2007年09月30日

中国、2018年W杯招致へ

五輪の次はサッカーW杯・・・

中国サッカー協会の謝亜龍副会長は29日の記者会見で、2018年に開催されるサッカーW杯に「強い関心を持っている」と述べた。中国サッカー協会が公式の場で、W杯招致の意向を示したのは初めて。新華社が伝えた。

この記者会見は、現在開催中の女子サッカーW杯の決勝戦を前に開かれたもので、国際サッカー連盟のブラッター会長も同席した。この席で、ブラッター会長は『中国はすでに男子サッカーW杯を開催する技術、設備を有している。仮に(開催を)申請すれば、有力な候補国となるだろう』と述べた。

これに対し、謝会長は「中国サッカー協会はW杯招致について、一貫して積極的な姿勢を示している。」とし、招致プロセスが開始する2010年までに『基礎的な調査』を済ませたあと、具体的な立候補の手続きに入るとした。

サッカーW杯は各大陸持ち回りで開催されることになっており、10年が南アフリカ、14年は南米、そして18年は北中米カリブ海となる。しかし、ブラッター会長は、来月29日から31日まで行われるFIFAの執行委員会で、2014年のブラジル開催を討議すると共に、この「持ち回り制」を継続するかについて「再検討」するとしており、この会議の結果次第では、2018年中国開催も十分に可能性が出てくることになる。

  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |00:32 | サッカー | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月28日

杉山愛の来年の舞台・・五輪テニス場が公開

来年の北京五輪のテニス会場となるオリンピック公園テニス場が28日、報道陣に公開された。来月6日から、同テニス場では、テニスのプレ五輪としてITFプロツアー(~20日)が行われる。13カ国から80人(男子36人・女子44人)が出場する。

会場はオリンピック公園の北側の「スタジアムエリア」の一角に設けられ、敷地面積は26000平方メートル。センターコート(1万人収容)、1号コート(4000人収容)、2号コート(7面×200人収容)が設けられ、総席数は17400席。当初は仮設スタジアムの一つだったが、今年7月の発表で、「常設」スタジアムに格上げとなった。

コートの表層は、米デコターフ社が開発した多層構造人工芝「デコターフ」が採用されていることも注目されている。また会場の汚水処理システムも環境に配慮された世界最先端の技術が利用されている。


20070928-00.JPG
オリンピック公園 テニス場


20070928-01.JPG
センターコート(10000人収容)


20070928-02.JPG
第1コート(4000人収容)


20070928-03.JPG
第2コート(7面×200人収容)



  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |18:12 | テニス | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月25日

中国サッカー女子代表に『不良分子』?

女子サッカーW杯をベスト8で終了した中国代表。戦いを終えたのをきっかけに、チーム内の「不良分子」が“粛清”されるそうだ。サッカー専門誌「ゴールチャイナ」が24日、伝えた。

紙面:http://soccer.goalchina.net/dianziban/ShowSoccer.aspx?id=31226
記事:http://sports.sina.com.cn/c/2007-09-24/09043189714.shtml

W杯期間中、中国代表の選手たちに対しては、極めて彼らの「自主性」に任せる管理を行ってきた。以前は禁止されていたノートパソコンや携帯電話の持ち込みも許し、両親や親戚との面会も自由にした。中国は、国家代表について、かなり厳しい管理を行うことで知られているが、今回は選手たちの『自覚』に任せた形となった。

ところが、ある「主力選手」が何度も『規律違反』を犯したことがチーム内での不協和音につながっているということだ。細かい『規律違反』の内容は、記事では明らかにされていないが、大会終了後、多くの選手から「主力選手なら、他の選手と異なる待遇となるのか?規則に違反してもいいのか?」などという疑問が出ているという。またあるベテラン選手は『試合の中で、特に前線のほうで、チームワークのなさが目立った。この問題はここ一日、二日のものではない。上が解決してくれないと・・』と語る。

大手ポータルサイト『新浪網』の掲示板では、この件について、多くの書き込みがあり、「某選手」について、エースで海外でのプレー経験がある馬暁旭だという意見が多く掲載されている。今大会、FWの得点がなく、中でも馬暁旭のパフォーマンスには不満の声が多いことから、それも手伝ってのことだろう。

