2011年01月29日
長いグランドスラムの歴史が変わるのか・・・
テニスの全豪オープンは29日午後3時半(日本時間)、女子シングルス決勝が行われる。
アジア勢として男女通じて初めて四大大会決勝に進んだ第9シードの李娜(中国)と全米2連覇中のクライシュテルス(ベルギー)が激突。ともに勝てば初優勝となる。
実績では1歳年下のクライシュテルスが7度の4大大会優勝を誇るなど、圧倒的に上。しかし、勢いでは李娜も負けない。2週間前の全豪の前哨戦、メディバンク国際では決勝でクライシュテルシュを破って初のWTAプレミア制覇を成し遂げたばかり。両者の対決はこれまで6度で、李娜の2勝4敗。
昨日行われた記者会見でも李娜はリラックスして質問に応じた。「ポイントは序盤。どちらが自分のペースに持っていけるか。クライシュテルスは自分とよく似たタイプ。さきに主導権を握ったほうが勝てる」と分析する。
昨日はまたコーチであり、夫でもある姜山氏と1時間ほどの軽い練習をこなした。こちらも終始リラックスムードで、練習後はファンのサインにも気軽に応じていたという。今大会変わらぬ「気負いのなさ」が決勝のコートでも変わらなければ、「大金星」も決して夢ではない。
李娜の賞金が話題
準決勝のあと、あるメディアが「試合へのモチベーションは何か?」との質問をすると、李娜は冗談交じりに「賞金よ」と答えた。もちろんジョークなのだが、確かに今月の賞金はすでに120万ドルにのぼっており、生涯賞金は452万ドル。WTAの賞金ランキングでも52位と急上昇だ。加えて、CM出演料等の「その他収入」も500万ドルにのぼり、中国の平均収入からすれば、天文学的数字だ。
ある中国メディアは、中国代表・高洪波監督の年棒30万元と比べて、「27年分」などと報じた。もちろん、アジア杯予選突破を逃した同監督を皮肉っているネタ・・・なのだが。
一方、他のメディアでは、李娜はこれらの賞金のかなりの部分をチャリティにも使っていると報道され、いまや国民的ヒロインとなった李娜を持ち上げることも忘れていない。
きょうの全豪オープン決勝で仮に優勝するようなことがあれば、あっという間に「その他収入」は跳ね上がるだろう。「五輪金」に匹敵する、いやそれ以上の快挙が成し遂げられるか・・・。
posted by asa8043 |07:53 |
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2011年01月27日
アジアのエース、李娜にまた勲章が増えた。
1月27日、全豪オープンの準決勝で、第9シードの李娜が世界ランク1位で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を破り、4大大会でアジア勢としては男女通じて初めての決勝進出を果たした。試合時間は153分。3-6、7-5、6-3の逆転勝ちだった。もちろん、4大大会では自己最高の成績となる。
これにより大会前には11位だった世界ランクが7位に上昇。これも自己最高となった。(これまでの最高は9位)
決勝は李娜とクライシュテルシュの対戦で、ともに初優勝を目指す。
posted by asa8043 |20:14 |
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2011年01月15日
テニス・全豪オープン前哨戦で李娜(中国)が大逆転で優勝・・・
テニスのメディバンク国際(賞金総額61万8000ドル)が14日、豪シドニーで行われ、女子決勝で第8シードの李娜(中国)が第3シードのキム・クライシュテルス(ベルギー)を7-6、6-3で下して優勝。李娜にとっては、WTAツアーのプレミア(WTAでは最高レベルの大会)で初の優勝。WTA通算で4勝目を挙げた。同大会は17日から始まる全豪オープンの前哨戦となる。
第1セットは一旦、0-5とされたあとの大逆転劇。90分の激戦の上勝ち取った初の勲章だ。
クライシュテルスとはこれまで5度対戦して、1勝4敗。立ち上がりから調子が上がらず第2ゲームでサービスをブレイクされてからはクライシュテルスのペース。しかし第6ゲームで何とか初のキープを成功してからは、いつもの調子を取り戻し、7ゲームをブレイク。そこからゲームを連取して大逆転。7-6で制した。
第2セットも李娜は相手のミスにもつけこんで6-3で連取。WTAツアーのプレミアで中国勢初の優勝を飾った。
全豪オープンは今月17日から本戦がスタート。去年は李娜と鄭潔の二人がベスト4入りして「チャイナ旋風」を巻き起こしたこの大会。李娜は第9シードで出場し、シングルスで中国勢初の決勝入り、優勝を狙う。
posted by asa8043 |08:58 |
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2009年04月23日
「スポーツ選手に自由を」
中国スポーツ界で大きな話題となっているのがこのテーマだ。
