2008年02月04日
フェド杯、中国がフランス破る(現地レポート)
中国テニスが世界を破る・・・ 女子テニスの国別団体戦「フェドカップ」が2日、3日、世界各地で開催。そのうち、北京で行われた中国対フランスは、最終戦までもつれ込む大熱戦の末、中国が勝利し、悲願の4強入りを果たした。 昨日、シングルス2勝を上げた中国だが、今日は、リ・ナー、イエン・ツーがいずれも敗れ、これで2勝2敗のタイ。勝負のかかったダブルスで、中国は全豪・全英を制したことのあるチョン・ジエ イエン・ツー組がナタリー・ドシー ヴィルジニー・ラザノ組と対戦。最後はタイブレークにもつれこむ熱戦となったが、中国が勝ち、対戦成績3-2で、トーナメント2回戦進出を果たした。 リ・ナー 1―2 ラザノ (6-4、2-6、4-6) イエン・ツー 0―2 ドシー (3-6、2-6) チョン・ジエ イエン・ツー組 2-0 ラザノ ドシー組 (7-5 7-6) 誤解を恐れずにいえば、午前中、足を運んだ競泳のテスト大会など、記憶から吹き飛んでしまうような面白い試合だった。 やっぱり「本気」は素晴らしい。テスト大会なんて、やっぱりそれなりでしかない・・・。国と国が、その面子をかけて、死に物狂いで戦う国別対抗戦は、体が打ち震えるほどの興奮を覚える・・・当然のことだ。 私は中国人でもフランス人でもない。だから、そこには「ナショナリズムなもの」は働かない。 だが、やはり、その現場で、選手たちの息遣い、ガッツポーズ、ミスをしたときの悔しそうな表情を目の当たりにすると、胸が高鳴ってくる。彼女らが『本気』だということが、ビンビンと伝わってくる。なぜなら国を背負っているから・・国のテニス全体を背負った試合だから・・・。だから、それを見ている「部外者」の僕も、たまらない興奮を感じる。 それにしても、「勝つ」ということはこんなに難しいことなのかと改めて実感した。サポーターは、わざわざフランスから海を渡ってやってきた。中国は人数は少ないが、テニスが好きでたまらない人たちが足を運び、国旗を片手に声援を送った。会場の熱気は、それはもう、ものすごいものだった。 そして、いまだ発展途上の競技であるテニスで、中国が世界で五本の指に入る力を持つフランスを破った・・・その瞬間、会場は興奮のるつぼと化し、大歓声と悲鳴が入り混じった大音響が、北京国際テニスセンターの室内テニス場にこだました。 お互いに、絶対に負けられない『本気』の勝負の中で、ほとんどレベル差のない選手同士が、わずかのイン・アウトをめぐって、死闘を繰り広げる・・・。学生時代は、テニスを専門的にやってきた私だが、改めて、この国別対抗戦の面白さを感じた一日だった。 フランスは主力3人を欠いたのが痛かったのは言うまでもない。中国の勝利は、ある意味、ラッキーではあるだろう。だが、中国は、特に最後のダブルスで、まるでチーム全員で戦っているような一体感を我々に見せた。そして、会場にやってきたファンも一緒になって戦っていた。このパワーが、最後のタイブレークで、『全豪・全英チャンピオン』ペアを勝たせたのだろう。その"空気“は、中国テニスがまもなく一流レベルに達するであろう曙(あけぼの)を感じさせるに十分なものだった。 本当は一試合ずつ、経過描写をしようと、メモをとりながら観戦していた。選手のコメントも取った。だが、まずは『勝利に向けて死に物狂いで戦う』最高に面白い試合を見せてもらった余韻に浸りつつ、中国テニスの快挙を伝えるにとどめておきたい。
posted by 朝倉浩之 |00:01 |
テニス |
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