『ゴールチャイナ』によると、チーム首脳陣は、大会期間中はこの件について目をつぶったものの、今後、「粛清」が行われるとの事。すなわち、10月末に召集される合宿に、この『某主力選手』を呼ばず、事実上、国家代表を『クビ』にするということだ。

そういえば、今のドマンスキー監督が就任する前、女子代表は上層部が行った『厳しすぎる管理』に選手たちが反発し、チームがばらばらになったという経緯があった。かといって、管理を緩めると、今回のような事態となる・・・。選手の管理というのも難しいものだ。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |00:07 | サッカー | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月24日

女子サッカーW杯、中国女子の今後・・・

中国の世界最高峰での戦いは、一個の守りのミスで敢えなく終わった。

23日行われた女子サッカーW杯の決勝トーナメント1回戦で、中国はノルウェーと対戦。0-1で敗れた。この試合、ドマンスキー監督は、これまでの4-4-2で戦ってきた陣形を変え、4-5-1で、エースの馬暁旭のワントップで臨んだ。

前半立ち上がりから、ほぼ「がっぷり四つ」の展開が続いたが、前半32分、ノルウェーがカウンターで前線に送られたボールを中国のDF王坤が痛恨のミスで、相手に蹴らしてしまい、ゴール。1-0とノルウェーが先制した。

その後は、中国はノルウェーの厚い守りを崩すことはできず、試合はそのまま終了。中国はベスト4進出を逃した。

今大会、ドマンスキー監督の「攻撃重視」「積極サッカー」をモットーに臨んだ中国代表。しかし、ここぞというところで、守りのミスが生まれ、失点につながっていた。最後は、まさにその「課題」を象徴する1点となった。またFWの得点がなかったことも課題の一つといえる。ただ、デンマーク戦をはじめ、各試合の随所で見られた中国女子イレブンの「積極性」は、これからの好材料となろう。

いずれにしても、中国女子の「本番」は来年の北京五輪。目標をベスト4以上、できればメダルを、という中国にとって、今大会の最低限の目標といえる決勝トーナメント進出を果たしたという「結果」は大きな収穫といえるだろう。あと1年足らず、ドマンスキー率いる中国女子サッカーがどこまで進化するか・・・注目していきたい。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |15:46 | サッカー | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月22日

プレ五輪『マウンテンバイク』日本の片山は12位 現地報告

来年の北京五輪のテスト大会となるプレ五輪『国際マウンテンバイク招待戦』が22日、北京西側にある老山自転車場マウンテンバイクコースで行われ、日本からは、来年の五輪出場を狙う片山梨絵(TREK)が出場。1時間57分38秒で12位となった。地元中国の劉頴が1時間45分54秒で優勝した。また男子の日本第一人者、竹谷賢二(TEAM SPECIALIZED)は2時間18分29秒で5位に入った。

先月初めのアジア選手権で出場枠を勝ち取った日本。その最有力候補の片山が北京で「試運転」を行った。大人数がエントリーするからスターティングギャップが大きい他の国際大会と比べ、今大会は来年の五輪とほぼ同規模の30数人のエントリー。何とか先頭についていって上位進出を、という片山だったが、半周すぎで、トップからは引き離されていった。

20070922-00.JPG
場内を力走する片山梨絵


ただ、来年使われるコースの下見は十分出来た。「いかにもマウンテンバイクというコース(片山)」という今回のコースで必要なのは『パワー』と片山は言う。『パワーさえあれば、それで乗っていける。今回はパワー負け。スピードには自信があるから、この1年、そこを課題にして練習していきたい』・・・。今大会で来年への手ごたえを十分に掴んだ片山。まだまだ大きい世界との差を彼女を始めとした日本選手がいかに埋めることが出来るか・・・来年に向けて、大きな楽しみとなりそうだ。

20070922-01.JPG
優勝した劉頴(中国)


20070922-05.JPG


20070922-06.JPG



  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |18:39 | MTB(マウンテンバイク) | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月21日

