2010年08月02日
米大リーグが中国の青少年を指導・・・
米大リーグによる中国青少年野球クリニックが1日、無錫にある東北塘中学(無錫市業余体育学校)でスタートした。新華社が伝えた。
クリニックには13歳前後の60人が参加。米国から派遣された5人のコーチの下、3週間の合宿生活を送る。
そのうち16人は同校の生徒で、44人は全国から選抜されて集められた。このクリニックを通じて、選ばれた20人前後が東北塘中学に入学することができるということで、実質的な「入学試験」となっている。
東北塘中学は1948年創立。2008年8月に野球とソフトボールの強化校に指定され、同地区の体育学校と“合併”し、中国が推し進める「教体結合」のモデル校となった。生徒数は1055人で、ほとんどは日本でいう中学生だが、一部に小学生・高校生も入っている。生徒たちは週3回の全体練習をこなしながら、全日制の学校教育も受け、大学入試「高考」も目指す。
posted by asa8043 |07:24 |
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2010年07月31日
第5回世界大学野球選手権大会の第2日、予選ラウンド3試合が31日、神宮などで行われ、第1回大会以来久々の出場となった中国は、初戦で日本と対戦。0-15の6回コールドで敗れた。
中国・先発の夏康男は初回、伊藤に中前適時打を打たれ、日本が先制。2回は三者凡退に抑えたものの、3回に伊志嶺の適時三塁打などで日本が3点を加点。四回は伊藤の2試合連続本塁打など8連打で7点を挙げて、試合が決まった。
夏は丁寧にコーナーを突いていこうという意識は見られ、1,2回はゲームを作ったものの、打者一巡してからは、「球筋を見極められ(夏)」、甘く入ったストレートをはじき返された。夏は「惨めな結果」と振り返るものの、8連打をくらった4回は「勉強になった。今後の経験にしたい」と、甘く入ったコースを見逃してくれる中国国内の野球との違いを実感しているようだった。
先発・夏 ピッチングになったのは初回と2回・・・
また2番手として登板した姚望は、監督によると国際試合初登板。国内のCBLでも数試合の登板があるのみだそうで、初の大舞台となった。こちらも今後のいい経験となるだろう。
6回には日本で中学まで育ったという董事が登板したが、ストレートが全く通用せず、4点を奪われて、コールド規定の15点目をとられた。
3番手で登場した董事
打線はヒット1本のみ。故障で代表辞退した沢村(中大)に代わって、先発した野村が気合の入ったピッチングを展開して、とても連打が出る状況ではなかった。続く加賀美、中後もしっかり締めて、試合後、張監督は「私にも打てない球だった」と語った。
談話・張玉峰監督
「この結果(コールド負け)はある程度予想していた。1,2回だけでいえばまずまずだったが、9回まで野球ができず残念。3回以降は日本の強さが見える試合で、私自身も非常に勉強になった。
ピッチャーの夏もよく投げたが、日本の打力は非常に高かった。4回に7点を取られてからは、気持ちも切れてしまった。
だが、収穫もあった。2番手の姚望は国際試合初登板。国内でも年間1,2試合くらいの登板だけだったが、まずまずのピッチングを見せてくれた。また捕手のハオ国臣は持ち前の強肩で、盗塁を刺す場面もあった。
(CBL上海チームで構成される)このチームはこれだけ大きな舞台で戦うのは初めて。この試合を通じて、バッテリー、攻撃面、守備面、走塁面など非常に勉強になった。
―――日本の3投手について
いずれも素晴らしいピッチャーだった。今回の打線には140キロ台を打てる選手はいない。きょうの試合は速球に負けたといえるだろう。最速では150キロ出ていた。私でもこの球は打てない。(笑)
張玉峰監督 惨敗にも「収穫はあった」と笑顔も
posted by asa8043 |23:22 |
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2010年07月28日
第5回世界大学野球選手権(30日開幕・神宮ほか)に出場する5カ国・地域の代表が28日、東京都内で記者会見した。
このうち、大会2日目に日本と対戦する中国の張玉峰監督は「日本・韓国・キューバに学ぶためにきた」としたうえで、「最大限の力で臨みたい」と語った。
今回の中国代表は中国野球リーグの上海ゴールデンイーグルスのメンバー。大会規定では、「28歳未満の大学生又は大学出身者」となっており、全員が上海にある華東政法大学の学生、もしくは出身者として登録されている。華東政法大学は27日まで上海で行われていた第6回中国大学生野球リーグの優勝チームで、中国の強豪大学の一つだ。
