2007年07月30日

サッカー代表監督選び~ドゥイコビッチ「暫定」監督か

中国代表の次期監督選びについて、中国サッカー協会は、暫定措置として、五輪代表監督を務めるドゥイコビッチに“兼務”させる意向・・・、サッカー専門紙「ゴールチャイナ」が伝えた。

そもそも監督選びは、早くて今年10月頃、遅くとも今年末までにという、のんびりした予定を組んでいた。そして来年2月に始まる2010年W杯アジア1次予選に間に合えば・・ということだった。

ところが、先週末、発表された大会形式の変更により、前回のW杯で本大会出場をしていない中国は10月に行われる「資格賽」に出場しなければならないことになった。つまり、W杯挑戦が4か月も早まったというわけだ。10月の大会までに新監督を確定することは非常に難しいし、たとえ決まったとしても、戦える体制はとても作れない。

そこで、とりあえず、すでに中国チームを率いているという「実績」を加味して、ドゥイコビッチ氏を代表監督に当て、格下の相手が中心となる10月の「資格賽」を乗り切って、そして、来年までには新監督を選んで、新体制を発足させようという考えのようだ。

では、ドゥイコビッチが率いるのが、どのチームになるのか・・。

現在のフル代表をということになれば、ドゥイコビッチが「五輪代表」と「フル代表」の両方を指揮することになり、まず現実的ではない。

ドゥイコビッチに「五輪への準備」を続けつつ、W杯「資格賽」も戦わせる・・とすれば、方法は2つしかない。第1案はオリンピック代表をそのまま「資格賽」に出す・・。もう一つの案は、五輪代表を主体にフル代表メンバーを入れた「混合チーム」として戦うというものである。

現在、強化の最優先となっているのは、間違いなく五輪代表である。だが来年8月の「本番」まで、ある程度のモチベーションで戦える「大規模大会」はほとんどない。10月の「資格賽」が強化のための絶好の機会だというわけだ。

だが、格下の相手とはいえ、「もしも負けたら・・」という心配はある。実際、成長は見られるとはいえ、フル代表と五輪代表のレベル差は大きい。また、「資格賽」とはいえ、W杯に直接つながる大会での「内容」が中国サッカーに与える影響はあまりに大きく、“軽視”すべきでないとする意見もある。そうなれば、あくまで「ドゥイコビッチ体制」でいくと仮定した話だが、第2案のほうが、より現実性を帯びる。

サッカー協会のドゥイコビッチに対する信頼は厚い。ドゥイコビッチがイタリア遠征から帰ってから、何度か幹部との会見の場を持ち、「中国国家代表の将来の問題」について話し合ったという。

ただ現実問題として、ドゥイコビッチ一人に「W杯出場」と「五輪ベスト4」という二つの目標を背負わせることは、あまりにも酷だ。まずは、五輪代表を率いて瀋陽で戦う、8月初旬の「4カ国対抗戦」が終わったあと、改めて、話し合われると思うが、「二兎を追うものは一兎をも・・」とならないよう・・あるいは、結局、時間切れで「打つ手ない」となって、中国サッカーの将来をつぶしてしまうことがないよう、最善の選択をしてもらいたい。

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posted by asa8043 |15:58 | サッカー |
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2007年07月27日

北京五輪会場巡り(2)サッカー・北京工人体育場

「北京工人体育場(スタジアム)」・・・この名前を聞いて、2004年のサッカーアジア杯決勝を思い出す人も多いだろう。当時、中国の若者を中心に渦巻いていた「反日感情」がサッカーという舞台で爆発した・・・と言われているあの大会である。

2003年から2004年夏まで、勤めていたテレビ局を休職し、留学生という身分で北京にいた私は、この時、取材者という立場ではなく、あくまで一人のサッカーファンとして、工人体育場にいた。日本が決勝まで来ることは予想していたから、チケットはあらかじめ買っていた。だが、まさか中国との対戦になるとは正直、予想していなかった。私の席は、真っ赤に染まる中国人サポーターのただ中。当時、大使館から「日本人は一か所に固まるように」との指示があったが、せっかく「いい席」を手に入れたのに何で・・という単純な気持ちで、中国国旗が無数に揺れる一般の席に陣取った。そしてそこには、報道されている以上の「反日感情」が溢れていたことを肌で感じた。これは間違いない。一般の“アウェーの雰囲気”とは全く異なる、不合理で、強烈な罵倒の数々・・選手たちにではなく、選手たちがつけている日の丸に対する悪意・・若者たちの嫌悪に満ちた眼・・これ以上、当時のことを描写するのはやめよう。だが、確かにあのとき、北京工人体育場は「サッカーの場」ではなく、「政治の場」であり、若者たちの日頃の不満の欝憤をやみくもに晴らす場となっていた。

あれから3年・・・私は久々に北京工人体育場を訪れることにした。五輪に向けた改装工事のため、中国スーパーリーグの北京国安は南西部の「豊台スタジアム」にホームを移している。だから、サッカーの取材でも、ここを訪れることは全くなかった。

北京工人体育場は、北京市の東部にある。あの天安門広場からみて北東側。タクシーで順調にいけば15分ほどのところだが、渋滞することも多いので、最寄りの地下鉄「東四十条駅」から歩いていく方が便利だ。近くには、北京一のバーストリート「三里屯」があり、行き来する外国人も多い。2004年当時、ここを練り歩いていた五星紅旗を掲げて練り歩く若者たちの、あの殺気に満ちた表情を思い出しながら、スタジアムへ向かう。

北京工人体育場は1959年8月31日竣工。北京最大の総合スタジアムとして建てられた。この当時で収容人員8万人というのはかなりの規模である。「工人」というのは労働者、もしくは「工場労働者」のことを指す。労働者の国、中国ではもちろん今でも国の主人公であるはずだが、残念ながら今は「工人」という言葉は、「経済競争に乗り遅れた」「学歴の低い」「肉体労働者」という、ある種、差別的なニュアンスを含んでしまう。