プレ五輪「マウンテンバイク」明日開幕、日本第1人者の片山、竹谷が出場

20070921-03.JPG
「国際マウンテンバイク招待戦」が開幕。写真は今日行われた記者会見


来年の北京五輪のテスト大会となるプレ五輪「グッドラック北京」のシリーズ大会の一つ、マウンテンバイクの「2007年国際招待戦」が22日、北京西部の老山自転車場のマウンテンバイクコースで行われる。来年の北京五輪の会場が使われる。
20070921-04.JPG
会場のマウンテンバイクコース(1周4.492キロ)


大会には、女子では日本トップで北京五輪出場の最有力候補、片山梨絵(TREK),男子はアテネ五輪の日本代表で、今年の全日本の覇者、竹谷賢二(SPECIALIZED)が出場と、いずれも日本第一人者が北京の五輪コースを走る。

女子の片山は先月3日のアジア選手権(中国・江蘇省)で4位に入り、日本の五輪「アジア枠」の獲得に成功。日本第1人者として、来年の五輪で、このコースを走ることが最有力視されているだけに、一足早い「試走」に注目が集まる。

また地元中国勢は、女子について言えば、アジアでは圧倒的に強く、世界ランクでも五輪出場枠獲得ラインである18位以内をすでに確定済み。先日のアジア選手権でも劉頴、王静静、任成遠が3位までを独占するなど、他を圧倒している。この大会で、地元の優位性を生かして、世界のトップレベルの選手を相手に、どんな戦いぶりを見せるかが楽しみだ。

またアテネ五輪金メダリストの「女帝」ガンリタ・ダール(ノルウェー)もエントリーしており、ハイレベルな戦いが期待できる。

大会には16カ国からの選手が出場。注目の女子は11:00から。男子は14:00にスタートとなる。



  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |17:22 | MTB(マウンテンバイク) | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月20日

女子サッカーW杯、中国が決勝トーナメント進出

女子サッカーW杯の予選リーグD組最終戦が今日行われ、中国がニュージーランドに2-0で勝利。また同時に行われていたブラジル対デンマークで、ブラジルが1-0で勝ったため、中国がD組2位となり、決勝トーナメント進出を果たした。

中国は前半、焦りが見えた。仮にデンマークがブラジルに勝った場合、5点差以上で勝つ必要があるというプレッシャーが生み出したものだった。13シュートを放ち、決定的なチャンスを何度も掴んだが、結局無得点に終わった。

しかし、後半10分、エース馬暁旭のFKから、李潔のヘッドに当たってゴールネットを揺らし、先制点。さらに後半33分、もう1点を加えて、2-0とし、そのまま逃げ切った。その後、ブラジルも1-0で勝利し、中国は苦しみながら、決勝トーナメント進出を決めた。

中国は23日、C組1位のノルウェーと対戦する。

  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |23:18 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(1)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月19日

女子サッカーW杯、中国戦が中止。明日に延期へ

19日午後、国際サッカー連盟は19日に行われる予定だったブラジル-デンマーク、中国―ニュージーランドをいずれも延期し、20日に行うと発表した。

ブラジル・デンマーク戦は、台風のため、中止が決定されていたが、中国―ニュージーランド戦は予定通り行うとの方針だった。しかし、これに対し、「公平さを欠く」との指摘が連盟の委員の中にあり、また中国側も「FIFAの決定には従うものの、公平の原則の下、グループ戦の鍵を握る2つの試合は同時に行うべきではないか」との意見を表明していた。

結局、今日午後、中国―ニュージーランド戦も共に延期するとの決定をFIFAが下した。これが会場に届いたのは、夕方4時ごろ。各メディアも対応に追われた。また会場には、「正常実施」の方針を信じてやってきたサポーターが、すでに詰め掛けており、この「延期」の知らせを聞いて、入場口前はやや騒然とした雰囲気となっていた。

試合は明日20:00から行われる。

  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |18:41 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(1)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月19日

女子サッカーW杯、中国は今日”背水の陣”ニュージーランド戦 現地報告

女子サッカーW杯の予選リーグも大詰め。日本の「なでしこJAPAN」は惜しくも敗退したものの、強豪を相手に健闘し、アジアの女子サッカーのスタイルを存分に世界に見せ付けたと思う。