中国スポーツで成長著しい競技のひとつ、女子テニスでエース鄭潔とともに中国を引っ張っている李娜が先日、中国のスポーツ制度に対して、「物申した」ことで話題となっている。彼女は「もし私が自由に競技を選べたなら、テニスは絶対選ばなかった」「中国のスポーツ選手は“家長”のもとで管理され、心理的に大きなストレスを受ける。こんなスポーツ制度は選手にとって決してよくはない」
他の競技に比べて、海外遠征が多いテニスの選手として、世界各国を回り、各地のプロ選手と接してきた彼女だからこそ言えた言葉だろう。彼女が“不本意ながら”選んだテニスの世界なればこそ、中国スポーツが他国とどれだけ異なるかを身をもって知ることができた、というのも因果な話だ。
中国のスポーツ選手には確かに「自由と権利」がない。スポーツ学校を底辺とするピラミッドだけが現実的にはスポーツ選手になるためのルートであり、その中では練習内容、遠征スケジュール、怪我をしたときの対応など、全て「上に聞く」ことが求められる、きわめて官僚的な制度だ。ただ、その分、国家は「口も出すが金も出す」というわけで、国家代表レベルの選手になれば、衣食住も心配なく、全てのスケジュールを当局が決めてくれるため、競技のみに専念できるという抜群の環境が生まれる。中国スポーツの強さは、その良し悪しの二面性を持った「超管理制度」の賜物なのだ。
だが、これによって、多くの「悲劇」が生まれる。たとえば、日本では当たり前の「メジャーへの挑戦」。だが、中国のスポーツ選手は自らの意思だけで海外のプロチームに移籍することはできない。バスケットボールはその典型だが、NBAに移籍することはそう簡単ではなく、王ジヂのように、NBA移籍後、中国国家体育総局と金銭面でもめて、「出入り禁止」となった例もある。また飛び込みの田亮はその甘いマスクが受けて、テレビやCMに“ひっぱりだこ”となったが、それが「商業活動」と当局からにらまれ、結局、その後国家代表から「干され」た。前回の北京五輪は金メダル確実の力を持ちながら、出場ができず、結局引退に追い込まれた。こういう例をあげれば、まったくきりがない。
そういえば、北京五輪110mハードルで「悲劇の退場」を演じた劉翔は「聞き分けのいい」選手だった。練習メニューから食事、医療面にわたるまで「チーム劉翔」が結成され、24時間全ての生活が完全管理された。だが、それに対し、劉翔はまったく文句ひとついわず、全てしたがって、そして「あの日」の悲劇を迎えた。もっとも大切な瞬間に、走れない状態にしてしまったのは、他でもない「チーム劉翔」の責任なのだが、最後の最後で、劉翔は全ての非難を自分自身に受け止め、競技場から去っていった。「自由と権利」のないスポーツ選手も、最終的なパフォーマンスと結果には責任を負わなければならない・・・そういう意味では、劉翔もまた「スポーツ選手の自由・権利」問題の犠牲となった一人といえよう。
去年、中国スポーツ界は「アスリートの生活保障」そして「アスリートの教養」といった問題が話題となった。北京五輪が終わり、国を挙げた「メダル獲得合戦」が終了した今、今度は「アスリートの自由・権利」に関心が移ったといえよう。だが、この問題は中国スポーツの根本にも関わる非常に重大なものであり、なかなか解決が難しいものでもある。
冒頭の李娜の発言に対し、中国のスポーツファンも辛らつな批判をしている。「俺たちの金で育ててもらったくせに自由だ、権利だなんて言うな」
無茶苦茶といえばそうだが、国家スポーツの一員として、莫大な予算をもって育てられてきた彼らが、いつしか、高級外車に乗り、高級マンションに住み、一般人とかけ離れた生活をするようになれば、そういう感情的な思いを抱くのも、あながち批判はできないのである。だが、それでも「五輪後」の中国スポーツがよりよい方向に発展していくには、アスリートがロボットのように動かされるのではなく、自分自身で考え、最高のモチベーションを作り上げるだけの能力を持つ必要があり、それこそがいわゆる「アスリートの自由・人権」なのだろう。これは去年大きな話題となった「アスリートの教養」問題と通ずるところがあるような気もする。
「ポスト五輪」の重要なテーマとして、今後もこのあたりも追いかけていきたいと思う。
posted by asa8043 |22:43 |
テニス |
2008年08月24日
北京五輪閉幕まで、あと1時間ちょっととなった。私自身は期間中、様々な活動を通じて、北京五輪にかかわり、また取材を続けてきた。2週間にわたる大会期間中の出来事について、振り返ってみたい。
あえて1回目に取り上げたいのは、観客のマナーの問題だ。これは、大会開始前から様々な場面で強調されてきた。マナーといっても色々あり、よく話題になるのは生活上のマナー。街中でタンを吐き捨てたり、ごみをポイ捨てしたり、くわえタバコをしながら歩く、という行為が何の罪悪感もなしに行われている様子は、国際社会から批判を浴びてきた。
