2010年02月01日

中国サッカー協会、副会長の資金源明らかに

 中国サッカー協会を巻き込んだ巨額の八百長事件の捜査が進行している。徐々にスポーツとは無関係になってきているので、あまり深くはつっこみたくないが、南勇前副会長についての新たな事実が出てきたので記しておきたい。

 南勇氏が取り調べを受けた際、押収したバックのキャッシュカードを捜査した結果、600万元(約9000万円)の預金があったことが分かった。南勇氏の罪状は収賄罪であることは既報の通り。当時、すでに拘束、取り調べの可能性はメディアでも報じられており、本人も覚悟はしていたと思うが、にもかかわらず、巨額の蓄財を証明する銀行カードを肌身離さず持っていたというところは非常に不可解ではある。ただ少なくとも、毎月の給与が1万5000元(約23万円)、年収20万元(約300万円)ほどといわれる国家公務員の南勇氏がこれだけの預金を持っていたということは大きな証拠となろう。

 この600万元の出もとについては、いろいろ言われているが、今のところ、単純に「八百長疑惑」との関わりだけが指摘されているわけではない。国家代表の監督・選手選考にかかわって、審判、各チームの役員などから金銭を受け取った疑いがもたれている。

 中でも2001年に行われたW杯予選の開催地決定に際して、決して条件が良くない沈陽が選ばれたことについて、金銭授受があったとされる。このとき沈陽の体育局長は南勇氏の大学時代の同級生。このとき、チケットの売り上げは「5000万元(7億5000万円)」と好評されたが、実際には「7500万元(11億円)であり、「決算書」に乗らなかった3億円あまりが南勇氏のところに渡ったのではとされている。

 また、南勇氏は自身でレストランを経営。ここは一般の客は入れず、特定の人物が「5万元(75万円)」といわれる食券を買うことで飲食ができる、という不可思議な飲食店だそうだ。しかも、その食券は一回の食事で全て使われてしまうともいう。この「世界一贅沢なレストラン」が賄賂の温床、という見方もされている。
                 
   現在、捜査当局は、南勇氏ら幹部の北京市内の自宅などを捜索して、容疑の裏付けを急いでいる。中国における「収賄」の罪は重く、仮に600万元の現金授受があったとされれば、10年以上の懲役、場合によっては死刑もありうるとされる。
 
 ただ同じく巨額の収賄罪で死刑判決が下り、その後執行猶予となった北京市の元副市長・劉志華氏についていえば、その後、山東省の中部の町にある別荘地に「悠々自適」の生活で軟禁され、その後釈放されたということもあり、南勇氏が本当に服役するかどうかは疑問といえよう。
 
 話が少しそれた・・・。この南勇氏のサッカーをめぐる金銭疑惑はまだまだ挙げればキリがない。ただようやく、こういったメディアでは「周知の事実」だった出来事が公に報道されるようになったことは、中国サッカーの「闇」の部分を少しずつ洗い出し、再スタートを切るきっかけとなるだろう。
 
アジアのスポーツを愛するものとして、スポーツの世界を食い物にする人々だけは絶対に許せない。

posted by asa8043 |10:10 | サッカー |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加