2007年12月02日
プレ五輪会場、渋滞巻き起こす迷惑駐車
先週末から北京の国家体育館で行われているプレ五輪の体操。中国女子のエース、程フェイが登場した1日は、週末ということもあって、多くの北京市民が会場に足を運んだ。チケットは、すでに週末分全て売り切れ。人気競技の体操ということもあり、オリンピックムードが高まっている中、行われる大会ということで、この大入り満員も当然、というところだろう。 いつもは、地下鉄駅と会場をつなぐ「オリンピック専用線」バスは、停留所に列ができ、一度では乗り切れないほどの人たちが待っていた。いつもはガラガラで貸切状態にもなる車内が、今日は完全に席が埋まった。これが試合開始1時間前に発車したバスだから、直前になれば、もっと混雑したことだろう。会場行きのバス停で列を作る北京市民
そんな中、今日は来年に向けて、少し心配なことを見つけた・・。 こちらは会場の国家体育館の東側を走る「北辰西路」という道路。会場への入り口が面する割と大きな道路なのだが、この道路わきに、ずらりと自家用車が駐車されている。![]()
夜の撮影のため、分かりにくいかもしれないが、実は歩道にも車が並ぶ。それも半端ではない数の自家用車が道路の端となる交差点のあたりから、止め処もなく停められているのだ。 これにより、付近は渋滞が起き、公共交通機関である「オリンピック専用線」バスも、この影響で、なかなか会場に近づけず、多くの市民の足に影響が出た。 北京は今、自家用車の数が急増している。これまで高級品の一つだった車が、値下げと経済力のアップから、一気に身近なものとなり、市民の多くが自家用車を足に利用している。しかし、それに伴い、昼間も途切れることのない渋滞と、深刻な排気ガス汚染が北京を取り巻く重大な問題となっているのは、ご存知のことだろう。 そして、来年の北京五輪では、それらに加えて、会場周辺の自家用車への対応が急務となりそうだ。 会場周辺には、駐車場が全く見当たらない。だから、やむをえず路上と歩道に駐車するのだろうが、これを取り締まる様子は全くない。 では、公共交通機関を利用するよう・・との呼びかけがなされたかというと、私自身は、そういったアナウンスをほとんど耳にしていない。車社会が到来してから、まだ間もない北京では、もしかすると、そこまで想定しきれなかったのかもしれないが・・・。 これまで行われたプレ五輪の中では、あまり表に出なかった問題が、人気競技の体操の開催で、ようやく表れてきたといえよう。しかし、来年は、その他の競技でもこの規模の観客が訪れることは間違いなく、その際、いかに自家用車での来場をコントロールするかが大きな問題である。 8月のプレ五輪の蔡、ナンバープレートで運転を規制するやり方が試みられたが、それによって、町全体の交通量が減少できたとしても、会場にやってくる車を規制することにはつながらない。 来年7月には、地下鉄も3本新たに開通し、公共交通機関も充実していくが、それが自家用車の利用を踏みとどまらせるかというと、今の北京市民の様子からして、疑問だ。 また来年は多くの海外からの観戦客も訪れると思うが、地理に疎い彼らはどうしてもタクシーを利用した移動となるだろう。そうすれば、地元に住む人たちは出来るだけ、車の利用を控えることが望ましくなる。 まずは「オリンピック専用戦」バスを含めた会場へのアクセスを、もっと積極的にPRして、市民に周知徹底することが必要だろう。すでに、プレ五輪が始まって4ヶ月経ったが、専用バスがどの地下鉄駅から出て、どこまでいくのか・・・着実にPRできているかどうかは疑わしい。そして「シャトルバスによるピストン輸送」を考えるなど、より適切な方策を採る必要がある。 日本も他国のことを言えたものではないが、目に余る駐車マナーは大会運営の妨げになるだけでなく、世界に向けて恥をさらすことになる。今後、この自家用車問題がどう改善されていくかを見守りたい。
posted by 朝倉浩之 |00:32 |
体操 |
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