2007年08月31日

データで見る『110m障害・劉翔』

データ:
 中国男子の世界選手権 初金メダル
  中国勢の初めての金メダルは1991年、東京大会で女子砲丸投げの黄志紅が獲得した。以来、1993年に『馬軍団」の王軍霞(1000m)、曲雲霞(3000m)、劉東(1500m)が中長距離を制するなど、女子の強さが際立っていた。だが、男子はメダル獲得がなかった。

 劉翔、課題のスタートは?
  劉翔のスタート反応時間(走り出しまでの時間)は0.161秒で  全体の第5位。ちなみにチームメートの史冬鵬は0.150秒で劉翔  を上回っている。ロブレスは0.164。

アジア勢初の110m障害制覇
 世界選手権の110mハードルは1983年大会以来、1999年にイギリス人選手が優勝した以外は、アメリカ勢の独壇場だった。特に1995年、1997年、2001年、2003年の各大会を制したアラン・ジョンソンは類まれな強さを見せた。2005年、ドゥクレイがフランス勢として初めて優勝。だが、世界陸上でアジアに同競技の金メダルが渡ったのは今回が初めてということになる。

史上初の『3冠」
 劉翔は2004年アテネ五輪で金メダル、2006年ローザンヌ国際陸上で世界記録達成、そして2007年大阪世界陸上で優勝を果たした。110m障害における、この「3冠」は初の快挙。これまで世界記録を出し、五輪でも優勝した選手は3人いるが、いずれも世界陸上には縁がない。世界陸上で4度の優勝を飾った、あの無敵のアレン・ジョンソンも、何度も13秒台を切る記録を出したものの、結局世界記録を破ることは出来なかった。劉翔は、彼ら「偉大な先達」がなし得なかった快挙を達成したことになる。

posted by 朝倉浩之 |23:07 | 陸上 | トラックバック(1)
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2007年08月31日

アジアの飛人が世界陸上初制覇、試合後コメント

大阪で行われている世界陸上7日目、男子110m障害の決勝が行われ、中国の劉翔は12秒95で優勝。悲願の世界陸上制覇を果たした。また中国にとっては、初めての男子種目での世界陸上金メダルとなる。さらにアジア勢初の110m障害での優勝。

劉翔は9レーン。ロブレスは4レーン。劉翔は、いつものようにスタートは遅れた。だが、中盤から一気に盛り返し、最後のハードルで、先行するロブレスを抜いて、トップでフィニッシュした。ロブレスは4位に沈んだ。

また第6レーンを走った同じく中国の史冬鵬も、予選で出した自己ベストをさらに上回る13秒19で5位だった。

レース後は、劉翔と史冬鵬がともに中国国旗を掲げ、場内を一周し、会場の声援に応えた。

劉翔は前々回、前回とそれぞれ同種目で銅、銀メダルを獲得。アテネ五輪を制覇し、去年は世界記録を樹立した劉翔にとって、唯一手にしていないビッグタイトルはこの世界陸上だった。だが、大阪にきてから体調を崩すなど、状態は決して万全でなく、本人も大会前から「目標はメダルを取ること」とやや弱気とも思えるコメントを繰り返していた。

だが、やはり劉翔は『結果』を残す男だった。

これでまた『世界の劉翔』にもう一つ、勲章が加わった。来年の五輪に向けて、世界トップを一人いく「孤独な戦い」が続く。

劉翔は、この『大阪』を通じて、『北京』にまた一歩近づいた。

劉翔のレース後コメント
「優勝できて非常にうれしい。正直、トップになれるとは思わなかった。スタートはよくなかったし、前半はミスもあった。もうちょっとリラックスできていれば・・・。ミスがなければ12秒90を切っていたかもしれない。だが、何よりも優勝できたことが最高だ。自分自身に勝つこと、それだけだった。中国男子の陸上の空白を取り戻したかった。そしてこれからも彼ら(欧米勢)を破って、彼らにアジアのスピードを見せてやりたい。9レーンはラッキーなコースかって?どこを走るかは関係ない。自分の走りをするだけ。ただ、一方だけしか人がいないというのはさびしかったけれどもね。試合中の体の動きは良かった。優勝の気分は最高だ。もともと、決勝に入ってメダルを取ることが目標だった。予選、決勝と苦しかった。試合はゲームじゃない。だから、必ずプレッシャーがある。大切なのは、そのプレッシャーといかに向き合うかだ。今日は(チームメートの)史冬鵬も良かった。とにかく、決勝に二人が入ったことが、私たちにとって最大の勝利だ。これからも、国際大会で、まずは毎回、決勝に入ること。しかも、(史冬鵬と)二人が入ることが出来ればと思う。2008年については、もちろん祖国で開かれる五輪に出場できれば、これ以上のことはない。(五輪の)決勝でも、やはり史冬鵬と一緒に走りたい。」

史冬鵬のレース後コメント
「自己ベストを出せてうれしい。力は確実に以前より上がっている。来年に向けて、よりいい成績を目指して頑張る。次の目標(北京五輪)は劉翔と一緒に表彰台に上がることだ」

posted by 朝倉浩之 |22:45 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月30日

中国、やっとメダル獲得・・・世界陸上 アノ女劉翔は?