ただここで取り上げるのは、競技場内で観戦する観客のマナー問題である。私の知る限り、「加油!(がんばれ)中国」の大声援、黄色のTシャツを着た「応援軍団」などが大きく報道され、“やりすぎではないか”“自国に偏りすぎ”“他国の邪魔をするような声援は疑問”などの意見が多く出ているようだ。
「がんばれ!中国」の大声援は確かに他国の選手たちに大きな脅威を与える。それでもって、パフォーマンスに影響を全く与えないかといえば、多くの選手たちは「関係ない」と答えるが、それは表向き。内心では、“やりにくい”のは確かだ。
ただ、この大声援を、それだけでもって、マナー問題に含めるのはどうだろう。私はむしろ、この大声援に、北京五輪を待ち望んでいた市民の期待感や喜びの気持ちを感じるし、精一杯、地元選手を応援しようという彼らの気持ちは全く自然のものだと考える。私も会場にいると、その大声援に「勘弁して欲しいなあ」と苦笑することも多いが、一方で、「たっぷり声援を送って、スタジアムでゲームを楽しむ感動を味わって欲しい」と思っている。
“アウェイ”の選手たちは、その声援に打ち勝つ精神的強さが必要なのは言うまでもないし、また“ホーム”の選手にしても、場合によっては、この声援が逆に大きな重荷になって、成績を崩してしまった選手がいる。それもまたオリンピックだ。この大声援そのものの功罪を論議するのは、少し議論がずれている。
ただ、その大声援もタイミングが大切だ。特に、静寂が要求されるテニスなどのスポーツでは、声援のタイミングが選手のパフォーマンスにも影響することは周知の通りだ。
ここ数年、特に世界的に注目されている女子テニスの中国第一人者、李娜の準決勝での行為が大きな問題となっている。
事件は第2セット、5-4で李娜リードで迎えた第10ゲームにおきた。サービスを打とうとする李娜だが、トスを上げた瞬間に、声援がかかり、どうも打ちにくそうにする。そのポイントは李娜がとり、会場内は大声援に包まれるが、そのあと、カメラがアップで捕らえた李娜は観客に対して、英語で「シャラップ(黙れ)」と言っている様な口の動きを見せたのだ。
その後、敗れて決勝進出ならなかった李娜は「プレイが思い通りにならなかったためにイライラしていた」とその理由を説明した。だが、この「黙れ」事件は大きな波紋を呼ぶ。特にネット上では議論が展開され、「やはり会場がうるさすぎた」「声援はやりすぎだった」とする擁護派と、「自分の力がないことを観客のせいにするな」「歓声の中でもきちんとプレイするのが一流選手」などという反対派に分かれて、大きな論争となっている。
ただ、この試合にも伏線があった。試合開始当初から、携帯電話の音が鳴り響いたり、赤ん坊が泣き叫んだりという明らかな「マナー違反」もあった。そして、相変わらずの「加油!中国」コールがサーブの直前まで続き、主審が何度も「静かに!」とマイクを通じて、会場に呼びかけることも度々だった。だが、それでも、最後まで、ほとんど改善されなかった。
李娜とすれば、もちろん、思い通りのプレイができないことへのイライラや不満がたまっていたこともあるだろうが、海上の声援がプレイへの集中を妨げ、全く「声援になっておらず」、鬱憤がたまってきていたことは、十分理解できる。
「自国の応援に対し、黙れとは何事か!」という意見も多くあったが、それは「良き応援」が行われてこそのもの。プレイヤーの邪魔をしておいて、「自国の応援」もあったものではない。
このテニスにおけるマナー問題は、以前行われた五輪テスト大会でも、同様の現象が見られ、このブログでも指摘してきた。北京五輪に向けて、「観戦指南書」なるものも発行され、観戦客に“テニスの正しい見方”を呼びかけてきたが、結局、本番でもその問題は解決せず、自国のエースのプレーに影響を与えてしまったというわけだ。
ただ、以前も書いたが、この現象が全ての競技にあてはまるというわけではない。
私は卓球、バドミントンなど、中国勢が非常に強い種目の競技場に足を運び、ここで怒号のような「加油(ジアヨウ)」コールを何度も体験してきた。だが、そこでの歓声のタイミングは見事というほかない。
ここぞというところで会場中が静寂に包まれ、選手の素晴らしいパフォーマンスが出た瞬間にものすごい歓声が会場を包む・・・私はこれらの会場で、「静と動」を見事に使い分けた「応援の成熟」を感じた。観客の皆さんが本当に競技を良く知っているなあという実感だ。もちろん、中には、それを“外す”人もいないわけではないが、それもまた、観客の見事な声援が帳消しにしてしまう。
テニスは中国でまだ新しいスポーツだ。近年、急速に力をつけてきているが、決して一般市民の間で浸透しているスポーツとはいえない。
結局は、その競技がどれだけ観客の間に浸透しているかというのかが、「声援のうまさ」にもつながっているのだろう。だから、テニスと卓球では観客の成熟度も全く異なる。もちろん、その意味での「マナー」を向上させていく努力は必要だし、北京五輪を通じて、多くのマイナースポーツが市民の間に浸透していってほしいと思う。
