2007年02月04日
8日間に渡って行われた第6回冬季アジア大会が4日、閉幕。中国・吉林省を舞台にした雪と氷のスポーツの祭典が幕を下ろした。
式典には温家宝首相が出席。閉幕宣言を行った。
閉会式も、開会式と同様、アジアオリンピック評議会(OCA)に所属する45の国と地域全てが参加。大会が始まって以来初となる。
中国選手団の旗手は、今大会ぶっちぎりの金メダル獲得、トリノ五輪のスキーフリースタイル・エアリアルで優勝をさらい世界をあっと驚かせた韓暁鵬が務めた。
また、フィギュアスケートのエキシビションも行われ、女子のシングルで優勝した中野友加里(早大)らが演技を披露した。
今大会は、アジア大会史に残るものとなった。参加国がアジア全体に及んだことはもちろん、そのうち26カ国・地域が試合出場。参加選手802人、観客数20万人以上など、全て大会史上最多となった。
またドーピング検査面においても、今回は違反が全くなかった。
時事通信社によると、組織委の安莉事務局長が大会後、総括を発表し、選手団や報道陣に対する言語サービスなどにやや不足があったが、北京五輪ではそういった点を改善していきたいと述べたということである。
次回、2011年に行われる第7回大会は史上初めて、日本・中国・韓国の”アジア3強”の元を離れ、カザフスタンのアルマトイで行われることになっている。
アジア冬季スポーツの新たな時代の幕開けを感じさせる大会となったのは間違いない。
posted by 朝倉浩之 |21:31 |
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2007年02月03日
氷上競技、バイアスロン等では、中国勢が他を圧倒する成績を収めている今大会、ただ苦手のアルペンスキーに関しては、まだまだ、世界との距離を感じる結果となった。男女の回転、大回転では、いずれも中国勢はメダル無しに終わった。
女子回転、大回転についていえば、第3回冬季アジア大会で3位に入ったこともあったが、これは出場国自体が少なく、決して、日韓の「強国」に打ち勝ってのメダルではなかった。出場国が増えてきた第4回、第5回ではいずれもメダル無し。そして今回は、2日に行われた「回転」では、苗麗艳(中国)がトップの加藤智佳(日本)に25秒差がついての4位。先月31日の「大回転」では、同じく苗丽艳が1位に4秒足らずの差ながら、4位に終わった。
男子について言えば、いずれも10位以内に入ることができず、回転で鄭敏が18位に。大回転では、任志鹏が16位という成績だった。
他の冬季競技が、中国勢がここ数年で一気に伸びているにも関わらず、アルペンスキーについて、成績が伸び悩んでいるのは以下の理由によるものだと思われる。
一つは、この種目に関する理解不足である。中国がアルペンスキーに力を入れ始めたのは、ここ数年のこと。まだ戦略、戦術的にレースで「勝てる」レベルにまで成熟していないというのが正直なところである。
また、中国国内にスキー場が少なく、また器材も有限であるという物理的な部分もあるだろう。アルペンスキーは、元々、中国人が好んでするスポーツではなく、例えば北京では、最近でこそ郊外にスキー場が出来てきたものの、まだまだ日本のように、誰もが楽しめる普遍的なスポーツにはなっていない。すなわちハード面での未整備が発展を遅らせているといえる。
さらに、これらに関連することだが、指導陣の経験不足、指導ノウハウの蓄積があまりないということも、如何ともし難い。
ただ、これらの状況は少しずつ改善されつつある。先ほども触れたように、大都市の郊外には、少しずつスキー場が整備されつつあり、北京周辺では、やや乱立気味で過当競争の状況が生まれつつあるくらいである。さらに、器材類も海外企業の協力を得るなどして、不足を補う努力が行われている。また日本からコーチを招いて、指導陣の充実も図られつつあり、その成果が女子の4位などに現れてきているといえるだろう。
現状では、女子が世界レベルにおいては20位前後、男子が50位前後。世界はまだ遠い。だが、元々、選手層が厚く、かつ身体能力の高い選手が多い中国勢。彼らが「本気」になれば、世界で面白い存在になるのは間違いない。アルペンスキーの優位を、中国に対して、唯一の「よりどころ」としている“古豪”日本からすれば、非常に怖い存在ではあるが・・。