中国にようやく初メダルが出た。

30日、女子ハンマー投げの決勝が行われ、張文秀が74m39で3位に入り、銅メダルに輝いた。ただ、自己の持つアジア記録74m86には及ばず、本人も決して満足いく出来ではなかったようだ。

また女子400m障害で決勝では、「女劉翔」の異名を持つ中国の黄瀟瀟が54秒15の自己ベストタイを出し、5位に入った。

posted by asa8043 |22:23 | 陸上 | トラックバック(1)
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2007年08月30日

世界陸上110m、中国から2人が決勝入り。レース後のコメント

大阪で行われている世界陸上6日目。日本時間21:30に行われた110m障害に中国の劉翔が出場し、13秒25で2位に入り、順当に決勝入りした。

劉翔は準決勝3組目に登場。第6レーンを走った。ライバルと目されるデイロン・ロブレス(キューバ)が同組となった。最後は、両者とも流してフィニッシュ。劉翔が2位で、ロブレスが13秒21を出して、1位通過となり、ともに決勝入りした。

また準決勝1組には、中国の2番手、昨日の予選では13秒22の自己ベストを出した史冬鵬が第5レーンで出場。やはり13秒24で2位に入り、明日の決勝に駒を進めた。

ただ同じく中国のケイ衍安は、ドゥクレイら有力選手と同じ2組に出場。5位に終わり、中国勢3人揃っての決勝入りはならなかった。

明日は、日本時間22:20から、注目の決勝が行われる。

劉翔のレース後コメント
「明日の決勝が大事。今日はタイムは関係なく、決勝に入ればいいと考えて走った。明日、表彰台に上がることが目標。(ロブレスとの対決は)考えなかった。自分自身の走りが出来ればいいと思っていた。考えすぎるのはだめ。全ては明日。明日、また話しましょう」

史冬鵬のレース後コメント
「昨日ほどリラックスできず、今日は少し緊張した。昨日より速く・・と思って臨んだが、まあまあだと思う。昨日は(自己ベストが出せて)興奮した。今日はその影響があったのかもしれない。だが、自信は付いた。今日はリラックスして、ゆっくり睡眠をとって、明日の決勝に備えたい。」

ケイ衍安のレース後コメント
「まあまあの走りだった。今回は決勝に出られるとは思っていなかったので、タイムにこだわった。周りは本当に速い選手が多かった。自分はある程度スピードはあると思うが、課題は技術面。初めて味わう国際大会の雰囲気はすごく心地いい。今回はそれほど大きなプレッシャーはなく、自分なりの走りができた。」

posted by 朝倉浩之 |22:03 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月30日

4人目のNBAプレーヤー、ようやく誕生

「中国バスケの星」の行く先がようやく決まった。

NBA(全米バスケットボール協会)のミルウォーキー・バックスは29日、今年6月のドラフトで指名していた中国の易建聯の入団を発表した。10月1日に渡米し、シーズン前のキャンプに参加する。背番号は11。中国メディアの報道によると、契約は複数年の「2+2方式」で、2年間は契約が保障され、次の2年はチーム側に選択権がある。初年度の年俸は277万ドル(新浪体育より)。

今年6月28日に行われたNBAのドラフトで易建聯はバックスから指名を受けたが、「華僑が多い大都市」を望む本人サイドの希望にかなわなかったため、代理人を通じて、トレードを交渉していた。だが、オーナー自ら交渉に赴くなど、易の入団を熱望。その結果、昨日午後、契約締結となった。出場時間の確約など、オーナー自らが口頭で、約束したことなども決め手となったという。

これで、易建聯は、王治チ、バタール、ヤオミンに続いて、4人目のNBAプレーヤーとなる。

易建聯
 1987年10月27日生まれ。広東省出身。
 身長212センチ。体重110キロ。
 1999年、12歳のころからバスケットボールを始め、深セン体育学校を 経て、2002年、CBA広東チーム入り。その年に、国家代表に選出さ れた。

posted by 朝倉浩之 |13:59 | バスケットボール | トラックバック(0)
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2007年08月29日

世界陸上、不調の中国 ”変われるか”?

大阪で行われている世界陸上で28日夜行われた女子400m障害・準決勝で、中国の黄瀟瀟が自己ベストの54秒00を出し、決勝進出を果たした。今年4ヶ月に渡って、アメリカでトレーニングをし、満を持して臨んだ今大会。目標の決勝入りは果たしたので、次の目標は同じ中国勢の韓青が1993年に出したアジア記録53秒96を破ることとなる。決勝は明日夜、行われる。

ただ、中国トラック勢の決勝入りはこの黄瀟瀟が最初。今大会には、かつて「馬軍団」が陸上界を席巻したころの中国勢の面影はない。110m障害の劉翔のメダル獲得は順当にいけば間違いないが、それが『唯一』のメダルとなる可能性は強い。

陸上トラックの不振といえば、ホスト国の日本も深刻だが、中国でも大きな問題となっている。

短距離種目の世界的優勢は劉翔の110m障害が最初であり、それほど歴史はないが、中長距離については、中国はかつて絶対的な強さを誇っていた。

「馬軍団」の一員として、10000mで29分31秒78という驚異的な世界記録を作った王軍霞。(ちなみに今大会同種目の優勝タイムは31分55秒41)2004年アテネ五輪で、同じく10000mで優勝を果たしたケイ彗娜。そして2002年プサンアジア大会の5000mと10000mで金メダルを獲得した孫英杰(ドーピング検査陽性のため今年10月20日までレース禁止)と中国の陸上界は、時代を追って、次々と傑出した人材を生み出してきた。だが、体育総局陸上センターの胡新民主任は「それ以降、彼女らを引き継ぐ存在が出ていない」と嘆く。

