2011年01月25日

郭晶晶引退で気になる今後

  「飛び込み女王」の引退が正式決定・・・


  24日、すでに河北省体育局に出されていた飛び込み・中国代表の郭晶晶の「引退届」が受理されたことが分かった。今年年明けに国家代表の引退届も出しており、これで、一部に噂のあった「ロンドン五輪」前の復帰はなくなり、名実ともに競技人生を終えることになった。

  気になるのは、今後の身の振り方。これまで数々のCM出演やグラビアを出すなど、芸能活動を重ねてきたことから、引退後は「芸能界入り」が有力視されていたが、どうやら本人の希望は意外に堅実で「公務員」なのだそうだ。

  中国のトップアスリートの引退後は、さまざまだが、最も一般的かつ堅実なのは「スポーツ官僚」への転身。国家がスポーツを管理する仕組みなればこそで、現役時代の実績が高ければ高いほど出世も早くなる。今は中国人民大学の学生の身分だが、河北省の担当者によると、郭晶晶はすでに同省体育局の水泳競技管理中心の副主任と省代表のコーチとなっており、今後も河北省に籍を置いて、スポーツ行政に携わることになりそう。

  ただもちろん、自らの「商品価値」は分かっており、先日も新たな企業とCM契約を結んだばかり。実は、この動きで私は「電撃的な現役復帰」もあるのでは・・・などと“妄想”していたのだが、さすがにそれはなかったようだ。今後は、芸能活動との二足のワラジとなる。

  また話題の一つが香港の大富豪、霍啓剛との7年越しの結婚がいつなのか。何度か破局説が流れながらも続いてきた二人だが、「夏ごろに挙式」「年内」などのうわさが飛び交っており、いずれにしても“秒読み”段階のようだ。すでに北京市東側の郊外には数億円をかけて、新居となる大豪邸も建てている。

  一方、競技のほうでいえば「ポスト郭晶晶」の存在も気になる。1995年のW杯初制覇から2009年の世界選手権まで14年間にわたって女王の座に君臨し続けた郭晶晶。4度の五輪出場、31度の世界制覇、世界選手権5連覇など無敵の強さを誇っただけに「後継者」を見つけるのはそう簡単ではない。

  前世代の「飛び込み女王」伏明霞の引退時にはすでに彼女より力のあった郭晶晶がいたが、残念ながら、今の中国代表には郭ほどの選手はいない。彼女とシンクロのコンビを組んだ呉敏霞は年齢的に「後継」とはいえない。一方、「板離れ」や空中での技の切れが抜群といわれている何姿は将来性はあるが、まだまだ安定感に欠ける。そのライバルと言われている陳若琳は力はあるが、去年のW杯で思わぬ敗戦を期すなど、「勝ち慣れ」をしていない。もちろん、いずれも国際大会レベルで最上位に並ぶ選手たちであり、「飛び込みドリームチーム」の地位は揺るがないのだが、これまでのように郭晶晶を軸とした中国飛び込み陣が、誰が飛びぬけてもおかしくない「群雄割拠」の時代に入ったのは間違いないだろう。
  

  新時代を迎えた「中国飛び込み」だが、ロンドン五輪まで、あと1年半ほど。「次なる女王」はいつ、どのようにして生まれるのか・・・今後を見守っていきたい。
  

  • 共通ジャンル:
  • 水泳

posted by asa8043 |00:57 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2010年07月18日

蒼井優似?中国・金メダリストがタレントオーディション番組出演へ

  「飛び込み」のアスリートといえば、女王・郭晶晶が有名。だが、同じ飛び込みの金メダリストがタレントオーディション番組に出演することが分かり、波紋を呼んでいる。

asa8043-174446.jpg
オーディション番組に挑戦・・・桑雪さん


  アイドルのオーディション番組「非同凡響」に出演するのは、シドニー五輪の10mシンクロナイズド高飛び込みの金メダリスト、桑雪。同番組は浙江衛星テレビが今月23日からスタートするスカウト番組で、湖南テレビの「超級女声」の「二足目のわらじ」を狙ったもの。


  この第一回の出場者15名が7月17日に発表され、その中に、桑雪の名前が入っていたというわけだ。桑雪はすでに2006年に歌手としてデビューしているが、マネージャーとの金銭トラブルや借金問題などが表ざたになり、またタレントとしてもぱっとしない。


  桑雪はこの出演について、「母親が心臓病を患い、その治療費を稼ぐため」と説明。引退後、芸能活動がうまくいっていない彼女は、この番組を機に、「もうひと旗」挙げたいというわけだ。

 
 桑雪は1984年天津生まれの26歳。10歳から飛び込みを始め、1998年3月に国家代表に選ばれた。16歳で出場した2000年のシドニー五輪では10mシンクロナイズド高飛び込みで金メダルを獲得。これは天津市勢初の金メダルでもあった。2004年に大学に進学した後、2006年にレコード会社と契約。同年12月と翌年4月に新曲を相次いで発表した。


