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中国バド5冠~限りないプレッシャーの中の戦い

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日本時間8月5日、ロンドン五輪のバドミントン、男子シングルスで中国のエース林丹が長年のライバル、リーチョンウェイをセットカウント2-1でり、北京五輪に続いて五輪2連覇を果たした。

また厳しい戦いが予想されていた男子ダブルスと『無気力試合』でエースが失格となった女子ダブルスでも中国ペアが優勝を果たした。

これで中国がバドミントンの全ての種目を制覇。

『バド王国』中国では意外だが、これは中国の五輪史上初のこと。北京五輪で残した「宿題」を見事、やり遂げたことになる。

特筆すべきは女子ダブルスだろう。

日本人の一人として、もちろん日本初の銀メダルがもたらされたことは素直にうれしいし、藤井・垣岩ペアを心から祝福したいが、あの状況の中で、決勝を勝ち抜いた田卿・趙芸蕾ペアの驚異的な精神力には敬意を払いたい。

中国はこの種目で4大会連続して金メダルを獲得していて、今大会も「於・王」ペアがそれを確実にものにすると言われていた。

その於洋・王曉理が連盟の「厳罰主義」によって、出場資格取り消しとなり、
中国中の期待を一心に背負うことになってしまった。

リーグ戦では、1敗を喫し、グループ2位で不安の中で臨んだトーナメントだった。

そんな中、たとえランキング上は格下の相手とはいえ、たとえ銀でも金でも「史上初」がつき、『失うものがない』日本ペアと戦うことは、相当なプレッシャーだったと思う。

特に2セット目のセット間際における攻防は実に見ごたえがあった。日本ペアもすばらしい粘りだったし、それを受けた中国ペアの気迫は鬼気迫るものがあった。優勝を決めたときの、田の興奮気味の表情は、この試合の勝敗が、中国バドミントン界において、どれだけ重要な意味があるのかを物語るものだった。

バドミントン強国の中国とはいえ、五輪の全種目制覇はまだ見ぬ「夢」であった。それを成し遂げたとき・・・あの瞬間の「肩の荷が下りたような」李永波ヘッドコーチの表情も印象的だった。

日本におけるのとは少し異なる、限りなく激烈なプレッシャーの中で戦う中国人アスリートの『生き様』を見たような、今回のバドミントン競技だった。





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筆者略歴
 大学卒業後、民放テレビ局のディレクターとしてスポーツドキュメンタリーの制作・取材に関わる。2003年から中国にわたり、中国国内スポーツの取材、執筆活動を始める。日本の新聞、雑誌で中国スポーツを紹介する記事を書きつつ、ラジオ・テレビで情報を発信。日本に帰国後、現在も中国スポーツ・文化のウォッチを続けている。


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