「このままでは来年の五輪で陸上は110m障害の劉翔だけになってしまう」

これはオリンピックを迎える上で、今の中国陸上の、いや中国スポーツ界の最大の心配事といってもよい。

ちなみに、もし本調子ならばメダルも期待できるタイムが出せる孫英杰は出場停止が切れる翌日(10月21日)が北京国際マラソンで、それに向けて、トレーニングは続けている。ただ、本人も「絶不調」というように、決して状態は良くなく、中国にとって、計算の出来る存在ではない。

またアテネの金メダリスト、邢彗娜もひざの故障を抱えており、とても3年前と同じレースは期待できない。

ある専門家は中国の中長距離界が隆盛を誇った理由を「スパルタの指導者、極限の練習量、家族的な管理」にあるとしている。だが、一人っ子政策の下で育った『現代っ子』には、この方法は通用しない。

低迷する中国陸上をどう立て直すのか。かつての『スパルタ』でならした『馬軍団』のやり方がもう通用しないとすれば、どんな方法を取ればいいというのか・・・。

オリンピックまではもう1年を切った。正直、今から劇的な施策があるとは思えず、現有戦力のレベルアップを図るしか方法はない。だが、すでにかつてのやり方が通用しない以上、中国スポーツもまた変わるべきときがきているに違いない。次の、また次の世代の中国陸上のために、その『新たな』育成法を見つけ出す必要がある。この世界陸上での“不調”がその転換点となるならば、それはそれで収穫だ。

posted by 朝倉浩之 |22:24 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月29日

世界陸上、「弱気」の劉翔は余裕の通過

大阪で行われている世界陸上で29日、110m障害の予選が行われた。

中国からは注目の劉翔が予選2組目で出場。まずは13秒36で余裕の通過を果たし、準決勝に駒を進めた。課題のスタートも同組1位の0.141秒(スタート反応)とまずまずだった。

滞在先のクーラーに“あたって”風邪を引き、熱を出したという劉翔。体調は万全ではなく、今大会の目標を聞かれても「まずは決勝進出。3位以内」を繰り返していた。もちろん、自身にかかるプレッシャーを和らげようという意図もあっただろうが、風邪による体調不良も気持ちの中にあるかもしれない。

レース後、劉翔はCCTV(中国中央テレビ)の取材に対し、「(結果は)まあまあ。大阪で走るのは6回目。リラックスして走れば、いつのまにか、この成績が出た。誰と決勝を戦うことになっても、あとは自分の走りをするだけ。目標は決勝進出と3位以内」といつものマイペースな口調で答えた。

一方、劉翔の最大のライバルと見られているロブレス(キューバ)も予選4組で出場。最後は流して、13秒41で同じく準決勝進出を果たした。

また劉翔のチームメート、史冬鵬は予選5組に出場。前半、出遅れたものの、後半一気に盛り返し、13秒22(予選1位)でフィニッシュし、同じく次に駒を進めた。

準決勝は明日(30日)、日本時間21:30から。

posted by asa8043 |12:14 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月29日

<プレ五輪>8月を振り返る・・・運営編

さて、競技編、設備編、に続いて「運営面」についてレポートしたい。

8月20日から26日までオリンピック公園でアーチェリーのプレ五輪「アーチェリー国際トーナメント」が行われた。それを視察した国際アーチェリー連盟の会長は「施設は素晴らしい。あとは“人”だ」と北京五輪への課題を示した。彼はプレ五輪の運営について、「コミュニケーションとコーディネーション」をより高めるよう要望したのである。

今回のプレ五輪において、運営面の中核を担ったのは、間違いなく若いボランティア諸君だと思う。彼らの頑張りについては、スポーツナビ本体の以下のコラムを参照して欲しいが、非常にきびきびと動き、スマイルを忘れず、元気に挨拶をしてくれ、「大会の顔」としての役割を十分に果たしてくれた。

著者コラム「五輪を1年後に控えた北京の動向~野球だけじゃないプレ五輪シリーズ」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/column/200708/at00014309.html

全般的に言って、今回のボランティアの働きは本当に素晴らしかったと思う。私は日本でもいくつかの国際大会を取材したことがあるが、これだけ「至れり尽くせり」で大会運営のために働くボランティアを見たことはない。そんな彼らの素晴らしい活躍を評価した上で、あえて、いくつかの課題を挙げたい。

ある競技会場では、上記コラムにも記したように、それぞれのボランティアがそれぞれ言っていることが異なり、それをまとめる人がいない・・ということで、選手が戸惑うといったことが起きていた。特に、外国人選手の間で、そういう声は、いくつか聞かれた。当然、言葉や文化の相違から来る部分が大いにあるだろうが、数多くのボランティアが「烏合の衆」とならないよう、きっちりとまとめる存在が必要だ。今回はそれが会場によって、機能しているところと、そうでないところがあったような気がする。

また会場に多数いる「オレンジ色のポロシャツ」を着たボランティア全てに、最低限の基本的な知識を持って欲しいと思う。いくつかの会場で、あえて「メディア入り口は?」「A口はどこ?」などと、そのあたりを歩いているボランティアに問うてみたが、特にメディア関係の質問には答えられないボランティアが多かった。「制服」を着ている限り、全員が「大会の顔」・・・せっかくなのだから、そこまで突き詰めて欲しいと思った。