ただ、単に「加油」の声援が大きいことをマナー違反に結びつけるのは、いかにも短絡的だ。本当の「マナー違反」とは、そんなレベルのものではないと思う。
posted by asa8043 |19:52 |
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2008年04月28日
中国テニス、決勝進出の快挙ならず・・・
女子テニスの国別対抗戦、フェドカップの準決勝が26,27日開催。北京市の国際テニスセンターで行われた中国対スペインは、対戦成績4勝1敗でスペインが制し、成長著しい中国テニスの決勝進出はならなかった。
エースのリ・ナー、ダブルスの要チョン・ジーの二人の主力を欠いた中国は、初日のシングルスで連敗。さらに27日、第1シングルスで再び登場したポン・シュアイはスペイン勢に6-4,6-4のセットカウント2-0で全く歯が立たず、その時点で中国の準決勝敗退が決定した。
ポン・シュアイ(中国)はスペイン勢に敗れる(手前)
ただ負けはしたものの、中国テニスの成長ぶりとファン層の拡大をヒシヒシと感じる今年のフェド杯となった。アテネ五輪でのダブルス金メダルに始まる中国テニスの快進撃は、一時なりを潜めたものの、今回の世界ベスト4という成績で、まだまだ継続中だということを証明して見せた。
そして、会場の国際テニスセンターには、準々決勝のフランス戦に続いて、ほぼ満員に埋まる観客が集まった。チケットは事務局に取りにくることを条件に「無料配布」という異質なやり方だが、それでも、もはや“テニス後進国”とはいわせないだけのファンの中国テニスへの思いが垣間見える会場だった。
週一回、近くの朝陽公園のコートでテニスを楽しむという主婦、張梅琳さんは「やっぱりスペインとは実力差がある。けれども、この歴史的瞬間(ベスト4という)に居合わせたことがテニスファンとして何より。中国テニスは今後も発展するはず。」と敗戦にも十分満足気な表情だった。
ちなみに、チケットを無料配布にするのは、「まだ普及段階」という開催側の説明も理由の一つだろうが、受け取りと共に身分証明書の提示を求められたそうだから、昨今の治安情勢なども絡んでいるのだろう。
だが、心配なのは、ここにきてエースのリ・ナーらがケガがちで、4大大会にもなかなか万全な形で中国勢が出場できないこと。スポーツに「たら・れば」はないが、今回の準決勝も、ケガで休んだ二人が出場していれば、決して勝てない相手ではなかった。北京五輪まで、あと100日あまり。世界のプロテニスプレーヤーにとっては、あまり関心の高くない五輪のテニスだが、彼らにとっては、唯一無二の大会となる。ここに標準を合わせる中国勢が、この世界での経験をどう生かすかが楽しみである。
posted by 朝倉浩之 |10:51 |
テニス |
2008年02月04日
中国テニスが世界を破る・・・
女子テニスの国別団体戦「フェドカップ」が2日、3日、世界各地で開催。そのうち、北京で行われた中国対フランスは、最終戦までもつれ込む大熱戦の末、中国が勝利し、悲願の4強入りを果たした。
昨日、シングルス2勝を上げた中国だが、今日は、リ・ナー、イエン・ツーがいずれも敗れ、これで2勝2敗のタイ。勝負のかかったダブルスで、中国は全豪・全英を制したことのあるチョン・ジエ イエン・ツー組がナタリー・ドシー ヴィルジニー・ラザノ組と対戦。最後はタイブレークにもつれこむ熱戦となったが、中国が勝ち、対戦成績3-2で、トーナメント2回戦進出を果たした。
リ・ナー 1―2 ラザノ
(6-4、2-6、4-6)
イエン・ツー 0―2 ドシー
(3-6、2-6)
チョン・ジエ イエン・ツー組 2-0 ラザノ ドシー組
(7-5 7-6)
誤解を恐れずにいえば、午前中、足を運んだ競泳のテスト大会など、記憶から吹き飛んでしまうような面白い試合だった。
やっぱり「本気」は素晴らしい。テスト大会なんて、やっぱりそれなりでしかない・・・。国と国が、その面子をかけて、死に物狂いで戦う国別対抗戦は、体が打ち震えるほどの興奮を覚える・・・当然のことだ。
私は中国人でもフランス人でもない。だから、そこには「ナショナリズムなもの」は働かない。
だが、やはり、その現場で、選手たちの息遣い、ガッツポーズ、ミスをしたときの悔しそうな表情を目の当たりにすると、胸が高鳴ってくる。彼女らが『本気』だということが、ビンビンと伝わってくる。なぜなら国を背負っているから・・国のテニス全体を背負った試合だから・・・。だから、それを見ている「部外者」の僕も、たまらない興奮を感じる。
それにしても、「勝つ」ということはこんなに難しいことなのかと改めて実感した。サポーターは、わざわざフランスから海を渡ってやってきた。中国は人数は少ないが、テニスが好きでたまらない人たちが足を運び、国旗を片手に声援を送った。会場の熱気は、それはもう、ものすごいものだった。
