2008年04月30日

五輪控え地下鉄駅の警備厳しく・・・筆者も“職務尋問”

北京五輪まであと100日。当局の警備も以前に増して厳しくなっていることをヒシヒシと感じる。

ここ数日、地下鉄の駅にいる警察官の数が倍増しているのだ。

日本に住む方にとっては信じられないかもしれないが、北京の地下鉄駅には「派出所」があり、また改札を入ったところには警察官が一人、二人立っている。ホームに入っていく乗客に対し、目をギラギラさせて“監視”しているという感じだ。そして、大型の袋類を持ち歩いている人や明らかに地方出身者と分かる人を見かけると、「ちょっとちょっと」と声をかけ、身分証と呼ばれるIDカードの提示と持ち物チェックを求める。日本ならば完全に“人権侵害”だが、中国では完全な合法行為。大人しく従い、持ち物チェックを受ける。

その地下鉄警備の警察官が、ここ数週間、3,4人。多いところでは7、8人がズラッと並んで、ジロジロと乗降客に目を光らせているのだ。

ただよっぽど“怪しい”感じでないと声をかけられることはない。私自身は、幸い?それほど怪しくないのか?今まで“ほとんど”止められたことがない。多少経験があるのは、人民代表大会のときの天安門広場でネタがないかと歩いていたときくらいだ。

ところが先日、北京西側の地下鉄駅で、ついに「ちょっと!」と言われた。

どうやら、地下鉄を降りてくる乗客のうち、「中国人(つまり西洋人は省く)」、しかも「成人男性」に限って、全員に声をかけ、身分証チェックを行っているのだ。自慢ではないが、僕の風貌は「中国人以上に中国人っぽい」と友人に言われる。(喜ぶべきか、そうでないのか)だから、このどれにも当てはまるわけだ。

先日午後3時ごろ、北京では“郊外”に当たる地下鉄駅。列車を降りて、ホームから階段を登り、改札口を出た瞬間に、そこに張っていた警察官に声をかけられた。

「身分証!」と偉そうな態度で手のひらを突き出す。他の乗客はおとなしく、カバンをまさぐり、IDカードを差し出している。

僕は、こういう面倒なことになりそうなとき、「外国人」であることを最大限に利用することにしている。つまり中国語が分からないふりをするのだ。

今回もいつもと同じく「ぁ??」と聞き返し、こちらは全く言うことが分からない、というジェスチャーをした。そして「Passport?」と下手な英語で聞き返すと、外国人だと理解したのか、手をシッシとやって、「あっち行け」と行った。これをやられると、ものすごく気に障るのだが、中国生活でこの程度で怒っていては身が持たない。

だが、おとなしく、過ぎ去る前に、多少の取材はしておこうと、「いつから警備は厳しくしているのか?」と問うと、「4月から」と答えてくれた。調子に乗って「なぜ地下鉄駅で警備をするのか」と聞くと、ギロリとにらまれ「もういいから行け」と怒られた。中国の警察官は、日本以上にガードが厳しく、インタビューに答えてくれない。

中国公民は法律上、このIDカードを肌身離さず、携帯しなければならない。私がそこを去った後も、次から次にやってくる乗客が足止めされ、成人男性の全員にIDカードを提示させていた。

最後に、この様子を写真に収めておこうと、ちょっと離れたところから、デジカメを取り出し、パチリとやった。それに気付いた警官は「撮るな!」と激昂!慌てて逃げてきた。

中国の警察官は、かなり怖いので、逆らわないほうがいい。

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posted by 朝倉浩之 |16:03 | 北京五輪 |
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2008年04月30日

五輪まで100日、変わらぬ日常と鼓動

北京五輪開幕まで、あと100日となった。

だが、北京にいる私たち生活者にとっては、「あと100日」といっても実感が沸かないのが正直なところだ。

スポーツの取材者として、オリンピックを迎える街がどう変貌するかをこの目で見たいと、この地にわたって4年。いよいよ“本番”がやってくるのに、まだ実感が沸かない。北京の街は、さまざまな動きを見せているが、まだまだ「雲の上」のことが多く、私自身の身の回りで「オリンピックが踊りだした」という雰囲気ではない。世紀の大イベントを迎える前というのはこういうものなのか。これが「嵐の前の静けさ」なのだろうか。

朝起きて、いつものように出勤のため、マンションを出る。

ここで“空気が悪いため”ゴホゴホとやっているといえば、喜ぶ人もいるかもしれないが、残念ながらそんなことはない。歩いていて、服が真っ黒になることなど“絶対”にない。(笑)

団地の中庭では、お年寄り達が太極拳の練習に勤しみ、聞きなれた音楽が耳に入ってくる。満員電車は毎日のことだ。押し合いへしあいしながら、事務所に出勤し、いつもの仕事が始まる。取材、原稿書き、チェック・・・。時間がくれば、地下鉄に乗って、また家路に着く。

北京の暮らしなどそんなものだ。政治や権力の世界が何だかんだと大騒ぎし、ギョーザだ、独立だと騒動が起きるが、市民の生活は、それらの喧騒と全くかけ離れたところにある。街を歩く人たちの様子も、ここ4年何も変わらないし、住宅のベンチではお母さん達が子供を連れて、ペチャクチャと四方山話に花を咲かせている・・・それは日本の庶民の暮らしと全く同じ。それは、ある意味、色々なことへの無関心ではあるのだが、それが現実というものだろう。

