2007年05月20日

テコンドー世界選手権、優勝候補・羅微は準決勝敗退

中国北京市で行われている第18回テコンドー世界選手権は20日、大会3日目を迎えた。この日は、今大会注目選手の一人、アテネ五輪の金メダリスト、羅微が72キロ級で登場した。2003年世界選手権で優勝を果たし、アテネも取って、一躍世界レベルの選手の仲間入りを果たした羅微。だが、2005年の世界選手権ではまさかの敗退。そのリベンジをかける今大会も、大会前のケガで、このひと月間は調整不足のままで突入せざるを得なかった。

この羅微を一目見ようと、今日の試合は大会前日からすでにチケットが売り切れ。メインスタンドがなぜか空席が目立ったのは不思議だったが(この件についてはいつか述べたい)それ以外の席はほぼ満杯で、「がんばれ!中国」の声が地鳴りのように、昌平体育館を揺り動かした。

準決勝の相手は、最大のライバル、韓国の李英中。逆に、この李を倒せば、金メダルはぐっとちかくなるという試合だったが、結局1-3で破れ、決勝進出はならず。結局、銅メダルに終わった。

第1ラウンド、まず警告2枚で1点を失い、出鼻をくじかれた格好となった羅微は、その後、かなり受身の状態で試合を進める。ヒットしている場面もあったが、審判が得点を取らず、なかなか有効打にならない。

第2ラウンドは羅微がかなり攻勢に出て、ここで一気に・・・というところだったが、さすがに、李はかなり試合慣れしているよう。懸命に蹴りを繰り出す羅微をうまくかわして、得点を挙げさせない。結局4-1で李がリードして第3ラウンドを終える。

そして第3ラウンドは、李がさらに5-1までリードを広げたが、その後、警告の累積で減点。再び3-1の2点差に縮まったものの、結局、何度かあたったかのように見える羅微の蹴りも有効打にみなされず、3-1のまま試合終了。中国期待の72キロ級は、決勝進出さえもできないという結果となった。

中国勢にとって、「本番」は来年であり、今日の試合を反省材料にして、次に生かせればよい。試合後、羅微は「ケガで本調子ではなかった」とインタビューに答えていた。実際、あと一歩のところで、渾身の一撃がポイントにならなかったのは、ケガで本来の動きが出せなかったことが大きな原因だろう。敗戦のあとに、「ケガのせい」を強調するのは、「日本人的には」少し気に入らない。だが、これを報道陣に笑顔で語れる、この切り替えこそが、プレッシャーを類まれな力に変換することができる中国アスリートの「強さ」の秘訣だろう。

posted by 朝倉浩之 |23:32 | テコンドー | トラックバック(0)
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