主な選手は以下の通り。
夏 康男(投手)
2009年のワールド・ベースボール・クラシック中国代表
張 俊(投手)
2006年のワールドベースボールクラシック中国代表
董 春華(内野手)
北京五輪・中国代表
ハオ 国臣(捕手)
2007年アジアシリーズ中国代表
なお、監督は上海ゴールデンイーグルスの選手兼任監督を務める張玉峰氏。北京五輪の国家代表でもあり、代表チームの中心選手の一人だが、今回は若い選手を連れて、指導者としての来日となった。将来の中国野球を担う人物でもあり、強豪に挑む彼の采配にも注目したい。
posted by asa8043 |22:11 |
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2010年07月13日
中国プロ野球リーグが昨日開幕。サッカーW杯明けに設定された超「のんびり」開幕となった。
元ベイスターズ職員の高木由一監督(61)が指揮を取る天津ライオンズは無錫で江蘇ホープスターズと対戦。3-7で敗れ、黒星発進となった。
今年の中国プロ野球は8月29日まで7チームが参加して行われる。
posted by asa8043 |08:34 |
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2010年07月01日
中国プロ野球が今月開幕・・・。
これまでサポートしていた日本企業が契約期間満了で撤退し、「行く先」の見えない中国プロ野球。W杯閉幕後の7月12日から約1ヶ月半の短い間だが、“細々”とリーグ戦・優勝決定戦が行われる。
今年の中国プロ野球は7月12日~8月29日。北京、天津、上海、
広東、四川、江蘇、そして去年新加盟の河南の7チームで戦う。
試合はまず、7チームによるリーグ戦が行われたのち、その1位と2位のチームが3回戦の「優勝決定戦」を行い、2勝したほうが優勝。
12日の開幕戦は天津―江蘇、北京―四川がナイター、上海―河南がデーゲームで行われる。
また北京タイガースは23日、韓国のハンファ・イーグルスとの提携を発表。4年契約で人員交流や練習試合などを行う。韓国プロ野球チームとの提携は史上初。ちなみに北京は、日本の読売ジャイアンツとも業務提携を結んでおり、キャンプや人材交流などが行われている。
横浜ベイスターズが今年中に、天津に野球アカデミーを創設する方針を打ち出し、1軍監督として人材を送り込むなど、まだまだ中国プロ野球の動きは活発。
ただ前途は厳しい。北京五輪まではソフトバンク傘下の「中国棒球企画」が実質的な運営を行っていた。ソフト面、ハード面、いずれもまだまだ未整備な中国プロ野球。枠組みをしっかり整える組織ができないと成功はない。野球協会の近視眼的で、官僚的なやり方では、「成功」への道は遠いだろう。
posted by asa8043 |07:58 |
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2010年02月12日
台湾の八百長事件が北京五輪にも飛び火している。中国野球の「歴史的勝利」にも水を差された格好だ。
台湾紙の新聞「中国時報」は11日、2008年北京五輪の野球で、台湾が中国に敗れた試合について、八百長グループ“雨刷集団”のメンバーが当時、中国に入国していたことが判明。検察当局が事件との関連について捜査を続けていると報じた。
この試合、初出場の中国が延長12回、8-7で台湾にサヨナラ勝ちし、五輪初勝利を挙げたもの。3-3で「タイブレーク」に突入し、一旦は中国のエース呂建剛(元中日)が打たれ、4点を勝ち越されたものの、その裏に5点を奪って、大逆転で番狂わせを演じた。この試合は、その当初から台湾の野球ファンの間で「何かおかしい」とされ、80年代半ばから台湾野球界に蔓延していたとされる八百長疑惑と関係があるのでは、といわれていた。今回の報道が真実ならば、中国の「歴史的1勝」を汚す出来事となる。
台湾の捜査当局の調べでは「出入国」に関する資料により、一連の八百長グループが北京五輪の開催前に中国大陸に入っていたことが確認されている。これが今回の報道の根拠になったと思われるが、実際に「八百長行為」を行ったかどうかは、直接証拠がなく、今のところ、捜査当局も立件に苦労しているということだ。
この賭博事件では検察が2006年から2009年までの台湾プロ野球の試合について、すでに20人以上を起訴しており、組織的な八百長行為があったとして「台湾プロ野球最大のスキャンダル」とされている。
posted by asa8043 |02:14 |
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2009年04月19日
