2007年08月13日
<プレ五輪>面白きホッケー!プレ五輪に感謝!
北京で開催中のプレ五輪「ホッケー国際招待試合」が今日閉幕。結局、決勝は男女いずれもオーストラリアと中国の対戦となり、どちらもオーストラリアが勝って、「優勝」を果たした。 中でも男子は9-0と大勝。スピード、強さ、テクニックいずれもオーストラリアが勝り、世界トップレベルの力を見せ付けた。一方、女子は2-2の同点のまま、PS戦(ペナルティストローク戦)にもつれ込んだが、最後はオーストラリアが落ち着いて、リードを広げ、優勝を果たした。 北京で行われるチーム競技としては、最初となるホッケー。スタンドを6,7割埋めた観衆の「中国、加油、加油(ジアヨウ・がんばれの意)」の大合唱にもめげず、オーストラリアの強さが非常に目立った大会となった。 一方の中国にとっても、男女両監督が口をそろえるように、世界トップレベルのチームとこの時期に対戦したことで、目標のメダルまで、スピード、強さともに、まだまだ開きがあることを実感できた大会となった。強豪が黙っていても、向こうからきてくれるという最高の環境は、オリンピックホスト国ならではだ。 恥ずかしい話だが、このフィールドホッケーの試合をまじめに取材したのは今回が初めて。以前、テレビ局にいたころ、全国一の力を持つ横田中学を取材したことがあるが、国家代表レベルとは当然、格が違う。ゴール前でのエキサイティングな攻防。150キロは出ているといわれるボールがフィールドを縦横無尽に行き来する迫力。ゴール前の混戦で、一瞬息をはっと呑んでしまうアノ感覚は、サッカーのダイナミックさと同じ。いや、ボールが小さい分だけ、一瞬、混戦にまぎれて、見えなくなることがあり、それが余計に興奮度を増す。 ただ、このスポーツがテレビ向きでないこともよく分かる。今大会は地元北京テレビのスポーツチャンネル6が連日生中継をしているが、白い小さなボールが緑のフィールドをものすごいスピードで行き来しても、それをテレビの画面で捉えることは非常に難しい。ボールが見えなければ、スポーツの面白さは確実に半減する。だから、ホッケーは生で見るに限るスポーツだと思う。 ホッケー独特のペナルティコーナーというルールがある。ゴールのサークル内で守備側が反則を犯した場合などに与えられるセットプレーで、サッカーのコーナーキックに似ている。だが、このときに得点が入る可能性は格段に高い。だから、これもまた息を呑んで見守る瞬間である。それは野球でピッチャーが打者に相対するときの、一瞬、時が止まるような感覚に近い。球場の空気が静まる間合いを楽しめるスポーツは日本人向きだと思うのだが、なぜか、このホッケーはマイナースポーツのままだ。 決勝戦は向こう側のスタンドが6,7分埋まっていた。明らかに団体で観戦している『動員組』も多いが、個人でやってきて、ホッケーを楽しんでいる人もかなりの数に上る。はっきりいって、ルールをきちんと理解しているように見えなかった。だが、それでもいいと思う。私と同じく、このプレ大会のホッケーの試合を見て、このスポーツの面白さをなんとなく肌で感じた人は多いはずだ。それを十分に感じるだけの熱気が球場を包み込んでいた。ホッケーという決してメジャーでないスポーツにこれだけの人がやってきて、自国のチームに声援を送る・・・そんな機会を与えてくれるのも、一年先にオリンピックがこの地で控えているからだ。 私自身がホッケーの面白さを初めて知ることができたこと・・プレ五輪に感謝・・。そして北京第一弾のプレ五輪が滞りなく終わったことを一先ず、北京市民とともに喜びたい。
posted by 朝倉浩之 |23:26 |
ホッケー(フィールド) |
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