posted by 朝倉浩之 |21:39 |
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2007年02月02日
スピードスケート・ショートラック
中国と韓国の激烈な金メダル争いが繰り広げられた。女子スピードスケート・ショートトラックには、トリノ五輪の3種目で金銀銅を獲得した中国の王蒙が出場。ライバルとなる韓国勢との優勝争いが注目された。その結果、王蒙は得意の500mで他を寄せ付けずに圧勝。しかし、その他の1000mと1500mでは、韓国勢に完敗して、期待には応えられなかった。しかし、最後に行なわれた国別対抗の女子3000mリレーでは、王蒙率いる中国が韓国を破って、チームとしてはアジア一に輝いた。この間、王蒙はレース後のインタビューで現在の指導陣を批判し、物議をかもした。自らのブログで、「今回の大会では多くの問題を起こしてしまった。私は、メディアに対して“言うべきでないこと”を口に出してしまった。このことについて、私は言い訳のしようがない。ただ強く後悔しているのみだ。中国選手団は私一人ではない。大会中言うべき内容ではなかった」
<http://blog.sina.com.cn/u/4ac35107010007a9>
と語っている。
スピードスケート
中国勢が他を圧倒した。先週月曜日、女子3000mで中国最初の金メダルをもたらした王ヒが水曜日の1500mでも優勝し、今大会2つの金メダルを獲得。また期待の王北星が500mと1000mを制し、やはり2冠を達成。これに100mで優勝したケイ愛華を加え、中国勢がスピードスケート5種目をの金メダルを総なめした結果となった。ただ男子はふるわず、5種目いずれも日本と韓国が金メダルを分け合う形となった。
スキー種目
特にバイアスロンとエアリアルで、中国勢の活躍が目立った。特に2日、金曜日に行なわれた男子エアリアルでは、トリノで中国勢初のスキーの金メダルを獲得した韓暁鵬が期待通りの演技を見せ、優勝。エアリアルは長さ160cm程度のスキー板をはいて空中に飛び上がり、宙返りをして着地するまでの演技を競う競技である。またクロスカントリースキーと、ライフル射撃を組み合わせたバイアスロンでも、7.5キロと15キロで金メダル2つを獲得した劉顕英を始め、バイアスロン4×6キロでも中国チームが優勝するなど、中国勢の活躍が目立った。
posted by 朝倉浩之 |16:59 |
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2007年02月01日
トリノのヒーローがアジアでも余裕の勝利。
2月1日午前、スキーのフリースタイルエアリアルが吉林省吉林市の北大湖スキー場で行なわれ、去年2月のトリノ五輪で、中国初のスキー金メダルを獲得した韓暁鵬が他を圧倒し、優勝を果たした。
なお、3位までは中国が独占。日本の倉田公太郎が辛うじて4位に入ったが、唯一のライバルと見られていた日本勢も太刀打ちできなかった。
大会前から韓暁鵬の絶対的優位は変わらないと思われていたが、アジアでは日本が唯一、中国勢に対抗できるだけの力を持っているとされ、日本勢がどれだけ接近できるかが注目されていた。
ただ、終わってみれば、韓暁鵬が「他国より、中国人同士の戦い」と語っていたとおり、中国勢3人が上位を占める結果に終わった。
最初のジャンプは、難度指数4.425の技で113.05点。ここで2位につけた。そして2回目のジャンプは、難度はそれほどではないが、無難に技を決め、結局、合計223.89点を獲得し、2位の邨森(中国)に8ポイント差近くをつけ、優勝を果たした。
アジアでは圧倒的な力を誇るエアリアルの中国ではあるが、その力を期待通りに発揮した結果となった。なお、1位から3位まで中国勢が独占したため、大会規定により、4位の倉田も表彰台に上り、銅メダルを与えられた。
韓暁鵬(カンギョウホウ)
生年月日:1982年12月13日
出身地:江蘇省沛県
身長:172センチ 体重:68キロ
項目:フリースタイル・エアリアル
posted by 朝倉浩之 |17:19 |
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2007年01月31日
