声があった。五輪の時はもっと大きくなると思うがプレッシャーは?
劉翔「僕にとって、ハードルは自分との戦い。プレッシャーは感じない。僕は楽観的な人間だから、気楽にレースに臨むし、それは五輪の時も同じ。むしろ、観客の皆さんとコミュニケーションをとるのが好きだ。」
――四川大地震についてはどう思うか?
「被災者の皆さんのことが本当に心配だ。だが、まず立ち上がることが大切だと思う。起きてしまったことは仕方がない。過去のことは過去のこととして、気持ちを楽にすれば、何かが変わってくると思う。」

110m障害の準決勝は明日夜行われる





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posted by 朝倉浩之 |23:02 | 陸上 |
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2008年05月22日

陸上「中国オープン」、朝原は2次予選で敗退(現地レポ)

陸上の五輪テスト大会「中国オープン」の初日、男子100mの2次予選が行われ、日本の塚原直樹(ミズノ)は10秒37、上野 政英は10秒40で通過。しかし、ベテランの朝原宣治(大阪ガス)は10秒55で予選落ちした。

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朝原は2次予選で敗退


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塚原は予選通過を果たした


朝原「風邪で寝込んだ」

大会4日前から風邪で寝込み、本来の体調が戻らないまま、鳥の巣での大会に臨んだ朝原。「力が入らなかった」と振り返るレースは、中盤以降、失速し、4位に沈んだ。「このままじゃだめ」と語る朝原は6月の日本選手権に向けて、気を引き締めているようだった。

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「体調が万全でなかった」と語る朝原



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posted by 朝倉浩之 |21:39 | 陸上 |
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2008年05月22日

陸上中国オープン、劉翔を待つ国家体育場(現地レポ)

鳥の巣の中は、夕暮れ時になって蒸し暑さがぐっと増してきた。

陸上の北京五輪テスト大会「中国オープン」の初日、夜の部の試合が7時からスタートした。前回の競歩、マラソンと違い、今回は初めて国家体育場(鳥の巣)の観客席が2階席まで全て開放され、9万人を収容するビッグスタジアムがいよいよ本領発揮となる。

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今日の国家体育場(鳥の巣)


午後7時現在、1,2階席ともパラパラというお客さんの入り。メインスタンドの側は結構、埋まってきた。今日は夜9時(日本時間10時)から、110m障害の世界記録保持者、劉翔が初お目見えする。一足早く、間近で劉翔を見たいという北京市民たちだ。そして、おそらく、これから劉翔目当てのお客さんが、仕事を終えて、続々と鳥の巣に集まってくるのだろう。

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ホームストレッチ側のメインスタンドは満杯


先ほど、担当者に聞いたところ、すでに今日発売のチケットは全て売り切れ。北京市民の注目度の高さが伺える。

最初の競技である女子100mの予選1回戦が始まった。華やかな音響と軽快な中英2ヶ国語のアナウンスが会場を盛り上げる。オリンピックの華・陸上の本番が2ヶ月あまりあとここで行われる。そのときは、この雰囲気にさらに輪をかけて、華やかなフィールドとなるのだろう。

劉翔が出場する110m障害の1回戦は夜9時のスタート。日本からも内藤真人(ミズノ)、大橋祐二(ミズノ)が劉翔とは違う組で出場する。何とか次に進んで、「中国の英雄」との対戦を果たして欲しいものだ。

そして男子100mでは、午前中の1次予選を勝ち抜いた朝原宣治と塚原直貴もいる。




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posted by 朝倉浩之 |20:18 | 陸上 |
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2008年05月22日

中国陸上、ドーピング”陽性”で永久追放

今日22日から、陸上の五輪テスト大会「中国オープン」が国家体育場(愛称:鳥の巣)で行われる。

それを前に20日、陸上の国家代表らは国家体育総局で「反ドーピング活動 署名式」に出席した。これは、北京五輪において、中国陸上代表はドーピング行為を絶対に行わないという誓約書にサインするもの。もしも、期間中のドーピング検査で「陽性」が出た場合、選手、指導者ともに「陸上界から“永久追放”」されることに同意する、という非常に厳しい内容だ。

