2009年07月03日

見よ!障害者スポーツ アジアパラゲームズ開催へ

7月1日、東京都庁で、障害を持った青少年のスポーツの祭典「アジアパラゲームズ」の東京大会が発表された。
 9月10日から13日まで、国立競技場、代々木体育館などを舞台に6競技が行われる。アジア30カ国の選手・役員1000人が出場。障害者スポーツの将来をしょって立つ14歳から19歳までの若人たちの大会だ。
 私自身、この大会については不勉強でまったく知らず、今回の東京開催で初めてその存在を耳にした。2003年に香港で第1回大会が開催され、今回が2回目ということで、障害者スポーツのすそ野の広がりを示すものといえよう。
 
 障害者スポーツについて、まだまだ不勉強な私が言うのもなんだが、パラリンピックへの世界的な注目で少しは発展しつつある障害者スポーツであるものの、まだまだ認知度は低い。今大会も、都とパラリンピック協会が非常に力を入れているものだが、残念ながら、都民・国民の関心は低い。
 1日に行われた記者会見にも、TBSの「朝ズバ!」とTOKYO MX以外は来場しておらず(朝ズバはみのもんたさんがパラリンピックのPRに一役買っていることがあるのだろうか)テレビメディアは無関心・・・という感じだった。

 まだまだ「障害者のための福祉」という意識の強い障害者スポーツ。だが、このブログでも再三取り上げたように、スポーツとしての面白さは他の健常者スポーツに決して劣らない、ということを改めて強調したい。

 ここでも取り上げた車椅子バスケットは、車椅子をたくみに動かして、ゴールを狙うのだが、その迫力と面白さは、ここでも何度も取り上げた。車椅子をたくみに操りながら、相手ディフェンスをすり抜けるハンドルさばき、時にはお互いにぶつかって転倒することも厭わない迫力ある接触プレー・・・。いずれも、このスポーツが「バスケットの障害者版」ではなく、「車椅子バスケット」という競技の一種であることを実感させてくれる。

 ただ観戦するのに、少し分かりにくいスポーツがあるのも事実だ。「ゴールボール」という競技は、ハンドボールより一回り小さなコートで、相手ゴールに向かって、ボールを転がし、ゴールすれば得点・・・というもの。ただ見ているだけだと、ボールをお互いに転がしあって、それをぎこちない動作でキャッチし、また相手のゴールに向けて投げ込む・・・という「スポーツ性」を感じにくい競技だ。
 だが、彼らは、少し見えている「弱視」の選手も含めて、全員が完全に外界をシャットアウトしたアイマスクをつけて、コートに立つ。そして、コートにわずかに作られた凹凸を手で触って自分の位置を確認し、ボールが転がるときに出る「鈴」の音を頼りにキャッチする。会場は、彼らの「聴力」を邪魔しないよう、わずかな雑音を発することも許されない。
 このスポーツを鑑賞するには「想像力」が必要だ。自分がもし何も見えない状態となったら、果たしてこのボールをキャッチできるか・・・どう転がして相手ゴールを狙うか・・・自分をその選手の身において「想像」しなければ、「傍観者」でいる限りは、単なるボールの転がし合い・・・子供の遊び(昔、“転がしドッチボール”というのをしたことがあるだろうか。なんだかそれに似ている)にしか見えない。
 障害者スポーツを私たちが楽しむときはこの「想像力」が必要になる。単なるスターリズムや見た目の分かりやすさだけがスポーツの面白さだとしてしまうと、障害者スポーツは亜流の世界にとどまってしまうというわけだ。

 さて、そんな障害者スポーツの祭典が9月にやってくる。

東京が進める2016年オリンピック・パラリンピックの招致に向けても、私は、この大会の成功が非常に大きな意味を持つと考える。ボランティアを中心とした大会運営、各国からやってくる選手たちへのホスピタリティ、そして障害者スポーツであることから必然的に要求される設備面の充実・・・いずれも、この日本が優れた「スポーツ立国」に成長するための大きな試金石といえよう。

今後は、このブログでも、この大会に向けた準備状況をお伝えしていきたいと思う。

posted by asa8043 |08:22 | パラリンピック種目 |
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