冬季アジア大会3日目、女子スピードスケート・ショートトラックは、良くも悪くも「主役」となったトリノの500m金メダリスト王濛と、力ではその上を行く韓国の陳善有(トリノ金メダリスト)の対決に注目が集まった。
王濛は、初日の1500m決勝で惨敗したあと、国家チーム首脳陣との確執を生中継のインタビューで暴露して、別の意味での”主役”となっていた。
昨日行われた得意の500mでは、鮮やかな勝利を飾ったが、レース後のインタビューでは、「500mに(コーチにから貰うべき)何ら戦略など必要ない」と発言し、それを受けて李琰(りたん)監督が「500mで戦略が必要ないなんてとんでもない。綿密な戦略を立てている」と反論。選手・監督間の”舌戦”を繰り広げていた。(詳細は前日までの記事を参照)
さて、そんな王濛が、ある程度の戦略を必要・・とする1000mでどう戦うかが注目された。
王濛は第3コーナー。ライバルの陳善有は第4コーナー。スタート直後は2,3番手につけていた王濛だが、4周目に、すっとトップに躍りで、まずまずの展開を見せた。しかし、全体的なペースは王濛からすれば、やや早すぎた。ラスト1周にはいる直前、スピードがやや落ち気味となった王濛をアウトから陳善有が鮮やかに抜き去り、トップへ。そしてそのままフィニッシュラインを切って、今大会最初の金メダルを獲得した。タイムは1分33秒042。
王濛は2位でゴールした。タイムは1分33秒115。
試合後のCCTVのインタビューはなかったため、この成績に彼女がどう考えているかは今のところ分からない。またトップ批判が出るのを恐れて、インタビューを控えたのだろうか。
ただ、力的にやや陳が上とはいえ、確かに戦術的に韓国勢2人にしてやられた・・という印象がするのは確かである。
決勝は中国勢2人、韓国勢2人が出場した。当然、個人戦であるから、それぞれがライバルなのだが、韓国勢は、よく二人で協力して、中国勢2人との駆け引きを有利に展開し、レースをうまく持っていっていた。指導陣の戦術不足・・があるのかどうかはともかくとして、最終的には「試合運びのうまさ」に勝る韓国勢に軍配が上がったということになる。
ショートトラックの中・韓対決は、個人の金メダルの数では韓国の2勝1敗。ただし、1000mの直後に行われた最終決戦ともいえる女子3000mリレーは王濛率いる中国チームが韓国を押さえて優勝を果たし、総合力を見せた。(男子は韓国が優勝)
王濛はまだ若い。まだまだ将来の大きな可能性を持っており、3年後のバンクーバーで当然ヒロイン候補となる。
だが、このまま指導陣との確執を持ったままでは、先が思いやられる。技術面はともかく、この「心の問題」が「レース戦術」を立てるより、もっと大切な要素のような気がする。
posted by 朝倉浩之 |21:58 |
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2007年01月30日
さすがに強かった。
昨日、レース直後のインタビューで、中国代表チームのコーチを批判し、大きな論議を巻き起こした王濛が、今日ショートトラック500mに出場し、余裕の勝利を収めた。
500mはトリノでも金メダルを獲得し、彼女をヒロインに押し上げた得意種目。他を寄せ付けない強さは、さすがである。
2位、3位も中国人選手でメダルを独占。唯一の“外国人”の韓国人選手は、レース中、ずっと蚊帳の外・・といった状態だった。
注目のレース後のインタビュー。優勝の感想に続いて、やっぱり出た。この質問。「今日のレースのコーチの戦術はどうだった?」この質問に対して、王濛はやや厳しい表情を浮かべて、「500mに戦術は必要ない」とばっさり。
チーム指導者との確執は相当根深いようだ。確かに44秒前後の短期勝負で結果が決まる500mに戦術は必要なく、スタートで6,7割。瞬発力勝負の要素が強く、レース中の駆け引きは、あまり重視されないといっていいだろう。それは分かっているが・・・。
明日は1000m。今度は、レース中の駆け引きも必要になる。とりあえず、今日は結果で見せた王濛だが、次はトリノで銀をとった1000mでどんなレースをみせてくれるのだろう。
posted by 朝倉浩之 |21:54 |
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2007年01月30日
