2007年10月18日
お飾り?スポーツの地位向上?中国共産党大会に五輪メダリストが大量出席
現在、中国では5年に1度開かれる第17回共産党大会の真最中である。これは2000人あまりの共産党「代表」が出席するもので、今後の共産党の政策、人事などが話し合われるもの。実質的には、中国の国家運営を左右する政治的舞台ということで、一年に一度の人民代表大会より重要視されている。 さて、この2000人あまりの共産党「代表」は、各地域、民族、職場などから様々な選考を経て、選ばれるわけだが、この中に、中国のスポーツ関係者が計27人含まれている。いずれも、五輪や国際大会で優勝を果たしたスポーツ界における実績を残した人物であり、まだ現役として頑張っている選手が数多くいる。 たとえば、中国の「国技」卓球からは、五輪・世界選手権・W杯の3冠を達成したかつてのエース、王楠。そして現在の女子世界ランク1位の張イ寧が入っている。またその他に、アテネ五輪テニスで初めて金メダルをもたらした孫テンテン、同じテニス界から全豪、全英を制した鄭潔、アテネ五輪カヌーの金メダリスト楊文軍、バドミントンで五輪2回の優勝を果たした高崚、女子バレーボール主将、周蘇紅らの名前が連なっている。 日本では、スポーツで実績を残し、引退後、政治家に転身する例は決して珍しくない。だが、現役の間に、しかもこういった政治的舞台に登場するという現象は、中国ならではといえよう。(日本でもレスラーの国会議員など、例がないわけではない)ただ、そんな彼らも現実的には、政策論議に参加する、ということはほとんどなく、”幅広い層からの代表”という中国ならではの「民主」の象徴として、招かれているというのが実際のところのようだ。 卓球の王楠は「今回は勉強のためにやってきた。他の代表には学ぶべき点が数多くある」と語っている。ちなみに、この取材の際、王楠は改めて、オリンピック後、引退する意向を明らかにした。 また、並み居るアスリート「代表」の中に、中国の代表的選手である劉翔とヤオミンの名前が見えない。これについて関係者は、「代表の選出は国、地域レベルの党委員会が綿密な検討を行って定めるもの。決して人気投票ではない」としている。ちなみに、劉翔は入っていないが、その「師匠」である孫海平コーチは上海代表団の一員として入っている。またヤオミンは共産党員ではないため、そもそも出席の資格がない。
posted by 朝倉浩之 |11:19 |
北京五輪 |
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