さて、一方、中国女子は今日、運命の予選リーグ最終戦を迎える。相手はニュージーランド。場所は天津スタジアムである。

私もこの試合のため、今日昼、天津に移動し、現在、市内のホテルでこの記事を書いている。

初戦のデンマーク戦は3-2で辛勝したものの、2戦目のブラジル戦は圧倒的な力の差を見せ付けられて0-4で完敗。今日のニュージーランド戦で中国が勝ったとしても、残りの試合で、デンマークがブラジルに勝てば、3チームが2勝1敗で並び、得失点差勝負となって、ブラジルに大差で敗れたツケを払うことになる。

しかも、昨日、ちょっとしたニュースが飛び込んできた。

昨日午後、FIFA国際サッカー連盟は、台風の影響により、本来ならば19日に中国―ニュージーランド戦と同時進行するはずだったブラジル-デンマーク戦を20日に延期すると発表したのだ。

公平さを期すならば、今日の中国―ニュージーランド戦も一緒に延期すべきかもしれないが、チケット販売や会場利用の関係などから、それは難しいというFIFAの判断である。これにより、中国は今日、ニュージーランドと戦った後、明日のブラジル-デンマーク次第で決勝トーナメント進出が決まるという「他力本願」状態となる。

ただ、このことが、中国にとって、またデンマークにとって、どちらに有利、不利となるかは分からない。はっきりしていることは、中国が決勝トーナメント入りするには、今日の試合で勝つしかないということである。しかも、決勝トーナメント入りを確実なものにするには、それもある程度の差をつけて勝つ必要がある。

昨日の中国女子は徹底的に攻撃面の練習に時間を割いたという聞いた。まさに「背水の陣」で臨む今日の1戦。中国女子はいったい、どんな試合を見せるのだろうか。

  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |16:19 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月17日

プレ五輪「ゴールボール」で得たもの・・・

北京で行われていた視覚障害者のスポーツ、「静寂の球技」ゴールボールの国際試合が16日、閉幕した。パラリンピックのプレ大会として位置づけられたこの大会で、地元中国が強豪を相手に、大方の予想を覆して、優勝を果たした。

強豪スウェーデンとの対戦となった決勝。「数千人の観客(主催者)」が見守る中、前半まで2-2の互角。しかし、後半からは、地元ならではの大声援に後押しされた中国勢が勢いをつけ、3-3の同点から、立て続けに5ゴールを上げ、結局8-3で優勝候補を圧倒して、ゲームを終えた。中国のこれまでの最高成績は去年の世界選手権での11位だから、地元開催の優位性があるとはいえ、大健闘といえるだろう。

主力の張泳期選手は試合後、「この金メダルの意味合いは大きい。これをきっかけに、中国のゴールボールがより発展し、また多くの人たちに知られることになると思う」と語った。

さて、このゴールボールが行われた北京理工大学の体育館。大学の体育館とはいえ、パラリンピックのゴールボール会場、そして北京五輪のバレーボール会場となることから、根本的な改築が行われ、国際級の体育館に生まれ変わった。またパラリンピックに備え、建物内の随所にバリアフリーが施され、ハンディキャップを持った方々でも気軽に観戦出来るよう、さまざまな配慮がなされている。

だが、ハードは出来上がっても、ソフト面が重要だ。私が今回、この会場を訪れて感じたのは、運営ボランティアを務める北京理工大学の学生さんについて、「よくここまで鍛え上げたなあ」ということだった。

大会前、福祉施設の専門家を招聘し、会場ボランティアを務める学生全員に対して、障害を持った方に対する対処法を徹底して研修したという。また研究所の専門家を招いて、障害者の「心理面」に関する講義も行った。さらに北京の盲学校からも何人かの職員を派遣してもらい、今回に備えたという。

日本代表の中村選手は、試合後、「こんな素晴らしい施設でゴールボールができることを幸せに思う」と率直に気持ちを語った。これはおそらくお世辞ではないだろう。日本には、これだけ整った「ゴールボール場」はないだろうし、来年、パラリンピックがあるからこそ・・・である。来年、男子チームは五輪出場を果たせなかったが、この素晴らしい環境でプレーできたことは、今後のゴールボールの発展にとって、大きな意味を持つに違いない。