僕の生活上の困ったことといえば、「今月の懐具合が寂しくなった」なんて、これも日本にいる時と同じ。「日本人と知られないようビクビクしている」「食べ物が悪くて、お腹壊してばっかり」ということもない。

日本メディアが嬉々として伝える「五輪前の北京の問題点」は結局、生活者にとっては、インターネットの文字情報だけに存在するフィクションに過ぎない。「生活」なんて、そんなものだろう。

だが、そんな日常の中で、時折、五輪に向けた街の変化の息吹を感じることがある。それは、ちょっとした変化や新しい物事のスタートなのだが、僕はそれを目にした時、今このとき、北京にいて良かったと感じる。恐らく、その小さな変化の積み重ねで、少しずつ、この街は「オリンピック色」に染まっていくのだろう。

僕は中国メディアに職場は持っているが、このブログやその他、執筆しているコラムはあくまで日本人のメディアとして、限りなく個人の身分で書いている。僕は他のどの大メディアよりも早くから、五輪に向けた北京の街の様子を見つめてきたし、この街で“生活”することで、本当の市民の暮らしに接してきた。

このブログでは、これから北京が迎える「熱き100日間」を、プロの伝え手として、だがあくまで市民の目線でお伝えしていく。

批判すべきところは批判するし、素晴らしいと思うところは素直にその良さを、感動を伝えようと思う。

口先だけで「政治とスポーツは別」という論理を振りかざすのではなく、本当にそんな生臭いものとは全く違うところに、「北京市民が迎える五輪」があることをこのブログを通じて、日本の皆さんに伝えたい。

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大学生が中心となったボランティアが北京五輪を支える



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posted by 朝倉浩之 |10:10 | スポーツコラム |
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2008年04月29日

五輪100日前、天安門でカウントダウン

4月29日、北京時間午後8時(日本時間午後9時)で、北京五輪まで、あと100日となった。

北京市の中心地、天安門広場の国家博物館前に設置されたカウントダウン時計の前には、午後7時過ぎから若者を中心に北京市民がぞくぞくと詰め掛け、時計の数字が「100」になるのを待った。

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国家博物館前に集まった北京市民


そして、最終的に集まった約300人の市民からは、15秒前くらいから、自然発生的にカウントダウンが始まり、最後は『大合唱』となって、北京五輪100日前を祝った。

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五輪まで あと100日となった


現場に来た陳寥さん(女性)は河北省出身の大学生。500日前から、節目ごとにカウントダウンのため、ここにきているということで「100日前もこの場所にこれてうれしい」と興奮気味に話していた。

明日30日は100日前を祝うイベントがいくつか行われる。まず朝9時からはオリンピック公園をコースとするジョギング・駅伝大会が開かれる。これには外国人も含め、北京の一般市民が参加する。また夜7時半からは、五輪テーマソングの披露と授賞式が行われるということだ。また市民レベルでも、五輪を祝う音楽会などが市内各所で行われる模様。



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posted by 朝倉浩之 |22:30 | 北京五輪 |
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2008年04月28日

中国卓球の強さはココ!コミュニティ卓球大会開催

体育館に所狭しと並べられた卓球台。そこでは子どもからお年寄りまで、ピンポンに汗を流している。“選手”たちの表情は本気そのもの。それもそのはず、みんな各団地の名誉を背負って参戦した「コミュニティ代表」なのだ。

北京市では市民参加型の卓球大会「和諧コミュニティ杯」が開催中。今は各区ごとの決勝大会の真最中だ。

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このうち「東四オリンピック体育文化センター」では、東城区地区の熱い戦いが行われていた。区内にある30の団地がそれぞれ10人一組の代表チームを出し、団体戦を戦う。これで勝ち抜いたチームが晴れて「区代表」として北京市大会に出場することができるというわけだ。

今年71歳になる最年長の李富林さんは「小さい頃から、ずっと卓球をやってきた。だから今も体は丈夫」と誇らしげに語る。試合では「まだまだ若いものには負けない」とばかりに奮闘しておられた。

この活動は、中国が全国で展開する「五輪を通じて全国民が健康になろう」という活動の一環。しかし、さすが卓球王国。やはりこの市民卓球大会が他のどのイベントよりも盛り上がっているし、また各選手のレベルも高い。

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見た目は普通のお父さんだが、昔はこれでも結構なモンだった・・・なんて選手が結構いて、さすがに、そういう人たちのラケットさばきは、素人と一味違う。また子ども達の参加者も多く、競技層の裾野の広がりは相当なものだ。

中国の卓球の強さは、この草の根のレベルが支えているのかもしれない。




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posted by asa8043 |17:26 | 卓球 |
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2008年04月28日

五輪を控え、フリーマーケットも禁止に?

ここ最近、北京市内で予定されていた大型イベントが相次いで中止となっている。

友人の話によると、毎年5月の大型連休中に行われている数万人規模の野外ライブも今年は中止。少し前には、セリーヌ・ディオンの北京公演も突然、中止となった。その他の、人が多く集まるイベントも中止となっているものがあるようだ。

それに加えて、ごくごくローカルな話だが、私の住む住宅の掲示板にこんな張り紙が張ってあり、ちょっとしたショックを感じた。

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これによると、「平安奥運(安全オリンピック)」と上級部門からの命令により、この団地で月一回行われているフリーマーケットを始め、各種イベントは今月より、一切停止する、ということだ。

北京五輪のためにフリーマーケットが中止?