特に、ドーピング問題の「多発地帯」である陸上競技にとっては、非常に大きな問題。ここ数年、中国は国家を挙げて、ドーピング撲滅に取り組んでおり、まさに「威信をかけて」防止をするということを形で示したことになる。

「陽性」が出た場合は、「永久的な試合出場禁止」「国家代表から追放」「報酬の返還」、そして「所属チームの全国運動会(日本の国体に当たる)出場禁止」という重罰が待っている。選手個人だけでなく、その所属チーム(一般的には各省の代表チーム)にも厳罰が下ることになっており、非常に厳しい内容といえよう。

すでに、国家代表の合宿所では、食品の完全管理を行っており、外からの持ちこみは全くダメ。ついでにアルコール類も禁止という厳格な管理が行われている。

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posted by 朝倉浩之 |10:49 | 陸上 |
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2008年05月22日

劉翔も出場の陸上オープンが開幕!問題山積の鳥の巣は?

未曾有の大災害となった四川大地震の「哀悼期間」が明けた。まだまだ被害の全貌が分からないという大変な大惨事だが、悲しみに暮れた中国全土は少しずつ、オリンピックに向けて、進もうとしている。

22日朝から国家体育場(愛称:鳥の巣)で、陸上中国オープンが始まった。去年8月から始まった五輪テスト大会の大詰めとなる大会。110m障害の世界記録保持者、劉翔も出場することになっており、非常に注目度の高い大会となった。

今大会は、46種目(4つのパラリンピック種目含む)が行われ、14の国と地域から932人が出場している。(うち海外からは154人)。メディアの注目度も高く、200社2200人の記者が世界中から訪れることになっている。

初日は9時から始まり、大地震犠牲者に対する哀悼の式典が行われたのち、女子7種競技(ヘプタスロン)の100m障害から幕を開けた。

なお、劉翔が出場する110m障害は、今日夜9時(北京時間)に予選が行われ、準決勝が23日(金曜日)、決勝が24日(土曜日)にある。トラックが劉翔のホームグラウンドより固く、一部に「記録が出にくいのでは?」という声もあるようだが、今大会は劉翔にとって、その硬さに慣れる最初で最後の機会となる。

また国家体育場(鳥の巣)にとっては、五輪前最後のテスト大会となる。前回のマラソンの際、「雨漏り」が発生し、大きな問題となった。これについて、施設担当者は「開幕式のために試験的に打ち上げた花火の火花が落ちてきた際、天井に穴を開けた」ことが原因と説明している。すでに、技術者を派遣して、「補強」を行ったということだ。

また前回のテスト大会では、座席に大量の“砂ぼこり”が落ちているという状況もあった。鳥の巣の最大の特徴が、お椀型のスタジアムにもかかわらず「高い通気性」にあるということだが、それが逆にアダとなり、北京を包む春の「砂」が大量に舞い散ったというわけだ。これについて、担当者は「周囲で工事が行われていたことが主な原因」としており、現在は「万全の対策」を施したとしている。

国内外でさまざまな環境のスタジアムを目にしている筆者としては、「多少のことはいいんじゃない?」と、揚げ足を取られているような“鳥の巣”が気の毒に思えてくるが、国家の威信をかけて開く北京五輪のメインスタジアムだけに、より“完璧”を目指したいということだろう。

その最後のテストが、いよいよ今日から始まる。

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posted by 朝倉浩之 |10:34 | 陸上 |
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2008年05月19日

パラリンピックへ向けて・・・盛り上がりつつある障害者スポーツ

北京五輪が閉幕後、ここでは引き続き、障害者のスポーツの祭典「パラリンピック」が行われる。五輪に大きな注目が集まるが、このパラリンピックを機に、中国の障害者スポーツがどう変化していくかも大きな注目点である。

そんな中、18日、北京市東城区で地域の「障害者スポーツ大会」が開催された。

同区の「東四“社区”(都市の地域単位で、日本の“町”よりやや小さい)」が開いたもので、200人の障害者が参加した。参加者は視覚・聴覚に障害を持つ人、肢体不自由な人、知的障害を持つ人など、障害の種類もさまざまだ。