  • 共通ジャンル:
  • 水泳

posted by asa8043 |12:19 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年08月11日

中国競泳、男子初メダルに歓喜

前半戦が始まったばかりの北京五輪で、今最大の話題といえば、10日、男子400m自由形で銀メダルを取った張琳だろう。3分42秒44で2位に入り、中国男子初の競泳のメダルを獲得、大いに沸いた。前日の予選で中国記録を破っていたから、メダルの期待は高まっていたが、欧米勢が圧倒的な強さを誇る自由形でこれだけの成績を挙げるのは決して簡単ではない。ちなみに、これまでの男子中国勢の最高成績はアトランタ五輪での4位。

張琳は北京市出身の21歳(189センチ、77キロ)。2007年の世界選手権では3分49秒台だったタイムがわずか1年で一気に縮まったのだから、その成長ぶりは驚異的といっていいだろう。

彼の選手生活を大きく変えたのは2007年11月からのオーストラリア留学だった。ここで8週間にわたる厳しい訓練を受けた張琳は、帰国後の第1戦となった2月の競泳オープン(北京・国家水泳センター)で中国記録を樹立。4月には国内大会で、自らの記録をまた更新し、一気にメダル候補にのし上がってきた。その後、7月までオーストラリアで再度、調整をし、臨んだ今大会。

本人が振り返るように「優れたライバルと海外体験」がもたらした殊勲の“銀”となった。

張琳のコメント
「銀メダルを取れて幸せ。一番うれしいのは世界のトップ選手と競えたこと。これで自身の力が格段にアップした。この銀メダルは私だけのものではない。オーストラリアで指針を与えてくれたコーチの力も大きいし、中国の陳映紅コーチも一生懸命に支えてくださった。これはチームの勝利だ。」

  • 共通ジャンル:
  • 水泳

posted by asa8043 |12:44 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年06月02日

受難続きの郭晶晶、妊娠騒ぎのあとは予選落ち

「飛び込み女王」の元気がない・・・

5月31日まで中国・南京で行われていた飛び込みのワールドシリーズで、3m板飛び込みに出場した「飛び込み女王」郭晶晶はまさかの予選落ち。場内の観客をがっかりさせた。

郭晶晶といえば中国の飛び込み第1人者。国内では、ヤオミン、劉翔と並んで絶大な人気を誇るアスリートで、各大手企業のCMにも引っ張りだことなるなど、「商品価値が高い」スポーツ選手としても知られている。香港の大富豪の御曹司と結婚間近といわれたり、自ら水着写真をブログに掲載したりと、その“お騒がせぶり”も群を抜いている。

そんな郭晶晶は最近、受難続きだ。

3月に北京で行われたW杯で、試合後、ライバルの選手を「おデブちゃん」と言ったり、記者団の質問に皮肉交じりに答えるなどやりたい放題。これがメディアの不評を買い、大バッシングが繰り広げられた。またフィアンセとの携帯電話の「熱愛メール」が表に出るということもあった。

だが、本人にとって、最も大きな打撃になったのは、先月半ばの「妊娠報道」事件だろう。先月、「郭晶晶、妊娠して国家代表を引退」という電撃的ニュースが流れた。シンガポールメディアの報道が発端となり、これが政府系の「人民網」や世界水泳連盟の公式ウェブにも転載されて、実しやかに世界を駆け巡った。

その翌週には、郭晶晶は四川大地震のチャリティイベントにも顔を出したし、北京市内のプールで練習を続けていたから、これは全くの「ガセ」なのだが、中国国内メディアだけでなく、日本の大手民放テレビ局までもが“オモシロ半分”に取り上げ、一大スキャンダルとなった。

5月30日、大会開催中の南京で報道陣に囲まれた郭晶晶は、この「妊娠騒動」について触れ、「こんなことウソに決まってるでしょう。どうして(記事に)書くの?これは皆さんの問題。私とは関わりない」と報道陣に怒りをぶつけた。このあと、スタッフに引っ張られるように袖に下がっていったが、心中は穏やかではないだろう。

今大会、郭晶晶は予選落ちした。午後の3m板飛び込みの予選で、1回目と最後の演技でいずれもミスを犯し、予選組3位となり、決勝進出はならなかった。彼女の競技生活の中で、2度の失敗をすることは今までになかった。あるメディア関係者は、試合終了後の記者会見に出席したくないために、「彼女はわざと負けた」と推測する。あながち、否定はできないだろう。だが、そうだとすれば「飛び込み界の至宝」ともいえるアスリートを「わざと試合に負ける」までに追い詰めたメディアの責任は大きいと思う。

何より、「飛び込み女王」の演技を見るために、会場に足を運んだ南京市民の皆さんが気の毒だ。

そして、この責任の一端は外国メディアの報道を鵜呑みにして、興味本位で情報を垂れ流した日本メディアにもある。政府系メディアの「記事転載」だけをソースにして、全ての裏をとったかのように振舞うやり方はもはや「報道」ではない。しかも、自国のアスリートならともかく(いや、それもダメだが・・・)、お隣の国のアスリートの“デマ”の片棒を担ぐのは、いかに日本国内の中国に対する関心が高まっているとはいえ、やりすぎだと思う。