私の住む団地では毎月1回、敷地内で、住民が自由に不用品などを販売できるフリーマーケットが開催されている。衣料品やCD、日用品など、なんて事はない「ガラクタ市」なのだが、住民同士の交流の場であり、僕も暇に任せてブラブラ歩いて、そのガラクタを見て歩くのは、それなりに楽しかった。特に大勢の人で混雑するわけでもなく、こじんまりしたほのぼのイベント。それが五輪のため中止というのは穏やかではないが、五輪を控えて、それだけ当局が敏感になっているということだろう。

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団地で毎月一回行われていたフリーマーケット


「平安奥運(安全オリンピック)」とは、当局が一貫して掲げている標語で、先週末からは大々的なキャンペーンが行われている。市内の軍事博物館では、有名タレントがPRイベントを開き、多くの市民でごった返すということもあった。要は治安面で、国家や“上級部門”だけではなく、市民一人一人が気をつけようという呼びかけである。昨今の治安情勢もあり、これには理解はできるものの、何もフリーマーケットまで・・・というのが、団地の住民としての私個人の正直な感想だ。

ただ、住民の一人、広東省からきた陳さんは「オリンピックという大イベントを控えているわけだから、これもやむをえない。安全に五輪が開催されることを祈る」と語る。

政府部門などがビシッと管理をするイベントは可、住民の自発的イベントは一律禁止、となってしまえば、8月の五輪が何だか味気ないものになってしまうのだが・・・。




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posted by 朝倉浩之 |11:43 | 北京五輪 |
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2008年04月28日

フェド杯、中国は決勝進出ならず

中国テニス、決勝進出の快挙ならず・・・

女子テニスの国別対抗戦、フェドカップの準決勝が26,27日開催。北京市の国際テニスセンターで行われた中国対スペインは、対戦成績4勝1敗でスペインが制し、成長著しい中国テニスの決勝進出はならなかった。

エースのリ・ナー、ダブルスの要チョン・ジーの二人の主力を欠いた中国は、初日のシングルスで連敗。さらに27日、第1シングルスで再び登場したポン・シュアイはスペイン勢に6-4,6-4のセットカウント2-0で全く歯が立たず、その時点で中国の準決勝敗退が決定した。

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ポン・シュアイ(中国)はスペイン勢に敗れる(手前)


ただ負けはしたものの、中国テニスの成長ぶりとファン層の拡大をヒシヒシと感じる今年のフェド杯となった。アテネ五輪でのダブルス金メダルに始まる中国テニスの快進撃は、一時なりを潜めたものの、今回の世界ベスト4という成績で、まだまだ継続中だということを証明して見せた。

そして、会場の国際テニスセンターには、準々決勝のフランス戦に続いて、ほぼ満員に埋まる観客が集まった。チケットは事務局に取りにくることを条件に「無料配布」という異質なやり方だが、それでも、もはや“テニス後進国”とはいわせないだけのファンの中国テニスへの思いが垣間見える会場だった。
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週一回、近くの朝陽公園のコートでテニスを楽しむという主婦、張梅琳さんは「やっぱりスペインとは実力差がある。けれども、この歴史的瞬間(ベスト4という)に居合わせたことがテニスファンとして何より。中国テニスは今後も発展するはず。」と敗戦にも十分満足気な表情だった。

ちなみに、チケットを無料配布にするのは、「まだ普及段階」という開催側の説明も理由の一つだろうが、受け取りと共に身分証明書の提示を求められたそうだから、昨今の治安情勢なども絡んでいるのだろう。

だが、心配なのは、ここにきてエースのリ・ナーらがケガがちで、4大大会にもなかなか万全な形で中国勢が出場できないこと。スポーツに「たら・れば」はないが、今回の準決勝も、ケガで休んだ二人が出場していれば、決して勝てない相手ではなかった。北京五輪まで、あと100日あまり。世界のプロテニスプレーヤーにとっては、あまり関心の高くない五輪のテニスだが、彼らにとっては、唯一無二の大会となる。ここに標準を合わせる中国勢が、この世界での経験をどう生かすかが楽しみである。



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posted by 朝倉浩之 |10:51 | テニス |
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2008年04月27日

バスケ五輪テスト大会、中国がホームの利で強豪破る(現地レポ)

バスケットボールの五輪テスト大会「国際招待戦」は26日、最終日を迎え、決勝で中国と米国が対戦。予選リーグで敗れた米国に一矢報いたい中国は、前半から攻守に鋭い動きを見せ、試合の主導権を握り、84-81で勝利。優勝を果たした。


前半から、中国はすごい集中力だった。予選リーグ最後の米国戦とは打って変わった動き。前の試合では、シュートミスを序盤から連発し、ゲームにならなかったが、3階席まで埋まった観衆の「加油!中国」の大歓声があるこの試合は、選手たちも下手なプレーは見せられない。

