2007年10月02日
伝説の名馬「汗血馬」に触れる・・・
連休2日目の10月2日。私は北京郊外にある「燕竜国際馬術クラブ』に足を運んだ。何でも、世界に3000頭しか生息しない幻の名馬「汗血馬(かんけつば)」が、大型連休中、公開されているということで、ぜひ一目・・というわけだ。 『汗血馬』というのは、中国の歴史に興味のある人なら、小説などで目にしたことがあるだろう。歴史上の名馬といわれた馬の種類で、「血のような汗を流して走る馬」という意味で、『汗血馬』と呼ばれている。 1日に1000里(500キロほど)を走るといわれる驚異的な耐久力が特徴である。司馬遷の『史記』には、前漢の武帝時代に、この汗血馬を手に入れるために、西域へ遠征軍を送ったという記述もある。かのジンギスカンも愛用したそうだ。 『汗血馬』の原産地は現在のトルクメニスタン。現存する3000頭のうち2000頭は今もそこで飼育される。「国の宝」とも言われていて、国旗や貨幣にも使用されているそうだ。(中国で言うパンダと同じだろう。そういえば、パンダの国内生息数も2000頭というのを聞いたことがある) そして、中国には、以前、政府首脳に寄贈された2頭がいるのみだったが、今回、北京市内の企業が3頭を買い上げ、それが披露されるというわけである。 北京中心部から郊外行きのバスに揺られて約40分。そこから、さらに中国名物の「三輪車」に乗って5分。燕竜国際馬術クラブに到着する。 ここでは午前と午後、2回に分けて、それぞれ1時間半ずつ、汗血馬が披露される。午後の部は15時から。中庭にナイロン紐で囲みがしてあって、そこに汗血馬がやってくるという。 そして、15時ちょうど。飼育小屋から、汗血馬が係員に引かれて、颯爽と登場した。いや、確かに素晴らしい馬だった。まず登場したのは、「サファリ」と名づけられた2歳半のメス。黄金色の毛並みは太陽に照らされて美しく輝き、その滑らかな表皮は、まるで金粉を撒き掛けたようであった。黄金色の汗血馬『サファリ(2歳半・メス)』
「展示場」には、この汗血馬を一目見ようと、家族連れやカップルなど100人あまりの北京市民が訪れていた。先月22日には、北京市内の施設で「お目見えイベント」が開催され、大観衆が訪れたのだが、今回は、実際に『触れる』ことが出来るのだ。郊外で交通が不便なところにも関わらず、昨日の大型連休初日には、この倍以上の人々がやってきたという。この日も『幻の名馬』を一目見ようと大勢の人がやってきた
訪れた人たちは、囲みの中で、悠然と構える幻の汗血馬「サファリ」を手でなでてやったり、一緒に写真に収まったりして、楽しんでいた。 続いて、黒光りした毛並みが美しい2頭めの汗血馬も登場。このクラブで飼育されているのはオス1匹とメス2匹。市民との触れ合い?を楽しんだ。公開時間の1時間半が終了すると、馬たちは悠々と、その美しいたてがみを揺らしながら、また飼育場に帰っていった。![]()
私は実際、馬のことは素人ではあるが、そんな私でも、この馬の背中から臀部にかけての美しい曲線、そしてスックと伸びやかに立った脚部を見ると、素晴らしい馬だということは、何となく分かる。 この馬に『乗ることは出来るのか?』と聞くと、「汗血馬に乗ったことがある人自体が中国では5人に満たない」という。貴重すぎて乗れないのか、はたまた現代では乗馬には適さないのか、詳しいことは良く分からないが、この『金色のサファリ』もまだ調教が行われておらず、“中国語も分からない”ため、乗馬には適さないそうだ。 また『血のような汗』というのも、この程度の動きで、汗が出るわけもなく・・?見ることが出来なかった(笑)。 いずれも1000万元(1億6000万円)の値がついており、金色のサファリは長春の馬術場へ。また他の2頭は、それぞれ個人や団体に引き取られることになっているという。 かつては、この馬を得るために、戦争まで起こしたという汗血馬。しかし、今は平和的に?中国にやってきて、一般市民のと触れ合うことができるというわけだ。汗血馬は今月7日まで、この乗馬クラブで目にすることができる。 ちなみに、ここは『スポーツブログ』なので、スポーツ的なことを付け加えておきたい。今、北京では富裕層を中心に『乗馬を楽しむ人』が増えていて、郊外を中心に10箇所以上の乗馬クラブが作られている。訪れた日も、子供から大人まで、多少嗜んでいる人から、全くの初心者まで、屋内の馬術場で、乗馬を楽しんでいた。料金は、一時間210元(約3000円)。中国の物価からすれば、決して安くないお値段で、実は私も手が出ない・・。気軽に?乗馬を楽しめる屋内乗馬エリア
posted by 朝倉浩之 |23:38 |
スポーツコラム |
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