郭晶晶については、5月31日、香港メディアが「北京五輪後、結婚引退へ」と報じ、ご丁寧に新居まで写真つきで紹介されるなど、まだまだ報道は過熱気味だ。

裏を返せば、彼女の注目度があればこそ、であり、また元々は、彼女がこれまで「売名行為」とも言われるような発言やスキャンダルを起こしてきた過程があり、今のバッシングはその「報い」と考える人も多い。

だが、彼らの祖国で開かれる最高の舞台を前に、一流のアスリートには、一流の環境を提供してやって欲しいと思うのは、スポーツを愛する者としての願いだ。彼らの頑張りを最前線で「応援」するべきメディアが、逆に彼らの足を引っ張ってしまうのは、やはり何かがおかしい。

20080602-00.JPG



  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |14:14 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年06月01日

五輪テスト大会、マラソン水泳で幕閉じる(現地レポ)

去年8月から北京でスタートした北京五輪のテスト大会シリーズ「グッドラック北京」が今日、幕を閉じた。

最後を飾ったのは、今回の北京五輪から正式種目となる「10キロ マラソン水泳」だ。今大会は、北京五輪の予選を兼ねており、昨日は女子、そして最終日の今日は男子が行われ、それぞれ上位11人が本大会への出場権を獲得する。

会場は北京郊外の順義区にある順義オリンピック水上公園。市内中心部から1時間半のところにある。ここは約10ヶ月前、北京で最初のテスト大会となるカヌーが行われた競技場。思えば、去年8月、真夏の暑さの中、私も最初のテスト大会取材のために、このオリンピック水上公園を訪れた。あれから各競技で、テスト大会が数々行われ、北京の「オリンピック熱」は少しずつ高まりを見せていった。北京五輪本番を2ヵ月後に控え、今大会はその締めくくりとなった。

20080602-02.JPG
順義オリンピック水上公園


5月31日の女子10キロでは、スットン・コロエ(米国)が2時間00分48秒で、2位に30秒以上の差をつけて優勝した。

そして、6月1日は男子10キロが行われた。日本人選手は残念ながら含まれていないが、スペイン、アルゼンチン、韓国などから30人がエントリーした。

競技は午前9時スタート。今日の北京は青空が広がるさわやかな天気だ。また、ゴミゴミした市内を離れたので、空気もさわやか。ここ数日続いている強風で、暑さはあまり感じないが、コースにはかなり高い波が立っており、これが選手たちを悩ませている。特に、前半の折り返しまでは、逆風となり、波が選手の進行方向と逆に向いているため、かなりの体の負担になりそうだ。

スタンドには、揃いのオレンジポロシャツをきた「応援団」が陣取る。今回は中国人選手がでていないため、会場を華やかにするため、ボランティアたちが“動員”されたわけだ。

スタート直後にその観客席を選手の一団が通り過ぎ、そのあとは、しばらく場内に“何もない”状態が続く。その後、30分ほどして、選手たちは、最初の折り返しから戻ってきて、観客席と対面にあるメインスタンドの前を通り過ぎる。その“空白”も、陸上競技のように味気ない競技場ならば、退屈なのだが、緑に囲まれた水上公園でさわやかな風を頬に受けながら待っているのは、そんなに悪くない。朝9時の競技スタートで、観客の皆さんは早起きさせられるわけだが、8月の真夏の北京でも、この時間ならば、まだ“我慢できる”状態だろう。この時間設定にも納得がいくというものだ。

選手たちは、再度折り返し、統一された応援を繰り広げる「ポロシャツ軍団」のすぐ目の前を泳いで、またはるか遠くへと消えていく。場内では、中国語と英語による実況中継で、順位の状況などが伝えられている。時々、北京五輪のマスコット「フーワー」が現れて、観客に愛嬌をふりまくのを眺めながら、観客の皆さんはまた選手たちの「帰還」を待つ。泳いでいる選手たちにとっては、強い風と波という条件の中で、かなり過酷なレースだが、見ている我々からすれば、のんびりしたものだ。

この夏の太陽を浴びながら、水面近くで、のんびりと競技を楽しむ・・・今年、オリンピック競技の仲間入りをしたばかりの「超マイナー競技」ではあるが、こういう五輪の楽しみ方もあるような気がする。

20080602-01.JPG


レースは、ブルガリアのストイチェフ・ピーターが1時間59分13秒8で優勝。1年近くにわたって繰り広げられた五輪テスト大会の最後を飾った。



  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |23:38 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月25日

飛び込み"ドリームチームが抱える2つの不安

飛び込み“ドリームチーム”の中国代表をはじめ、世界の強豪が終結したテスト大会「第16回飛び込みW杯」が24日、閉幕。中国は、全8種目中、男子10m高飛込みを除く7種目で金メダルを獲得し、『王国』の貫禄を見せ付けた格好となった。

