2008年04月27日
バスケ五輪テスト大会、中国がホームの利で強豪破る(現地レポ)
バスケットボールの五輪テスト大会「国際招待戦」は26日、最終日を迎え、決勝で中国と米国が対戦。予選リーグで敗れた米国に一矢報いたい中国は、前半から攻守に鋭い動きを見せ、試合の主導権を握り、84-81で勝利。優勝を果たした。 前半から、中国はすごい集中力だった。予選リーグ最後の米国戦とは打って変わった動き。前の試合では、シュートミスを序盤から連発し、ゲームにならなかったが、3階席まで埋まった観衆の「加油!中国」の大歓声があるこの試合は、選手たちも下手なプレーは見せられない。 ディフェンスもゴール際の攻防でしっかり主導権を握って、米国のミスを誘った。各選手の守りの集中力は秀逸だったと思う。米国は、前の対戦で見せたソツのない攻撃はなりを潜め、シュート、パスでミスを連発した。序盤は相手に3ポイントシュートをいくつか許したが、前半は米国に、遠目からのシュートを選択せざるをえない守りをしていたといえよう。 第1クォーターは完全に中国ペースとなり、27-17で終わった。 第2クォーターに入っても、中国の勢いは衰えない。チェン・ナン(197センチ)とリン・ダン(196センチ)の“巨人コンビ”がきちっと決めて、観衆の声援に応える。差がわずかに縮まったものの、中国が47-39でリードして、前半を折り返した。 だが、後半に入って、米国は目が覚めてきた。シュートの安定感を取り戻した米国は第3クォーター序盤に一気に逆転。一方、中国は前半面白いように決まっていたシュートの決定率が落ち始める。第3クォーターは61-63で米国リードに変わった。 ラストの第4クォーターは息詰まる接戦となった。米国が常にリードしつつも、中国は粘り強く追いつき、逆にリードしている米国のほうが焦りを感じているようにも見えた。残り5分で、中国が逆転。満員の歓声が一際ヒートアップしてくる。流れが一気に中国に傾くのが良く分かる。 米国のシュートは決定率が落ち、中国の攻撃陣に切れが出てくる。残り4分で中国は3ポイントを決め、米国を突き放しにかかった。米国の攻撃には、うなるようなブーイングが浴びせかけられ、決まっていたはずのシュートが外れる。残り2分で、中国が差を8点に広げる。たまらず米国がタイムアウトを取って、場を沈める。これが功を奏して、米国が連続得点し、残り1分で差が1点となる。 バスケットボールの面白みの一つは、素人的な考えだが、最小失点差で臨むラスト1分だと思う。残り30秒で2点差の中国リード。会場の大歓声が最高潮を迎える。残り12秒で米国がタイムアウトを取ったが、得点は縮まらず、このままゲーム終了。84-81で接戦を制して、優勝を果たした。 北京五輪本番での中国代表の“怖さ”を十分に感じさせた試合だったと思う。大音響の声援に包まれながら戦う試合は、その重圧に負けるか、それをパワーに変えてしまうか、そのどちらかだろうが、中国は後者なのだろう。「ホームの強さ」とはこういうものかと改めて感じさせる試合だった。
posted by 朝倉浩之 |00:51 |
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