だが、竣工当時は、いろいろな意味で、確実に「工人」が政治の主役だった。そして、ここでは、その名にふさわしく、スポーツと政治が一体化した数々のイベントが行われた。その「こけら落とし」となったのは1959年9月3日からひと月にわたって行われた「第1回全国運動会」であろう。日本でいえば国体に当たるものだが、以後、4年に1回行われ、各省が威信をかけて競い合う。次年度以降のスポーツ予算はこの成績を基準に決められることから、今もアスリートにとっては五輪の次に大切なイベントである。第1回大会には毛沢東、劉少奇、周恩来、朱徳ら、そうそうたる指導者が列席し、盛大に行われた。

また1964年5月1日にはメーデーが8万人の市民を集めて開催されたし、その年には「第5回工人運動会」なるものが行われた記述がある。「全国運動会」もそれ以降、北京開催の年はここで行われた。最近では2000年のユニバーシアードの開幕式など、数々の国際大会が催され、世界の一流選手たちが集っている。

国家によって養われた中国のスポーツ選手たちは、この場に立つことを夢見ていた。そして、多くの人民たちがスタンドを埋め、彼らの類まれなスポーツパフォーマンスに息を飲んだ。そんな彼らを育てた祖国の偉大さを実感し、中国人であることを誇りに思った。ここは、いわば中国スポーツの聖地であり、かつ、人々の愛国心を育てた場所、そして、その愛国心の集積地といえるだろう。2004年、サッカーアジア杯で生まれた「反日感情」という名の“異常な空気”も、この歴史と無縁ではない気がする。

スタジアムに到着した。改装中のスタジアムは、全面にネットがかぶせてあり、クレーンが横付けされて、まだまだ工事の真最中という感じであった(7月25日現在)。すでに長年の歴史があるから、周囲の緑化も進んでおり、公園のように整備されている。だが、ところどころ改修が行われていて、ブロックも掘り起こされている。

門は自由に入ることができ、スタジアムの周囲は、付近の住民の「近道」として、往来も多い。また門を入ったすぐのところには、若者たちが夜な夜な集まるクラブやカフェバーなどが入っていて、夕方過ぎから人通りはぐんと多くなる。

敷地内をぐるりと回ると、スタジアムの周りの所々に建物が点在しているのが目に入った。スポーツ用品店があるのは分かるが、瀟洒な外観の「ギャラリー」、スローフードを売り物とした「高級レストラン」もあった。スタジアムは改装中だが、それらはすべて営業中で、店の前の駐車スペースには、整った身なりのボーイが立ち、次々とやってくる高級車を出迎えていた。そういえば、このあたりを行き来する人たちは、工事現場を歩くには少し違和感のある“身なりのいい”人が多い。何度か試合の観戦で訪れたことがあるが、こんな店があるのは知らなかった。

かつて、“新中国”を率いる指導者たちと大勢の「労働者」が集い、政治とスポーツが一体化した「中国スポーツの大舞台」であった工人体育場・・・そこに「富」の象徴である「ギャラリーと高級レストラン」、そして若者文化の象徴である「クラブ」が共存している・・・この不思議な場所は、実は、今の中国を象徴しているのかもしれない。労働者が主役の社会主義を建前としながら、実は、裕福なものを成功者とし、そうでないものが失敗者として、切り捨てられる・・・中国はその意味で、今、過渡期であり、大きな矛盾を抱えている。

そして、その「工人体育場」は今、まさに来年の五輪に向けて、生まれ変わろうとしている。それは、あたかも北京五輪という節目の場で、その歴史を一新し、スタジアムが抱える「矛盾」を一掃したいかのようである。これもまた、北京五輪を機に、過去のイメージを一新し、新たな「国際デビュー」を目指す中国の思いと重なってくるのである。

会場へのアクセス
 地下鉄2号線(環状線)「東四十条」下車、東へ徒歩10分
 タクシーでは天安門から北東へ約15分

会場概要
 競技場名称:北京工人体育場(北京工人スタジアム)
競技項目:サッカー
(男女、このうち女子は決勝も行われる。男子決勝は国家スタジアム)
 建築面積:44760平方メートル
 収容人員:60000
工事開始:2006年4月18日

現在、建物・フィールドの修復、電気設備や内装変えなど全面的な改装が行われている。また太陽エネルギーを利用したトイレの設置など、「環境に優しい五輪」にふさわしい競技場作りが進められている。

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2004年アジア杯当時のスタジアム周辺


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スタジアムは真っ赤に染まった


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五輪に向け、改築中の工人体育場


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敷地内には瀟洒なギャラリーもある


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新たに建設中のレストラン


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周辺は市民の憩いの場。中国将棋をする人たちを市民が囲む





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posted by 朝倉浩之 |16:32 | 北京五輪 |
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2007年07月26日

プレ五輪、チケット販売開始 詳細

8月から本格化する一連のプレ五輪シリーズ大会「グッドラック北京」のチケット予約が始まった。今回、予約を開始したのはボート、ホッケー、女子ビーチバレー、カヌー、野球など9種目。販売方法はウェブサイト、電話、窓口購入の3つの方式があり、ウェブサイトと電話は大会の2週間前から。窓口購入は試合の3日前からとなる。
また、身障者向けに競技場にはすべて車椅子席が設けられており、チケット価格は一般席と同額となる。


公式ウェブサイト:  
   http://www.goodluckbeijing.com.cn/cn/news/bulletin/2007-07-24/7130.html

競技予定:
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/92

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posted by asa8043 |17:18 | プレ五輪 |
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2007年07月26日

中国代表監督に「またまた」トルシエ浮上?

監督候補に“またまた”トルシエの名前が?