ただ、今大会の「言語環境」は素晴らしかったと思う。上記のコラムでレポートしたように会場によっては、日本語の通訳がつかなかった・・という選手もいたが、それ以外のほぼ全ての会場では、選手たちに専属の日本語通訳、そして記者会見のための通訳、また取材陣のための通訳が用意されていた。ある選手に聞くと、大会専用のホテルにも常時、日本語通訳が待機していて、何らかの問題があれば対処してくれたという。他の言語はともかくとして、英語に次いで多くの「言語人材」を抱えている日本語については、かなり高いレベルの言語環境を保障できているといえる。

その言語環境に関連してだが、大会中、組織委員会はボランティアによる電話案内サービスを提供している。その言語は、中国語だけでなく、英語、日本語など8ヶ国語。番号は「96105」である。筆者も試しに、雨模様となったアーチェリーの決勝戦の朝、この番号にかけて、試合の進行具合について問い合わせてみた。「もしもし」と敢えて日本語で言葉を発した瞬間、「ちょっとお待ちください」と英語で言った後、流暢な日本語を操るボランティアが電話に出た。口調から、中国人なのか、日本の留学生か何かかさえ、わからないくらいの美しい日本語で、また的確に、当日の試合の状況について、答えてくれた。この点については、非常に感心させられた。

また試合進行も全般的に非常にスムーズだった。アーチェリーのある選手は「他の国際大会と異なり、時間が非常に正確」と大会を評した。まさにそのとおりで、分刻みで予定が組まれており、ほぼそれと違わぬスケジュールで試合が行われた。特にボートやアーチェリーなど個人競技に関しては、選手たちのパフォーマンスを引き出す上で、この「時間に正確」ということが非常に大切となる。本大会でも、ぜひこの点は継続して欲しいと思う。

これらの「よかった点」はいずれもボランティアなどスタッフの「人海戦術」によるものが大きい。とにかく、数多くのボランティアが大会に関わっていた。観客よりも多いことさえもあった。だが、冒頭に述べたように、この「人材の豊富さ」は、使い方を間違えれば、「烏合の衆」となりかねない。この点を改善していけるかどうか、今後のプレ五輪を見守っていきたい。

ちなみに、そのほかの点で気になったことをいくつか挙げておく。一つは「オリンピック公園」の知名度が低すぎる。私の出会ったタクシー運転手のほとんどが、この場所を知らず、「通り」の名前を行って、何とか、たどり着いた。ここにはホッケー、テニス、アーチェリーなど多くの種目の競技場が集まっている。ある意味、北京五輪のメイン会場といえる場所だ。それをタクシー運転手が知らない・・というのは少しがっかりした。少なくとも、私が利用したタクシーは全てだ・・。もちろん、これから少しずつ、知名度も高まり、来年までには何とか・・ということだろうが、運転手の「英語教育」などといっている前に、この「メイン会場」の場所を覚えることのほうが先ではないか。

また、オリンピック会場と市内の主要地点を結ぶ「オリンピック専用バス」は素晴らしい試みだと思うが、外国人にとっては、きわめて利用しにくい。というのは、その多くが地下鉄駅と接続していないからだ。来年の本番では、訪れた外国人のほとんどはタクシーを利用する可能性は高い。だが、おそらく慢性的なタクシー不足に陥り、公共交通機関を利用せざるを得ない場面もでてくるだろう。そのときに、より利用しやすい「専用バス」と整備された地下鉄(今後、いくつかの地下鉄が新たに竣工する)があれば、訪れた観客もより快適にオリンピックを楽しむことが出来ると思う。

以上、3回にわたって、8月のプレ五輪について、感じた点をレポートした。これを中国語でなく、ここでお伝えする意味は、現地でしか感じ得ない問題点を列挙することで、来年に向けて、「発展途上」の北京の様子を日本に伝える際の「観点」を示すこと、そして、この現場の空気を感じてもらうこと、さらに「環境汚染」や「食品安全」などステレオタイプな「北京問題」だけにとどまらないものを皆さんに知ってもらいたいという理由からだ。

今後もぜひ、北京で行われる「プレ五輪」の様子に注目してほしい。

posted by 朝倉浩之 |00:19 | プレ五輪 | トラックバック(0)
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2007年08月28日

虐待か否か?マラソン少女が天安門にゴール・・インタビューから見える親子像

来年8月の北京五輪を記念して中国・海南島から北京まで約3600キロのマラソンに挑んだ女の子、張彗敏ちゃん(8)が28日、現地時間の朝5時、天安門広場でゴールした。到着後、北京名物の『国旗掲揚式』を見学した。

 今回のマラソンをめぐっては中国メディアの注目を集める一方、専門家らはコーチ役の父親に対して「児童虐待」などと批判。しかし父親は「2016年の五輪に参加させるのが夢だ」と述べ、来年はチベットから上海までのマラソンを行うとしている。