ディフェンスもゴール際の攻防でしっかり主導権を握って、米国のミスを誘った。各選手の守りの集中力は秀逸だったと思う。米国は、前の対戦で見せたソツのない攻撃はなりを潜め、シュート、パスでミスを連発した。序盤は相手に3ポイントシュートをいくつか許したが、前半は米国に、遠目からのシュートを選択せざるをえない守りをしていたといえよう。

第1クォーターは完全に中国ペースとなり、27-17で終わった。

第2クォーターに入っても、中国の勢いは衰えない。チェン・ナン(197センチ)とリン・ダン(196センチ)の“巨人コンビ”がきちっと決めて、観衆の声援に応える。差がわずかに縮まったものの、中国が47-39でリードして、前半を折り返した。

だが、後半に入って、米国は目が覚めてきた。シュートの安定感を取り戻した米国は第3クォーター序盤に一気に逆転。一方、中国は前半面白いように決まっていたシュートの決定率が落ち始める。第3クォーターは61-63で米国リードに変わった。

ラストの第4クォーターは息詰まる接戦となった。米国が常にリードしつつも、中国は粘り強く追いつき、逆にリードしている米国のほうが焦りを感じているようにも見えた。残り5分で、中国が逆転。満員の歓声が一際ヒートアップしてくる。流れが一気に中国に傾くのが良く分かる。

米国のシュートは決定率が落ち、中国の攻撃陣に切れが出てくる。残り4分で中国は3ポイントを決め、米国を突き放しにかかった。米国の攻撃には、うなるようなブーイングが浴びせかけられ、決まっていたはずのシュートが外れる。残り2分で、中国が差を8点に広げる。たまらず米国がタイムアウトを取って、場を沈める。これが功を奏して、米国が連続得点し、残り1分で差が1点となる。

バスケットボールの面白みの一つは、素人的な考えだが、最小失点差で臨むラスト1分だと思う。残り30秒で2点差の中国リード。会場の大歓声が最高潮を迎える。残り12秒で米国がタイムアウトを取ったが、得点は縮まらず、このままゲーム終了。84-81で接戦を制して、優勝を果たした。

北京五輪本番での中国代表の“怖さ”を十分に感じさせた試合だったと思う。大音響の声援に包まれながら戦う試合は、その重圧に負けるか、それをパワーに変えてしまうか、そのどちらかだろうが、中国は後者なのだろう。「ホームの強さ」とはこういうものかと改めて感じさせる試合だった。


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posted by 朝倉浩之 |00:51 | バスケットボール |
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2008年04月27日

バスケ五輪、中国男子は米国・スペインと同組

北京五輪のバスケットボールの組み合わせ抽選会が26日、本大会の会場となる「五輪バスケット館」で行われた。抽選はすでに五輪出場が決まっている男子9チーム、女子7チームが対象。開催国の中国は、元NBAプレーヤーのワン・ジジが抽選に参加し、自ら、米国をB組に引き当て、同組となった。

組み合わせは以下の通り。

男子 
Aグループ  イラン、リトアニア、アルゼンチン、ロシア、豪州(1チーム未定)
Bグループ  中国、アンゴラ、スペイン、米国(2チーム未定)

女子
Aグループ  韓国、オーストラリア、ロシア(3チーム未定)
Bグループ  中国、マリ、ニュージーランド、米国(2チーム未定)

なお、五輪には男女12チームが出場することになっており、未定の枠は男子が7月、女子が6月に行われる最終予選で決定する。

このうち、日本女子は6月中旬にスペインで行われる予選に出場することになっており、残りキップを争うことになる。そのため、最終予選終了後の7月に再度、抽選会が開かれ、組み合わせが全て決まる。

なお、組み合わせ抽選のあと、女子バスケ五輪テスト大会の決勝が行われ、中国と米国が対戦。中国が接戦の末、84-81で“前哨戦”をものにし、優勝を果たした。

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posted by 朝倉浩之 |00:42 | バスケットボール |
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2008年04月25日

文句のハケ口・・・深夜の残業、それでも頑張るボランティア達

オリンピックになくてはならない存在がある。

大会の運営の主要な部分を担うボランティアだ。各種の大型スポーツ大会で、ボランティアが運営の一翼を担うスタイルは、日本でも、今や一般的になりつつあるが、北京五輪におけるボランティアの重要度は、日本のそれとは比べ物にならないほどだ。

会場の観客誘導、メディア対応、保安業務、交通整理、試合進行、通訳などは元より、表彰式のコンパニオン、試合の合間のチアーダンス、そして医療スタッフの補助なども全てボランティア。体のいい経費削減策という見方もあるが、特に技術を持たない学生ボランティアなどは、10倍~20倍の競争率を勝ち抜いてきたある意味のエリートだし、コンパニオンは北京中の“美女”を集めて、郊外の養成学校で研修を続けているという徹底ぶりである。

バスケットボールのテスト大会4日目の23日、会場では一風変わった記者会見が開かれた。いつもの『何とか連盟』の偉いさんが並ぶものではなく、『ボランティア』に関する記者会見で、主役は大学生ボランティアたちだ。

最初に担当者が今大会のボランティアの状況を説明した後は、ボランティアの代表者が各自の今の思いを語るというもので、私が久々に“一生懸命”耳を傾けた記者会見となった。

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日ごろの思いを語る学生ボランティアたち


現在、北京で行われているバスケットボールの五輪テスト大会では876名のボランティアが働いている。市内16大学から集まった学生が主となって、中国一の人気種目のテスト大会を支えている。