26日、サッカー専門紙「足球」がトルシエの「私はまずは中国を選ぶ」というコメントを大きな見出しとして、こう伝えた。

同紙によると、今週月曜日、中国サッカー協会の幹部が会議を開いた。この場では、監督選びについて直接、議題とはならなかったものの、すでに水面下で“方案”が出来上がっているという。その第一候補となっているのが、元日本代表監督、フィリップ・トルシエだ。ネックとなっているギャラについても、トルシエの要求水準は50万ドルであり、サッカー協会側の懐事情にもあっている・・としている。

トルシエはこれまで2度、監督候補に挙がった。直近では、去年8月、オリンピック代表(当時のU21)でトルシエ待望論が生まれたもので、この時は結局、ドゥイコビッチ氏に軍配が上がる形になった。(一部には、トルシエ就任について政府上層部の反対を受けたという報道もある)

だが、トルシエは「選手たちの身体能力は日本より上」として、常に中国サッカーに対し興味を抱いている。しかも、サッカー協会の謝亜竜ら幹部もトルシエには一目置いているとのこと。

この記事では、中国の「監督選びの条件」についても、トルシエは基本的に全て適合している、としている。何よりも日本を率いた経験を持つトルシエはアジアサッカーについて、非常に精通しているのは確か。

トルシエ氏といえば、先日ヨルダンとの契約が報じられたが、これについては今のところ「どのチームとも契約はしていない」として、あくまで「話し合い」だったと答えている。

条件つり上げのポーズの可能性もあるが、これまでの経緯から、トルシエと協会側は、ある程度、「相思相愛」状態ではあるようだ。

トルシエ自身も「私が最初に選ぶのは中国。中国代表が必ずやW杯に出場する力を持っていると確信している」とラブコールを送っている。


http://soccer.goalchina.net/dianziban/soccerindex.asp

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posted by 朝倉浩之 |12:51 | サッカー |
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2007年07月26日

中国は日本戦をこう見る・・金志揚氏の言葉を交えて

日本のアジア杯3連覇への戦いは終わった。中国でもCCTV5(スポーツチャンネル)で試合が中継され、多くの中国人サッカーファンが試合を見守った。全体的なトーンとしては、同じ東アジアとして、日本に勝ってほしいという思いが強いように思う。日本と韓国両方が脱落するという結果は、中国サッカーファンにとって残念・・・テレビのスポーツニュースでも、こういったコメントが多かった。これは大方、本音だろう。サッカーが最大の人気スポーツである中国のファンはサッカーをよく知っている。そして、中国代表が目指すべきところが、まだ南米やヨーロッパではなく、日本であると認識している。だから、日本戦は非常に注目されるし、中村、高原という名前はファンの憧れであり、メディアも日本の戦いぶりを競って取り上げる。

もちろん、若者たちには、ある種の「反日」的な意識はある。サッカーの話題をなぜか政治の問題に置き換えて、日本批判をするのを好む風潮もある。そして、かつては中国が勝っていたはずのサッカーにおいて、「後発国」の日本との差がどんどんと広がっていることに「妬み」を感じているというのもあるだろう。日本サッカーに対する評価は「憧れ」「尊敬」と「妬み」、そして国そのもの(政治・経済など)への「反発」、「嫌日感情」などが複雑に入り混じったものになる。いく人かのサッカーファン、そしてネット上の書き込み等と接して、私はそう感じた。

さて、ここで一般のファンではなく、中国のサッカー関係者が昨日の日本戦をどう捉えたかについてレポートしておく。

現在、中国甲リーグ(日本のJ2にあたる)に参戦する北京理工大学の監督、金志揚氏。中国サッカーファンの信望も厚く、今もなにかあれば彼のコメントに注目が集まる「ご意見番的」存在だ。そんな彼が自身のブログの中で、日本代表について、評した。

「日本とサウジアラビアの試合は、アジアサッカーの最高水準を体現する試合だった。本当に素晴らしい試合だったと思う。技術的に見れば、日本はサウジに勝っていた。試合全体から見ても上だった。一方、サウジの速攻は非常に徹底していたと思う。ただ、日本の個々のテクニックは圧倒的にサウジを上回っていた。彼らの中盤と前線でのコンビネーション、特に前線でのパス回しは、“強者の風格”を持っていたといえよう。」

「日本の問題点は、ブラジル式のスタイルを追求しすぎたことだ。たびたび、ペナルティエリア内でこれを“追求しすぎて”、多くのチャンスを逃した。特に前半、サウジが引いて守っていたる状況下では、シュートを多く放つ必要があった。スタイルにこだわり過ぎるべきではなかったと思う」

「決勝についていえば、やはり総合力に勝るサウジに分があると思う。イラクは、身体の強さでは上だ。平和の時代、常にアジアのサッカー強国であり続けたイラクは、戦火の飛び散る今もその力は衰えていない。彼らの身体能力は西アジアでは最も優れている。だが、やはり総合力と個々のテクニックでいえば、サウジの方が勝っている。特に9番のマレクについては、決勝でもイラクDF陣を苦しめるだろう」

http://blog.sina.com.cn/u/4db289ad01000b0e


金志揚 

中国スーパーリーグ・北京国安、天津泰達の元監督。2002年W杯ではミルティノビッチ監督の下、コーチを務めた。2003年8月、青少年サッカーの高揚、学校体育の振興を目指すサッカー協会との協力により、北京理工大学のサッカー部監督に就任。2007年には、この「大学生チーム」を中国甲リーグ(日本のJ2に当たる)に昇格させた。

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posted by 朝倉浩之 |12:18 | サッカー |
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2007年07月25日

サッカー、代表監督選びは何が基準?