昨日の冬季アジア大会初日。ショートトラック1500mの決勝直後、中国スケートのエース、王濛が「中国国家チームは何の戦略も与えてくれない。もう国家チームには戻らない。地元に帰る」と生中継のインタビューで語った”批判事件”。
一夜明けた今日、各メディアが彼女の発言を取り上げ、その是非について、賛否両論を述べた。おそらく、一過性のものではなく、これまでたまりにたまったものがあって、昨日の惨敗(3位)という結果を受けて、それが一気に吹き出たのだろうが、コーチは就任後、それほど時間が立っておらず、コーチと選手が足並みを揃えるには一定時間が必要であり、その意味では、「アジア大会レベル」で、コーチの全否定発言をするというのはやりすぎだろう。また、少なくとも、レース終了直後、しかも、相手の反則があったとはいえ、敗れたあとのインタビューで、語る内容ではなかったと、私は思う。
さて、今日は、中国国家チームを統括する「冬季スポーツ管理センター」の書記、劉暁農紙のコメントが伝えられた。その発言の概要を記す。
「女子1500mにおいては韓国が圧倒的な強さを持っている。我々はレース前、十分な戦略を立て、レース展開を研究して臨んだ。レース直前にも、コーチ陣は詳細な戦術を立てて、彼女を送り出している。だが、ショートトラックは、レース中に常に変化が起きるスポーツである。その戦術もレース展開に応じて、変わっていかざるをえない。」
つまり、十分な戦術は与えていたが、そんなものレースがスタートしたら、変化していくに決まってるだろ!というわけである。だが、王濛は昨日のレース後、「コーチ陣は”いかなるい”戦術をも与えてくれなかった」と述べている。これではやや食い違いがある。この点について、劉氏は
「韓国の力は、我々に勝っている。当初の戦術を実行することが出来なかった。たとえ、戦術を立てても、それを破られてしまうということである。我々は的確な戦略を確かに立てている。
だが、もしかしたら、よく聞き取れていなかった選手がいたかもしれない。その可能性は確かにある」
”よく聞き取れてなかった”って・・そんな小学生じゃあるまいし・・・と思うのだが、これが、アジアスポーツの祭典、冬季アジア大会でおきていることなのである。
だが、大会はまだ終わっていない。今晩は王濛の得意種目、500mがある。たしかに色々あるだろうが・・・それはスポーツ選手がレース後にいうことではない。負けは負け。勝ちは勝ち。今日は、そんな戦術の薄さなど(もしそうだとすれば・・だが)吹き飛ばして、圧倒的な強さで、「結果で見せる」レースをしてほしい。
posted by 朝倉浩之 |19:57 |
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2007年01月29日
%color(navy){}たった今、冬季アジア大会の初日の目玉、ショートトラック1500mが行われた。今大会の注目選手の一人、トリノで金銀銅の3個のメダルを取った王濛(中国)は3位に沈んだ。韓国勢がワンツーフィニッシュ。
最終周で、韓国人選手の手が、王濛の行く手を妨害するような素振りが見えた。トップに出ようとする王濛はそれに抑えられ、結局3位に沈む。結局、そのまま納得いかない表情でゴールイン。銅メダルに終わった。
そのあと、すかさずマイクを突きつけるところが、中国マスコミのすごいところ。だが、それ以上にすごいのは、当の王濛が平然と受け答えしているところだ。さらに、そのコメントがまたすごい。
「私は中国国家チームに戻りたくない。彼らは何の戦術も与えてくれない。元のチーム(恐らく省単位のチーム)に戻りたい」
いきなり飛び出たチーム批判。しかも天下の中国代表国家チームの批判コメントを中国中央テレビのインタビューでやってしまうのだから、すごい。いや、私の中国語力もあいまいだが、一緒にいた中国人がそう訳したから恐らく間違いないだろう。
中国の選手育成方法は日本と異なる。優秀なオリンピッククラスの選手は、全員が国家代表チームという形で一ヶ所に集められ、統一行動を取り、練習、合宿を行う。彼女はその国家チームの練習方法に不満を持っているらしい。
中国女性の気の強さを改めて感じた瞬間だった。
まだまだ得意の500mと1000mが残っている。王濛にはぜひ、レースの場で雪辱を果たしてほしい。チーム批判、指導者批判はそのあとだ。