最終日は、女子シンクロ板飛び込みが行われ、アテネの金メダルペア郭晶晶・呉敏霞組が圧倒的な強さを見せ、362.10で優勝。最後の演技は「さすが」を思わせる演技を見せた。女子シンクロでは、世界でこの二人を脅かすことのできるペアはいないだろう。北京五輪に向けての万全の調整ぶりを見せた。

ただ、飛び込み”ドリームチーム”には決して楽観視できない不安が生まれた大会ともなった。

先ほど、「女子シンクロでは」と書いたが、個人では、『女王』郭晶晶の演技に“ほころび”が生じ、メディアのちょっとした話題となった。予選、準決勝、そして決勝といずれも前方宙返りで失敗。“女王”としては、信じられないような低得点が出て、安定した演技を見せた後輩の呉敏霞に優勝を明け渡した。予選、準決勝とも、競技終了後の取材は全て“拒否”。それでも一言を引き出そうと、投げかけた「決勝の目標は?」という質問に、怒ったように「不知道(知らない)!」と返し、控え室に消えて行った。結局、決勝でもミスが出て2位に終わった郭晶晶だが、試合後も「結果には満足している」「記者の皆さんは失敗が問題だっていうけれど、一体何が問題なのか分からない」と語り、精彩を欠いた演技に対しても、強気なコメントを繰り返していた。『本番』のピークに向けて、徐々にコンディションを整えていくのが一流選手であり、その過程での結果を云々する必要はないが、これまで他を圧倒する力を見せていた『女王』だけに、ちょっとしたほころびにも世間の注目が集まるのは致し方ないだろう。

20080225-03.JPG
試合後、笑顔でインタビューに答える郭晶晶


20080225-04.JPG
個人戦ではミスを連発して2位に終わった


さて、もう一つの不安は、全8種目中、唯一、金メダルを逃した男子10m高飛び込みである。中国勢はメルボルン世界選手権の銀メダリスト、ジョウ・ルーシンと、同3位の林躍(リン・ユエ)を送り出したものの、いずれも2位と4位に終わり、新鋭のクライン(ドイツ)に屈した。『全種目金メダル』を至上命題とする王者・中国にとっては、世界選手権に続く、高飛び込みの“取りこぼし”は非常に深刻な問題である。

この種目には元々、絶対的なエース、『飛び込み王子』の田亮(ティエン・リャン)がいた。だが、体育当局とのさまざまなイザコザの末、引退を余儀なくされ、この10m高飛び込みには、大きな穴があく結果となった。この種目には、もう一人、胡佳(フー・ジア)という選手がいるが、2005年の世界選手権後、目の手術を行い、以後、低迷していて、北京五輪に間に合うかは全く定かでない。二人のエースが北京五輪までは安泰、と見ていた当局が、『その次』を育ててこなかったことから生じた“空白”だが、今回のW杯で、その痛手がより鮮明に感じられることとなった。

今大会、ほとんどのチケットが開幕前に売り切れ。会場は連日満員となるなど、見る側の盛り上がりは最高潮となった。これは飛び込み王国・中国ならでは・・・そして、北京五輪を前にした中国ならでは、ともいえるだろう。だが、“ドリームチーム”にとっての北京五輪への道は課題も山積み。決して平坦ではないようだ。


  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |14:04 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月24日

飛び込みW杯、郭晶晶はミスでV逸

北京の国家水泳センターで行われている飛び込みの世界最高峰、W杯は23日、女子3m板飛び込みの決勝が行われ、中国の両エース、郭晶晶と呉敏霞が登場した。予想通り、この二人の優勝争いとなったが、郭が3回目でミスをし、その点差が最後まで尾を引いて387.35の2位。呉敏霞が計391.35で優勝を果たした。

夜7時から行われた決勝。門の外は予想通り、自家用車で訪れた人たちが車の行き場がなく、右往左往して、通りは大混雑。体操テスト大会のときよりも、警備が厳しくなったせいか、違法駐車は減っているようだが、本格的なモータリゼーション社会が到来している北京で、この自家用車に対する対策は急務といえるだろう。この点が本番では非常に心配だ。

場内は鮮やかな照明が入り、外光を取り入れ半照明になっていた昼間とはまた違った華やかさがある。

さて、プール内の観客は、昼の準決勝より心持ち増えたようだ。元々、チケットも売り切れで、満員御礼だったわけだが、客を入れていなかった飛び込み台にかなり近い座席(かえって陰になって見にくい)も開放され、そこに座る観客の皆さんは身を乗り出すように演技を見ている。空席になっているのは、最上部と飛び込み台から最も遠い部分の座席のみという状況だ。

一回目を飛ぶ直前、飛び込み台の裏で入念なウォーミングアップする郭晶晶を目にした。何度も何度も、体の動きをシミュレーションし、体のたたみ具合や跳躍のタイミングをチェックしている。その表情は、能面のように硬かった。なぜかリラックスして見える欧米の選手たちと異なり、彼ら中国人選手には、競技に向かう前、共通の『悲壮感』を漂わせている。

