2010年02月01日
卓球女王、引退は明言せず
卓球女王、張怡寧が記者団を煙に巻いた。 昨日、国家代表のキャンプ地で行われた記者会見に出席した張怡寧は記者団に対し、「今はまだ選択の時。自身の目標がはっきりしてから焦らずに結論を出したい」と「引退」の明言を避けた。 女王の引退宣言か、と大挙して押し寄せた50人の中国メディアは肩透かしを食らった格好となった。張怡寧のコメントの概要は以下の通り。 「今はまだ、身を引くべきかどうか、選択のとき。その選択がうまくいけば、自身の目標も定まるだろう。国家代表には、これだけ長い休みをくれたことに感謝したい。二つの道・・・続けるか、やめるか・・・。ここには米国ビザの取得の件は関係ない。今はただ考える時間がほしい。私も焦らないから、皆さんも焦らないでほしい。(世界ランク2位であることについて)卓球の国家代表はいつもそんなもの。誰が一番かなんて決まらず、常に同じスタートラインに立って、切磋琢磨し続ける。試合には出ていなくても、私は彼女たちとともに闘い続けている。実際には常にチームと連絡を密にしている。」 このあいまいだが、張怡寧らしい?コメントに対して、メディアでは様々な反応が出ている。「なぜ張怡寧は引退できないのか」・・・ ある卓球評論家は、まだ「後進が育っていない」ことを挙げる。確かに世界ランク1位の劉詩リン、郭躍ら生きのいい選手はあとにきている。だが、例えランク2位であったとしても、張怡寧の存在感はあまりにも大きいということだ。北京五輪後、「先代の女王」王楠はすっぱりと引退した。だが、彼女の場合、すでに絶頂期を完全に終え、テクニック、経験、戦術などどれをとっても、張怡寧には及ばなかった。だから、すんなりと引退できたというわけだ。一方、張怡寧と後続の選手の間には、もちろん試合では互いに勝ち負けがあるものの、王楠のときのような「下剋上」は生じていない。まだまだ郭躍・劉詩リンともに安定感を欠き、「絶対的なエース」というには心もとない。そんな、卓球王国中国ならではの「お家事情」が絡んでいる、というわけだ。 もちろん、張怡寧自身がまだ現役でいたい、という本人の希望もあるだろう。去年10月に結婚したばかりの張怡寧だが、夫の除威氏も怡寧の競技生活に非常に理解があるという。また現在2度の五輪出場で4つの金メダルを獲得している張怡寧だが、かつての女王・王楠や鄧亜萍も獲得した五輪の金は4つ。その数を抜いて「真の女王に」という気持ちがあるのかも・・・などと傍観する我々は想像する。 また本人は会見中に否定したが、現在申請中の「米国ビザ」の結果によって・・・という打算的な意味があるかもしれない。 ただここで、個人的にあえていうならば、今張怡寧が引退するのは、あまりに「美しすぎる」という気がしてならないのだ。王楠は「女王陥落」してからも、国家代表であり続け、長い経験に裏打ちされた老獪な卓球を後輩たちに見せ続けた。これは王楠の人柄ならでは、ともいえるし、張怡寧の性格からいえば、この「絶頂期」にやめるだろうという予測が今回の「引退報道」につながったわけだが、個人的にはやはり張怡寧にも「限界」まで打ち続けてほしいという気もする。 早くも、2012年のロンドン五輪直前に「電撃復帰」というシナリオを描くメディアも現れ、今回の張怡寧の「あいまい会見」は様々な憶測を呼び、我々、部外者からすれば、多くの想像を掻き立てる結果となった。まだ2年あるから、「子供を産んでも復帰は可能」などとおせっかいなことを書く雑誌メディアもある。 果たして、女王に今後、どんなストーリーが待っているのか、楽しみにしたい。
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posted by asa8043 |09:39 |
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