張彗敏ちゃんは7月3日に海南島を出発、57日間かけて、3558キロを走破。1日あたり60~80キロを走ったとされる。

張彗敏ちゃんは今年1月1日、海南島で行われたマラソンに初出場し、いきなり2位に入って、周囲を驚かせた。3月31日にはアモイマラソンに出場。2万人の参加者の中、女子の部で100位以内にはいった。そして5月にはフルマラソンで3時間44分の成績を出して、上位20位以内に入った。マラソンの『天才少女』とも言われている彼女。だが、今回の『挑戦』は父親が多額の企業協賛金を得たことなどもあって、『娘を使った売名行為』「虐待」などと批判する声も大きい。

私自身はこの『挑戦』そのものの信憑性に疑問を抱いているのだが(つまり本当に走りきったのだろうかという疑問)、とりあえずは、彼らが一体どんな親子なのか・・その一端が見えるインタビューを北京の夕刊紙「法制晩報」が掲載したので、それを転載してみたい。


――敏ちゃん(張彗敏・女の子)、あなたはなぜ海南島から北京まで走ってこようとおもったんですか?
「走りたかったからです。私は月の上を走りたいって思っています。お父さんが言ったんです。月の上を走るなら、万里の長城に上らないとだめだって。だから、北京にきたんですよ。」

――海南島から北京まで約4000キロもあるじゃないですか。大変じゃありませんでしたか?
「全然!私は走るのが好き。普段も、道を行くときは走ってるんです。ただ動くのが好きなんです。」

――道中で怖かったことはある?
「”ワンワン“って、一番怖かったのが犬の鳴き声。もっと怖かったのは犬が追いかけてきたこと・・。海南島から広東省へいく途中、犬に追いかけられたし・・あと河北省とかでも犬に追いかけられた。あと走っているときに、山の上から、大きな石が落ちてきたことがあったんですよ。もう少しで当たりそうになって・・ほんとびっくりした・・」

――道中でそんなに怖いことがあったのに、どうして北京まできたの?
「万里の長城に上るため、そして天安門にくるためですよ。あと困難を克服して、お父さんと一緒に夢を実現するため!」

――張建民さん(父)、あんたの家は経済的に決して恵まれていないということですが、それでもこんな挑戦をされた。これはなんだか矛盾していませんか?あと子供さんの栄養をつけてあげるために毎日、どれくらいのお金が必要でしたか?
「彗敏が毎日走るためには、どうしても栄養のあるものが必要でした。卵、牛乳など、大体一日50元くらい(750円ほど)必要でした。これは我々にとっては決して安いものではありませんでした。このために私は自分の商売を投げ打ちました。妻の一ヶ月数百元の年金とアルバイトのお金、あとちょっとした商売と・・そして社会の良心ある人々や企業からの義捐金で、今は子供の食費については問題ありません。彼女が13歳になって、体育学校に入ったあとは、またアルバイトに出て、彼女の学費と食費を稼ぐつもりです。もちろん、そのときには社会各界の理解と支援を求めるつもりですが。」

――すでに多くの企業や個人があなたに『愛の手』を差し出しているのではありませんか?
「ええ。どんな形であれ、我々を助けてくれた人、企業に感謝したい。だが、ある種のお金は絶対に受け取らなかった。それは悪意に満ちたものだったから。私たちが広州についたとき、ある企業の社長から電話があった。彼は言った。いますぐ、娘への“虐待”をやめて、海南島へ帰りなさいと。そして、私たちが帰ればすぐに10万元(160万円)を振り込んであげるからと言った。私はこういった。私と娘の行動は私たちの理想を実現するためのものだと。向こうは今度は、40万元やるから・・と言ってきた。とにかく我々の行動をやめさせたくて仕様がないようだった。」

――あなたは何度も「私たち」という言葉を使うが、8歳の女の子には基本的な判断能力はない。ある専門家もいっているが、娘さんの将来の健康に大きな障害をもたらす可能性があるのではないか。あくまで、あなたのため、であって、娘さんが本当にしたいことではないのでは?
「私のもう一人の娘には、走る才能はない。だが、彼女の成績は人々を驚かせる走りをする。今、8歳の子供が長距離を走る能力、その是非については、いかなる運動学の教科書にも、根拠あるデータとして出ていない。専門家の考えは、絶対といえるのだろうか?率直に言うが、一部の専門家は本の中だけで物を言っていて、実践が伴っていない。彼らの考えも迷信に過ぎないと思う。」

――敏ちゃん(張彗敏・女の子)、ここにポテトチップス、果物の缶詰、そして牛乳・・美味しいものがたくさんあります。これは、お父さんが全部買ってくれたの?
「知らない・・でも一番好きなのはポテトチップス。あと毎日、ご飯のときは、ジャガイモの炒め物を食べるんです」

――じゃあ、ジャガイモがすごく好きなんですね。
「ううん。ただジャガイモの炒め物が好きなだけ。」

――これらはみんなお父さんが買ってくれたものでしょう。お父さんの苦労は知ってる?
「知らない・・もう遊びにいくね。じゃあね。」
(引用終わり)


ここから見えてくるのは、非常に無邪気な娘と、少し奇妙だが、信念は持って「いそう」な父・・という親子像が見えてくる。中国の地元メディアやインターネットの書き込みでは「マラソンの神童」などと評価するコメントがある一方、「親の身勝手」「無理強いだ」などの論調も多い。ただ、確かに彼女が、今年のマラソンで8歳としては驚異的な成績を残しているのは事実。今回の挑戦が本当かどうかはともかくとして、こんな無謀な挑戦で注目を集めるようなことをせずとも普通にやっていれば将来は・・・という気もする。