やはり北京に野球文化は育たないのか・・・
アモイ野球協会によると、北京五輪で使用した「五カ松野球場」を南の都市、アモイにそのまま移転し、「中国アモイ国際野球交流センター」として再利用することが分かった。アモイ晩報が報じた。
「五カ松野球場」はもともと「臨時」施設として建設されたものだが、北京にはプロ野球チーム「北京タイガース」などがあることから、その本拠地として、また中国野球の象徴として残して欲しい・・・という要望もあったし、その期待もあった。
その後の経緯については、改めて記述するが、去年10月から座席の取り外しが行われ、その行き先が話題となっていた。
五カ松野球場は2007年8月14日から使用開始され、“星野JAPAN”のスタートとなったプレ五輪や米大リーグのオープン戦、そして本番の五輪など44試合の国際試合が行われた。
今後は、温暖なアモイにおける野球の中心地として、国内、国際試合が行われるとともに、野球国家代表のキャンプ地にも使用されるほか、国外球団など利用する見込みだ。
五カ松野球場のその後については、五輪前から大きな関心事となっており、その行き先は中国野球の今後を占うものでもあると思っていた。もちろん、あくまで臨時施設であることは承知のうえだったが、五輪の盛り上がり如何によっては、恒久的な野球施設の建設を含め、中国野球協会も本気になってくれると思っていただけに、一向にその気配が見えず、しかも今回の正式決定・・・非常に残念だ。
posted by asa8043 |22:58 |
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2008年04月09日
7年目を迎える中国野球リーグが11日、開幕する。だが、オリンピックイヤー・・・しかも、最後の五輪となるかもしれない野球がどうも盛り上がらない。
北京、天津、上海など6都市をフランチャイズとする各チームがリーグ戦を戦い、『中国一』を決める中国野球リーグ(CBL)。そもそも北京五輪に向けた強化が目的で2002年にスタートしたのだが、日米のプロ野球界と技術、人材交流を重ね、また日本企業がスポンサーに名乗り出るなど、単なる『五輪狙い』だけにとどまらない、独り立ちを目指した野球リーグに発展していった。
そして迎えた2008年。オリンピック競技からも外された中国野球にとって、今年の野球リーグは大切な大会となるはずだった。興行によって自ら資金を稼ぐ“市場化”が生き残りには必須だからだ。
だが、今年の野球リーグについて、漏れ聞こえてくる情報はどれも、そんな2008年をアグレッシブに乗り切ろうという内容のものではない。
五輪スタジアムは使えず・・・体育学校グラウンドが本拠地
まずは会場である。先月、例年より早く公式HPに掲載された今シーズンの日程表には、北京を本拠地とする北京タイガースのホーム球場が、五輪スタジアムの「ウークーソン球場」となっていた。そして4月11日の開幕戦は、その五輪スタジアムで行われ、華々しく2008年のCBLが幕を開ける予定だった。
だが、3日に正式発表されたリーグ日程には五輪スタジアムの記述はなく、開幕戦も天津での開催に変更されていた。記者会見の席では「北京五輪に向け、会場を保護する必要」があるためとの説明があったが、関係者によると『ここ最近の政治状況もあるのでは?』との憶測もあり、その本当の理由は分からない。
ただ北京のホームグラウンドはこれまでと同様、体育専門学校のグラウンドが使われることになるわけで、いずれにしても、盛り上がりにかけるCBLとなることは間違いない。
野球のルールもまだほとんど普及していない中国では、やはり何と言っても首都のチームと球場がどれだけ頑張れるかが大きなカギを握ると思う。我々からすれば、良かれ悪しかれ巨人を中心に発展してきた日本のプロ野球モデルがどうしても頭に浮かぶのである。「ウークーソン球場を日本の甲子園と同じく、中国野球の聖地にしたい」・・・開幕まであとひと月というころ、野球関係者がこう意気込んでいただけに、非常に残念だ。
前半戦には代表選手が出場せず
また今回のリーグはオリンピックを挟んで、4月11日~5月11日、9月5日~10月12日の2段階に分けて行われるのだが、前半の1ヶ月、国家代表の選手は五輪に備えるため、リーグには出場しない。ただでさえ『日本の大学リーグレベルかそれ以下』と言われるCBLでトップ選手がいなくなれば、決して見所のある試合が出来るとは思えない。とりあえずは『若手中心』で臨むとしているが、オリンピックまでに野球の気運を盛り上げ、五輪後につなげていくといく・・・そんな青写真が描ける状況でないことは確かだ。国家代表選手は、日本でのキャンプを終え、アメリカで合宿を行う。CBLは試合数が少なく、調整が難しいとはいえ、リーグと共にオリンピックを迎える体制ができなかったことは残念である。