さて、試合は予想通り、中国ドリームチームを引っ張る二人、郭晶晶と呉敏霞が先行して始まった。しかし、3回目で郭晶晶がミスをして69.70。一方の呉敏霞はしっかり決めて79.05とし、ここでウーがトータルで9ポイント差をつけて、一歩リードした形になった。4回目で郭がきれいにまとめ、81.00で点差を3点縮めたものの、結局3回目でのミスが響き、テスト大会では、呉敏霞に軍配が上がった。郭晶晶は計387.75で2位。呉敏霞が391.35で優勝を果たした。郭晶晶は3度目の演技でのミスについて、「生きていればミスもある」と報道陣を笑わせていたが、予選でも同じような動作でミスをしていることから、大きな課題となりそうだ。これで、続けてW杯の栄冠を逃したことになり、『私にはW杯は合わないかも』と弱気のコメントも。

記者会見の間中、携帯電話をいじり、記者団の質問に皮肉で返すなど、などちょっとした『お嬢様ぶり』を見せていた郭晶晶。今回はモノにしたかった栄冠だけに、笑顔を見せてはいるが、内心は穏やかではなかっただろう。明日は、呉敏霞とペアを組んで、3mシンクロ板飛び込みに出場する。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |00:23 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月23日

飛び込みW杯、郭晶晶が準決勝に登場

国家水泳センター(水立方)で行われている第16回飛び込みW杯もいよいよ大詰め。ここ数日、他の取材等が重なり、なかなか会場に足を運べなかったが、今日は何と言っても真打の登場。しっかり準決勝からこの目に収めようと朝から会場にやってきた。

“真打”とはもちろん、中国の元祖セクシーアスリート、郭晶晶(グオ・ジンジン)。2年ほど前に国内大会で一度、彼女の演技を目にして以来の取材である。

中国人アスリートとしては、NBAのヤオミン、陸上の劉翔に次ぐ、『世界で最も成功したアスリート』といえる郭晶晶。今年の北京五輪では間違いなく、ヒロインの一人となる彼女の、一足早い五輪会場でのお目見えを見逃すわけにはいかない。

会場周辺も午前中だというのに、すでに雰囲気がここ数日と異なる。公安のパトカーも門の前に集結し、物々しい雰囲気だ。昼間のチケットも昨日時点で全て売り切れとの公告が出た。私はいつものようにタクシーは使わず、会場近くの駅まで地下鉄を乗り継ぎ、バスに乗り換えて、会場に向かう。バス停からの道のりは、会場へ向かう人たちがずらりと列のようになって向かっていて、いつものテスト大会とはまた一味違う雰囲気だ。

会場は、売りに出されている座席は満員。チケットを求めて、昨日も長い列が出来ていたが、この会場の熱気こそ、『ドリームチーム』を抱える中国ならでは、だろう。

20080225-01.JPG
満員となった国家水泳センター


女子3m板飛び込みの準決勝が始まった。

18選手中、17番目に登場した郭晶晶。彼女が飛び込み台に姿を現した瞬間、会場は大歓声に包まれた。化粧品メーカーのイメージキャラクターも務め、アスリートであると同時に自らの『美』を追求し続ける郭晶晶は確かに『美しい』。

20080225-00.JPG
踏み切り台に立つ郭晶晶


だが、演技前に彼女が見せる前方をじっと凝視する凍ったような表情はまた独特だ。そして飛び板の先で直立不動となるときに良く分かる抜群のプロポーション、整った体のひねりと折りたたみからのダイナミックな落水、にもかかわらず入水したあとは、小石が勢いよく投げ込まれたように穏やかな波紋だけが残る・・・。

ルックスだけで、女性アスリートをチヤホヤする妙なブームが日本では起きているようだが、少なくとも中国の『セクシーアスリート』は実力もきちんと併せもっているし、しかも、それは世界レベルである。

その話はともかくとして・・・

郭晶晶の準決勝は、1回目は76.50で、2位のハートリー・ミヒャエラ(カナダ)に4.50ポイント差をつけてトップに立った。さらに2回目は5人のジャッジが9.0をつけ、81.00と後続を突き放した。だが、3回目は失敗して68.20で一時4位に沈む。だが、その後はきちっと演技をまとめて、トータル372.70点でしっかり2位につけて、準決勝を終えた。一方、同じく中国のウー・ミンシアは3回目でトップに立ち、そのままリードを保って、計377.85で予選1位。予想通り、中国コンビがワン・ツーで決勝を迎えることになる。

決勝は今晩。この国家水泳センターの盛り上がりも、最高潮を迎えることになる。中国13億の期待を一身に受ける郭晶晶が、北京五輪の会場で見せる“プレ演技”に注目したい。



  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |15:47 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月22日