メディア担当の劉梅麗さんは中国伝媒(メディア)大学の2年生。『将来は記者になりたい』と目を輝かせる彼女は、大会期間中、全世界からやってくる新聞・テレビの記者やカメラマンの対応をする。ただ「メディア対応」といえば聞こえはいいが、決して楽ではない。

「メディアの人が保安チェックの後に出会うのが私たち。今はチェックがかなり厳しくなっていて、気分を悪くするらしく、いつも愚痴を言われるんですよ」

中国の警備員というのは評判があまりよろしくない。態度は偉そうでぶっきらぼう。体を弄られて金属探知機を当てられたり、カバンをゴソゴソとやられるだけでも気分悪いのに、そんな態度で接されれば当然、気分を害している。ところが、理不尽なことに、そのとばっちりが最初に出会う彼女達にくるというのだ。

「けれども、笑顔で“ごめんなさい”って言うんです。これも安全のためだから、って。それも私たちの仕事だから」

くったくない笑顔でそう語る彼女。

彼らがここで体験することは「ただで試合が見られる」といった楽しいことばかりではない。いやむしろ、観客やメディアから苦情を受けたり、文句を言われたり、まるでサンドバックのようになっている光景もよく見かける。もちろん、その中には癇癪を起こしてしまう学生もいるが、「不好意思(すみません)」と何度も頭を下げながら、理解を求めようと頑張っている学生が多い。

これも研修の賜物かもしれないが、一人っ子世代で、「小皇帝」として育てられた彼らがオリンピックという大舞台でちょっとした試練を受けることは、彼らに人生に大きな意味合いがあるだろう。

この北京五輪に向けたテスト大会が始まってから、僕が一貫して感じているのは、ここのボランティアを経験した大学生たちがこれまでの中国人像を一変させるのではないか、ということだ。これまでの中国人像とは、とかく先ほどの警備員のよう・・・つまりぶっきらぼうで笑顔がないというイメージだった。

けれども、このテスト大会では、「ボランティアの笑顔は北京の“名刺”」をキャッチフレーズにして、『笑顔』と『挨拶』で接するよう努力している。もちろん、性格の問題もあるので、個人差もあるが、少なくとも、これまで北京でほとんど受けたことのなかった『笑顔のサービス』があり、私自身が最初は逆にとまどいを覚えるくらいだった。

日本のスポーツ界でも「オリンピック世代」という言葉があるが、北京の彼らの年代はまさに五輪を経験した貴重な世代として、これからの新しい中国人のイメージを作っていくのではないかと思う。

昨日も夜中の2時ごろまで“残業”していたという彼ら。報酬は、毎日のお弁当と交通費の数百円だけ。真夏の北京五輪では、外で活動する交通整理や道案内のボランティアなど、本当に大変だろう。それで得られるのは「祖国に貢献したという達成感と栄誉(ボランティアの一人)」というが、そんな教科書どおりの結論を出さなくても、彼らには十分、得られるものがあると思う。

チベット問題、大気汚染、食品安全などから、ただ否定的に北京五輪を見る風潮が日本では一般的のようだが、その視点には何かが欠けているような気がする。

もっともっと“人間”に目を向けて欲しい、五輪に携わる一人一人の思いに耳を傾けて欲しい、と心から思うのだが・・・。やはり難しいのだろうか。
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世界各国のメディア対応をするのも彼らの仕事


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試合中は忙しく動き回る



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posted by 朝倉浩之 |10:59 | 北京五輪 |
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2008年04月24日

本当に買えるの?五輪チケット第3次発売の懸念

北京五輪のチケット第3次発売が5月5日から行われる。

23日、五輪組織委員会が発表した。それによると、発売期間は5月5日午前9時から6月9日18時まで。発売方法は中国銀行の窓口か公式ウェブとなる。前回とは異なり、電話による販売は行われない。また、購入できるのは個人のみで、団体購入は認められない。購入枚数は一人当たり2試合で、1試合につき3枚まで(計6枚以内)。そして、購入できるのは中国国内に住む人となっている。

なお、今回は窓口発売については現金と引き換えとなり、インターネット販売についても3日以内に銀行窓口で支払いを済ませる必要がある。

発売されるのは138万枚で16競技17種目。陸上、野球、サッカー、バレーボールなどの人気競技もその中に入っているが、具体的にどの試合が対象となっているのかは明らかではない。

五輪のチケットといえば、思い出されるのが去年10月30日、第2販売で起きた大パニックだ。窓口、電話、インターネットで想像を超える数の人たちが殺到し、あっという間にシステムダウン、閉鎖という惨憺たる結果となった。それについての記事は以下を。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/268

そして、今回もその同じやり方である『早い者勝ち』形式が取られるわけだが、果たして、前回の二の舞にならないかは大きな懸念となる。

昨日の記者会見で、当局側は「前回の販売で大きな経験を得た。すでにシステムもバージョンアップがされており、今回は問題ない」と胸を張る。また今回は、各競技の決勝など“花形カード”のチケットは含まれていないと思われる。ただ、サッカーの組み合わせがすでに行われ、バスケットボールの抽選も今週末行われるなど、人気競技で日程が決定した状態で発売を迎えるため、またあの『パニック』を再現しかねない。