大会は、地区の小学校の運動場が使われ、バスケットボールのドリブル競争、サッカーのPK戦、ボーリング、鉄アレイのリフティングなどそれぞれの障害に応じた8競技が設けられた。選手たちは、団地ごとにチームを作り、近くの大学生が組織するボランティアに支えられながら、“熱戦”を展開した。

進行は非常に本格的だ。選手全員の入場のあと、きちんと“専門”の武装警察官がやってきて、国歌が流れ、国旗が高々と揚がった。続いて、会場となった小学校の児童らが組織するチアリーダーチームがダンスを披露。続いて、地域住民による中国伝統の踊りがあり、障害を持った方のグループによる「太極球(球を使った伝統のパフォーマンス)」も大きな拍手を浴びた。披露されるパフォーマンス、運営、そして参加する人たちも全て地域住民。非常に手作り感のあるイベントだが、非常に温かみのある活動だった。

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サッカーのPKゲームでは、知的障害を持った方は、体が思うように動かず、うまくボールを蹴ることができない。それをボランティアが蹴り方を一生懸命説明して、何とか、ボールが前に転がる。住民らは、その周りを取り囲み、声を限りに応援する。こういったイベントはえてして、嫌味っぽくなってしまうのだが、大会そのものの素朴さと住民の皆さんの一生懸命さで、そういった感じがまったくない。

蹴り終えた選手は、結果に不満足なのか、悔しそうにコートを去る。だが、見事に“任務”を果たした選手に、応援の住民らから大きな拍手が送られる。選手たちは本当に一生懸命だし、うまくいったときの笑顔も素晴らしい。そして、これを作り上げている住民たちの情熱、熱気を感じた。

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今回出場したのは、この地域在住で、障害者としての「認定」を受けた人は1200人あまり。そのうち、車椅子もしくは歩行で、通常の運動ができる人がスポーツ大会に出場した。今回で3回目を迎え、初めて行われた2005年大会より参加者が倍に増えたという。

今回のイベント自体は、地域の運動会の「障害者」版というほどの規模のものである。

ただ、障害者行政がなかなか目に見えた形で出てこない中国の都市部で、地域単位でこういった取り組みを行っているということは非常に興味深い。

そして、こういった障害者の運動会が、去年以降、全国で300回行われているというのも驚きだ。北京では、五輪を前に、「全民健康(住民全員が健康に)」と題する活動が行われており、その一環として、「障害を持った人たちも外に出ていこう」という呼びかけがなされている。その流れの中に、このスポーツ大会があるといえよう。

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手話ボランティアも住民の一人


北京市のスポーツ担当者によると、去年からこれまで、地域規模の障害者スポーツ大会を全国で計1000回開催することが目標となっているという。これも五輪を前にした地域スポーツの変化といってもいいだろう。

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大会責任者の孫さんは、こういった活動を通じて「障害者に優しいコミュニティ作り」をしていきたいと語る。都市のバリアフリー化を含めて、インフラ面ではまだまだという北京の障害者行政だが、まず障害者が積極的に外に出て行って、住民みんなでサポートしながら、一つのイベントを成功させるという取り組みは、「住民の意識」を向上させていく上で大きな意味合いを持つだろう。

中国での北京五輪に向けた活動というと、国威発揚を目的とした国家主導型の大型イベントばかりが目立つが、北京の街角では、こういった住民本位の草の根活動が着々と動いていることを忘れてはならないと思う。





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posted by 朝倉浩之 |14:57 | パラリンピック種目 |
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2008年05月13日

シンクロ日本のライバル、故郷の地震にあわや・・・

先日行われたシンクロナイズドスイミングの北京五輪予選で、日本ペアを破り、本大会でのメダルが期待される蒋文文・蒋テイテイ姉妹は四川省出身。震源地から159キロの省都・成都で生まれ育った蒋姉妹にとって、今回の地震は大きなショックとなった。

現在、北京五輪に向け、井村雅代ヘッドコーチの指導の下、最後のトレーニングの真最中。地震が起きた12日午後2時半ごろも、いつものように国家体育総局の訓練センター内で練習の真最中だった。