そして、いまだ発展途上の競技であるテニスで、中国が世界で五本の指に入る力を持つフランスを破った・・・その瞬間、会場は興奮のるつぼと化し、大歓声と悲鳴が入り混じった大音響が、北京国際テニスセンターの室内テニス場にこだました。
お互いに、絶対に負けられない『本気』の勝負の中で、ほとんどレベル差のない選手同士が、わずかのイン・アウトをめぐって、死闘を繰り広げる・・・。学生時代は、テニスを専門的にやってきた私だが、改めて、この国別対抗戦の面白さを感じた一日だった。
フランスは主力3人を欠いたのが痛かったのは言うまでもない。中国の勝利は、ある意味、ラッキーではあるだろう。だが、中国は、特に最後のダブルスで、まるでチーム全員で戦っているような一体感を我々に見せた。そして、会場にやってきたファンも一緒になって戦っていた。このパワーが、最後のタイブレークで、『全豪・全英チャンピオン』ペアを勝たせたのだろう。その"空気“は、中国テニスがまもなく一流レベルに達するであろう曙(あけぼの)を感じさせるに十分なものだった。
本当は一試合ずつ、経過描写をしようと、メモをとりながら観戦していた。選手のコメントも取った。だが、まずは『勝利に向けて死に物狂いで戦う』最高に面白い試合を見せてもらった余韻に浸りつつ、中国テニスの快挙を伝えるにとどめておきたい。
posted by 朝倉浩之 |00:01 |
テニス |
2008年02月02日
さて、フランスは主力選手の二人が何と出場拒否。またもう一人の主力も背中の故障で出場辞退ということで、決して完全ではない布陣で臨むことになった。
一方の中国は、エースのリ・ナーを始め、ポン・シュアイ、そして全英・全豪の覇者、チョン・ジエ、ヤン・ツーの四川省コンビが勢ぞろいと、完全モードで大会に臨んだ。
初戦は、中国のエース、リ・ナーとフランスのアリス・コルネの対戦。『緊張した』という立ち上がりのリ・ナーはミスが多く、なかなか波に乗り切れない。しかし何とか食らいついて、3-2でリ・ナーがリードで迎えた6ゲーム目で、リがブレークをとって、ここからは流れが一気に変わった。このセットを6-3で取ると、第2セットは、いつもの抜群の安定感を発揮。結局、6-1で楽々と逃げ切り、セットカウント2-0で、まずは1勝目を挙げた。コルネとの対戦はこれまで一度もなかったリ・ナーだが、自分のスタイルのテニスを貫いたことで、”快勝”への道を開いた。
続く、ポン・シュアイ(中国)は難敵のヴェルジニー・ラザノと対戦。ポンにとっては、ランキングでも上位の選手で、今大会にエントリーしているフランスの選手では一番力のある選手だろう。ポン・シュアイにとっては、初めての地元でのフェドカップ参戦。しかもランキングがかなり上の相手ということで、「スタートはかなり緊張した」と試合後、語った。
その立ち上がりの第1セット。ポン・シュアイは、いつものパワフルなストロークを見せるも、ことごとくアウト、リターンミスとなり、思うような試合ができない。それでも、ゲームはお互いにキープしていったが、7ゲーム目でブレークされ、結局、4-6で第1セットを落とした。
第2セットからは、ポン・シュアイのファーストサーブがよく決まり始め、ゲームをコントロールできるようになってきた。これでゲームの主導権が少しずつ、彼女に移ってきたように思う。ラザノはコースを丁寧につき、安定感のあるストロークを見せたが、サーブで崩されるパターンが多くなった。第2セットは6-3でポン・シュアイが取り、セットカウント1-1のタイに持ち込む。
第3セットのポン・シュアイも、サーブは相変わらず安定。また、ミスの多かったストロークが徐々に安定感を取り戻し、ゲームの主導権は完全にポンのほうに引き寄せられていった。このセットも6-4でポン・シュアイが取り、セットカウント2-1で勝利を収めた。
『集まってくれたファンの声援に助けられた』と笑顔で語るポン・シュアイ。試合終了後は、その足で、パリオープンの行われるフランスへと飛んだ。まずはオリンピックに向けたポイントを稼ぐことが大切、という協会側の判断と、彼女自身の希望もあって、戦線‘離脱‘。だが、中国チームに対しては、価値のある1勝をもたらした。
殊勲の1勝を挙げたポン・シュアイ(中国)
これで、中国はフランスに2勝目。対戦は、シングルス4試合、ダブルス1試合、計5試合を行い、3試合を先取したチームの勝利となる。明日はシングルス2試合とダブルス1試合が行われることになる。
目標のベスト4まで、あと一歩と迫った中国。強豪を相手に、どれだけの戦いができるのか、明日も、競泳が行われる国家水泳センターを抜け出し、「浮気」して、彼らの戦いぶりを見届けたいと思う。
posted by 朝倉浩之 |23:08 |
テニス |
2008年02月02日