ただ、彼らのように経済状態が裕福ではない人々が、世間の注目を集めることで、『資金集め』をするという“手口”が流行しているのも現実だ。まわりがこうやって騒ぎ立てることで、よりその効果は増す。

「目標は2016年のオリンピック」と父は言う。いや、十分に狙えると思う。だが、それまでに「燃え尽き」させることなく、大切に育ててあげて欲しい・・と思うのだが。

張彗敏ちゃん(娘)
1999年1月7日生まれ。今年9月から小学校3年生になる。(中国は9月入学)

張建民さん(父)
今年54歳。海南島出身。一般の労働者家庭に生まれた。幼いころから運動神経がよく、大のスポーツ好き。陸上の中長距離の大会出場経験もある。高校卒業後、中学校の卓球の指導者を務めていたこともある。

posted by 朝倉浩之 |22:07 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月28日

<プレ五輪>8月振り返る・・・施設編

来年の北京五輪のテスト大会となるプレ五輪「グッドラック北京」のシリーズ大会が8月から北京で始まった。ここでは8月の各大会を振り返って、設備面、運営面からのレポートをお送りしたい。

まずは設備面で振り返ってみる。北京のプレ大会で口火を切ったのが、北京郊外にある「順義オリンピック水上公園」でのボートであった。ここでは、その後、カヌーの各種目も開催された。北京市内から車で1時間。公共交通機関を利用すれば1時間半かかるという郊外である。だが、その周囲の道路は非常にきれいに整備され、道の両脇には絶え間なく緑の植林が施されて、素晴らしい環境の会場だった。順義区というのは元々農村だったところだから、ここまで整備するのは、相当な長期間をかけての工事だっただろう。順義区のある地点までは地元の路線バスに乗り、そのあとは「五輪専用バス」で会場に乗り付ける。非常に快適な道のりだった。

ビーチバレー会場となった「朝陽公園ビーチバレー場」も素晴らしいものだ。出場していた日本人選手が「今までこれだけの会場で試合をしたことがない」と絶賛していたのも分かる。お椀型に競りあがった観客席から見下ろすコートには細かい粒の砂が敷き詰められている。普段、彼女らが試合をしているのは、浜辺のコートなので、整備されているとはいえ、石やゴミが混じっていて、思い切って飛び込むことに躊躇することがあるという。だが、この会場は、毎日、朝5時半からボランティアの学生たちが整備をして、試合に備えた。その甲斐があったということだろう。

その他、北京北側に作られたオリンピック公園の「アーチェリー場」や「ホッケー場」も非常に合理的に建設された会場・・という印象を受けた。

ただ、日本の星野JAPANが参戦した野球の会場となった「五カ松球場」は少し気になる点がいくつかあった。特に改善が必要だと思ったのは、ここの設計がアメリカ人によるもので、「アメリカ式」であることからなのだが、1塁側と3塁側のスタンドにネットがないという点だ。またスタンド自体も低く、選手に近い感じがして、よりダイナミックな野球の雰囲気を感じることが出来る。だが、やはりファールボールによる危険性は高い。現に、私の取材中も、何人かの人がファールボールを直接体に受け、治療を受けていた。幸い大事には至らなかったものの、130キロ前後の速球がバットに当たって跳ね返ってくるファールボールはとてつもないスピードとなる。しかも硬球だ。ファールボールは贈呈されることから、グラブを持って会場を訪れる子供たちを多く見かけたが、ある程度、飛んでくるまでに時間があるホームランボールとは異なり、非常に危険だと思う。まだまだ野球文化が浸透していない中国だけに、まだ「アメリカ風」を導入するのは早いのではないか。ちなみに、バックネット裏の記者席もネットが一部かかっていない場所があり、時折、チップボールが飛び込んできていた。このあたりは改善の余地があると思う。

また、これはほぼ全ての会場で共通していたのだが、入場口は明確に示されているのだが、「退場口」が非常にあいまいで、表示がなく、フェンスが「開いている場所」から出て行く・・という感じだった。ボランティアが口頭で案内をしてくれたが、多くの観客が詰めかけたときを考えると、「出口」も明確に示しておく必要があるように思う。

入場口での安全検査もやや厳しすぎるような気もしたが(ペットボトルはもちろん、ライターまでも“没収”される。星野監督もライターがなくなり、ぼやいておられた)、観客や選手を様々な危険から守るという意味では、これくらい厳しいものであっても、合理的といえるだろう。

全般的には、多くの外国人専門家を招いて建設したこともあり、メディアセンターの位置、入退場口、IDコントロールのやり方など全てにおいて、「完成された」印象を受けた。視察したIOCのロゲ会長をはじめ、各スポーツ連盟の首脳らが口をそろえて「素晴らしい設備」と発言しているのは、決して「リップサービス」的なものではないと思う。まだ建設中の施設もあるから、全般的にはいえないものの、少なくとも8月に使用された施設に関しては「ハードはほぼ合格点」といえるのではないか。

(運営編に続く)

posted by 朝倉浩之 |14:43 | プレ五輪 | トラックバック(0)
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2007年08月27日

世界の劉翔が超弱気発言?

