2007年01月27日
中国から見る冬季アジア大会(6)「雪を見たことない」彼らのアイスホッケー
第6回冬季アジア大会の開幕が明日に迫った。すでに、一部の競技については熱戦の火蓋が切られている。中国では、去年末のアジア大会は、オリンピック並みの報道体制が取られたが、冬季スポーツについても”大国化”を目指す中国としては、今大会も大いに盛り上げてくれることだろう。 今大会はまだ開幕前だが、すでに新記録が生まれている。出場選手数である。今回はついに1000人を超え、「冬季スポーツ後進国」の集まりであるアジアとしては、ようやくここまで来たか・・という感じである。また参加する国・地域の数も27となり、前回の青森大会より9増加した。 競技の中で、主役となるのはやはり日本、中国、韓国のスポーツ”三強”である。スピードスケートでは韓国の強さが目立つだろう。フィギュアでは、日本と中国の激烈な金メダル争いが楽しみだ。 だが、もう一つ注目してほしい点がある。 アイスホッケーには11の国と地域がエントリーしているのだが、アラブ連合共和国やタイなど、典型的な「砂漠の国」や「熱帯の国」もその中に入っているということだ。冬季五輪でも、アフリカの諸国が選手を送り出してきて、話題になるが、この両国も冬季スポーツとの本来、全く「無縁」のはずだった。その両チームがアイスホッケーの開幕戦、そしてアジア大会自体の開幕戦を飾ったというのも面白い。 アラブの選手団の代表を務めるカジャ氏は「今大会を通じて、全世界の人に知ってほしい。アラブ連合共和国は砂漠国ではあるが、アイスホッケーチームを持っている、という事実をだ」と抱負を語っている。 熱帯気候のタイでも、近年、特に若者の間でアイスホッケー熱が高まってきている。一年を通じて、雪が降ることは全くない。だが、アイスリンクは人工で作り上げることができる。もちろん、条件は悪いが、彼らはひたむきに、その「真夏のアイスリンク」で腕を磨き、満を持して、長春にやってきた。生まれてから一度も雪を見たことがない彼らが、氷点下20度前後まで下がる極寒の長春で何を見て、何を感じるのだろう。 そんな点に注目して、冬季五輪に比べて、陰に隠れがちな「アジアの冬スポーツの祭典」を楽しんでみてはどうだろうか。ちなみに、開幕戦は4-0でアラブ連合共和国がタイを下した。
posted by 朝倉浩之 |20:47 |
アジア大会 |
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