CBLの存続そのものが不透明
さらに、今後の野球リーグそのものの行方が不透明であることも、野球関係者の不安を募らせる。中国野球の運営を担っているのは実は日本企業。その担当者は「少なくとも今年は(CBLは)開催される。だが将来のことまでは・・・」と言葉を濁す。実際、開催の主体である中国野球協会でさえも、先が分からないというのが実際のところだ。というのも、今回の北京五輪終了後、野球協会では大幅な人事の入れ替えが行われることが予想され、現在の協会トップも『先のことは分からないし、決められない』という状況なのだ。スポンサーを務めるキャノンなど日系企業も「成り行きを見るほかない」というのが現実。五輪を機に、将来に向けたビジョンを思い描く・・・という状況とは程遠い状況なのである。
今季はリーグ戦、プレーオフなど計78試合が行われる中国プロ野球。様々な不安を抱えながら2008年シーズンが間もなく始まる。
正念場を迎える中国野球リーグ 写真は去年の天津vs広東
なお今季の中国野球リーグについては、先月、筆者が執筆したスポーツナビコラムも参照して欲しい。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/beijing/column/200803/at00016785.html
posted by 朝倉浩之 |18:02 |
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2008年03月15日
メジャーパワーで野球の本格普及なるか・・・
中国初の米大リーグの試合として、パドレス―ドジャースのオープン戦が15日、北京五輪の野球会場でもある五カ村球場で行われた。試合は、中盤まで3-1でドジャースがリードしたものの、8回にパドレスが追いつき、結局3-3で引き分け。1万2000人あまり(公式発表)の北京市民が野球の本場メジャーの野球を堪能した。
中国は野球がほとんど普及しておらず、一般の人たちのほとんどはルールも知らないという状況。2002年には、野球のトップリーグ『中国野球リーグ』が発足し、今年で7年目を迎えるが、野球の普及という意味では、まだまだ程遠いというのが現実だ。
一方、大リーグを運営するMLBはベースボール「後進国」での普及活動に実績があることでも知られる。以前はオーストラリアでも成功例があり、今回は、そこで使用した施設も持ち込むなど、そのノウハウを全面的に生かす形でのオープン戦開催となった。
すっきりと青空が広がり、晴れ渡った今日の北京。試合開始前、1時間15分前にゲートが開いたが、開門前から多くの観客がゲート前で入場を待っていた。試合を戦う両チームのレプリカシャツに身を包む米国人や、野球にはちょっとうるさい日本人も大勢やってきていて、なかなか国際色豊かな雰囲気。
穏やかな日差しがあるものの、時折冷たい風が吹くスタンドだったが、『格安席』として売り出したライト側スタンド(一人25元・約400円)は、ほぼ満席となった。その他の席は小中学校の野球チームや招待客などが主だったが、こちらも6,7割の入りで、まずまずの「盛り上がり」だったと思う。
日本メディアの報道で「観衆は同点で白熱した展開となったゲーム終盤にもかかわらず、スタンドから半数近くが引き揚げていた」との配信記事があったが、実際、引き上げたのは、そういった『動員組』がほとんど。決して大部分ではないが、自らチケットを買って足を運んだ人たちは、最後まで球場で熱戦を見守っていた。
ただ、残念ながら、『ルールが分からない』という人がほとんどで、会場で時折起きるウェーブや派手に見えるフライに大きな歓声を上げるくらいしか、楽しみ方が『分からない』という状況ではあった。
さて『初の大リーグ試合』と鳴り物入りで行われたこの試合だが、私には疑問を抱くことがいくつかあった。
試合中は、チアリーダーによるショータイムやゲームコーナーなど趣向を凝らしたイベントを実施し、7回終了後はおなじみの『私を野球に連れてって』を流すなど、随所に『大リーグ的』な演出が施されたものだった。だが、観客の大部分が野球のルールを知らない、という状況では、とても、これらの演出が生きているとは思えなかった。
日本のプロモート会社が演出を担当するCBL(中国野球リーグ)では、時折、野球のルールを説明する会場アナウンスが入る。確かに、『野暮ったい』感じはするが、その感覚は、我々、日本人だからこそ。やはり、この『野暮ったい』説明は必要なのだと思う。
