2010年02月03日

中国サッカートップ交代「外国人監督招聘へ」

中国サッカーの新体制発足へ・・・

 2月2日、「八百長事件」など一連の疑惑で更迭された南勇氏に代わって、中国サッカーの最高責任者に就任した韋迪氏の記者会見が行われ、今後の改革方針などを語った。韋迪氏は今年55歳。中国体育総局の「水上スポーツ」部門の主任を9年間務め、マイナーだったこのスポーツの国内的地位を高めた。

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 韋迪氏は記者会見の中で「国家代表の力は年々落ちてきている」と率直に認めたあと、「これによってファンの気持もすでに我慢ならない状況まできている」と現状を認識。ただ「その改革は容易ではなく、2,3年でできることではない」と“長期の仕事”となることを示した。

 そしてまず中国サッカーの力を高める方向性として ・真に優秀な選手を集めていくこと ・中国に合ったサッカーを模索していくこと ・チームとして戦う意識の向上 の3点を挙げた。そして中国サッカーを男子については「5年以内にアジアのトップレベル」に。女子はかつての「世界一流」の水準に戻すことが目標、と語った。

 この3点は決して真新しい改革策ではないが、中国サッカーがこれまで出来ていなかったことだ。当たり前のことではあるが、代表選手は「国内トップレベル」の選手でなくてはならないし、目指すサッカーは中国人の体質、気質にあったスタイルでなくてはならない。チームとしての「戦う意識」もこれまでなかった。日本・韓国に大きく水を空けられた感のある中国サッカーは、これまでトップが「自らの保身」に走り続けたことにより、こんな簡単な基本さえ、実践することができなかった。

 また指導者の人選について、韋迪は「外国人、一流の指導力」を明確に掲げた。これもその通りだろう。まずはサッカー先進国から、しっかりとした指導スタイルを確立した指導者を招き、じっくりと国内サッカーを「熟成」することが大切だ。以前、男女サッカーで起きたような「不可解な更迭劇」を繰り返していては、中国サッカーはいつまでも進歩はない。信頼できる指導者を招き、一度、「完全に」チームを委ねる・・・その間は、既成概念にとらわれず、中国独特の組織観に「外国人指導者」をはめこもうとしないことが大切だ。

 そして「体育総局」と「サッカー協会」並列体制も早く改善しなくてはならない。今回も韋迪氏は体育総局のサッカー主任とサッカー協会副会長という二つの肩書を持つ。中国のスポーツ官僚の仕組みからして、このような状況になるのはやむを得ないのだが、この「あいまいな2重管理体制」が様々な弊害をもたらしているのは事実だ。「中国独特の政治的管理」と「純粋なスポーツとしての管理」をいかに分けることも必要だ。(これは中国社会の根本的な問題でもあり、非常に困難だが)

 ただ、そこまでの「大改革」が果たしてできるのか、そもそも、そのような中国のサッカーファンならだれもがもっている問題意識を彼らが共有しているのか・・・疑問はある。

 いずれにしても「門外漢」から登場した韋迪氏は、その「改革」を少しずつ推し進めてほしい。当然、その間は他のスポーツ官僚たちにとって、面白くないこともあるだろう。だが、以前のように監督を飛び越えて、自ら代表の人選に口をはさんだり、試合前に選手にコメントを発したりということを、「どれだけ我慢するか」・・・。きれいごとを並べるのは簡単だが、これを実践するのは本当に難しいことだ。だが、この「熟成期間」があれば、国内でしっかりとした指導者が育ち、彼らがすそ野を広げて、サッカーが本当の意味での「国民スポーツ」となると思う。

 韓国・日本と競う・・・軍事や経済の競争は頭が痛くなるが、サッカーでアジア各国が競い合うのは見ていて、エキサイティングだ。ただ「打倒」のシュプレッヒコールを挙げるだけではなく、本当の意味でサッカーを国民レベルにまで上げてから、戦ってほしい。日本また100年をかけた計画を実施中。中国のスタートラインはもう少し先にある。


posted by asa8043 |09:13 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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