posted by 朝倉浩之 |22:01 |
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2007年01月29日
29日、中国・吉林省で行われている冬季アジア大会初日。
前半の見所は何と言っても女子スピードスケート3000mだろう。
エントリーは12名。6組に分かれて行われた。
注目の中国の王霏(おうひ)は第6組。一番最後の組となった。
戦前から日本ー中国の激烈な争いになると見られていたこの種目。
その予想通り、まずは第3組で出場した穂織雅子(日本)が4分15秒42の記録を出し、根本奈美保が2005年に出したアジア記録(4分15秒86)を破った。
続く、田畑真紀(日本)も4分17秒00の好記録を出して2位につけ、ここまで日本勢が1,2位を占める形となった。
そして最終組。ここで王霏(中国)が底力を見せ、4分13秒08で再度、アジア記録を破り、優勝を果たした。中国勢はこれが今大会最初の金メダルとなった。
中国勢はもう一つ、金メダル獲得が予想されていたバイアスロン7.5キロでも劉顕英(りゅうけんえい)が期待通り優勝。中国に2枚目の金をもたらした。
posted by 朝倉浩之 |20:11 |
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2007年01月29日
第6回冬季アジア大会が開幕した。
私は残念ながら、他の仕事のため、現地取材に赴くことができず、今大会はテレビ観戦となる。だが、開幕式もCCTV5(スポーツ専門チャンネル)で完全生中継され、十分にその熱気を感じることが出来た。
今大会は1000人以上の選手役員が参加。そして、アジア・オリンピック評議会(OCA)加盟の45カ国・地域のほぼ全てが開幕式に参加した。
各国の出場人数はそれぞれ異なる。入場行進の各国をみていると、アジアでは冬季スポーツが比較的進んでいる日本・韓国などは、かなりの長い列になるが、中東アラブの諸国や東南アジアなど、雪が一年を通して降らない地域は、少人数、もしくは国旗のみの行進となる。
だが、アフガニスタンやイラク、イランといった今も厳しい治安状況にある、または国際社会の批判を浴びている国が、このときばかりは、他の国々とともに、笑顔を浮かべながら、入場行進する。その姿を見て、やっぱりスポーツ大会は平和の祭典なのだと、この使い古された言葉を再利用しながら、スポーツの素晴らしさを改めて感じる。
もう、恒例となりつつある韓国・北朝鮮の共同行進も、パフォーマンス的な要素はあるにしても、やっぱり拍手を送りたくなる。
今大会の本当の価値は、こういった国が一つも欠けることなく、大会に参加したことだろう。
先日の記事にも書いたが、今大会の面白さはもちろん、氷上、雪上の華麗なパフォーマンスにも注目してほしいが、同時に「雪も見たことがない」はずの南国や砂漠の国で、ひたむきに冬季スポーツにチャレンジしている選手たちが国際レベルの中で戦うということだ。
例えば、アイスホッケーでいえば、冬季五輪には世界ランクと厳しい予選の結果に基づいて決められる出場枠があり、こういったチームが出場する術はない。
もちろん、スポーツだから勝ち負けは大切だ。国の名誉をかけて戦うのもよかろう。
でも、私は、彼らのように悪条件の中で、スポーツを愛し、必死に取り組んできた結果として、アジアという限られた枠ながら、国際舞台で戦う機会を与えられる・・そんなアジア大会が大好きだ。
日本人だから日本を応援したい・・中国にいるから中国も頑張ってほしい・・・
でも様々な国内の悪条件を克服しながら、この大会に参加している国々の選手たちがどんな戦いぶりを見せるのか・・・
彼らにエールを送ると共に、その活躍に注目しながら、冬季アジア大会を楽しんでいきたい。
posted by 朝倉浩之 |00:04 |
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2007年01月28日
1月28日北京時間20時(日本時間21時)、中国吉林省・長春市で第6回アジア冬季競技大会(冬季アジア大会)の開会式が行われた。
会場となった五環体育館は7000人の大観衆で埋まった。
ちなみに入場チケットの最低価格は800元(12000円)。