女子テニスの国別対抗戦「フェドカップ」が2日から、全世界で開幕。世界8強国が集まるグループ1に所属する中国は、北京国際テニスセンターで、フランスと対戦。第1シングルスでは、エースのリ・ナーが世界ランク58位のアリス・コルネに6-3、6-1のセットカウント2-0で余裕の勝利。続く、第2シングルスは、ポン・シュアイが世界ランク27位のヴァルジニー・ラザノに第1セットを4-6で落としたものの、その後、6-3、6-4で連取して、逆転勝ち。世界ランク上位のフランスを中国が崖っぷちまで追い詰めた。
今日から世界各地で始まったフェドカップのトーナメント。女子テニスの国別団体戦世界一を決めるこの大会で、中国は2006年から世界最強の国が集まるグループ1に属してきた。(ちなみに日本は今年はグループ2で臨んでいる)世界の上位16カ国が属するワールドグループは、上位8カ国の1部グループと、下位8カ国の2部グループに分かれて対戦する。また、それ以外のチームは各地域予選を戦い、ワールドグループ入りを目指す、という仕組みだ。
競泳の五輪テスト大会が行われている真っ最中だが、今日は午前中の決勝を取材後、ちょっと“浮気”をして、今日から始まるテニス国別対抗戦「フェドカップ」に顔を出してきた。
フェドカップが開幕! 中国は初戦フランス戦
北京国際テニスセンターで始まった今大会。実は、チケットは無料で配られた。かなり前から、大手夕刊紙などに広告が載せられ、希望者は大会事務所まで取りに来るように・・・という告知が行われていた。試しに事務所に行ってみると、窓口には山積みのチケットが・・・。根強いテニスファンの多い日本では考えられないことだろうが、テニスの普及がまもない中国ではこれもやむないこと。だが、アテネ五輪のダブルス金メダルに始まり、全豪・全英のダブルスを制し、先日の全豪でも中国選手がいるペアが優勝するなど、テニス界における中国の勢いはすさまじい。この「競技者」と「見る側」のモチベーションの格差が中国らしいといえば、そうなのだが・・・。
一方、会場にはおそろいのブルーのシャツに身を包んだフランスのサポーターがバスで乗り付けてやってきた。鳴り物を巧妙に使いつつ、うるさすぎず、盛り上がるところは盛り上がって・・・と、さすがは「スポーツ楽しみ上手」なところを見せ付ける応援だった。聞けば、フランスから、フェドカップを観戦するツアーでやってきたとのこと。わざわざ、よくここまで・・・と思うが、それくらいテニスに対して熱い思いを持っているのだろう。
ほどよく大騒ぎして、でも、テニス観戦の礼節は忘れない「うまい応援」を見せてくれた。会場には、思ったより、少なくない観客が訪れたが(恐らく動員がかかっているのだろう)、ぜひ、この応援の様子を見て、刺激を受けて欲しいと思った。
会場を盛り上げたフランスのサポーター
試合については、次のエントリーで簡単に振り返ってみたい。
posted by 朝倉浩之 |23:06 |
テニス |
2007年10月14日
テニスのプレ五輪として開催されるITFサーキットツアーは14日、最終日を迎えた。現地時間11時(日本時間12時)から、男子シングルスの決勝が行われ、日本の添田がセットカウント2-0でギリシャ選手を破り、優勝を果たした。
添田豪(ミキプルーン) 2-0 V.マザラスキ(ギリシャ)
<6-3・6-1>
決勝は、大会第1シードの日本の添田豪(ミキプルーン・JTA2位)と第2シードのギリシャのV.マザラキスの対戦。
センターコートのスタジアムに入ると、太陽が当たらないこともあり、やはり寒い。この時期の北京は、私が生まれ育った西日本からすれば、「穏やかな冬の日」という感じだ。
そんな中、添田がコートに登場。残念ながら、中国人選手が出場しない決勝戦のため、昨日とは違い、観客席の入りはパラパラ。すでに冬モードのブルゾンに身を包んだお客さんが震えながら、拍手で選手を迎えた。
互いに安定感のあるストロークで第1セットは見ごたえのあるラリー戦。添田はサービスが冴えているし、ウィニングショットが的確に決まる。一方のマザラキスもパワフルなショットを打ち込み、観客を沸かせる。互いにキープを続けながらも、やや添田に勢いがあるだろうか。7ゲームと9ゲームを添田がブレークし、第1セットは6-4で添田が先取した。
第2セットに入っても添田の好調なサーブは変わらない。このセットから、シャツを白から黄色に着替えた添田はエースを重ね、着実にゲームをキープする。一方、マザラキスはこのセットからハードヒットが少なくなり、ミスも多くなる。4ゲーム目をブレークした添田は、1セット目より、プレーに余裕が出てきた。左右にうまく散らして、相手のミスを誘う。結局、最後まで添田の勢いは衰えず、6-1でこのセットも取り、セットカウント2-0で優勝を果たした。
添田選手の試合後コメント
「ツアーが続いて、やや疲労があったが、いい状態で臨めたのがこの結果につながった。最初は少しプレッシャーを感じながらだったが、試合を追うごとにリラックスして、いいテニスをすることが出来たと思う。」
添田(ミキプルーン)が北京サーキットを制する
