2008年02月10日

期待はずれの五輪廟会・・・

中国は今月7日から、旧正月『春節』の連休に入っている。

この春節の過ごし方には色々と伝統的なものがあるが、最もメジャーなものは「廟会(ミャオフイ)」に行くというものだろう。日本語では『縁日』と訳されており、市内の各公園などで、中国伝統の食べ物や工芸品などを売る屋台が並んだり、獅子舞や龍踊りといった伝統芸能が披露されたりという『お祭り』である。

人々もお祭り気分で、財布の紐も緩むため、商売人にとっては絶好の機会。各廟会には、無数のお店が軒を連ね、大声で呼び込みを行っている。廟会自体の数も、年を追うごとに増えており、私が知っているだけでも、北京市内では20箇所以上で行われている。

さて、今年は北京市民が待ちに待ったオリンピックイヤー。当然、この廟会も、オリンピックにちなんだものが多くなっている。私はこの『3が日』、『廟会を通じた五輪ムードの高まり』を取材しようと、5ヶ所の廟会を回った。旧正月前は「廟会の見所」のような宣伝記事が載るのだが、今年は何と言っても『オリンピック』が全体を貫くテーマだと口を揃える。

このうち、映画「紅楼夢」の撮影の舞台となった「大観園」は、入場門の前に五輪マスコットの福蛙(フーワー)の巨大人形が並び、オリンピックマークも各エリアに並び、「五輪イヤーならではの廟会」を演出していた。

さて、場内には「オリンピック体験ゾーン」なるものが設けられ、私も「どのように体験できるのか」と期待を膨らませて、入っていった。だが、体験ゾーンで行われていたのを見て、がっかり・・・。ここでは、例のゲーム機Wiiの『ニセモノ』と自転車マシンが置かれ、子供達が、さまざまな「オリンピック競技」の“疑似体験”に励んでいた。春節前に大々的に宣伝が行われていた「オリンピック競技の体験」ってこういうことだった・・というわけだ。ゲームについては、時間制限が設けられており、一回5元(75円)で「思う存分、体験を」というわけだが、もう少し他に企画はないのかとがっかりした。その周囲には、オリンピック施設や競技の紹介などがパネル展示されていたが、誰も見向きもしないし、見る価値もあまりない。

実は、私が訪れた5つの廟会はいずれも北京五輪を大きなテーマとしている・・と銘打ったものだったのだが、残念ながら、「それほどでもなかった」というのが正直なところだ。はっきりいって、『お金儲け』の最大の機会である廟会において、「五輪ムードの高揚」などお金にならない・・・ということだろう。

いやいや・・北京市民は毎年の『食べて、飲んで』の楽しみである廟会に五輪ムードなど別に期待していないのかもしれない。だが、「2008年ならではの廟会」に期待して、訪れただけに、何となく残念・・と思ったというわけだ。

以下のAFP通信の記事によると、市内の竜潭公園で、五輪に関する催しが行われ、好評を得ているということだ。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2347631/2605336#blogbtn

スポーツの話題が少なくなる今、五輪に関するちょっとした話題でも・・・と思い、このコラムを書いているわけだが、「行ってみたら、宣伝ほどでもない」という中国でよくある催しでないことを祈りながら、明日は、竜潭公園に足を運んでみようと思う。

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posted by 朝倉浩之 |16:45 | スポーツコラム |
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