2007年02月16日
劉翔に超強力なライバル登場
今週初めにかけて、ドイツでは3つの室内陸上大会が開催された。(2月3日、6日、13日)本格的な陸上シーズンに向けてのプレ大会的ものだが、ここで、中国期待の陸上エース、劉翔(男子陸上110mハードルの世界記録保持者、アテネ金メダリスト)が登場。60mハードルに出場し、初戦のシュトゥットガルトでは2位に甘んじたものの、最終戦となったカールスルーエでは、自己の持つアジア記録を更新する7秒42を出して優勝した。 2008北京に向けて、ここまで全て「順調」に調整が進んでいる劉翔。だが、このドイツ室内シリーズで、一人の若者がクローズアップされ、劉翔のライバルとして注目を浴びている。 デイロン・ロブレス(1986年生まれ・キューバ)。劉翔(23歳)より若い弱冠20歳のホープである。17歳の時、2003年にカナダで行なわれた世界ユース選手権で世界デビュー。去年モスクワで行なわれた世界インドア陸上では、60mハードルに出場し2位に入った。 実は、今回のドイツシリーズは、この売出し中のロブレスと、「世界記録保持者」劉翔の一騎打ちが大きな見所として注目されていた。 今回、両者は2度対決。一度目は2月3日シュトゥットガルト戦。今年初の公式戦となったこの日、劉翔は7秒45で2位。その劉翔の前を走っていたのがロブレスだった。ロブレスは7.38で見事、優勝。このとき、中国のスポーツ各紙は劉翔の「敗戦」をやや過剰に取り上げたが、孫海平コーチ(劉翔の専属コーチ)は「あくまで調整にすぎない」と意に介さなかった。 続く6日のデュッセルドルフ戦は、ロブレスが出場せず。劉翔が7秒53の今年室内4位の成績で優勝。 そして迎えた13日のカールスルーエ戦で、再度、両者が対決し、劉翔が7秒42のアジア記録。ロブレスが7秒44で2位に入った。このレース展開を振り返っておこう。スタートが最も良かったのは劉翔で、0.127秒での反応。ロブレスは1000分の8秒遅れてスタートした。だが、第1ハードルを越える時点で、ロブレスは劉翔に追いついた。劉翔は「後半型」の選手。一方のロブレスは「前半型」である。ほぼ同時に第2ハードルを越えた後、第3ハードルでは、ロブレスがやや優勢を保っていた。だが、第4ハードル以降はやはり劉翔が強かった。第5ハードル時点では完全に劉翔が前に行き、最終的には劉翔の「後半のスピード」が勝った。 実際、後半型の劉翔にとって、短距離の60mハードルは非常に不利であり、このレース展開を見る限りでは、仮に距離が110mに伸びれば、ロブレスとの差はもう少し開いた可能性が高い。だが、そういった条件を差し引いても、このロブレスの台頭は、劉翔にとっては非常に手ごわいし、我々スポーツファンからすれば、非常に頼もしい存在となる。 まず彼はまだ若い。瞬発力が必要とされる短距離のハードル競技において、この若さは何にも勝る武器となる。さらに、ロブレスの記録と劉翔のを比べてみると、いずれも同年代での比較では、ロブレスが勝っているのである。さらに、去年の時点で、すでにロブレスは110mハードルにおける「13秒水準」に達しており、劉翔のライバルに十分になり得る実績も挙げた。去年は13秒10を4度出していることから、13秒の壁を破るのも時間の問題。こうなれば、世界記録12秒88の劉翔もうかうかしていられなくなる。そして今回のドイツシリーズで60mハードルの「7秒40の壁」を破ったのは、このロブレスだけ。(3日シュトゥットガルト)7秒38の記録は実に歴代7位の好成績である。 もちろん、ライバルはまだいる。35歳の大ベテラン「ハードルなぎ倒し男」アレン・ジョンソン(アメリカ)は世界の舞台を知り尽くした男だし、2005年ヘルシンキを制したラッジ・ドゥクレ(フランス)も十分に強さのある走りを見せる。ただ、何にも勝る「若さ」「可能性」を秘めたこのキューバの若者からは非常に面白い存在だ。 これまではアレンVS劉翔の対決構図が注目の的だったが、そこにロブレスが加わる・・・。この1年半、110mハードルの「王者」争いは目が離せなくなりそうだ。
posted by 朝倉浩之 |13:20 |
陸上 |
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Re:劉翔に超強力なライバル登場
スポーツ世界は厳しいですね。現在劉翔は110mハードルの世界記録保持者ですけど、年を取るのにつれて体力が弱り、いずれ引退するでしょう。大切なのはかつて光り輝く事でしょう。
ライバルのロブレス等でも出で、意外な事ではないと思います。
中国人としては誰でも劉翔を応援するでしょう。
posted by 唯ちゃん | 2007-02-16 16:23
先程とんでもないシーンを観てしまって
初めまして、書き込み失礼します。
私はこれまで特に陸上に興味があったわけではないのですが…
たまたま何気なく観ていたTVでオリンピックの為の予選?大会の模様みたいなのを放送していました。
60mハードルで、スタートの合図が少々速すぎたのか、ロブレス選手が 「え?」 という顔をして出遅れるシーンを観てしまいました。
当然、ロブレス選手はショックに打ちひしがれていました。
劉翔選手もライバルの失墜にショックを受けていました。
興味の無かった私でも、どうにかならないものかとすごく残念な気持ちになりました。
ほんの一瞬で数年の努力と夢が飛んでしまうなんて…
posted by NX | 2008-03-24 04:10