また中村選手は、ボランティアスタッフの情熱が伝わってきた・・・と運営を評した。おそらく不備な点もあっただろう。研修を受けたとはいえ、素人の大学生である。決して全てがうまくいくとは思えない。だが、中村選手は「この大会に向けて、懸命に準備を続けてきてくれたことが良く伝わってくる」という。北京パラリンピックに向けた準備はこれからまだまだ続くが、まずは、この「気持ち」が伝わったこと・・・これがひとまず、今大会の大きな、そして重要な成果といえよう。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |13:09 | パラリンピック種目 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月17日

美しきマイナー競技?近代五種W杯をレポート(5)

長かった1日もようやく終わりに近づいた。いよいよ最後の種目、3000m走である。11分20秒で走れば1000点が入り、1秒遅れるごとに4点ずつ減点される。またこれまでの4種目の得点がタイム差に換算され、それに応じて、スタートがずらされる。つまり、これで最初にフィニッシュした選手が、近代五種の優勝者となるというわけだ。

20070917-15.JPG
力走する中国選手


会場からは、中国選手の修秀に対する声援が響く。現在5位で、トップから23秒差のスタートとなった。

20070917-13.JPG


そして次々と選手たちがスタートしていく。

それにしても、朝8:30から競技が始まり、5種目を次々とこなしていく。しかも、ほんの少し前、泳いでいたと思ったら、馬に乗り、そう思っていたら、トレーニング服でランニングをしている。トライアスロンも大変なスポーツだと思うが、この近代五種もあらゆる運動能力を全て駆使して戦わねばならない・・かつて『オリンピックの華』といわれただけのことはある。

20070917-14.JPG
メインスタンドは”動員”も含めて、ほぼ満員に埋まった


この競技は、観客自身も、一日をアスリートたちとともに過ごすことによって・・つまりスポーツの時間を共有することによって、楽しむスポーツだと思う。決して一瞬では勝敗は決まらない。昼ごはんと夕飯を挟んで、一日中、どっぷりと競技の世界に漬かりこんで、選手たちとの時間の共有を楽しむ。そして選手たちは、競技が進むごとに、いろいろな表情を見せる。それは外見だけではない。泳ぐのが得意な選手もいれば、走るのがべらぼうに速い選手もいる。馬を見事に操る選手もいれば、的確な銃、サーベルさばきを見せる選手もいる。そして、一つ一つ、競技が進行するにつれて、選手たちが『進化』していっているような・・・そんな気さえする。たった一日の競技なのに、その一日を競技場という媒介を通じて共にすごすことで、感情移入が出来てくる。そして、一日を終えたことの充実感を選手たちと共に味わう・・・。うまくいえないが、このスポーツの魅力は、そんなところにあるのではないか・・・全くの素人感覚だが、私はそう感じた。

まもなく選手たちがゴールする。しかし、これはあくまでもプレ五輪。選手たちの本番は、この同じ会場で、来年に待っている。そのときは、今よりもっと多い観客たちが彼らに声援を送るだろう。

私も今日一日、この近代五種にどっぷりつかることで、この競技の魅力が少し見えてきたような気がする。来年が本当に楽しみだ。(終わり)





  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |00:03 | 近代五種 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月17日

美しきマイナー競技?近代五種W杯をレポート(4)

1時間以上のインターバルの後、馬術が始まる。馬術とランニングは「オリンピック体育中心体育場」が舞台。水泳と同じく、北京アジア大会のときに使われた競技場である。ユニークなのは、ここで馬術・ランニングの2種目が行われること。アンツーカーの陸上トラックがあり、その内側に馬術場が設置されている。ちょうど、サッカー場にあたる部分が馬術場になったような感じだ。ちなみに、五輪後は馬術場が全て取り払われ、サッカーのピッチとして活用されることになる。

16;30に馬術がスタート。先ほどまで水着を着ていた選手たちが、今度は凛々しいジョッキー姿で登場した。

20070917-11.JPG


コースは350m~450mで、12基の障害が立てられていて(最高1・2m)計15回跳躍する。これを1分から1分17秒の間に完走しなければならない。満点は1200点で、決められた反則に従って減点され、最終成績が決まる。また落馬2回で失格となる。馬は全て運営側が提供するもので、試合20分前に抽選により決定される。選手はその後、わずか20分間のウォーミングアップのみが許され、5回、障害を飛ぶが、このあてがわれた馬による運不運が試合の大きな要素を占める。