ファッショナブルではなくなるかもしれないが、『野球を知らない人たち』に対し、しかも一部のイベント部分を除いて、多くが『英語のアナウンス』によって大リーグ並みの演出をする、というのは無理があった。同じ英語圏であるオーストラリアとは、少し異なったアプローチが必要な一例だろう。
また試合のスコアがオーロラビジョンの一部に表示されるだけのため、外野席の大部分からは非常に見にくく、試合進行が全く分からない、などの不満が観客からは出ていた。
もちろん華やかなイベントや音響でゲームを彩るのは結構だが、まずは『野球の普及』が先決となっている情況だけに、野球の『基本的な』面白さを観客に訴える術をもうちょっと工夫して欲しかったというのが正直な感想である。
だが、このような不満はさておき、米大リーグのオープン戦が、オリンピックイヤーの今年、北京で開かれたことは画期的なことだと思う。五輪競技から野球が外された今、まだスタートしたばかりの『中国野球』が“五輪後”にどうなるのか、関係者らの不安は大きい。だが、そんな中で、世界最高峰のメジャーが、ただ選手を中国から獲得するという形だけではなく、実際に興行を行ってファン層を拡大する取り組みを始めたことは、大きな意義をもつことだと思う。
ホームランボールを待つ・・・日本では当たり前の風景でも中国ではまだまだ少ない
今日、球場にはグローブを持ってホームランボールを待つ子供がいた。少年野球のユニフォームに身を包んで大リーガーのプレーに目を輝かせる子供がいた。コーラとホットドッグ片手に家族連れで応援に声を枯らす人たちもいた。会場の全てではないが、確実に野球の楽しみ方を知っている人たちが増えてきていると思う。
私は、そんな風景を目にして、中国野球が、ただ4年に1度のスポーツイベントとの関わりだけで、消え去ってしまうようなことはないと確信している。
スタジアムの外でも様々なイベントコーナーが設けられた
来月初めには7年目の中国野球リーグが開幕する。このブログ記事やスポーツナビでのコラムなどを通じて、このリーグの様子をお伝えしつつ、鍵となる年『五輪イヤー』を迎えた中国野球にこだわって、今後も継続的に、お伝えしていきたい。
posted by 朝倉浩之 |21:39 |
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2007年11月06日
今月8日から始まるアジアシリーズ。中国は一昨年、去年と同じく、すっかりお馴染みなった「チャイナスターズ」を編成して、出場する。
来年の北京五輪に向け、強化を続けてきたチャイナスターズが、日本、韓国、台湾の強豪チームを相手に、どこまで食らいつけるか、「悲願の初勝利」なるかが焦点となる。
今回のチャイナスターズが、これまでと異なるのは、4人の『渡米組』が生まれたことだろう。米ヤンキース傘下に入団した劉凱と張振旺、同じく米マリナーズ傘下に入団した王偉と賈ユ氷らである。
特に主砲、賈ユ氷(一塁手・マリナーズ傘下)は楽しみな存在だ。プレ五輪では2本のHRを放ち、長打力を見せ付けた。ただ決勝の対日本戦で、1塁ベース上でのラフプレーが指摘されるなど、やや荒っぽいプレーが目立つところが気になる。ラフィーバー代表監督は「闘争心の表れ」というが、それは違う。目の肥えた日本の野球ファンの前で、クリーンなプレーを見せて欲しいものだ。
劉凱(投手・ヤンキース傘下)は球速は速くないが、スライダーのコントロールはまずまず。張振旺(捕手・ヤンキース傘下)は攻守ともに成長目覚しく、19歳にして、すでに代表チームの正捕手の座を射止めた“ホープ”である。
また、同じく海外組でいえば、今年8月のプレ五輪で140キロ台の速球を北京のファンに披露した朱大衛(西武ライオンズ)も未来のエース候補として、大舞台に臨む。
『渡米組』に関しては、契約が今年半ばと遅かったことから、劉凱と張振旺が秋季キャンプに参加した以外は、まだ「アメリカ野球の洗礼」を味わっていない。だが、「アメリカが認めた力」がどれだけ真剣勝負の舞台で通用するかに注目したい。
海外組以外の選手も名前を挙げてみたい。今月初めまで参加していた米アリゾナ秋季リーグで活躍を見せた金利民(捕手)。捕手としての経験はまだまだだが、安定した守りで首脳陣を喜ばせた。また勝負強い打撃の張玉峰、コンパクトな打撃が持ち味のフォン・フェイなども面白い存在である。
投手陣の軸になるのは、今シーズン、MVPと最優秀投手賞の2タイトルを獲得した呂建剛(投手)だろう。球は速くないが、安定感がある。また186センチの上背から投げる速球とスライダーが武器の左腕チェン・ジュンイ、実績のあるチェン・クンにも注目だが、チェンは少し故障を抱えているのが心配である。また今回の米アリゾナ秋季リーグで、成長ぶりを見せた卜涛(左投手)も面白い。コントロールがよく、安定したピッチングが持ち味だが、まだまだ球が軽いのが難点か。