今日はアジア杯3連覇をかける日本の大切な準決勝、サウジアラビア戦。こちらでも中国中央テレビCCTV5(スポーツチャンネル)が中継を予定しており、在中日本人のみならず、中国人サッカーファンも大いに注目している。

一方で早々と予選敗退した中国代表は、次期監督選びが少しずつ進んでいる。先日もお伝えしたように、監督選びのネックの一つはお金・・・。財政的に決して高額なギャラが出せないという懐事情に大きなハンデがある。だが、それ以上に、大切なのが中国のサッカー環境に適応できるか・・という問題だ。

ただでさえ、さまざまなものに板挟みになり大きなプレッシャーを受ける中国代表監督。そのうえ、2010年W杯のアジア1次予選は、もう来年2月に迫っている。南アフリカに向けての4年間は、その結果が中国サッカーの浮沈をかけるものとなるだけに失敗は許されない。だが、そこに向けての初っ端のキックオフまで、時間はほとんど残されていない。

そうなると、中国をよく知る監督で・・ということになり、ある程度の実績がある人の名前がメディアの中で挙がってきている。

例えば、現在、山東魯能の監督を務めるトゥンバコビッチや上海のオズワルド・ヒメネスといった名前がその中のもの。ただ、中国サッカー協会のある担当者は「我々が求めるのは高い実力を持った海外監督だ」として、彼らの招聘を否定する。トゥンバコビッチは国内のサッカーファンからの信頼は厚いが、協会としては「まだ信用しきれない」し、ヒメネスは経歴そのものは華々しいものの、中国国内ではまだ突出した実績を上げていないというのがその理由である。

中国サッカー協会は監督選びにあたって6つの基準を示した。「高い評価があること」「大きな大会での指揮経験」「国家代表の経歴が豊富で、かつ成功経験が多いこと」「指導のやり方が中国人選手に適していること」「年齢は58歳を超えないこと」。そして、それらに加えて「ギャラが安い」(筆者付け加え)ということだろう。

さて、これだけの条件に見合う候補者が果たしているのかどうか。今後も監督選びに注目していきたい。

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posted by 朝倉浩之 |16:59 | サッカー |
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2007年07月25日

ヤオミンを当局が批判・・・その後

中国スポーツの国民的スター、NBAヒューストンロケッツのヤオミンがケガや自身の結婚準備のため、代表合宿に遅れて参加したことについて、中国体育総局の機関紙「中国体育報」が17日付で批判記事を出した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/basket/other/headlines/20070718-00000090-kyodo_sp-spo.html

これについて、その後の報道を簡単にまとめておく。

この中で、同紙はヤオミンが「特権を持っている」と報じた。中国で、ある集団において「特権を有している」とされるのは、かなりの強い批判として受け止められる。

これについて、先日国家バスケットボール中心の責任者は「中国体育報の評論は単なる“推測”に過ぎず、ヤオミンは決して“特権”など受けていない」と報道を否定。また19日付の同紙では、一転して、ヤオミンについて「彼はNBAでのプレーを通じて、テクニックを身につけただけでなく、選手としてのプロ意識をさらに一歩深めた。彼は自らの実際行動によって、そのプロ意識を示して見せた」と褒めちぎり、“180度”の転換を見せた。

この記事は体育総局の機関紙だけに、「中国体育当局によるヤオミン批判」として、国内外のメディアがこれを大きく取り上げ、関心を集めた。これについて、中国体育総局バスケットボール中心主任の胡加時氏は「この記事は体育総局の見方とは無関係であり、すべてメディアの推測にすぎない。」と完全に否定し、また「ヤオミンは国家代表において何ら特権は有していない」とした。また、ヤオミンの合流後、マスコミを受け入れて行った「公開練習」についても、「これはヤオミンのために特別に開いたものではない。現在、体育総局は公開練習の実施について厳しく、今回ようやく許可が下りたものだ。」として、重ねて“特権”を否定した。

また20日付の英字新聞「チャイナ・デイリー」ではヤオミンのコメントを掲載した。ヤオミンは「私は18歳で国家代表に入ってから10年間、いつも国家代表のために100%力をささげてきた。今回の“遅刻”についても、決して遅れたくて遅れたわけではない。あらかじめバスケット協会側の許可を受けたもの。私の“責任感”は、全てのチームが認めてくれているはずだ」と、この記事を批判した。

ということで、「特権」「遅刻」さわぎ。中国体育報の評論執筆者の無責任な「推測」ということで、一件落着となる。ただ、体育当局の機関紙という性格上、このような記事を掲載した責任は重く、大きく取り上げられるのはやむを得ない。

ただ、肩のケガで、9月まで復帰が難しいヤオミンに対して、バスケットファンの「不満」と「期待」が入り混じる複雑な感情があるのは事実。代表監督も「ヤオミンがいない代表チームは全く“別のチーム”。これで練習試合を戦っても意味がない」とあきらめ顔である。今の中国代表は完全に「ヤオミンのチーム」となっているだけに、当局、そしてチーム全体に「期待」と「やるせなさ」が渦巻いているのも確かだろう。こういった背景から、ヤオミンに対する風当たりが多少出てくるのは、ある意味うなずける。

ヤオミンは来年の五輪に向け、懸案の肩の故障について、手術をあきらめ、リハビリ治療によってプレーを続けることを決めている。ただ今月28日から中国・広州とアモイで行われる第3回スタンコビッチ杯については欠場を明言。また予定されているヨーロッパ遠征にも不参加が決まった。復帰は9月以降となる見込みで、報道によると、今のところ、早ければ、9月5日のオーストラリアでの親善試合からということだ。


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posted by 朝倉浩之 |13:00 | バスケットボール |
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2007年07月24日

北京五輪会場巡り(1)野球・五カ松球場

北京市の西側、市内を東西に横切る最大の通り「長安路」の延長線沿いに位置する「五カ松」に2008年北京五輪の野球会場がある。中国要人が入院することで知られる解放軍総医院(308医院)と向かい合う場所に建設中の「五カ松文化体育中心」。球場はその敷地内だ。