馬によって様々な性格がある。臆病な馬、妙に焦っている馬、きわめて冷静な馬、どうも”鈍そうな”馬、“猪突猛進”型の馬などなど・・・。特に3番目に登場した劉周(中国)に会場がどよめいた。馬が障害を全く飛ぶことができない。障害の直前で、いつも足を止めてしまって、結局、ほとんどの障害を1回で飛ぶことができなかった。W杯レベルの大会でもこのようなハプニングが起きるのだから、生き物を使った試合は大変だ。結局、劉周は途中で試合を中止。0点に終わった。恐らく馬が悪かったのだろうが、地元選手の馬がこんな状態だったということは、逆に試合前の抽選の公正さが分かるというものだ。選手にとっては、とんでもない悪夢だろうが・・・。

20070917-12.JPG
障害の前で、馬が跳躍を躊躇・・・


選手には、世界レベルの実力があるにもかかわらず、抽選によって与えられる馬の偶然性に試合が大きく左右される・・・そこがこの競技の面白さなのかもしれない。

夕方になり、観客の数も増えてきた。メインスタンドは7割、バックスタンドは5割がたというところだろうか。馬術種目は演技中の拍手は禁止されている。どちらかというと非常に静かな競技といえる。そして、時折、馬が起こすちょっとしたハプニングに場内がどよめく。フィニッシュしたところで、大きな拍手が沸く。スタジアム内でのスポーツとしては、非常に不思議な雰囲気だと思う。

さて、もう一つ、ちょっと気がついたことを記しておきたい。今大会からマスメディア向けの情報提供で新たな方法が取り入れられた。携帯電話のショートメッセージよるものだ。記者会見の時間連絡、シャトルバスの運行、次試合の開始情報など、主要な情報があらかじめ登録しておいた携帯電話に次々と入ってくる。これは先月のプレ五輪では、行われていなかった試みだ。取材等で忙しく、業務連絡用の掲示板を見ることができなくても、全ての大会情報をもれなくキャッチできる。同期間に行われているため、取材に行けなかったトライアスロンの情報も送られてくるという煩わしさもあるが、我々にとっては非常に便利だ。「大会が少しずつ進化している」というエピソードの一つとしてご紹介した。

さて、試合では、ここまで総合8位につけた修秀(中国)は、まずまずの演技を見せ、減点56の1144点を獲得し、場内の大きな拍手を浴びた。

総合ではアメリア・ケイズ(仏)が水泳でのトップを守って4412点で1位。これを6秒差でムハイリ・スペンス(英)が追うという展開となった。世界記録保持者エレン・ルベレスカ(ラトビア)は4位で首位に10秒差となった。



  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |00:02 | 近代五種 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月16日

美しきマイナー競技?近代五種W杯をレポート(3)

射撃、フェンシングのあとは、約1時間ほどの昼休みを挟んで、水泳が行われる。場所は国家会議中心から車で5,6分のところにある英東水泳場。北京アジア大会のときに建設された水泳場を五輪のために改築したものだ。外はやや古ぼったいが、場内はまるっきり新築。競泳用の50m×10コースと飛び込み用のプールが併設されている。これで、「近代五種」の水泳にのみ使用されるというのだから、贅沢な話だ。

さて、競技と無関係ではあるが、情報を2つ。国家会議中心フェンシング場と英東水泳場の間にはシャトルバスが走っていて、競技終了後、5,6分間隔で発車している。またメディア用にも小型バスが用意されており、私たちもストレスなく移動することが出来た。