今回のチャイナスターズ、投手力については、力のあるピッチャーはいるものの、近年に比べるとやや弱い感がある。ただ打撃面では、ヤンキース組の二人が3番、4番に座る見込みで、ここ最近にはないくらい充実した布陣といえるだろう。ただ、他チームのエース級がうまく投球を組み立ててくれば、それを打ち崩すだけの力はない。守りはある程度安定しているだけに、しっかり守って、最少得点を守り抜くというゲームに持ち込むことが初勝利への条件だろう。
来年の北京五輪では、上位進出という大きな目標を掲げる中国代表。今大会は、この夏、超ハードな遠征スケジュールで武者修行を重ねてきた成果を試す絶好のチャンスともいえる。中国での野球人気高揚のためにも、ぜひ“勝ちにこだわって”大会に臨んで欲しい。
大会は8日から。チャイナスターズは初戦で台湾の統一ライオンズと対戦する。
なお、スポーツナビのアジアシリーズ特集http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/asia/07season/index.html
及び、筆者の『チャイナスターズ』チーム紹介も参照して欲しい。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/asia/07season/data/cba/team.html
posted by 朝倉浩之 |15:24 |
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2007年11月06日
中国・江蘇省に本拠地を持つチャイナホープスターズ(CBL中国野球リーグ)と提携関係にある千葉ロッテの瀬戸山隆三球団社長が今月1日現地を訪れ、来年には現地に『青少年野球学校』を建設するなど、具体的な交流活動を行っていく方針を明らかにした。現地紙「無錫日報」が伝えた。
千葉ロッテとホープスターズは、これまで、丸山一仁氏(現ロッテ球団職員)ら指導者の派遣を行ったり、今年5月にはホープスターズの球団関係者が千葉を視察するなど、様々な交流を行ってきた。
今後の交流について、瀬戸山球団社長は来年には、青少年を対象にした野球学校を設立することを明らかにするとともに、再来年には日本のプロ野球のゲームを中国で行えるよう働きかけていきたいと述べた。
また今後は、指導者の派遣、中国選手の入団、キャンプへの参加などを考えているとしている。
瀬戸山球団社長は「ロッテとホープスターズは兄弟みたいなもの。今後、より緊密に協力して、チーム力のアップはもちろん、より多くの人たちに野球に親しんでもらえるよう努力していきたい」と述べた。
中国には、今月末から、米大リーグで2632試合連続出場の大記録を持つ『鉄人』リプケンも訪れ、各地で小学生との『野球交流』を行った。
先月末には、北京市内の20あまりの小学校の野球チーム、400人が参加する野球大会が、五輪スタジアムで行われ、野球文化の高まりを感じさせた。
まもなく始まる2007年アジアシリーズで『悲願の1勝』を目指すチャイナスターズの頑張りと合わせて、中国野球の盛り上がりにも注目していきたい。
posted by 朝倉浩之 |14:16 |
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2007年08月24日
試合後、両チームの監督、選手に話を聞いた。
中国・ラフィーバー代表監督
「コミュニケーション不足でミスがあった。だが、それでも今日の試合は素晴らしかったと思う。ミスがなければ、失点は抑えられた。だが、2点を先制した展開は良かった。もっと点をとるチャンスはあったが、それができなかったのが残念だ。2位は素晴らしい成績。選手たちを誇りに思う。今後は、まず日本へ遠征して、より多くのゲームを経験し、多くのいい投手に出会い、技術を磨きたい。そしてアメリカにわたって、マイナーとの試合を通じて、トレーニングして、来年の五輪を目指したい。」
ラフィーバー監督(中国代表)
中国・王超(初回、3塁打で先制点)
「今日も選手だけでのミーティングをして臨んだ。試合では自分自身をコントロールすることをテーマにしていこうと話をした。2点先制できたのはよかったし、大きな自信となったが、やはりミスがでたのが痛かった。」
中国・呂建剛(先発投手)
「2回の失点はコントロールが甘く入った。あの時1,2点で抑えておけば、もう少し違う展開になったのに・・・。だが、この試合もいい経験となった。来年に向けて、頑張りたい。」
日本・星野代表監督