そして、もう一つの懸念は、ネットによる発売後のことだ。組織委の説明によると、ウェブを通じて購入を予約した場合、その『取り置き』期間は3日間。その間に中国銀行の各支店に赴いて、支払いを終えないと予約が取り消されてしまう。ただでさえ、多くの予約で込み合う窓口で、果たして支払いができるのか・・・中国の壮絶な行列事情を知っている私は非常に心配だ。

前回は明らかに無謀な「早い者勝ち」形式だったが、ある程度、チケットが分配された今、『前回ほどのパニックは起きない』というのが、ある市民の見方。だが、私の周りは、まだチケットを一枚も購入できていない人がほとんどで、彼らは『今回こそ』と意気込んでいる。13億人の人々が一斉に『今回こそ』とやられてしまっては、たまったものではないだろう。さて、今回の発売は成功に終わるのか。発売当日もレポートをお送りしたい。

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発売窓口が設置される中国銀行



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posted by 朝倉浩之 |11:26 | 北京五輪 |
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2008年04月23日

NBA仕様・・・五輪バスケット館でテスト大会続く

4月中旬は五輪テスト大会の『黄金週間』。そのラストを飾る競技はバスケットボールだ。

中国でもサッカーと並んで人気を誇り、プロリーグも非常に盛んだ。ヤオミンやイ・ジエンレンをNBAに輩出した男子バスケが有名だが、女子のほうもアジアではトップレベル。今大会は、その女子の国際招待試合となる。6月に五輪最終予選を控える日本は出場しておらず、米国、キューバ、オーストラリア、韓国、ニュージーランドに開催国の中国を加えた6カ国が総当りで戦う。

19日(土曜日)から始まり、休養日を一日挟んで、今日23日は大会4日目。3日までは中国が3戦全勝で首位。アメリカが後を追うという展開だ。

今日は夜8時から、サッカーACLの鹿島vs北京戦が行われるため、主要なスポーツ記者はみんなそちらに行ってしまって、記者の数はやや少ない。それでも人気競技らしく、各社のバスケット番記者が数多くきていて、記者ルームも賑やかだ。

さて、女子バスケ日本代表が夏に登場する“かもしれない”「北京五輪バスケット館」は北京の西側、「ウークーソン」にある。あの星野JAPANが戦う五輪野球場に隣接しており、全体が黄土色の直方体で、縦の筋が細かく入った独特のデザインが特徴だ。運営側から配られた資料によると、この壁はオセアニア地区の砂岩が使用されていると言う。
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地下3階、地上4階建てで、18000人収容。場内中央にはカラーのLEDディスプレーが置かれており、どの角度からも、迫力ある中継映像を楽しむことができる。また座席も、他の競技場の硬いプラスチック製の椅子と異なり、フワフワした「プチ豪華」なものだ。
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場内のデザインは米NBAのノウハウが生かされているそうだ。そういえば、試合の運営、流れるBGM、アナウンスなど、いずれもNBA的な雰囲気がある。

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いずれにしても、一言で言えば『豪華』なスタジアムだ。五輪後は大型の室内大会やコンサートなどに使われることになっているが、基本的にはバスケットボール専用スタジアムである。中国はバスケットが超人気スポーツで、ヤオミンがいないNBAも連日テレビ中継されているお国柄。中国バスケはすでにアジアではトップレベルだが、五輪を機に、米国に次ぐ世界のバスケ王国に成長しようとしており、その本拠地としてはふさわしい競技場である。

今日、中国はキューバと戦い、66-58で競り勝ち。全勝で、明日の米国戦を迎えることになる。
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中国代表がキューバを破る


今年8月、女子日本代表が世界の強豪とともに、このコートに立てることを祈りつつ・・・。






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posted by 朝倉浩之 |23:45 | バスケットボール |
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2008年04月22日

マラソン『ウェア真っ黒』報道への違和感

大気汚染などが懸念される北京五輪マラソンのテスト大会が20日、天安門広場をスタート地点に行われ、日本からは去年の世界選手権3位の土佐礼子(三井住友海上)を始め、尾方剛、佐藤敦之(ともに中国電力)が出場した。また同じく出場が決まっている大崎悟史氏(NTT西日本)は大会には出場せず、視察のみを行った。

コースは本番と全く同じコースで、北京市中心部の天安門広場をスタートし、世界遺産にも指定されている天壇公園を経由したのち、市西部を北上して、最後は東に向かってメインスタジアム国家体育場(愛称 鳥の巣)にゴールするというもの。

レースは土佐礼子が2時間38分04で4位。佐藤敦之が2時間16分55秒で6位などとなった。

さて、日本での関心の高いマラソンで、しかも本番と同じコースが設定されているということで、日本からも新聞、テレビ各メディアが大挙して訪れた。レース後に行われた記者会見での記者団の関心は軒並み「大気汚染」と「硬くて悪い路面」。それらは日本で最も関心の高いことだから、問題はないのだが、その翌日の報道を見ると、大きな違和感を覚えた。

各新聞の記事には「ユニフォームが真っ黒 北京五輪マラソンを日本代表が試走」、「ウェア真っ黒、道デコボコ」「ユニフォームが真っ黒。大気汚染の影響だと思う」「服が真っ黒!大丈夫か?」という言葉が踊っていた。