地震のことを知ったのは練習後。それから、父母に連絡をとろうと電話をかけたが、回線の混雑によって、全くつながらず。夜になっても、連絡がつかず、心配が募ったが、結局夜遅くにようやく無事が確認でき、姉妹もほっと一安心となった。

ただ、慣れ親しんだ故郷では被害がどんどんと拡大している。まだまだ心配が多い蒋文文・蒋テイテイ姉妹だが、「一生懸命練習して、(五輪での)結果で人々を元気付けたい」と、北京五輪に向け、気持ちを新たに最後の調整を続けている。

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蒋文文・蒋テイテイ組



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posted by 朝倉浩之 |17:34 | シンクロナイズドスイミング |
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2008年05月13日

中国サッカーSリーグは試合中止へ・・・四川大地震の影響

12日午後に発生した四川大地震の影響は、現在開催中の中国サッカースーパーリーグにも及んでいる。

中国サッカー協会は5月14日に予定されていた成都vs長沙、河南vs青島を始め、今節のゲームを全て中止すると発表した。これは10日に成都市でリーグ戦を行った成都と青島の両クラブが、地震の影響により、移動ができなくなったため。サッカー専門ウェブ「体壇網」が伝えた。

またサッカー協会は、地震後、各クラブと協議し、安全状況を確認するとともに、今後の日程について、調整を行った。今節のゲームは、今週末の17,18日に移動し、その後の試合は、W杯予選のあとに開催する。

また今週末の試合では、災害復旧のためのチャリティ試合を企画し、試合前に被災者に黙祷を捧げるほか、選手やチーム関係者、観客らから募金を募ることにしている。

また地震当時、アジアサッカー連盟の視察団が成都を訪れていた。

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posted by 朝倉浩之 |12:50 | サッカー |
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2008年05月13日

四川大地震受け・・・聖火リレーコース変更も?

中国南西部で起きた四川大地震により、現在、中国国内で行われている聖火リレーのコースの変更もありうるという見方が出てきた。

四川省では、6月15日から18日かけて、同省の広安、綿陽、広漢、楽山など7都市を経由する聖火リレーが行われることになっている。これらの都市は、いずれも今回の地震の震源地からそれほど遠くない。

これについて、北京五輪組織委員会の聖火リレー責任者、張明主任は「現在、被災状況がはっきりつかめないものの、今後、コースの“予備案”を採用する可能性がある」とし、コースの変更もありうることを示唆した。

組織委員会によると、聖火リレーの実施にあたっては、地震や火災、土石流などの自然災害に備え、あらかじめ、コースの予備案が設定されているという。

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posted by 朝倉浩之 |12:22 | 北京五輪 |
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2008年05月13日

四川大地震、「鳥の巣」は地震感じず

5月12日、中国南西部で起きた四川大地震は被害を拡大。四川省内だけで1万人が死亡したとされ、今も数百人が倒壊した平屋の下敷きになっているという。今後も被害が拡大していくものと見られ、北京からも次々と軍などの応援部隊が現地に向かっている。

地震が発生した午後2時半過ぎは、遠く離れた北京でも揺れを実感。ただ、北京の多くの人は、地震を体験したことが少なく、その揺れを体の症状と勘違いし、「めまいがする」「頭がぼっとする」などの症状を訴える人も多くいたようだ。

北京五輪に向け、仕上げの工事が進んでいるメインスタジアム「国家体育場(愛称:鳥の巣)」で工事を担当する責任者の一人は「地震当時、スタジアム内にいたが、揺れは全く感じなかった」という。

同競技場は震度8の耐震構造となっており、小規模の地震については、何ら影響がないとのこと。使用されている全ての鋼材は通常のものの2倍で、外部から強い力を受けても、元の形状に戻る性質を持っているということだ。

北京は、死者30万人を出した1976年の唐山大地震の際、強い地震を経験して以降、小規模な揺れも体験していない人がほとんど。そんな中、国内で起きた大災害を受け、五輪の各施設も、改めて耐震の必要性を認識しているようだ。また「危機管理」の重要性が問われることになる。

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posted by 朝倉浩之 |10:41 | 北京五輪 |
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