20070917-10.JPG
会場間には電気カートも走っていて自由に利用できる


また食事の件を・・・。中国は最近の『食品問題』に関する国際的な非難を受けて、オリンピックに向け、食品への信頼を取り戻そうと躍起になっている。そんな中、オリンピック期間中に提供される『食事』は非常に重要な要素となってくる。当然、選手たちの食事はまた別の話だが、ボランティアや運営スタッフ、そして我々メディアは、運営側が用意した『お弁当』を食べる。中身は以下のようなもの。一人前15元(約230円)で、ボリュームはかなりある。肉と野菜、そして豆類・・さらにライス、カレー風味のライス、パスタ、ビーフンと、『主食系』のものが4品も入っている。これらは全て、運営側は大会のために用意した「キッチン車」で作られる。この車一台あれば、どの会場でも、数千人分の弁当が作れるというものだ。ちなみに、中国では食事は温かいもの、と決まっており、提供されるときには、温蔵庫からホカホカのものが出てくる・・。だが、温かい弁当も結構だが、何よりも食品安全には十分注意を払ってもらいたい。

20070917-09.JPG
ちなみに、今日のメニューはこちら。昼夜中身が変わるという。


さて、競技のほうである。近代5種における水泳は200m自由形で競う。各組9人計4レース。第1レースでは、劉周(中国)が2分22秒28のトップでフィニッシュし、今大会、初めて会場が沸いた。

20070917-08.JPG


第2レースは、ここまでトップの世界記録保持者、エレン・ルブレスカ(ラトビア)が1コースで出場。だが、スタートから大きく遅れて、この組で8位に沈んだ。一方、前半から快調に飛ばした修秀(中国)が2分15秒58の好タイムでトップフィニッシュ。会場は3,4割ほどの入りだが、2レース続けての中国勢の頑張りに大きな拍手が起きた。

水泳総合トップはシェリア・タオルミナ(米国)の2分07秒54。

一方、この時点での総合成績は、射撃12位ながら、フェンシング4位、水泳2位とコンスタントに記録を伸ばしてきたアメリア・ケイズ(仏)が3324点でトップに立った。エレン・ルブレスカ(ラトビア)は水泳の27位がたたって、3284点で総合3位に後退。





  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |23:59 | 近代五種 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月16日

美しきマイナー競技?近代五種W杯をレポート(2)

9時50分からはフェンシングが始まった。近代五種におけるフェンシングは各選手が総当りで戦う。一試合1分で、先に相手にサーベルをヒットさせたほうが勝ち。「一本」というわけである。もし1分間で双方とも相手にヒットできなければ、「両方負け」となる。だから、最終的には、どちらかが必ず”仕掛けて“ゲームは終わるため、見せ場はそこでやってくる。特にラストの10秒になると、両選手のコーチが声をかけ、どちらも「最後の一撃」をかけるタイミングを図る。この一瞬の緊張感が、近代五種におけるフェンシングの醍醐味だろう。ちなみに0.04秒以内に互いに『差し違えた』 場合は、得点とならない。

選手たちは、“宇宙遊泳”のように、各両サイドから伸びた紐を腰につけていて、これとサーベルが連動し、センサーとなっている。スコアボードの脇に、ランプがついていて、相手にサーベルが当たれば緑もしくは赤が点灯する。

20070917-02.JPG


各選手は総当り、つまり一度は、自分以外の35人の選手と対戦する。会場には9面のエリアが設けられており、選手たちはここを循環していく。

この時間になると、観客席がだいぶ埋まってきた。大体7分くらいの入りだろうか。両サイドには空きが目立つが、中央のスタンドはほぼ一杯になっている。競技の性格だろうが、家族連れで見に来ている人は少ない。また欧米系と見られる観客の姿もちらほら見える。

20070917-03.JPG


競技半ばごろ、報道陣がざわめき始め、VIP席にテレビカメラが集結した。しばらくすると、大勢の『取り巻き』をつれて、中年の男性が入ってきた。先を争うようにして、カメラが彼の様子を追う。どうやら北京五輪組織委員会の”指導者“のようだ。中国のマスメディアは、こういった「リーダーの来訪」に色めきだつ。競技そっちのけで取材を行い、カメラを回す。むしろ、会場にやってくる彼らをカメラに収めることが取材の目的であるかのようだ。そして、同じく会場にいる近代五種の国際連盟の代表者との握手をカメラが取り囲む。あわせて会場では、「○○氏が会場を訪れました」などと大々的なアナウンスが入ったりもする。ものの5分も経たないうちに、”指導者“は席を立ち、競技場を離れる。スポーツの現場では幾度となく遭遇する場面だが、私自身はどうも慣れない。何より、主役であるはずの選手たちがフィールドで頑張っているときに、それに全く無関心な空間が出来てしまう・・・というのにとてつもない違和感を覚えるのだ。しかも、その空間を我々スポーツマスコミが作ってしまう・・という点で。まあ、日本でも、ちょっとした有名人の来訪で妙な雰囲気になる場面があるから、それと同じなのだろうが。