posted by 朝倉浩之 |12:39 |
テニス |
2007年10月14日
昨日とはうって変わって、朝から雲ひとつない青空が広がり、穏やかな秋晴れとなった14日、いよいよテニスのプレ五輪「ITFサーキット」の男子シングルス決勝戦が行われる。
昨日の寒さから、今日は薄手のセーターを着て、会場にやってきたが、汗ばむほどの暖かさ。この時期の北京の気候は本当に読めない・・・。
快晴に包まれたオリンピック公園テニスコート
さて、日本時間12時から、日本の添田豪(ミキプルーン・JTAランキング2位)が、オリンピック公園のセンターコートに登場する。相手は予想通り、大会第2シードのギリシャのV・マザラキス。トーナメントの両サイドから順調に上ってきた二人が対戦する。
添田は昨日、中国のデ杯選手ZHENと対戦。少し疲れがあったものの、好調を維持して、セットカウント2-0(6-3,6-1)で勝ち、決勝進出した。
一方、日本の飯島久美子(北日本物産)は昨日、決勝で、中国の新星、周エキ妙(16歳)に破れ、優勝を逃した。今大会は男女とも日本人選手がシード1位。来年の五輪会場を舞台に、ぜひその面目を果たしてほしいものだ。
posted by 朝倉浩之 |10:35 |
テニス |
2007年10月13日
五輪300日前という節目の日となる13日。北京で行われたITFサーキットの女子シングルス決勝で、大会第1シードの飯島久美子(北日本物産)は中国の16歳・周エキ妙に破れ、準優勝に終わった。雨のため、試合開始が2時間遅れて始まり、コンディションの維持が非常に難しかったゲーム。だが、16歳の周が終始、思い切りのよいテニスを見せ、第1シードを相手に、完璧な試合を見せた。
飯島は、試合後の記者会見でも言っていたが、大会続きの疲れもあり、やや疲れ気味だったのだろう。序盤こそ、若い周とがっちり組み合っていたが、その後は、完全に押される展開が続き、なすすべがないといった様子だった。
表彰を受ける周エキ妙(白い服)となりは準優勝の飯島
また試合を見ていて、気になったのが、観客のマナーである。試合後、飯島選手も触れていたが、ゲームの間のインターバルで長時間、観客席を歩く人たちが多く、試合が中断する場面が何度かあった。主審も何度か注意を促したが、残念ながら、英語だったので、伝わらなかったのだろうか・・・。また試合のポイントとなる場面でも、携帯の音がなったり、話し声がとまらなかったりと、観戦マナーの悪さが目立った。テニスは「静粛」を何よりも必要とするスポーツである。テニスが一般的なスポーツとなって、間もない中国とはいえ、来年の五輪を控え、観客の「テニスを見る姿勢」をもう少し養ってほしいと思った。
さて、この決勝と同時間帯に行われた男子シングルスの準決勝で、日本の添田豪(ミキプルーン)が2-0(6-3、6-1)で中国人選手を破り、決勝進出を果たした。明日は日本時間12時からギリシャ選手と戦う。
飯島久美子選手の試合後コメント
「最近、試合が重なり、疲れがたまって、コンディションが悪い状態のまま、試合に臨んだ。簡単なミスで相手に点をやってしまった。もう少し(いいプレーが)出来たはずだと思う。」
(会場、運営スタッフについて)
「大きくて、素晴らしいテニス場だと思う。一般的に、いくつかあるコートは、どれも感じが違うことが多いのだが、この北京のコートはどれも同じコンディションで戦えるのが素晴らしい。ただ、今日のような雨天のために、インドアコートがあってもいいのではないか。また運営については、数多くのボランティアの人たちが関わっていて、やりやすかった。」
(相手選手について)
「彼女とは広東省の大会で対戦したことがある。若いし、技術があって、素晴らしいプレーヤーだと思う。恐らく、中国の次世代のエースは彼女ではないか。」
決勝で敗れた飯島久美子
周エキ妙選手(中国)の試合後コメント
「すごくいい試合だったと思う。ここ最近のツアー続きで疲れがあったのと、肩と肘に小さな故障をもっていたのだが、大会に入ってコンディションが良くなった。私はまだ若くて、経験不足なので、逆にプレッシャーもなく、思い切りやれたのが、今回の結果につながった。WTA200位レベルの人たちとやって勝てたが、私はまだまだ。これから、彼らとの違いを感じ、それを埋める努力をしなければならない。でも、優勝できたことは自信になった。」
喜びに笑顔を隠せずに記者会見に応じる周エキ妙
posted by asa8043 |16:55 |
テニス |
2007年10月13日
テニスのプレ五輪として開催されるITFサーキットツアーは13日、女子シングルスの決勝が行われ、今大会第1シードの飯島久美子(北日本物産・JTAランク10位)が中国の16歳、周エキ妙と対戦。飯島は、周の若さあふれるパワフルでショットの前に、その勢いをとめられず、セットカウント0-2(1-6、2-6)で完敗した。
飯島久美子(北日本物産) 2-0 周エキ妙(中国)