「このプレ五輪、チェコ、フランス戦が延長戦となったが、そこからだんだんと若い選手が力をつけてきた。準決勝、決勝と若い選手たちが、ミスもあったけれども、本当によくがんばってくれた。(閉幕式で君が代を聞いたときは)これが本番(北京五輪)だったら良かったのに、と思った(笑)。国際試合は、互いにデータのないチーム同士、しかも国際審判のストライクゾーンでやらないといけない・・そこに難しさを感じた。」
星野監督(日本代表)
日本・田淵コーチ
「1試合ごとにチームにまとまりがでてきた。国際試合、しかもプロ・アマの混成チームというのは、まとまるのに時間がかかるもの。だが、次の試合のためにいい経験になったと思う。」
日本・大和(2回に逆転3塁打)
「初戦から苦しい試合になった。だが、みんなの力で、全勝優勝できて、本当に良かった。」
posted by 朝倉浩之 |01:39 |
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2007年08月24日
日本代表 5-2 中国代表
北京五輪のプレ大会「グッドラック北京」のシリーズ大会、国際野球招待戦は23日、決勝戦が行われ、日本は、5―2で中国に逆転勝ちし、星野代表監督が臨んだ初の公式戦で優勝を飾った。
初回、中国は先頭打者が四球で出たあと、2番王超の右中間二塁打で先制。続く今大会大当たりの3番賈昱冰が右前安打で続いて、2点を奪った。だが、日本は二回、大和(阪神)の適時三塁打など5安打を集中し、4点をとり逆転。六回にも1点を追加し、その後は4投手の継投で逃げ切った。
優勝が決まった瞬間
満員の観客
試合開始は現地時間午後6時(日本時間7時)。すでに前々日には、入場券は売り切れていた。ただ、会場前をたむろしていた違法な転売業者(いわゆるダフ屋)に聞いたところ、50元の入場券は高くても6,70元で『転売』しているとのこと。想像していたほどの『チケット騒動』は起きなかった。
一組の親子連れに話を聞くと、小学生の息子さんは野球を来月の新学期(中国は9月入学)から始めるのだという。グラウンドの選手をしっかり見て、勉強するんだよ、と言い聞かせているお父さんと息子の会話が微笑ましかった。
一触即発?
試合中、選手同士がややエキサイトする場面があった。特に6回、賈昱冰(マリナーズ傘下)に死球があたったときは、賈がマウンドに詰め寄り、場内が騒然とする一幕があった。そのあと、セカンドの大和(阪神)と何やら言い争う様子が見られたが、これについて試合後、大和は「言葉も通じないので、何を言っているのか、全く分からなかった。これ以上は何も言いたくない」とこの件について、コメントを避けた。
もう一つ、日本代表の攻撃で、ランナーが一塁でリードしていて、帰塁したときに、中国の一塁手がランナーの手と足をスパイクするという行為が『2度にわたって』あったことが、星野監督の試合後の話で分かった。星野監督は「野球に死球はつきもの(6回)。互いに投手がミスすることはある。だが、一塁手がああいうプレー(前述のプレー)をしているうちは、中国野球は絶対に強くならない」と強い口調で批判した。
一方、ラフィーバー監督は『死球によるエキサイトも選手たちの闘志の表れ。彼(賈昱冰)は闘争心を持った選手。たしかに、あの行為で試合の雰囲気がややおかしくなったが、そのあとは、おかげで引き締まったと思う』と語った。だが、「手足スパイク」の件については、触れなかった。
「君が代」が響く・・・場内は・・?
試合後は、セレモニーが行われ、優勝した日本に金メダル、準優勝の中国に銀メダルが贈られた。「君が代」が場内に流れたが、今回に関しては、観客はほぼ全員が起立し、優勝した日本代表に敬意を払った。試合終了直後は、一瞬、観客にため息が漏れたが、そのあと、日本の胴上げに対して、多くの観客が拍手と歓声を送っていた。
某民放局の記者がデジタルカメラを持って、観客席をうろうろし、日中対決の「不測の事態」を期待していたようだが、何も起きず(笑)。
日本代表に拍手を送る中国の観客
予選リーグでチェコ戦、フランス戦と本来の調子を出せなかった日本。だが、アマチュアとプロの混成チームが、チームとして一体になるには、それなりに時間がかかるもの。国際試合という難しい環境の中で、試合を追うごとに、まとまりが出てきたような気がする。もちろん、あってはならないミスもいくつかあったが、それを乗り越えて、結果的に『優勝』出来たことは、選手たちにとって、大きな自信になったと思う。彼らは、これから1軍、もしくはプロに入って活躍しようという前途ある若い選手たちである。来年8月、一人でも多くの選手たちが、もう一度、日の丸をつけて、この場所に帰ってきて欲しい・・、そして、今回と同じ金色のメダルを首にかけてほしい・・・そう願わずにはいられない。
posted by 朝倉浩之 |01:28 |
