2011年02月18日
フィギュアスケートの「年齢詐称疑惑」がまだ尾を引いている。
テレビ朝日は、「疑惑」の9人のうち、唯一、四大陸選手権に選手権に出場している耿氷娃選手に“直撃取材”。「本当は何歳?」などと質問を発し、無視されると「硬い表情で去っていった」などとまるで刑事事件の容疑者のように伝えていた。
そこにはスポーツ記者が忘れてはならない「選手への畏敬の念」は微塵も感じられない。
私は中国スポーツの「伝え手」として、決して、やみくもに「黒を白」と言い張るような弁護をするつもりはない。ルールに則って闘うことが「スポーツのスポーツたるの最低限かつ唯一の所以」であり、大会の出場資格もまたルールの一つ。仮に中国の選手が、これを破っていたとしたら、しかるべき組織から制裁を加えられるべきだろう。
だが、我々、隣国のメディアが面白おかしく(まるで中国の“ニセモノ”をこっけいに取り扱うように)取り上げるのを見ていると、同じ国のメディア人の端くれとして、恥ずかしくて仕方ない。
フィギュアのどの日本人選手に聞いても、「あの中国選手が(年齢制限で)出場しなかったら、私が勝てたのに」などとぼやく人はいないだろう。選手は氷の上では平等に、ルールの中で戦い、そして、ある選手は勝ち、ある選手は敗れたのだ。「本当は13歳の選手が15歳などと嘘をつくから、私は負けたのだ」という選手がいるわけない。
年齢制限は、選手の成長やフィギュア界全体の発展を考えて作られた「外側のルール」なのだ。確かに大切なルールだが、「“内側”である競技ルール」と「“外側”である年齢制限」とは性質が違う。これを違えたことはもちろん大問題で、スポーツ界の中で制裁を課すべきだが、隣の国のメディアが面白おかしく取り上げ、選手を「個人攻撃」する材料にはならない。どこかの国の“国技”が犯した八百長事件と「悪さの次元」が違う。
ついでに言うと、一昨日、フジテレビが「中国では大会で勝つことで地方の体育協会にお金が入る。今回の年齢詐称はその予算配分目当てだ」などと伝えていた。経済力が高まっている中国を「カネの亡者」に仕立て上げたいのはわかるし、そう伝えれば、視聴者の納得感はある。ただ体育予算の配分の参考となるのは、実質的には、オリンピックとその翌年にある全国運動会(日本の国体に当たる)であり、「年齢詐称疑惑」の選手が出場したという国際大会に勝ったからといって、基本的には「金儲け」にならない。
非常に複雑な中国スポーツの仕組みだが、国際報道こそフィーリングで報道するのではなく、しっかりと事実を積み重ねて伝えてほしい。
posted by asa8043 |23:04 |
氷上競技 |
2011年02月17日
中国スポーツ界の「持病」がまたも表ざたとなった。
去年12月に北京で行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルでペア3位に入った隋文静に年齢詐称疑惑が浮上。海外メディアが伝えたものだ。
それによると、国際スケート連盟が定めた年齢基準に2歳足りなかったにもかかわらず、「水増し」して出場したという。さらにトリノ五輪でペア銀メダルの張丹、張昊組にもジュニア時代に年齢詐称の疑いがあると報じられた。
まずあえて言うが、中国はきわめて年齢について「おおらかな」国だ。
日本の戸籍に当たる「戸口本」に一応は生年月日が記入されているが、各個人で保管しており、ニセの戸籍を作り上げることは難しいことではない。
また就学年齢も一応は決められているものの、実際の入学はバラバラ。特に農村では、1,2歳前後することは当たり前だ。
8月に生まれた子供を一つ下の学年に入れるため9月生まれとして届けることは、私のかつての同僚も当然のこととしてやっていた。(中国は9月入学。クラスで最年長となったほうが心身の発達が他児童より進んでいるため、勉強やスポーツに有利と考えるのだろう)
日本のように、氏名に加えて、生年月日が個人を特定する重要な材料にされることはまずあり得ない。そんな“土壌”があるというのは確かなのだ。
報道によると、女子は実年齢より上に、男子は下に「サバ読み」されていたという。中国の「挙国体制」と呼ばれる「お国のためスポーツ」の中では、選手の競技成績を上げる方法として、ごく当たり前に使われている・・・というのが現状だ。