これはレース後に行われた記者会見で、選手全員が質問に答えた中、代表の一人、尾方剛選手が口にしたコメント。「帰ってきたらユニフォームが真っ黒になっていた。大気汚染の影響なのかなと思った」という言葉が伝えられたものだ。

これ自体は選手が口にしたコメントであり、伝えることに問題はないが、実際には、選手たちが口を揃えて、この大気汚染問題を“否定”していたのだ。だが、この部分は触れられている記事をあまりみかけない。

『あまり空気が悪いとは感じなかった。(土佐礼子)』『走っている間は特に(大気汚染を)感じなかった(尾方)』『見た目には空気が悪そうだが、走ってみると、そうでもなかった』というのが各選手のコメント。尾方選手は、先ほどの『真っ黒発言』の直前に、こう答えているのだが、この部分は、触れられている記事を見かけない。

この日は、あいにくの雨模様で、空気も“洗い流され”、現実には、レース中の大気状況の把握は難しい。だから、彼らのレース中の感想から単純に『北京の空気は大丈夫』とも言えないが、逆に言えば、尾方選手の『真っ黒発言』も決して額面どおりには受け取れないはずだ。普通に考えれば、足元の泥土が跳ねるなどの結果、『真っ黒』になったと考えるべきであり、もし仮に『雨水の影響』ならば、それをきちっと検証して、表現をすべきだろう。いずれにしても、他の選手の発言を紹介することなく、この『真っ黒発言』だけを取り出して、センセーショナルな報道を行う日本メディアの記事には違和感を覚えた。

また『硬い』『デコボコ』の地面というコースに配する批判報道も見かける。確かに、北京の石畳やレンガ状の地面は非常に硬い。また、選手がいうように『マンホールによる出っ張り』があるのも事実だろう。(これは我々北京在住者も街中でよく目にする)だが、選手たちは、決して、これらのコースに対して“文句”や“苦情”を語っているわけではない。あくまで、北京のコースはそういう特徴を持つコースだという「感想」を述べただけであり、自分自身の、それへの対応が必要と語っているのみである。

マラソンなど『ロードレース』は、あくまでも競技場の外で競い合うもの。あらゆる路面の変化があり、地形の変化があり、その環境の中でアスリートたちは戦う。これに対応するため、シューズを改良し、足の運びやペース配分の戦略を立て、レースに臨む。ここがマラソンの面白さであるはずだ。この『当たり前』の道理からすれば、各メディアの『地面がデコボコ』『硬い地面』など、北京のマラソンコースを批判する論調の記事には首をかしげざるを得ない。

むしろ、一人の選手は「その硬さが逆に心地よくなってくる」と感想を語っている。地表やコースを自分の味方につけた選手こそが、そのレースを制するはず。それは選手達が一番良く分かっているのだ。

もちろん、非常に素晴らしい記事を書かれる諸先輩、記者の方々も大勢いるから、ひとくくりにして批判をするつもりはない。また一方で、マラソンの一現象をとりあげて、北京の環境や様々な事象に無批判でいろ、というわけではない。

だが、一連の報道は「批判ありき」「批判のための批判」になっていないか。

このようなレベルの報道では、これから迎えようとしている北京五輪の持つ本当の問題点を見誤ることになると思う。




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posted by 朝倉浩之 |16:11 | 陸上 |
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2008年04月22日

マラソン当日に人口増雨?中国紙が報道

20日に行われたマラソンのテスト大会で降り続いた雨。これは人工降雨だった?

21日、北京の日刊紙「京華時報」が伝えたところによると、19日夜から降り続いた雨は人工降雨によるもので、ここ5年で最も長い時間降り続いた『春の雨』となった。

北京ではこの日、マラソンの五輪テスト大会が行われていた。7時半のスタート10分過ぎから、ポツポツと雨が降り始め、その後、本降りに。雨は翌21日も降り続き、北京ではこの時期珍しい長雨となっていた。

この間、市内の降水量は50ミリ以上に達し、郊外では110ミリ以上に達したところもあるという。

記事によると、20日午前7時、北京市の「人口影響天気弁公室」が人工的な増雨の『指令』を出したという。これによって、郊外にある「北京の水がめ」密雲ダムの水量を増やしたと言う。

北京市気象台は、この雨により「北京の大気は改善された」としている。

そういえば、大会前3日前に伝えられていた天気予報は晴れ。その後、『曇り』に変更され、前日は「曇り時々雨」だった。私自身も、まさか朝から本降りになるとは予想していなかったのだが、この「人口増雨」によって、雨量を増やす、もしくは降雨を促進するといった操作が行われていたのだろうか。

雨により、大気状況は改善されたかもしれないが、マラソンのテスト大会にとっては、決して十分な『準備』ができたとはいえないものとなった。沿道の観客の皆さんにとっても、ブルブル震える寒さの中での応援となった。

あくまで『自然の作用』と連動する形での人口増雨というように伝えられているが、当日のマラソン大会に関わった人間からすれば、かなり迷惑な話だ。

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posted by 朝倉浩之 |14:50 | 北京五輪 |
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2008年04月21日

