2007年12月29日

色々あった中国サッカーこの一年 国家代表編

中国サッカーにとって、2007年は『悪夢の一年』だったといっていいだろう。フル代表、五輪代表、そして女子代表・・・いずれも結果はもちろんだが、ピッチとは別のところで、トラブル続きの一年であった。フル代表にとっては2010年W杯に向けたスタートの年、五輪代表にとっては、『世紀の大決戦』の前年、そして女子代表はW杯を母国で迎えるという、いずれにとっても大切な年となった2007年。そんな今年の中国サッカーを簡単に回顧したい。



アジア杯敗退、監督更迭、『死の組』・・・受難続きの国家代表

中国国家代表にとって、今年最大の『屈辱』は、今年最大のサッカーイベント『アジア杯』での予選リーグ敗退だろう。7月、ベスト4を目標に掲げてアジア杯に出陣した朱広フ監督率いる中国フル代表は、27年ぶりに決勝トーナメントにも進めないという屈辱を味わった。

最終試合のウズベキスタン戦・・・0-3で敗れた瞬間、中国代表に対するサッカーファンの期待はどこかへ消え去ってしまったように思う。そして、これまで辛うじて、日韓の背中にすがりついていた中国サッカーが一気に『アジアの二流』に落ちていった瞬間でもあった。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/119


その後、朱監督は更迭。次期監督選びも、二転三転した結果、9月14日、五輪代表のドゥイコビッチ氏が総監督を務め、ベドロビッチ監督と二人三脚でチームを率いるという体制がようやく出来上がった。ベドロビッチ監督は中国5人目の外国人監督。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/120
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/211

ただ、初めての『総監督制度』は不透明な点も多い。北京五輪という最大の目標を背負ったドゥイコビッチ氏に、そこまでの負担を貸していいのか・・・また現実問題として、五輪とW杯予選が並行する来年をどのような指導体制で乗り切るのか、不透明と言うほかない。

そのW杯予選の組み合わせ抽選の結果が、『どん底』にあった中国サッカーをさらなる谷へと突き落とした。11月25日、2010年南アフリカW杯のアジア第1次予選の組み合わせ抽選が行われ、中国はオーストラリア、イラク、カタールと同組となったのだ。オーストラリアは今大会からアジア枠に入る強豪、イラクはアジア杯の覇者、カタールも最近めきめきと力をつけているチーム・・・翌日の各新聞には「中国に死の組に・・」という絶望感ただよう記事が踊った。

2007年の中国代表にとって、最後の最後にやってきた「悪い知らせ」・・・ただでさえ、自国のサッカーに絶望していた中国サッカーファンにとっては、『泣きっ面に蜂』とでもいおうか・・・。

だが、考えてもみよう。中国サッカーの目標はなんだろうか。まず確実にいえることは、2010年南アW杯・・この本大会に出場することである。だとすれば、その過程において、いずれは、アジアの強豪と激突し、それを打ち破らなければならない。一次予選で敗退か、その次で敗退か・・・「メンツ」が大切な中国人にとって、この違いは重要かもしれないが、「本大会出場」と言う目標を前にすれば負けは負け・・。だからこそ、今回のアジア1次予選は、南アW杯出場に向けた大きなヤマであり、ここにチームと中国サッカーファン全員が一体となって、臨んで欲しいと思う。

中国代表の初戦は、中国の正月「春節」の大晦日にあたる2月6日。敵地でイラクと戦う。あるサッカー好きの友人が「嫌なニュースで新しい年を迎えなければならない」なんて、こぼしていたが、まさにこの試合が踏ん張りどころだろう。中国サッカーファンの信頼を取り戻すには、ここで“納得のいく”サッカーを見せるしかない。

『最悪の年』となった2007年を気持ちよく忘れて、2008年を『最高の年』と出来るか・・・北京五輪でのサッカー代表がとかく注目されるが、これからの中国サッカーを考えれば、何よりもフル代表の戦いぶりが大切となる一年になりそうだ。

posted by 朝倉浩之 |00:55 | サッカー | トラックバック(0)
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