実際、女子は12歳前後まで急激に運動能力が伸びる上、体重も軽く、体も柔らかいため、競技に有利。優秀な選手は出来るだけ早く大規模試合に出したいとコーチは考える。
一方、男子は10代後半にかけて体力、運動能力とも伸びるため、出来るだけ遅い段階で、年齢を「サバ読み」して試合に出たほうが“得”というわけ。
「戸口本」に信ぴょう性がなく、実年齢は何とでもなるため、こういった「年齢詐称」が行われる。
かつてエリート選手を養成する地方のスポーツ学校を取材した際もある競技のコーチが、数歳程度の「サバ読み」は日常的に行われているようなことを語っていた。しかも、それほど罪悪感を伴う雰囲気ではなく、さも「当たり前」というようだった。
そういえば、今月13日には中国南部の都市で行われていたサッカーのジュニア年代の合宿で、13‐14歳年代の選手に対し「骨齢検査」が実施された。
嘘をつけない「骨齢」と身分証の年齢が一致しているかをかなり厳重な検査で調査したとのことだが、検査対象の1300人中、実に110人が「骨齢」と身分証の年齢が異なっていたという。(もちろん骨齢の誤差もあるだろうが)
中でも延辺と新疆ウィグル自治区からきた選手たちは、その半数が「サバ読み」して、実年齢より下の身分証を持っていた。ある選手はすでに18歳であったにもかかわらず、「14歳」と偽ってキャンプに参加していたそうだ。
各年代別に試合を行うサッカーにおいては、年齢は極めて重要な指標。かつて中国では体操、バスケット、サッカーで年齢詐称問題が持ち上がったが、スポーツにおける年齢は「おおらか」では済まされない。
体が軽く柔らかい幼少期からエリート育成は始まる。中国のスポーツ学校にて
posted by asa8043 |00:47 |
氷上競技 |
2011年01月29日
長いグランドスラムの歴史が変わるのか・・・
テニスの全豪オープンは29日午後3時半(日本時間)、女子シングルス決勝が行われる。
アジア勢として男女通じて初めて四大大会決勝に進んだ第9シードの李娜(中国)と全米2連覇中のクライシュテルス(ベルギー)が激突。ともに勝てば初優勝となる。
実績では1歳年下のクライシュテルスが7度の4大大会優勝を誇るなど、圧倒的に上。しかし、勢いでは李娜も負けない。2週間前の全豪の前哨戦、メディバンク国際では決勝でクライシュテルシュを破って初のWTAプレミア制覇を成し遂げたばかり。両者の対決はこれまで6度で、李娜の2勝4敗。
昨日行われた記者会見でも李娜はリラックスして質問に応じた。「ポイントは序盤。どちらが自分のペースに持っていけるか。クライシュテルスは自分とよく似たタイプ。さきに主導権を握ったほうが勝てる」と分析する。
昨日はまたコーチであり、夫でもある姜山氏と1時間ほどの軽い練習をこなした。こちらも終始リラックスムードで、練習後はファンのサインにも気軽に応じていたという。今大会変わらぬ「気負いのなさ」が決勝のコートでも変わらなければ、「大金星」も決して夢ではない。
李娜の賞金が話題
準決勝のあと、あるメディアが「試合へのモチベーションは何か?」との質問をすると、李娜は冗談交じりに「賞金よ」と答えた。もちろんジョークなのだが、確かに今月の賞金はすでに120万ドルにのぼっており、生涯賞金は452万ドル。WTAの賞金ランキングでも52位と急上昇だ。加えて、CM出演料等の「その他収入」も500万ドルにのぼり、中国の平均収入からすれば、天文学的数字だ。
ある中国メディアは、中国代表・高洪波監督の年棒30万元と比べて、「27年分」などと報じた。もちろん、アジア杯予選突破を逃した同監督を皮肉っているネタ・・・なのだが。
一方、他のメディアでは、李娜はこれらの賞金のかなりの部分をチャリティにも使っていると報道され、いまや国民的ヒロインとなった李娜を持ち上げることも忘れていない。
きょうの全豪オープン決勝で仮に優勝するようなことがあれば、あっという間に「その他収入」は跳ね上がるだろう。「五輪金」に匹敵する、いやそれ以上の快挙が成し遂げられるか・・・。