プレ五輪「好運北京」シリーズ大会の一つ、8月18日から始まる野球の国際招待試合が、この会場の「こけら落とし」となる予定であり、今は、その来るべき時に向けて突貫工事の最中である。

「五カ松文化体育中心」は北京のスポーツ・文化事業の目玉の一つで、敷地内にはバスケットボール会場となる「五カ松体育館」、練習場2面、ホテル・娯楽施設、オフィスビルなどからなる“総合施設”である。オリンピック後は北京西部における一般向けの文化・スポーツ活動の中心地として活用されることが期待されている。

地下鉄「五カ松駅」を出ると、「五カ松文化体育中心」はすぐ目の前にある。周りは芝生に囲まれ、住民たちが、たこ揚げやトランプに興じている。私は去年夏まで、この近くに住んでいたので、このあたりはよく歩いた。ただ、工事に本腰が入ってきたと感じたのは、ごく最近だ。中国の人は直前にならないと本気モードに入らないということは、こちらで仕事をしていて、よく感じる。だがそれでも、締切までには、きちっと間に合わせてしまい、結果的には何事もなく物事が進む。8月18日の初公式戦まで、もうひと月を切ったが、おそらくこの調子でつじつまを合わせてしまうのだろう。

センターの西側にはすでに大会の看板が掲げられ、準備は万端だ。球場内には砂も運び込まれ、すでに緑鮮やかな人工芝が広がっている。今にも、プレーボールできそうな雰囲気だ。だが、その周囲の水道管埋め込みや緑化作業は、今が最中。だから、球場の外は、ブロックが積まれ、土が掘り返されていて、まだまだ工事現場の様相だ。

許可を得て、敷地内に入った。真黒に日焼けした男たちが半裸で作業を続けている。みんな恐らく地方からの出稼ぎ者だろう。出入り口には、リヤカーの上に料理を無造作に載せた業者がきていて、作業を終わった者たちに食事を提供している。スイカを山積みにしたミニバンも横付けしている。となりでは、無造作に切ったスイカをむさぼる作業員達がいる。北京の南部、スイカの大産地の大興から運ばれてきたに違いない。

センターの北側は、この付近の住宅需要を当て込んだ中級レベルの住宅街が新築されている。すでに住人は入っているようだが、高騰を続ける北京東側の住宅に比べて、人気はそれほどないようだ。だがそれでも不動産屋を覗くと、2LDKが130万元(2000万円ほど)と金額は破格。一昔前なら完全な郊外だったこのあたりも、市街地の広がりによって、今は「市中心部」に位置付けられている。軍施設が多く、以前は軍関係者がほとんどだった住人も今は多様だ。オリンピック施設がもたらした効果といえるだろう。

ただこの住宅の目の前には、薄汚れたテントが並び、その中にはベッドが並んでいる。労働者たちは、ここで寝泊まりしながら、連日の厳しい作業に身を投じているのだろう。足場がほとんどない骨組の上に命綱なしで立ち、トンカチを振る作業員の姿も見えた。テントのわきで、美味しそうに弁当をほおばる姿、若者同士がふざけ合っている様子を見て、少しほっとしたが、建設作業に臨む出稼ぎ労働者たちは常に危険と隣り合わせで、厳しい条件の中での労働が続いているのだろう。

恐らく、今年のプレ五輪、そして来年のオリンピック本番では、このあたりは華やかな雰囲気に包まれる。だが、その陰に、彼らの過酷な労働があったことを私は覚えておきたいと思う。ちなみに、この「文化体育中心」自体は恒久性を持ったものだが、野球場については「臨時施設」に位置付けられており、オリンピック後、この施設がどうなるかは、はっきりとしていない。

インフォメーション:
 
プレ五輪「好運北京(グッドラック北京)」 国際野球招待試合
<日本は星野仙一監督が率いて参加し、大学生とプロ二軍の若手中心で編成>
期日: 8月18日~23日 

会場へのアクセス
 地下鉄1号線「五カ(木へんに果)松駅」下車すぐ
 タクシーでは天安門から西へ40分ほどのところ

会場概要
 競技場名称:五カ松野球場
  所在地:五カ松文化体育センター
  競技項目:野球
 建築面積:14360平方メートル
 収容人員:15000
  工事開始:2005年12月22日

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posted by 朝倉浩之 |18:25 | 北京五輪 |
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2007年07月23日

サッカー代表新監督選び、ネックはお金?

23日、中国サッカー協会の幹部数人が北京で会議を開き、アジア杯の総括を行うとともに「最重要課題」である代表監督選びについて、話し合いが及んだという。これが、監督選びの正式スタートといえる。

今のところ、早ければ10月ごろ。遅ければ今年末まで、新監督決定はずれ込む見込み・・とサッカー協会関係者の話。

フル代表は本来ならば、8月、9月、10月とそれぞれ親善試合を予定。ただ、すでに8月の試合は取りやめとなっており、9月は少なくとも新体制発足は無理・・先ほどの「早ければ」が実現すれば、10月のオーストラリアで行われる親善試合で新監督お披露目、ということになる。ただ2月にも始まるW杯アジア予選に向けて、できるだけ早く新体制をスタートさせたいところではある。

うわさでは、五輪代表を率いるドゥイコビッチ監督が代表監督を兼ねるのでは、という話もあった。だが、これについては、協会関係者が「今のドゥイコビッチの役割は来年の五輪。2月に始まるW杯予選を戦う余裕などあるはずない」と一蹴した。

となると、国内、もしくは国外から招聘・・ということになるのだが、海外で探すということになると、ここで課題になるのは金銭的問題。サッカー協会側は「50万ドルが限度」という年俸最高額を示しており、これで招請できる海外の「実績ある指導者」は非常に限られてくるというのだ。実際、オリンピック代表の監督選びの際も、最終段階まで入っていながら、条件的な折り合いがつかず、かなり難航した。今回も、この『ふところ事情』が最後の難関になる・・といわれている。