「世界の鳥人」が弱気?・

大阪で行われている世界陸上に出場する110mハードルの世界記録保持者、劉翔(中国)が昨日、記者の取材に応じ、今大会の目標について「3位以内。メダルの色にはこだわらない」と“弱気発言”をして、記者を驚かせた。

新華社など各メディアが伝えた。

劉翔は2003年の世界陸上で銅メダル、2005年には銀メダルを取っており、今大会の「金獲り」は悲願。すでに去年のローザンヌ国際陸上で12秒88の世界記録を達成しており、来年の五輪での栄冠を除いては、「世界陸上」以外に目標はないはず。

だが、劉翔は記者団の取材に対して「金メダルを取りたいとは思ったことがない。私も目標は決勝進出だ。決勝では、何が起こるか分からないから」と“弱気発言”を繰り返した。レースに向けての調整は?と聞かれて、「やるべきことをやるだけ。その後は、ホテルに帰って寝る」と煙に巻く。「それほど特別な思いは持っていない。一人のスポーツ選手の一つのレースに過ぎない。初めての世界陸上でもあるまいし。ただ最大限の努力を尽くすだけ。どのレースも全て同じです。」

体調不良も伝えられ、それが原因とも考えられるが、ただ、レース直前での劉翔の「弱気発言」は決して初めてではない。だが、そのときの結果は決して悪くない。思うに、中国全土の、そして数多く詰めかけたマスコミの期待、プレッシャーを和らげるための、彼独特の方法なのだろう。低迷が続く中国陸上の中で、唯一、“計算できる”選手として、体育当局の期待も厚い。だが、スポーツにおいて、「何が起きるか分からない」というのは当然のことである。それを改めて、冷静な口調で彼が述べただけのことだ。

加熱する報道に対して、「まあまあ・・・冷静に・・」と涼しい顔をして、マスコミ陣を諌めているような感じさえする。

「自分は国の英雄だなどと思ったことはない。ただの“一人の人間”に過ぎない。周りがどう思っているか知らないが、僕は僕のやりたいことをやるだけ」

今、“中国一”プレッシャーを受けている男、劉翔。だが、彼はあくまで「自然体」でレースに臨む。

初戦は29日(水曜日)の予選。そして30日の準決勝、31日の決勝と続く。

posted by 朝倉浩之 |15:18 | 陸上 | トラックバック(0)
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2007年08月27日

<プレ五輪>8月振り返る・・・競技編

プレ五輪「グッドラック北京」シリーズ大会は、昨日、レスリング、アーチェリー、カヌーの各大会が閉幕し、8月の全日程を終えた。来年の北京五輪が8月に行われることから、気候条件などで本番に近いこの8月には、北京だけで、10種目のプレ大会が開かれ、この期間、まさに北京はスポーツで一色となった。

8月8日、北京で五輪1年前の華やかな式典が行われる中、ボートとホッケーのプレ五輪が開幕した。特に中国でも人気競技であるホッケーは多くの観客を集め、来年のホッケー会場となるオリンピック公園ホッケー場で一足早く熱戦を繰り広げた。結果は男女とも世界最強国のオーストラリアと中国が決勝進出。女子は5-3、男子は9-0でいずれもオーストラリアが貫禄を見せ、優勝した。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/category/26

北京以外では、同時期に青島の国際帆船センターでヨットの国際大会が行われた。

8月中旬には、北京市内の公園に特設された競技場で、「ビーチバレー国際チャレンジカップ」が行われた。日中35度を超える猛暑の中だったが、週末には、真昼の試合も家族連れなどが詰めかけ、チケットの売れ行きもまずまずとなった。日本からは梁川友紀(東京)・菅原和子(神奈川)組が出場したが、残念ながら、予選リーグ3試合とも0-2で破れ、決勝トーナメント進出はならなかった。決勝はブラジル勢と中国の岳園・張文レイとの対戦となり、中国勢を応援する大声援が会場に鳴り響いたが、結局、セットカウント2-0で及ばず、ブラジルペアの優勝となった。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/category/25

そのあとの見所は何と言っても、星野JAPANの初陣となった「野球国際招待戦」だ。日本、中国、フランス、チェコの4チームが出場。日本は予選リーグのフランス戦、チェコ戦いずれも延長11回を戦う辛勝となり、若き日本代表を不安視する声が大きくなった。日本は大学生とプロ2軍で編成されたチーム。一方は、いずれも国家を代表する選手たちである。星野監督も言っていたが、「代表チームの意識」というのは、技術的な差を超越するもののような気がする。投手を中心にミスの少ない野球ができれば、どんなに強豪国が相手でも、小差の試合が出来る・・この試合を通じて、国際試合の面白さ、怖さを知ることが出来た。結局、日本が決勝で中国を5-2で破り、野球王国の面目を保って、大会は終わった。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/category/14

続くアーチェリーは、世界のトップ選手が続々と参加するハイレベルなものとなった。そんな中、北京五輪出場が決まっている日本の古川高晴(近大職)が銅メダルを取ったことは特筆に価するだろう。本人自身、「国際大会で初めて」というメダル、しかも来年と同じ舞台でこれを取れたことは大きな収穫といえる。単に「上位入賞」だけではなく、「メダルも十分に狙えるようになった(古川)」という今大会は、古川にとっても、日本アーチェリーにとっても、非常に大きな意味を持つものとなったといえよう。  
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/category/22

(運営編に続く)



posted by asa8043 |14:45 | プレ五輪 | トラックバック(0)
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2007年08月26日