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2007年08月22日
中国代表 13-1 チェコ代表
(7回規定によりコールド)
プレ五輪「グッドラック北京」シリーズ大会「国際野球大会」の準決勝第2戦が行われ、中国が12安打13点を叩き出して、チェコを圧倒。コールド勝ちを果たした。
9-1で迎えた7回、中国はヒットと四球で満塁とし、8番張洪波が左中間に満塁ホームランを放ち、『サヨナラ勝ち』した。(7回終了時点で10点差以上ついていればコールド)また投手陣も先発の陳俊毅らが好投して、チェコ打線を3安打に抑えた。
中国は予選リーグ第3戦、日本戦の完敗を受け、選手だけのミーティングをして、試合に臨んだ。その分、非常に高い集中力で試合に臨んでいたと思う。
ラフィーバ監督は試合後、「投手がよかった。また攻撃陣も良く頑張った。今大会最も成功した試合の一つ」と振り返った。
明日はいよいよ決勝戦。戦前の予想通り、日本との対戦である。以下は、日本戦に向けたラフィーバ監督のコメント。
「明日はチームが勝てば、北京の町を練り歩いて祝いたい(笑)。だが、非常にハードな試合になるだろう。今日の試合が、前回の日本戦と違ったのは、全員が非常にリラックスして試合に臨んだこと。そして野球に対する姿勢、努力する態度が表れたことだろう。時には苦しい試合もあるが、要は自身をいかにコントロールできるかだ。明日、それができれば、日本に勝つことも出来るだろう。中国代表は確実に進歩しており、今日、チェコを倒せたのは当然の結果である。そして、明日は日本との試合がどうなろうと、決勝に残れたこと自体が中国の進歩の証として評価できると思う。私はこの場を通じて、中国の野球ファンに言いたい。中国代表は(今日のような)これだけの試合をできる・・ぜひ中国野球にプライドを持って欲しい・・と。」
試合後のラフィーバ監督(中国代表)
posted by 朝倉浩之 |23:33 |
野球 |
2007年08月22日
「星野JAPAN」がフランスに勝利・・・
日本代表 9-4 フランス代表
プレ五輪「グッドラック北京」シリーズの「国際野球招待戦」の準決勝が21日行われ、日本はフランスと対戦。先発大場(東洋大)が5回を無得点に抑え、二ケタ三振を奪うなど好投。打線も序盤の集中で得点を重ね、9-4でフランスを圧倒した。
決して「派手」な打線ではない日本。しかし、この日は、課題の攻撃面においても、いくつか走塁ミスがあったものの「きっちりした野球」ができたのではないか。特に1,2回で2点ずつ入れて4-0で迎えた4回裏の攻撃は「らしい」形だった。
4点差でノーアウト1塁という場面で、バントをして、相手のミスを誘い1,2塁。続く佐藤が3塁線にボテボテのゴロを転がしたが、それが功を奏して、どこにも投げられず満塁。続く大塚が、内野に転がして、3塁ランナーを迎え入れた。そのあとヒットでつないで3点目。さらに岡田の内野ゴロの間にもう一人帰って、この回4点目。8-0として試合を決定付けた。初戦、2戦目の「悪い日本」ならば簡単に打ち上げてチャンスをつぶしているところだった。だが、最低でも強いゴロを打って、ランナーを進めるという「気持ちでつないだ」攻撃だったといえるだろう。
この大会、日本は「貧打」に苦しんだ。
一軍や大リーグで活躍するスラッガーがやってきて、長打を連発すれば、見た目も派手だし、面白いだろう。だが、そんなバッターは、今回の日本代表にはいなかった。でもランナーがいるときに、最低でも前に進める・・というチームバッティングの基本は彼らでもできる。また、その野球をしっかりとやってきたからこそ、日本は世界有数の野球王国になれたはずだ。
フランス、チェコの投手はいずれも、ストライクゾーンをたっぷりと使ってコースを投げ分けてきた。国際試合ならではのストライクゾーンの違いもあって、選手のとまどいも大きかっただろうが、少なくともいえるのは「丁寧に投げ、しっかり守る」という投手を中心とした守りの野球をされれば、誰が相手でも、決して楽なゲームにならないということが分かった。
それに対抗するには、「取るべきときにきちっと点を取る」やり方しかない。「状況に応じたバッティング」という戦術の基本をしっかりと胸に刻んで臨んだ中国戦、そして準決勝は、いい結果が残った。
明日はいよいよ決勝。相手は中国、チェコどちらになるか分からないが、中国の野球ファンにこれが「日本の野球」だ、と胸を晴れる「きっちりした野球」で今大会を締めくくりたい。
posted by 朝倉浩之 |15:25 |
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