では、本当に「ふところ」が苦しければ、どうなるのか・・やはり国内から・・ということになるのだろうが、豊富な経験と内外の人脈、そして何より、サッカー関係者、ファンらを納得させられるだけの人物・・ということになると、その人選はかなり困難を極める。

難しい指導者選び・・だが、中国代表に残された時間はそう多くはない。一刻も早く、新体制でスタートし、次なる挑戦に向かわなければならないのだ。

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posted by asa8043 |22:20 | サッカー |
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2007年07月22日

サッカー中国代表元監督、中国、日本を語る

2000年から2002年の日韓W杯まで中国代表の監督を務めたミルティノビッチ氏が、自らのブログで、中国代表への思いを綴った。今日の(オーストラリア戦)日本代表についての記述もあったので、一部を翻訳し、ご紹介したい。

「今回の失敗は、中国代表の選手たちにとって、決して小さくない打撃になっただろう。だが、私は彼らに伝えたい。試合で負けたことは、この世の終わりではないと・・。君たちはまだまだ長い道のりを歩まねばならないと。君たちはまだまだ数多くの試合を経験し、また勝たねばならないのだ・・と。」

「今日、私は日本とオーストラリアを見て、思った。」

「日本は依然として、彼らのスタイルを守り続けている。2000年から、私は中国代表を率いて彼らと戦い始めたが、このチームは常に順調にチームのレベルを向上させている。日本はチーム全体での攻撃、ディフェンスの“体系”が非常に優れている。その中でも、攻撃のときのスペースの合理的な使い方、前線の広がり(だが散漫な感じはしない)は特筆すべきだ。隊形も整っている。一つの局面で必ず、2人ないし3人が一つの“小体系”を作っている。明らかな弱点はないといえるだろう。」

「大部分がヨーロッパでプレーしているオーストラリアは確かに強い。だが、私は決してオーストラリアが完全に他のアジアのチームより勝っているとは思えない。彼らは、何かが欠けている。体系は確かに整っているが、大部分の選手は自らの力だけに頼ってプレーしている。互いの連携が非常に少ない。またミスも多い。日本のゴールシーンを見れば、それは明らかである。」

「今日のGK川口のプレーを見て、私はある日の李雷雷(中国の正GK)との会話を思い出した。彼は私に“大きな試合の前、どうやって自らの気持ちをコントロールすればいいのか”と聞いた。これはいい質問だと思う。例えば、李雷雷の目標とする人物はドイツのカーンだ。だが、私はカーンの技術は決して高くないと思う。ある部分からみれば、李雷雷のほうが勝っている部分もあるくらいだ。だが、李には不足しているものがある。それは積極的な思考、チームを引っ張る気質、試合が膠着しているときにチームを変える力である。」

「私が中国代表の監督を務めていたとき、私は選手たちの思考方式が良くないと感じていた。彼らは、物事が発生する前に、多くのことを考えすぎる。まず先に、物事を悲観的に捉える。彼らが言うには、物事を困難に捉えておけば、もし試合が本当に困難に陥っても、それにうまく対処できる・・というのだが」

「だが私は、なぜ楽観的に考えてはいけないのだろうと思う。困難に直面したとき、それを軽く考えてはいけないのだろうか。これは傲慢なのではなく、出任せではなく、心理学で言う<自己激励><自己暗示>なのだ」

「だから、私は李雷雷に言った。毎回、大きな試合の前、これまでの君の最高のセーブを思い浮かべなさい。これまでの栄光のとき、優勝カップを手にしたとき、PKをとめたときのことを思い浮かべなさい。自分は最高だ。自分は最強だと言い聞かせなさい。そうすれば、君が本当に強い敵と当たったときでも、決して怖がらずに、力を発揮できるはずだ・・・と。」

「最後に、私は全ての中国代表の選手たちに言いたい。勇敢に困難に立ち向かってほしい。多くの人に非難を受けるだろう。叱責を受けるだろう。そして教えられるだろう。一人の凡庸な選手から、偉大な選手になるためには、まだまだ多くの道のりを歩まなければならない。失敗・・・それはその中の最も大切な“課目”なのだ。」

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posted by asa8043 |01:05 | サッカー |
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2007年07月21日

五輪代表でまた不祥事・・・選手がコーチに暴言?

中国オリンピックチームにまた頭の痛い問題が起きた。

中国中央テレビCCTVが伝えたところによると、代表の一人、FW呂征(山東省)が練習中、コーチと衝突し、「過剰な行動」をとった。

ドゥイコビッチ監督は呂征に対し、直ちにコーチに謝罪することを要求。同時に、五輪代表からの“除名”を言い渡した。五輪代表は現在イタリア遠征中で、即刻、呂征は帰国させられた。

報道によると、事件が起きたのは20日で、この日、チームは3組に分かれて、パスとシュートの練習を行っていた。賈秀全コーチが呂征に指導をしたが、練習後、これについて口論となったという。ドゥイコビッチ監督は現場にはおらず、この日の練習は賈秀全コーチが全体を取り仕切っていた。

この報告を聞いて、ドゥイコビッチ監督は直ちに「除名処分」を行った。ドゥイコビッチ氏はこの処分について、「確かに呂征は前途ある有能な選手。だが、チームとして規律は第一であり、全ての選手はコーチを尊重しなければならない。」と述べた。

呂征の処遇については、本人の今後の様子を見て決めるという。

実は呂征の「除名」は今回が最初ではない。今年初めに五輪代表に入った呂征だが、ヨーロッパ遠征中の練習試合で、悪質な報復的プレーをしたとしてレッドカードを受け、退場。その後、メンバーからはずされたという経歴がある。