今日の北京は朝から肌寒く、小雨まじりの天気。11時(現地時間)開始予定の決勝戦だったが、朝からの雨の処理のため、試合開始が若干、遅延。11時15分にコートの水はけ作業が始まり、13時にようやくスタートした。会場は、開始時間が遅れたせいか、中国人選手の決勝には付き物の「動員」応援団がない。これは飯島にとっては、好材料ではあった。
試合開始直前から、太陽が顔を覗き、青空が見えた。
16歳の周は、さすがに緊張しているのか、足を小刻みに動かして、緊張を取ろうとする動作が見られる。だがパワフルなストロークはこの試合も健在。はつらつとしたフォームが非常に印象的な好選手だ。だが、飯島も負けてはいない。周のハードヒットをうまく交わして、浮いた球をきちっと決める経験豊富な飯島らしい展開。互いに力のあるストロークの応酬で緊張感のある序盤戦となった。だが、第1セット後半から、若い周が押し気味にゲームを進める。周のストロークは力があるだけでなく、非常に正確だ。それに飯島のほうが、ラケットが対応できず、コントロールし切れなくなる場面が多くなった。第1セットは、第4ゲーム、6ゲームで飯島がブレークされ、結局6-1で周が先取した。
第2セットに入っても、周の勢いは止まらない。第3ゲームをブレークされたときは、会場中に響き渡る大きな声を上げた。飯島は、思い通りのショットが打てないのか、しきりにスイングを確認したり、首をかしげたりという動作が目立つ。平凡な浮き球のスマッシュをネットにかけたり、相手のセカンドサービスのリターンを返しきれなかったりという場面が何度か見られる。一方、周のショットの安定感は、試合を追うごとに増していく。ここぞというときのラストショットも安心してみていられる。また飯島が自信を持って打った決め球を粘り強く返し続けたことで、飯島の焦りも誘ったようにみえる。第2セットも6-2で周がとり、ワイルドカードで勝ち上がった16歳の新星がシード1位を破って、見事優勝を果たした。
posted by 朝倉浩之 |15:22 |
テニス |
2007年10月13日
プレ五輪のテニス、13日は一旦、水入り・・・。
北京で行われているプレ五輪のテニス「ITFサーキット世界ツアー」は13日、朝から降り続ける雨のため、午前中の試合は順延となった。
今日は11時から、日本の飯島久美子(北日本物産)と中国の若手、周エキ妙の決勝が行われる予定だったが、北京は朝から雨模様。それほど強くはないが、ハードコートは完全に水が浮き出し、開始予定時間直前には、やんだものの、コート整備のため、試合は午後に順延された。
試合開始に向け、懸命のコート整備が行われている
今日は、この女子シングルスの決勝のほか、日本の添田豪が出場する男子の準決勝が予定されている。
posted by 朝倉浩之 |12:30 |
テニス |
2007年10月13日
第1シードの飯島久美子(24歳)の順当勝ちか、それとも『シード喰い』の中国若手成長株、周エキ妙(16歳)がまたまた番狂わせを演じるのか・・・。
今日13日は北京五輪まで300日という節目の日。
テニスのプレ五輪として行われているITFサーキットの北京ツアーが、いよいよこの週末、クライマックスを迎える。まだトップクラスの賞金大会に出場できない『ホープ』たちの大会とはいえ、近年テニス熱が高まる中国で、大いに注目される大会となった。
その中で、日本の飯島久美子(北日本物産)は期待通り、第1シードとして、順調に勝ち上がり、決勝進出。持ち前の力強いストロークは、若手選手を全く寄せ付けなかった。だが、今日の一戦はどうだろうか。
『誰が周を止められるのか』
プレ五輪の様子を伝えるスポーツ紙にこんな見出しが載った。周はいまだWTAのツアーでは名もない16歳の若手選手だ。今大会、ワイルドカードでトーナメント入りしたあと、大会シード2位の浜村夏美(日本)、8位の中国人選手を下して、準決勝入り。そして、昨日行われたシード3位の岡本聖子(日本)との試合でも、2-0(6-4、6-1)で破って、見事、決勝進出。今大会、台風の目となっている選手だ。
これまで、ユースの大会では3度の決勝進出を果たして、ある程度の成績を収めているものの、ITFツアーでは、今季1勝を挙げているのみ。彼女の良さは、ピンチでも動じない度胸と、ミスの少なさにある。普段は普通の女の子だが、試合中の風格は16歳とは思えない落ち着きぶりである。
その周の挑戦を飯島は受ける。恐らく、今日のオリンピック公園テニス場は、このニュースを聞いて詰め掛ける中国テニスファンと、いつもの同じ色の服に身を固めた『動員』応援団で埋まるだろう。飯島にとっては、完全にアウェーの状態での試合となる。中国のホープがあっと驚かせる栄冠を勝ち取るか、日本の飯島が『待った』をかけるか。決戦は、日本時間の12時から始まる。
また今日は男子シングルの準決勝で、日本の添田豪(ミキプルーン・JTAランク2位)も登場する。
posted by 朝倉浩之 |09:45 |
テニス |