<プレ五輪>アーチェリー古川、「北京五輪のメダルに手応え」堂々の銅メダル

日本の古川が銅メダル!来年の北京五輪に向け『メダル宣言』

北京で行われているプレ五輪「アーチェリー国際トーナメント」で、日本の古川高晴(近大職員)が国際大会初となる銅メダルを獲得。来年と同じ舞台で、見事、表彰台に上がった。

北京の複雑に変化する風と慣れない食事との戦い・・・だが、古川は難しい試合も類まれな精神力で勝ち抜いて見せた。準々決勝はポーランド選手を相手に、114-114で前の試合に続いてのシュートオフ(延長戦)。これを見事制して、準決勝進出を果たした。

準決勝は、マレーシアのチェンが相手。序盤から、10点を連発する相手を「意識しすぎて」的を外し、相手に先行を許す。結局、序盤の点差が影響して、後半の追い上げも及ばず、108-111で敗れた。

だが、続く3位決定戦は「リラックスして臨めた(古川)」。途中、矢を引くときにミスが出て、7点が出てしまったが、その後は粘って同点。最後はこの日3度目のシュートオフに持ち込んで、きっちりと2射目で勝ちを決めた。

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堂々の3位に入った古川高晴(近大教)


これまで、国際大会での最高成績は、今年5月、トルコで行われたワールドカップの5位。なかなか届かなかったメダルについに手が届いた。ここ最近の大会では、いずれも順位が一ケタに入っていて、少しずつ「世界でやれる」という自信が付き始めていた中で望んだ大会だった。しかも、今回のプレ五輪は、世界の有力選手が並ぶハイレベルな顔ぶれの中での銅メダルである。

試合後、古川は「これで自分の力が世界に通用することが分かった。」と満面の笑みで振り返った。

すでに来年の五輪出場キップは手中にしている。そして、来年の本番も、当然、今大会のアーチェリー場が舞台となる。競技場の構造から、風が複雑に変化することも、大会を通じて、十分にわかった。「10点を射られるイメージ」がしっかりと作れた、と今回の収穫を振り返る。

また今回、3度のシュートオフを勝った事も古川の成長を示すだろう。12射を終えて同点の場合に、1射ずつ打って得点の多いほうが勝ち・・という究極のプレッシャーがかかる延長戦である。プレッシャーのかかる場面できっちりと勝てたことで精神面において、「より強くなった(コーチ)」といえる。

強豪が居並ぶ中での堂々の3位。「来年、メダルを狙える(古川)」手ごたえを十分に感じた古川は、今回金メダルを取ったオーストラリアのキムをライバルに挙げた。

その意味するところは、来年はただメダルをとるだけではないということだろう。今回と違う色を・・それも最高の色のメダルを取ること・・・すでに、古川の思いは来年8月のこの舞台に向いている。

20070826-01.JPG
銅メダルの授賞式


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表彰台で歓声に応える古川



posted by 朝倉浩之 |22:19 | アーチェリー | トラックバック(0)
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2007年08月26日

<プレ五輪>アーチェリー古川が順当にベスト8へ

プレ五輪「グッドラック北京」シリーズ大会の一つ、『アーチェリー国際トーナメント』の男子個人戦が26日行われ、日本のエース、古川高晴(近大職員)がベスト8進出を果たした。

下痢気味の体調で「絶不調」という古川だが、一昨日は初戦から6連続10点を出すなど北京での『初戦』を好調に乗り切った。そして迎えた今日の初戦は、地元中国勢との対戦。しかも、朝から小雨がぱらつき、時おり強い風が吹く気象条件。『正直、やりにくかった』という中国勢に対する大声援の中の試合となった。

入りは8・9・8でやや厳しいスタートとなったものの、途中から挽回し、逆にリード。だが、試合中に次々と変化する風で『狙いすぎて』真ん中を外し、結局、104-104の同点で終わった。

そしてシュートオフ(延長戦)では、『勝ちたいという思い(古川)』を込めて、放った矢は9点。相手は外して7点に終わり、結局、一回目で勝負が決まった。

「まだ足が震えている」と試合後も緊張は隠せなかったが、強豪が集まる今大会で、順調にベスト8進出。いよいよ強豪との対戦となるが、『自分との戦い』に勝つ・・そして来年の五輪の前哨戦としてぜひとも勝ちたい試合が27日夕方4時に始まる。

posted by asa8043 |14:01 | アーチェリー | トラックバック(0)
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2007年08月25日

北京五輪、入場券の第1回抽選結果が発表

北京五輪の入場券の配布については、何度かに渡る抽選によることになっているが、そのうちの1回目の結果が24日発表され、合わせて30万人に150万枚の入場券が”割り当て“られた。

その中で最も競争率の高かったのは開幕式で、競争率は21倍。その次が閉幕式で競争率は7倍となった。また競技で、当選確率が高くなったのはバスケットボール、続いて、飛び込み、卓球、サッカー、体操と中国における人気競技が続いた。

今回の入場券抽選は、中国国内に住所を持つ人に対するもので、チケット全体の72パーセントがこれにより販売される。残る入場券は今年10月、先着順で発売されることになる。

ちなみに発表・・とはいうが、今のところ、チケット販売サイトの『個人ページ』には、それらの通知はなく、まだ個人に対しては、その結果は通知されていない。組織委員会に問い合わせてみると、『近日中』には知らせるとの事だ。

posted by 朝倉浩之 |16:22 | 北京五輪 | トラックバック(0)
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