ただ、そのときは、帰国後、自チーム(山東魯能)で実績を上げ、また代表チームに呼び戻された。今回はそれに続いて・・ということになる。

中国五輪代表は、今年、この手の不祥事が続いている。去年のアジア大会の際、代表選手の一人が「生活の乱れ」から処分を受けたし、よく知られているものでは、今年初めのヨーロッパ遠征の際の「暴動」事件もあった。この事件は、その後の調査で、決して中国五輪代表だけが責められるわけではないことが分かったが、それでも一国の五輪代表として、責任は免れることはできないだろう。

当然、この「暴動」事件と、今回の呂征とは、必ずしも同じレベルにおくことはできない。一方は練習試合とはいえ、国際試合での出来事。こちらはチーム内での出来事である。また選手とコーチが対立する・・というのは、よく聞く話でもある。(ただもし、暴力的行為があったのならば、それは許されないことだが・・)

だが、これらの「事件」がいずれも、チームのサッカーの内容ではなく、選手たちの「資質」から起きた事件であるという点では、類似しているといえ、このチームに大きな不安を感じざるをえない。

私は現在の中国五輪チームの選手たちの「サッカー」には非常に魅力を感じている。運動能力も高いし、スピード、高さ、そして何よりセンス・・・来年の五輪というだけでなく、もっと先の将来が楽しみな選手が多い。

ただ、試合中、そして練習中に、いかに自分を「コントロール」できるか・・カッとならないか・・「精神的な強さ」の部分に、大きな課題があるのは、誰もが感じているところである。

アジア杯で、フル代表は惨敗を喫した。新体制もほどなく発足するだろう。だが、次の中国サッカーを担うのは彼らであり、彼らを見て育つ下の世代であり、そして今の子供たちである。

単に「選手たちの資質の問題」と切って捨てられない・・・重大な責任が彼らにはある。その責任をしっかりと認識し、「心身ともに」成長して、来年の大舞台に臨んでほしい・・そしてアジア全体のサッカーを盛り上げていってほしいと心から願う。

ソース;http://sports.sina.com.cn/n/2007-07-21/08293053553.shtml
    http://sports.sina.com.cn/n/2007-07-21/17013054181.shtml

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posted by asa8043 |23:29 | サッカー |
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2007年07月20日

水泳アテネの女王が復帰?

アテネ五輪の女子水泳100m平泳ぎの金メダリスト、羅雪娟(23歳)が現役復帰?中国水泳界で大きな話題となっている。20日、中国青年報など、各紙が伝えた。羅雪娟といえば、今年1月に心臓病を理由に現役引退を表明。その後は、北京で大学生活を送っていた。

その羅雪娟が先日、国家体育総局に現れ、国家代表チームとともに、水泳センターでトレーニングを始めたこと、そして、自らのブログで「帰ってきました!」と復帰宣言ともとれる書き込みをしたことから、ちょっとした騒ぎとなっているものだ。

羅はその中で、「私の水泳への愛はまだなくなっていない。」として、オリンピックの魅力を語っている。

現在、羅は一週間に1,2回、トレーニングを行っている。これについて、羅本人は「体力アップのため。」と語り、現役復帰の噂を否定した。訓練局に通っていることについても、「以前のチームメートのアパートに遊びにいくため」だということだ。

また体育総局の水泳競技担当副主任も「その(現役復帰の)可能性はまずない。」とし、今のところ、羅が国家チームに復帰したいとの意向は全く聞いていないと否定したとのこと。また仮に選手としてでなく、その他の身分で復帰する可能性は?と聞いたところ、「彼女は今、学生。今後の仕事については卒業後の問題である。もちろん、彼女の意思次第ではその可能性もある」と述べたそうだ。

ただ、羅の恩師である張亜東コーチは「彼女がその気なら、私はまた指導をする用意はある」とちょっとした「含み」を持たせた。ただ、まだまだ体の状態が完全かどうかは分からず、水泳を続けるかどうかも「医者次第」とのこと。

いずれにしても、北京五輪を一年後に控え、水泳陣がぱっとしないことから、「アテネのヒロイン」が復帰すれば・・・という、関係者やマスコミのちょっとした願望が、この「現役復帰騒ぎ」を生み出しているのだろう。だが、ここにきての復帰というのは、今のところ、「うわさ」の域を出ない・というのが正直なところだ。

http://sports.people.com.cn/GB/22155/22170/6011523.html
http://2008.people.com.cn/GB/22180/46360/62395/6012205.html

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posted by asa8043 |15:43 | 水泳 |
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2007年07月20日

中国代表監督に仏パパン氏の名前挙がる

サッカー・アジア杯で27年ぶりに予選敗退した中国代表が今朝7時過ぎの飛行機で、北京国際航空に降り立った。選手は一様に取材を拒否し、朱監督はVIP出口から「脱出」に成功して、記者団の取材を振り切った。

さて、今大会の責任をとって、退任する可能性が強い朱監督の後任に、昨日、外電が元フランス代表FWジャンピエール・パパン氏(43)の名前が挙がっていることを伝えた。

パパン氏本人が、スポーツ紙「体壇週報」の取材に対し、打診があったことを認めた上で、「私は代表監督候補の一人であることは確か。私個人としても、非常に興味を持っている。そんなに素晴らしい機会があれば、行きたいのは当然だ。だが、これを決めるのは私ではなく、中国サッカー協会が決めることだ。」と前向きな姿勢を見せたという。

パパン氏は今年6月に監督を務めていたストラスブールで1部昇格を果たした後、退任。今月末に来中して、協会側と正式交渉に入るとしている。

ただ、五輪代表の監督選びの際も、契約面で大いにドタバタ劇を繰り広げ、監督決定が大幅に遅れて、チーム作りに支障をきたした。果たして、すんなりと「意中の人」に決まるのかどうか・・・。