飛び込みW杯、チケットフィーバー続く 郭晶晶は1000元

飛び込みW杯、チケットフィーバー続く・・・

北京の国家水泳センターで行われている五輪テスト大会の飛び込みW杯は大会4日目に入り、大詰めに向かおうとしている。世界トップランクの選手がずらりと並び、『ドリームチーム』とも呼ばれる中国代表の選手たちを一目見ようと、テスト大会始まって以来の『チケットフィーバー』が起きている。

すでに夜間の決勝チケットは開幕3日前に『売り切れ』の告知。しかし、開催側は急遽、1000枚を追加発売して、このフィーバーに対応した。

テスト大会はこれまで、安全への対応などを考え、会場を満員にしないようチケットを調整してきた。だが、今大会は、その前に行われた競泳のテスト大会の時には開放されなかった座席を発売するなど、異例の対応を行った。

また購入できる枚数を一人4枚までに限定。いわゆる『ダフ屋』が大量購入するのを防ごうというのが狙いだ。

だが、会場周辺では多くのダフ屋が出現し、歩くごとに「チケットあるよー」と声をかけられる。公式ウェブの情報によると、中国の人気選手、郭晶晶(グオ・ジンジン)が出場する予定の3m飛び板飛び込みの決勝チケットは1000元(16000円)にまで跳ね上がっているという。公安当局も、五輪をにらんで、この『ダフ屋対策』を始めており、同ウェブの記事によると、すでに6人を検挙したということだ。

これまでも人気競技である卓球や体操などを見てきたが、ここまでのフィーバーぶりは見られなかった。郭晶晶ら人気選手がいるのと同時に、『一瞬の演技』を息を詰めて見る飛び込みが中国人の琴線に触れる部分があり、それがこの人気ぶりにつながるのだろうか。この分だと週末の国家水泳センターは、すごい熱気に包まれそうだ。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |12:34 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月20日

飛び込みW杯が開幕!ドリームチーム中国は?

飛び込みの第16回ワールドカップが19日、国家水泳センターで開幕。今大会は、北京五輪の予選を兼ねており、世界のトップレベルの選手達が集結した。初日は、女子高飛び込みの予選と男子シンクロ板飛び込み(3m)の予選・決勝が行われた。

このうち、日本選手は2人が女子高飛び込み予選に出場。浅田梨紗(JSS宝塚)が331.00点の9位、中川真依(金沢学院大)は330.45点の10位で、ともに20日の準決勝に進んだ。規定により、日本は北京五輪の出場枠を『2枠』獲得した。二人が決勝に進めば、そのまま代表に内定することになる。

また男子シンクロ板飛び込み(3m)では、メルボルン世界選手権の覇者、王峰・秦凱ペア(中国)が出場。6度目の演技では、難度3.5の技で、全選手中最高点となる92.40点をマークするなど、素晴らしい演技を見せ、トータル462.12で余裕の優勝を果たした。

20080220-00.JPG
優勝した王峰・秦凱ペア(中国)


開幕3日前に、すでに決勝が行われる夜の部の入場チケットは期間中、全て売り切れ。売り場に長蛇の列が出来るという、五輪テスト大会始まって以来のフィーバーぶりを見せている飛び込みW杯。各国が様子見のために選手を派遣する他のテスト大会と異なり、今大会は世界一流の選手達が集まる最高の舞台・・・ということで、多くの北京市民の関心を集めているのだろう。

決勝1時間前の午後6時ごろには、会場周辺に“ダフ屋”がずらりと並び、かなりの高額でチケットを売りつけていた。この風景も、一連のテスト大会で久々に目にする光景だ。

急遽、チケット数を増量し、先日行われた競泳テスト大会の時には観客を入れていなかった座席も開放するという措置がとられた今大会。会場は、ほぼ満席となり、熱気がみなぎっていた。各国の在留外国人も訪れ、あちこちで国旗の小旗が振られている。日本では、それほど人気競技ではない飛び込みだが、さすがは『ドリームチーム』を抱える中国。応援の仕方も堂に入っている。

20080220-01.JPG
ほぼ満席となったスタンド


注目の王峰・秦凱ペア(中国)は、“トリ”に登場。結局、最後は出場選手中、最高得点をマークして、メルボルン世界選手権での得点を上回る462.12点が出た。地元ということもあり、大観衆の後押しもあったが、強豪選手がひしめく中で、プレッシャーを感じつつ、しっかり自分の演技ができる・・その精神力の強さには脱帽である。

試合後の記者会見で、「多くの観客に応援してもらえて、五輪気分を味わえた」と笑う二人。五輪の金メダルについては「自信があります」と引き締まった表情で答えた。世界ランク上位のほとんどを占める「飛び込みドリームチーム」の中国。今大会も彼らの独壇場となる気配がしてきた。






  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |11:21 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月16日

飛び込みW杯が間もなく開催。早くもチケットフィーバー激化

五輪テスト大会の一つ「第16回飛び込みW杯(北京・19日から25日まで)」が国家水泳センター「水立方」で間もなく開催される。

大会には、「ドリームチーム」で臨む中国を始め、56の国と地域から296人が出場。前回の競泳オープンで初お目見えした『水立方』での二つ目の大会となる。

今大会は、五輪テスト大会であると同時に、北京五輪の出場資格を争う予選もかねており、中国のトップ選手、郭晶晶、呉敏霞、王峰らを始め、世界トップレベルの選手たちがそろい踏みする大会となる。