今大会には26の国と地域から1103人が参加(うち選手は809人・26日時点)。アフガニスタン選手団を先頭に各国、地域の選手団が入場。日本は11番目に入場。韓国と北朝鮮は「恒例の」同時入場を行った。中国選手団はフィギュアスケートの趙宏博が旗手を務めて、大きな拍手に迎えられ、入場した。
式典には胡錦濤国家主席らが出席。胡錦濤氏が開幕宣言を行った。
吉林省と北朝鮮との国境にある「聖なる山」長白山で採取した聖火が到着し、最終ランナーの李佳軍(長野五輪、トリノ五輪スケートショートトラックの銀メダリスト)が場外に運んで、聖火台に点灯した。
選手宣誓はショートトラックに出場する李野。
開会式に続いては、各団体による演技が披露され、色鮮やかな照明と相まって、「氷の祭典」が繰り広げられた。
冬季アジア大会は、アイスホッケー競技がすでに始まっており、そのほかは明日から、氷上競技が長春市で、雪上競技が吉林省で行われる。ちなみに心配されていた暖冬による吉林省の雪不足だが、今のところ、問題なく競技が開催できそうとのことだ。
posted by 朝倉浩之 |21:50 |
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2007年01月27日
第6回冬季アジア大会の開幕が明日に迫った。すでに、一部の競技については熱戦の火蓋が切られている。中国では、去年末のアジア大会は、オリンピック並みの報道体制が取られたが、冬季スポーツについても”大国化”を目指す中国としては、今大会も大いに盛り上げてくれることだろう。
今大会はまだ開幕前だが、すでに新記録が生まれている。出場選手数である。今回はついに1000人を超え、「冬季スポーツ後進国」の集まりであるアジアとしては、ようやくここまで来たか・・という感じである。また参加する国・地域の数も27となり、前回の青森大会より9増加した。
競技の中で、主役となるのはやはり日本、中国、韓国のスポーツ”三強”である。スピードスケートでは韓国の強さが目立つだろう。フィギュアでは、日本と中国の激烈な金メダル争いが楽しみだ。
だが、もう一つ注目してほしい点がある。
アイスホッケーには11の国と地域がエントリーしているのだが、アラブ連合共和国やタイなど、典型的な「砂漠の国」や「熱帯の国」もその中に入っているということだ。冬季五輪でも、アフリカの諸国が選手を送り出してきて、話題になるが、この両国も冬季スポーツとの本来、全く「無縁」のはずだった。その両チームがアイスホッケーの開幕戦、そしてアジア大会自体の開幕戦を飾ったというのも面白い。
アラブの選手団の代表を務めるカジャ氏は「今大会を通じて、全世界の人に知ってほしい。アラブ連合共和国は砂漠国ではあるが、アイスホッケーチームを持っている、という事実をだ」と抱負を語っている。
熱帯気候のタイでも、近年、特に若者の間でアイスホッケー熱が高まってきている。一年を通じて、雪が降ることは全くない。だが、アイスリンクは人工で作り上げることができる。もちろん、条件は悪いが、彼らはひたむきに、その「真夏のアイスリンク」で腕を磨き、満を持して、長春にやってきた。生まれてから一度も雪を見たことがない彼らが、氷点下20度前後まで下がる極寒の長春で何を見て、何を感じるのだろう。
そんな点に注目して、冬季五輪に比べて、陰に隠れがちな「アジアの冬スポーツの祭典」を楽しんでみてはどうだろうか。ちなみに、開幕戦は4-0でアラブ連合共和国がタイを下した。
posted by 朝倉浩之 |20:47 |
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2007年01月26日
韓暁鵬(カンギョウホウ)
生年月日:1982年12月13日
出身地:江蘇省沛県
身長:172センチ 体重:68キロ
項目:フリースタイル・エアリアル
フリースタイル・エアリアルとは、スキー競技のうち、空中での演技を競うものの一つ。やや短めのスキー板をはいて空中に飛び、回転して、着地するまでの短時間の競技だが、そのダイナミックな宙返りは、スキーの面白さ、華やかさが凝縮された競技ともいえる。
「エアリアル」が冬季五輪の正式種目となったのは1994年である。当時9歳だった韓暁鵬はまだこの競技が何なのかさえ知らなかった。