中国は弱気?五輪サッカーの組み合わせ決定

会場に大きなどよめきが起こった。

北京五輪サッカーの組み合わせ抽選会。男子は、ホスト国の中国がいるC組の中に最後に入ってきたのがブラジルだった。

20日、北京市内のホテルで北京五輪のサッカー競技の組み合わせ抽選が行われた。

男子はニュージーランド、ブラジル、ベルギーと同組のC組。7日にニュージーランド戦(瀋陽)、10日にベルギー戦(瀋陽)、13日にブラジル戦(秦皇島)を戦うことになる。

また女子はスウェーデン、アルゼンチン、カナダと同組のE組となった。

組み合わせ抽選後に行われた記者会見には、サッカー協会関係者とこのほど就任した女子代表の監督が出席。商瑞華監督は「まだチームを見始めてから時間がたっていないが、非常に若いチームという印象。短時間でレベルアップしていけるよう頑張りたい。重要なのは団結力」と語り、チーム内の内紛によって監督更迭という事態に陥ったチーム状況の改善を第一に掲げた。

またサッカー協会の南勇副主席は「男子は決勝リーグに残ることは困難な挑戦」と厳しい見方を示したものの、「ホスト国として、決勝リーグに残ることは責任」と、改めて決意を語った。

記者会見での彼らの表情は一様に硬かった。そして「決勝リーグに残るのは、非常に困難な挑戦」と率直に記者団に語った。確かに男子は、これまでの成績から考えれば、相手がどこになろうとも、非常に厳しい状況であるのは事実だ。

だが、ホスト国として決勝リーグ入りを最低限の目標に、これまで、かなりの強化を続けてきた。どのような組に入ろうと、『強敵』ばかりなのは当然。今、この時期、『弱気発言』は禁句だろう。

同組で、全く及びそうにないのはブラジルのみ。あとは、今後の研究によって、十分対等にやれる対戦相手である。現在、男子代表はヨーロッパ合宿中。相手と日程も決まり、いよいよ中国サッカーの正念場が刻一刻と近づいてきた。

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posted by 朝倉浩之 |00:36 | サッカー |
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2008年04月19日

あの”反日”サッカースタジアムが再開!五輪テスト大会開催

久々にここに帰ってきた。

北京市中心部にある工人体育場(スタジアム)である。サッカーファンの中には、この名前に聞き覚えのある方もいるかもしれない。

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生まれ変わった工人体育場


2004年のアジア杯決勝。いわゆる『反日騒ぎ』の真っ只中に開催された日本対中国の決勝戦の舞台がまさにここである。その時、私もその場にいた。中国人「球迷(サッカーファン)」の様子をこの目で見てやろうと、用意された『日本人専用席』にも敢えて行かず、一般の中国人に混じって観戦した。私は、日本人であることを知られないよう・・・後半20分の中田浩二の勝ち越しゴールに思わず声を上げるのをこらえながら、観戦した覚えがある。後にも先にも、別の意味で“緊張”しながらサッカーの試合を見たのは、このときだけだ。その日、北京工人体育場は中国国旗がひしめき、真っ赤になっていた。そして、聞くに堪えない日本への罵声が飛び交っていた。今から思えば、すごい『現場』だった。

その後、北京五輪のスタジアムとして生まれ変わるため、2年間、閉鎖。ここをホームとしていた中国スーパーリーグの北京国安も郊外のスタジアムに本拠地を移し、改修工事が続いていた。

その工人体育場が64000人収容の五輪スタジアムとして生まれ変わった。古ぼけたトイレやその他の各施設が一新され、メディアルームも素晴らしいものができた。オーロラビジョンも、しっかりしたものが2基設置され、『今風の』スタジアムとなった。当時はその名の通り、『労働者のための』スタジアムという感じがしたから、まさに隔世の感だ。

今日、ここでは改修を終えて最初の試合が行われる。

北京五輪の女子サッカーの出場権を巡るプレーオフである。ブラジルとガーナが最後の切符を争う。

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日中の暖かさとはうって変わって肌寒くなってきたこの時間。出場するのが中国と全く無関係ということで、北京市民の関心は薄く、バックスタンドがようやく3,4割程度、埋まった程度だ。2004年の『あの時』とは比べようもないスタンド。だが、北京在住のブラジル人と見られる人たちが団体でやってきて、なかなかノリのいい応援を繰り広げている。

女子サッカーではあるが、ブラジルのテクニックは非常に高いし、ガーナの選手も身体能力が高い。だが、時折生まれるナイスプレーも、スタンドは軽く沸く程度で、『あの時』に感じた怒号のような歓声は聞こえてこない。球迷の強烈な声援がこだまするのもサッカーの醍醐味だから、何となく拍子抜けするが、このカードだから仕方ないか・・・。

ちなみに本大会では、この女子サッカーの決勝、そして男子の準決勝一試合がここで行われる。そのときは、こんなにのんびり構えて、サッカーを見ていられないだろう・・・。

いよいよ明日は北京五輪の男女サッカーの抽選会が北京で行われる。日本が出場する五輪競技としては最初の抽選会だ。各テスト大会が目白押しになったこともあり、いよいよ本格的に北京五輪に向けて動き出した・・・そんな実感がする週末だったが、その締めくくりとなる明日の抽選会。私も現場に行って、五輪を闘う日本サッカーのスタート地点を見届けたいと思う。

北京工人体育場の紹介は以下のブログ記事を参照
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/133




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posted by 朝倉浩之 |20:29 | サッカー |
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