2009年04月26日

五輪メインスタジアムで金メダルごっこに批判続出

「オリンピック後」の競技場がどうなっているのか・・・大会前に各方面が心配したことだが、今、あるネット上の書き込みから、その“使い道”について、大きな議論が起きている。

 北京五輪では、開閉幕式と陸上、サッカー決勝などが行われたメインスタジアム「鳥の巣」は今、観光客に開放されている。その中で、ちょっとした商売が行われているという。

 それは毎日2008人の観光客が120元(1800円)を払えば、競技場のメインスタンドの前に設置された表彰台で、写真を取れるというサービスだ。しかもコンパニオンが花を送ってくれ、なぜか聖火を持たせてくれる?というおまけ付き。この光景を目にした人が今月17日、インターネット上の掲示板に書き込みをし、すでに17万アクセスが殺到して、この事実が多くの人に知れ渡ったというわけだ。

 掲示板には現在も賛否両論の意見が飛び交っている。「鳥の巣を商売の道具にするなんて許せない」「オリンピックも“ニセモノ”か」「中国ならではの観光だからいいのでは?」などなど。ただ大部分の人はこの「商売」に疑問を持っているようだ。

 メインスタジアム「鳥の巣」は全国の中国人民にとって憧れの場所。この場所に一度は入ってみたいと考えている人は多い。そしてオリンピックは人々にとって、中国の「誇り」でもあり、「鳥の巣」はそのシンボルでもある。それを商売に・・・とは何事、というわけである。
 
 だが、そもそも中国にはこの手の商売は多い。代表的なものとしてはラストエンペラーの紫禁城。ここには清朝の衣装を身に着けさせて写真を撮る専門の業者がいる。中国建国の地である天安門から入ってすぐのところで行われているこの商売に批判の声はあまり聞かない。だから、私自身は特に驚きもしないのだが、やはり中国の人たちにとって「鳥の巣」は別物らしい。

 この商売ついて、スタジアムの広報担当者は「電話による取材には答えられない」としているが、場内で堂々と行われている「商売」だから、広報部が知らないということはありえない。世間に湧き上がった批判に戸惑っているというところだろう。

 関係者によると、表彰台は場内の中央。費用は4枚120元。表彰台は、写真撮影のときだけ運んできて、お金を払った人だけが上ることができるという。業者は恐らくスタジアム関係者ではなく、外部の者ではないかということだ。

 おそらくスタジアムの関係者は業者との関係を否定するだろうし、しばらくすると、彼らも追い出されていなくなってしまうだろう。中国ではこういったことはよくある。むしろ、この件に対し、多くの人たちが批判の声を挙げている、というところに、中国の人たちの五輪への思いが表れているような気がする。私からすれば、「いかにも中国らしい」などと思ってしまうのだが。
 

posted by asa8043 |00:03 | スポーツコラム |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加