江蘇省出身。1995年、冬季スポーツのエリートを育てる瀋陽体育学院に入学し、「エアリアル」と出会う。
1999年の第9回全国冬季大会(日本の冬季国体にあたる)で公式戦デビュー。人生最初の表彰台に立ち、銀メダルを胸にかけた。彼の持ち味である安定感ある演技、そして難しい技にあえて挑戦する大胆さは、このときから今まで、全く変わっていない。この国内最高峰での活躍が認められて、韓は国家チームのメンバーに選ばれる。
その後、2000年全国選手権大会でチャンピオン。2001年全国チャンピオンシップでも優勝。だが、その頃の彼は完全な「内弁慶」に過ぎなかった。国内大会ではトップを走り続ける彼を待っていたのは“世界の現実”である。海外初出場となった2002年のソルトレークシティー五輪(アメリカ)では、2回の演技の合計点がわずか140点で24位。惨敗に終わった。スキー後進国の中国の選手が並み居る北欧の強豪選手の中に割って入るのは、そう簡単なことではない。ただそれでも韓は記者に対して「いつか世界大会の表彰台に上りたい」と語り続けた。
韓は世界との差を練習によって埋めようと努力を続けた。2003年ワールドカップ(米)で第3位、2005年ワールドカップ(チェコ)で第2位、同年のオーストラリアワールドカップでも第2位、そして、2005年ワールドカップ・ファイナル(伊)では第3位。少しずつ、じわじわと、上位に食い込んでいく彼の名は、徐々に世界のエアリアル界にも知られていった。
そして2006年2月。世界が注目するトリノの舞台に彼は競技人生のピークをもってきた。予選トップ通過した彼は23日、フリースタイル男子エアリアルの決勝に臨んだ。予選での勢いをそのまま持ち込み、大胆に一回目のジャンプを飛んだ。二人の審査員が満点の判定。そして二回目。ここは、冒険するのでなく、あえて安定感あるジャンプを審査員にアピールした。韓の演技は、同難度の最高点に近い得点となり、合計250・77点を獲得。「大胆さ」と「安定感」という韓の持ち味を十分に生かした演技で、中国に初のスキー競技の金メダルをもたらし、そして同時に、「韓暁鵬時代」を世界中に宣言したのである。
去年2月、トリノから帰ってきた彼に待っていたのは、テレビ出演や取材など「本業」以外の活動だった。8月頃からようやく本格的な練習を再開し、先月の世界選手権では銀メダルを獲得。続く中国の国内大会では優勝し、健在ぶりを見せ付けた。トリノまでの彼と今の彼が最も違うのは「自信」である。「持っている力を出しさえすれば負けるわけがない」。そのいい意味での余裕が、彼の演技をさらに「大胆に」「安定感を持った」ものにするだろう。
"スキー後進国"の中国が生んだ世界一の男。アジアでは、わずかに日本勢がエアリアルに力を入れており、韓の対抗相手となり得る。だが、そうはいっても、韓の金メダル獲得は揺るぎそうにない。そして彼の目はすでに、「世界のトップ」として、北欧の強豪たちに“胸を貸す”3年後のバンクーバーを見据えている。
posted by 朝倉浩之 |12:15 |
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2007年01月25日
王霏
性別:女
出身地:黒龍江省
身長:173センチ 体重:68キロ
生年月日:1982年2月20日(24歳)
種目:スピードスケート
去年3月にカルガリーで行われた世界オールラウンドスピードスケート大会(*1)で中国人として初めて10位に入り、注目を集めた。今年2月にオランダ・ヘレンベーンで開かれる同大会にも中国人唯一の出場選手となる。短距離レースに必要な瞬発力・爆発力にやや欠けるもの、長・短どちらでもコンスタントに数字を残せる器用さが持ち味。第一人者の王曼麗がケガで、今大会不参加となったため、女子スピードスケート500mと1000mでは彼女に全ての期待がかかっている。
*1 世界オールラウンドスピードスケート大会
年に一度開催されるスピードスケートの大会。女子は500m・3000m・1500m・5000mのそれぞれ4種目を滑り、タイムを得点に換算した合計ポイントで総合順位を争う。瞬発力と耐久力をコンスタントに備えた総合力が試される大会でもある。
posted by 朝倉浩之 |23:10 |
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