山東省で冬合宿を張っていた中国代表チームは昨日、北京入りし、今日は郭晶晶らがプールに姿を見せ、会場で最初の調整を行った。

中国のお得意種目、おまけに話題の国家水泳センターでの開催とあって、現地での入場チケット発売開始初日となった16日は、チケット売り場で、2時間以上の行列が出来るなど、フィーバーぶりを見せた。一部の人は朝4時から並んでいたという。

この人気ぶりを受け、開催側も急遽、発売数を予定より増やすことを決定したが、それでも、窓口、インターネット、電話販売とも、いずれも、チケットは全て売り切れとなった

チケット料金は予選でも最高80元(1300円)、決勝は最高が150元(2400円)とかなりの『強気な設定』だが、「オリンピック気分を一足早く味わいたい」という北京のスポーツファンにとっては、決して高くはない金額のようだ。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |23:43 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月05日

競泳テスト大会、女子100mバタフライで加藤が優勝

6日間に渡って、熱戦を展開してきた競泳の五輪テスト大会『中国オープン』は5日、最終日。男女計7種目の決勝が行われた。最後は、男子4×100m自由形リレーで、スウェーデンが優勝して幕を閉じた。

日本勢では、女子100mバタフライで、加藤ゆか(山梨学院大)が59:18で優勝した。また200mバタフライを制した星奈津美(春日部共栄高)は1:00:20で5位。男子200mバタフライは坂田龍亮(セントラルスポーツ)が1:58:13で3位。高本翔太(法政大)は2:00:10の4位となった。400m個人メドレーの佐野秀匡(ミズノ)は4分21秒22で3位だった。

北京五輪のシンボルの一つである国家水泳センター(水立方・ウォーターキューブ)で行われる最初の大会として、注目を浴びた今大会。チケットも開幕早々から、完売状態となり、連日、多くの人たちが真新しいプールと一流の選手たちの戦いを見に訪れた。

今大会は、北京五輪と全く同じく、「夜に予選、朝に決勝」方式が取られ、計32種目が行われた。戸惑いを覚える選手が多かったのは事実だが、夏の本大会では、このやり方が採用されるのは事実・・・。日本代表チームのコーチがいうように「あとは慣れるしかない」。

中国は今回、斉暉(チー・フイ)と張琳、朱颖文などの主力選手が出場。特に斉暉は金メダル2個を取るとともに、五輪A標準を3種目でマークし、一気に、今年夏のヒロイン候補に名乗りを挙げた。斉暉は『朝決勝』について、「まだ十分には慣れない」としながらも、結果については「まずまず」と笑顔を浮かべ、五輪に向けて、自信を覗かせた。

今大会は、新築の国家水泳センターを実際に運用することで、問題点を探すというのが目的の一つ。日本人選手に聞いたところ、プールの水質や水温についても「泳ぎやすい」というのが大方の答え。更衣室が狭い、「暑すぎ」て温度調整が難しいといった声もあったものの、ぜひ大会後は、選手や関係者の声を吸い上げて、改善すべき点は万全にして、本大会に臨んでほしいものだ。

この国家水泳センターでは、続いて15日から飛び込みのW杯が開催される。中国のエース、郭晶晶など世界トップレベルの選手達が出場することになっており、競泳と同じく、熱い戦いが期待される。


  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |16:11 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月04日

競泳テスト大会、中国の斉暉が2つ目の金

競泳の五輪テスト大会「中国オープン」は4日、大会5日目を迎えた。

この日、会場中の注目を集めたのは、北京五輪でのメダルが期待される斉暉(チー・フイ)の女子200m個人メドレー。斉暉は2:14:14で2位に2秒差以上をつける余裕の泳ぎで優勝。今大会、個人2つ目の金メダルを獲得した。

斉暉には、今大会の目的が二つあった。一つは、『朝の決勝』という史上初のタイムスケジュールを経験すること。そして、もう一つは北京五輪で出場を予定している各種目で、オリンピックA標準をマークすることだ。今日の200m個人メドレーで、A標準(2分15秒27)を大きく上回り、目標としていた3種目(他は100m平泳ぎ、200m平泳ぎ)全てでA標準を達成した。

レース後、斉暉はA標準突破には「予定通り」と笑顔を見せたものの、「記録にはまだ不満」と語った。特に、『朝決勝』については、まだ体にしっくりきていないようで、「もう少しコンディションをうまく持ってこられれば、まだ上に(記録的に)いける」と自信を覗かせた。

斉暉は、言うまでもなく今年の北京五輪で、金メダルの期待が高まる選手の一人。成長著しい日本の種田恵(神奈川大学3年)や田村菜々香(東海大学3年)とは同じ平泳ぎで戦うライバルとなる。もちろん、まずは、中国が3月、日本が4月に行われる選考レースで勝ち抜くことが必要だが、五輪本番で彼らが激烈なメダル争いをする情景が今から楽しみだ。