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posted by 朝倉浩之 |10:52 | テニス |
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2007年07月19日

サッカー中国代表に思う・・・

サッカーアジア杯の完敗、27年ぶりの予選リーグ敗退から一夜明けた今日、朝のスポーツ番組は「なぜ中国は敗れたのか」をメールでアンケート調査し、各新聞は様々な角度から敗因を分析し、通勤電車の中では、相当な語気で、友人と中国代表を罵る市民がいて、いや・・まさに「たかがサッカー、されどサッカー」を実感する一日となっている。

敗因はいろいろあるだろう。非常に分かりやすいのは体力的な部分だ。各メディアでも分析しているように中国代表は2戦目のイラン戦の「前半」ですべてを使い果たした。実際の体力面はともかく「精神的な」体力面・・・である。それがイラン戦後半の集中力を欠いたプレーにつながったのだろうし、最終的なこの結果も招いた・・というのは事実だろう。ある新聞が「強豪に勝つことがアジア杯の目的ではない」と書いていた。中国代表はイラン戦の「前半30分」に全力を尽くした。とにかくイラン戦に勝つこと、いや、その前半に先制点を奪い、試合を優位にすること・・だけを考えていただろう。その次の試合のことを考える、ということがサッカーの真剣勝負の場で可能なのかどうかは素人の私には分からないが、恐らく、少なくとも首脳陣については、「予選リーグをトータルで戦う」という総合的な戦略が必要なのは間違いないだろう。ただ、最終戦の満身創痍の状況をみると、選手の本質的な体力アップも必要な気がする。

「相手のセットプレーに対する守り」という大会前からの弱点が、結果的に失点の多くにつながった。大会直前の練習は、公開されている限り、ほとんどがセットプレーに当てられ、「一応」万全を期したのだろうが、それも「知れたもの」だ。このアジア杯に限らず、伝統的に、中国勢のセットプレーにおける組織的な守りには、不安を抱えているような気がする。なぜか肝心な場面で、全ての「約束」が消え去り、ドタバタとしてしまうのだ。その欠点が象徴的に表れたのが、昨日の試合といえると思う。ウズベキスタンの監督も、試合後のコメントで、この中国の弱点は大会前からかなり分析していたことを明らかにし、得点機はセットプレー・・と決めてかかっていたという。

中国勢を見ていて、誰もが感じることだろうが、一人ひとりの身体能力、スピード、強さは素晴らしいものを持っているにもかかわらず、それが組織になることで、生み出されるものが半減してしまう・・というのは、何が原因なのか。ただ「いいものを持っているのに、それが生かされない」というのは、単に選手や指導者の資質というだけでなく、何かもう少し根深いものがあるような気がするのだが。

もちろん、選手が足りなかったという現実の問題もある。GKの不安定さは感じたし、中盤もベストメンバーでないことが、ありありと分かる試合だった。だから、一概に代表監督、選手たちを責めるのも気の毒ではあるが、これも結果が求められる代表チームの宿命だ。イエロー累積で欠場した鄭智のブログは、昨日夜から、かなり荒れている。もちろん、激励の言葉もあるが、ここにはとても書けないような内容の書き込みは、サポーターたちが怒りと呆れで騒然としている様子をよく表すものだ。もちろん、朱代表監督に対する風当たりは、今年タイとの親善試合で敗れた時を越えて、最高潮に達している。

昨日の試合、ほぼ負けが確定した時間帯に、CCTVの実況アナウンサーが「この試合が終われば、サポーターも騒然となるだろう。だが、大騒ぎしても始まらない。これからの中国サッカーをどうすればいいか、前向きに考えていこうじゃないか」というようなことを、絞り出すような口調で述べていた。サポーターの失望感は、前回W杯で中国が出場を逃した時に匹敵するかもしれない。

だが、失望だけしていても仕方がない。早くも次期監督選びへの動きが水面下で始まっているようだが、中国代表は、一刻も早く新体制を発足させ、次なる目標に向け、歩みださねばならない。

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posted by 朝倉浩之 |17:08 | サッカー |
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2007年07月19日

「私はサッカーをやめない」代表監督、失意の会見

ウズベキスタン戦の0-3という完敗で、27年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した中国勢。試合後の朱広滬監督の記者会見は重々しい雰囲気に包まれていた。ポータルサイト新浪体育より、朱監督のコメントを転載する。

「まず最初に、私は謝罪したい。非常に有利な状況の中で、予選リーグを突破できなかったことは、中国のサッカーファンの皆さんに申し訳ない気持ちだ。この場を借りて、謝罪したい。中国代表の全ては私が決めたことだ。だから責任は全て私にある。申し訳ない。今日は選手たちの体力的にも、体の状況も非常に困難な状況下にあった。後半はなんどかチャンスがあったが、どれもものにすることはできなかった。みな十分に努力したと思う。」

――大会前、目標をベスト4としていた。それを達成できなかった。あなたを含めたチームとしては、それをどう捉えているか。

「全ては帰国後だ。選手たち、そして指導陣の今後の発展のため、今大会をどう活かすか・・・それは今後の話し合いののち、サッカー協会が結論を出すだろう」

――けが人も出たし、出場停止者もいた。中心選手を欠いたことは今回の結果に大きな影響を及ぼしたのではないか。

「その通りだ。中盤の鄭智、キーパーの李雷雷らがピッチに立てなかったことは我々に大きな困難をもたらした。我々も懸命に対策を考えた。だが、今日の結果からすれば、やはりベストとは大きな差があったのだろう」

――大会前、もしベスト4に入れなければ、監督をやめるとおっしゃっていたが、今、その点について、どう考えているか。

「全ては帰国後だ。だが、私はサッカーから離れることはない。」


ソース;http://sports.sina.com.cn/n/2007-07-18/23023048601.shtml

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posted by asa8043 |08:28 | サッカー |
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