2007年12月16日
中国サッカー、体育当局の”弱気”に監督が反発
中国五輪代表、当局の“弱気”に監督は反発・・・ 今月3日開かれた国家体育総局の2008年冬季キャンプ作業部会で、五輪代表の現状について、報告を受けた際、当局の責任者は、五輪での目標について、これまでの「ベスト4」を変え、「出来るだけ多く勝つこと」という表現を使った。事実上の目標引き下げで「軌道修正」を行ったといえる。ここ最近の練習試合の結果とチームの現状などから、『ベスト4は無理』との判断が下ったのだろう。 だが、これに対し、ドゥイコビッチ監督の反論が16日付の成都商報に掲載された。 ドゥイコビッチ氏は「上が何と言おうと、我々の目標は変わらない。五輪代表はベスト4の力を持っている。そして、監督として、私は全ての試合に勝つつもりでいる。もちろん6戦全勝で金メダルが目標だ。」と語った。 五輪代表は先日、アメリカ代表と練習試合を行い、0-0で引き分けたばかり。そのアメリカについては「個人の能力は高いが、全体では中国に及ばない」とばっさり。さらに欧州勢は「確かに実力は上。だがユースレベルの力はそれほどでもない」とし、前回、五輪代表が準優勝したトゥーロン杯の例を挙げた。また以前ガーナで指導していた経験からアフリカ勢については、「戦術面で劣る」と評し、「相手の弱点は全て分かっている。あとはそれを利用すればいい」と語った。 ドゥイコビッチ監督の「全部勝つ」というのは、当然のコメントである。試合をする以上、相手が誰であれ、全て勝つというのは、「スポーツ人」として当然のことだ。 一方、体育総局の『目標引き下げ』は中国サッカーの現状からして、妥当なところではあるのは確か。だが、ならば従前の「ベスト4」は一体なんだったのだろう。この時期にきての、目標引き下げは、「五輪後の保身」なのか、何か別の意図を持ったものとしか思えない。この五輪代表の戦いぶり、そして「死の組」に入ったフル代表のW杯大陸予選の結果によっては、中国サッカーに取り返しのつかない打撃が加わることになる。役人は『逃げ道』があるが、戦う選手たちとサッカーファンには『逃げ道』はない。徐々に失われつつあるファンたちの「国内代表への信頼」を取り戻せるよう・・・来年は中国サッカーにとって、大きな鍵になる年となりそうだ。
posted by 朝倉浩之 |12:01 |
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