なお、男子の200mメドレーでは、日本の佐野秀匡(ミズノスイムチーム)が2:02:36で2位に入った。また中国は、4×100mメドレーリレーでも、2位のドイツを0.18秒差でわずかに上回り、優勝を果たした。

『中国オープン』は今晩、男女バタフライ、背泳ぎと男子400m個人メドレーの予選があり、明日の最終日の決勝を迎える。

  • 共通ジャンル:

posted by asa8043 |16:17 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月03日

『競泳』五輪テスト大会、観客も朝決勝に慣れねば・・・

競泳の五輪テスト大会「中国オープン」4日目、午前10時から、男女自由形と平泳ぎの各種目が行われた。


このうち、男子200m平泳ぎは、今大会、自己ベストを連発し、好調の立石諒が優勝。今大会“2冠”を達成した。『調子が良すぎて』手足の“かかり”が強く、逆に肩や膝に疲労がたまったという立石。

200mでは自己ベスト突破はならず、むしろ『悔しさのほうが大きい』と振り返った。今後は、体力面での強化を重ねて、連戦に耐えられるようにしていくことが課題。思い通りの記録が出せなかった『悔しさ』を晴らすために、『もう一度、ここ(北京)に来たい』と五輪に向けて、期待を膨らませた。

女子100m平泳ぎでは、中国期待の斉暉(チー・フイ)が1:09:24で優勝。地元の大声援に応えた。斉暉はスタートからレースを引っ張り、トップで折り返し。その後も、快調に泳いで、1位フィニッシュした。日本第1人者の種田恵は1:10:93で6位。日本3位の田村菜々香は1:10:54で4位に終わった。

斉暉は、試合後、『今シーズン最初の“本当のレース”』と会心の試合を振り返った。北京五輪の金メダルが期待される斉暉は、この大会をバネに3月の選考大会に臨む。

また同じく中国期待の張琳(ジャン・リン)が男子1500m自由形の決勝に出場。最初の50mで飛び出した張は、一度も抜かれることなく、コース30往復を泳ぎ切り、15:05:57で優勝を果たした。

今日は、今大会、中国から出場している、わずか二人の主力選手がいずれも、しっかりと結果を出した決勝となった。

さて、いよいよ後半に突入した競泳『中国オープン』。チケットは、夜の分が2月1日、午前中の分が2日にそれぞれ『売り切れた』という報道があった。新築の国家水泳センターを一度、見てみたい・・という北京市民が次々と訪れている・・ということだろうが、ここで、夜の予選分が先に完売し、午前中の決勝チケットが1日遅れて完売した、というのが面白い。

一般的には、決勝のほうが断然、見ていて面白いし、見る価値も高い。だが、敢えて予選のほうが先に売り切れたというのは、一つは、『夜の国家水泳センター』を見たいという思いもあるだろう。夜景にぼんやりと浮かぶブルーの照明に照らされた『水立方』は幻想的で、一見の価値がある。

ただもう一つ、やはり「見所は夜」・・という固定観念が大きいのも事実だと思う。『朝の決勝』はもちろん、世界のあらゆる競技の中でも、初の試みといってもいいだろう。だから、『思わず』夜のチケットに手が出てしまうというのが正直なところのような気がする。もちろん、平日は夜のほうが便利がいいから当然なのだろうが、週末もやはり、予選の夜のほうが入りがいいから、『思わず』説のほうが説明がつく。

今大会、選手たちに投げかけられる質問も、ほとんどが『朝決勝』への対応・・である。朝起きてすぐにクライマックスを迎えるという、かつて体験したことのないタイムスケジュールに、いかに体を合わせるかが、北京五輪でのメダル獲得のポイントになるのは間違いない。日本代表のヘッドコーチも「どれだけ早く体を起こすかが五輪の課題」、と明言した。

だが、同時に、観客のほうも『朝のクライマックス』に慣れなければならないのかもしれない。取材している私自身も、どうも慣れないのだが・・・。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |12:57 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年02月03日

競泳テスト大会、日本勢4選手が決勝進出

 競泳の北京五輪テスト大会「中国オープン」第3日は2日夜、北京の五輪会場、国家水泳センター(愛称・ウォーターキューブ)で行われ、男子200メートル平泳ぎ予選は、午前の100m平泳ぎを制した立石諒(湘南工大付高3年)が総合1位となる2分13秒89を出し、好調を維持した。

 100mは2位だった末永雄太(法大)は同4位の2分15秒47を出し、ともに決勝に進んだ。

 女子100メートル平泳ぎ予選では田村菜々香(東海大学3年)が総合5位の1分10秒35、種田恵(神奈川大学3年)は6位の1分10秒66でそれぞれ決勝進出。

 3日は午前10時から、それぞれの決勝が行われる。

  • 共通ジャンル:

posted by 朝倉浩之 |00:35 | 水泳 |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加