20070917-06.JPG


閑話休題。フェンシングも各選手の試合結果を踏まえ、刻々と変わる順位とポイントが電光掲示板に表示されていく。そして、それぞれの選手にはタイム表示がある。トップが「0.00秒」。すなわち、得点がタイムに換算され、それが最後のランニングのスタート時間につながるということだ。これ以降の、水泳や馬術、ランニングはともかく、この国家会議中心で行われる射撃とフェンシングは、各選手の状況把握が難しく、よっぽど注意して見ていないと、それぞれの対戦を『楽しめ』ない。ある意味、午後からの水泳、馬術等に向けての予選的な意味合いがあるのだろうか。

試合は、世界記録保持者で、射撃で5位につけていたエレン・ルブレスカ(ラトビア)が25勝10敗でこの種目1位。総合でもトップに立った。また射撃で1位だったレナ・ショーンボーン(独)は17勝18敗で負け越し5位に後退。アテネ五輪の金メダリスト、スザンナ・フォロスは19勝16敗となり、7位につけた。

フェンシングに関しては、私は完全な素人である。スポーツの取材者として、というよりも、初めてこの競技を見る観客の一人として、レポートしてみた。記述の中で不正確な部分があるかもしれないが、お許しいただきたい。






  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |23:58 | 近代五種 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年09月16日

美しきマイナー競技?近代五種W杯をレポート(1)

一日のうちに射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングの5つの種目をこなし、その総合点で競う「近代5種」のプレ五輪が15,16日の2日間、オリンピック公園内の各競技場で行われた。来年の北京五輪には16年ぶりに日本人選手が出場するこの競技だが、今大会は残念ながら、日本人選手の出場はない。

しかし、来年の北京五輪に向けた各競技の情況について取材するため、私も会場に足を運んだ。

15日の男子に続いて、16日は女子。まずは新しく建設された『北京国家会議中心』のフェンシング場で行われる射撃とフェンシングだ。

この競技場は北京五輪に向けて作られた臨時のもので、大会後は1000人規模の会議開催が可能なコンフェレンスルームに生まれ変わる。それにしても、大会1週間前に記者会見のため、この会場を訪れたときは、まだ、どこもかしこも工事中で、「本当に間に合うんだろうか」と心配になったが、何だかんだ言って、最後に辻褄を合わせてしまう・・・というのも中国の面白いところだ。建物全体の竣工はまだだが、この2日間は工事をストップして、大会が開催される。


20070917-00.JPG


8時30分から、まずは射撃。全員がずらりと射撃場に並び、10m離れた的に向けて、合図とともに40秒以内にショットを行う。合計20発を放ち、200点満点の合計点で競う。会場の電光掲示板には、1ショットずつ、刻々と変化していく各選手のスコアと順位が表示される。試合はレナ・ショーンボーン(独)が中盤からリードを守り続け、計188点でトップとなった。また世界記録保持者のエレン・ルブレスカ(ラトビア)は183点で5位。またアテネ五輪の覇者、スザンナ・フォロス(ハンガリー)も183点で5位となった。


20070917-01.JPG


射撃が終了すると、約50分のインターバルとなる。観客もいったん席を離れ、競技場の外に出る人が多い。一つ一つの競技としては決して退屈なものではないのだが、1点集中型の面白みがないため、日本などアジア各国ではマイナーの情況から抜け出せないのだろう。ただ、「近代五種」の本場、欧州で行われたアトランタ、アテネ五輪ではいずれもチケットが完売するなど、オリンピック観戦の最大の見せ場とも言うべき競技になっている。
(続く)


  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |23:48 | 近代五種 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加