posted by asa8043 |07:53 |
テニス |
2011年01月27日
アジアのエース、李娜にまた勲章が増えた。
1月27日、全豪オープンの準決勝で、第9シードの李娜が世界ランク1位で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を破り、4大大会でアジア勢としては男女通じて初めての決勝進出を果たした。試合時間は153分。3-6、7-5、6-3の逆転勝ちだった。もちろん、4大大会では自己最高の成績となる。
これにより大会前には11位だった世界ランクが7位に上昇。これも自己最高となった。(これまでの最高は9位)
決勝は李娜とクライシュテルシュの対戦で、ともに初優勝を目指す。
posted by asa8043 |20:14 |
テニス |
2011年01月25日
「飛び込み女王」の引退が正式決定・・・
24日、すでに河北省体育局に出されていた飛び込み・中国代表の郭晶晶の「引退届」が受理されたことが分かった。今年年明けに国家代表の引退届も出しており、これで、一部に噂のあった「ロンドン五輪」前の復帰はなくなり、名実ともに競技人生を終えることになった。
気になるのは、今後の身の振り方。これまで数々のCM出演やグラビアを出すなど、芸能活動を重ねてきたことから、引退後は「芸能界入り」が有力視されていたが、どうやら本人の希望は意外に堅実で「公務員」なのだそうだ。
中国のトップアスリートの引退後は、さまざまだが、最も一般的かつ堅実なのは「スポーツ官僚」への転身。国家がスポーツを管理する仕組みなればこそで、現役時代の実績が高ければ高いほど出世も早くなる。今は中国人民大学の学生の身分だが、河北省の担当者によると、郭晶晶はすでに同省体育局の水泳競技管理中心の副主任と省代表のコーチとなっており、今後も河北省に籍を置いて、スポーツ行政に携わることになりそう。
ただもちろん、自らの「商品価値」は分かっており、先日も新たな企業とCM契約を結んだばかり。実は、この動きで私は「電撃的な現役復帰」もあるのでは・・・などと“妄想”していたのだが、さすがにそれはなかったようだ。今後は、芸能活動との二足のワラジとなる。
また話題の一つが香港の大富豪、霍啓剛との7年越しの結婚がいつなのか。何度か破局説が流れながらも続いてきた二人だが、「夏ごろに挙式」「年内」などのうわさが飛び交っており、いずれにしても“秒読み”段階のようだ。すでに北京市東側の郊外には数億円をかけて、新居となる大豪邸も建てている。
一方、競技のほうでいえば「ポスト郭晶晶」の存在も気になる。1995年のW杯初制覇から2009年の世界選手権まで14年間にわたって女王の座に君臨し続けた郭晶晶。4度の五輪出場、31度の世界制覇、世界選手権5連覇など無敵の強さを誇っただけに「後継者」を見つけるのはそう簡単ではない。
前世代の「飛び込み女王」伏明霞の引退時にはすでに彼女より力のあった郭晶晶がいたが、残念ながら、今の中国代表には郭ほどの選手はいない。彼女とシンクロのコンビを組んだ呉敏霞は年齢的に「後継」とはいえない。一方、「板離れ」や空中での技の切れが抜群といわれている何姿は将来性はあるが、まだまだ安定感に欠ける。そのライバルと言われている陳若琳は力はあるが、去年のW杯で思わぬ敗戦を期すなど、「勝ち慣れ」をしていない。もちろん、いずれも国際大会レベルで最上位に並ぶ選手たちであり、「飛び込みドリームチーム」の地位は揺るがないのだが、これまでのように郭晶晶を軸とした中国飛び込み陣が、誰が飛びぬけてもおかしくない「群雄割拠」の時代に入ったのは間違いないだろう。
新時代を迎えた「中国飛び込み」だが、ロンドン五輪まで、あと1年半ほど。「次なる女王」はいつ、どのようにして生まれるのか・・・今後を見守っていきたい。
posted by asa8043 |00:57 |
水泳 |
2011年01月19日
ウズベキスタンに2-2で引き分け、早くもアジア杯の「一抜け」となった中国。2004年大会で日本と雌雄をかけた決勝を繰り広げたあの頃からは信じられないほどの“体たらく”となった。国内サポーターのいずれもに中国が「サッカー三流国」であることを実感させた大会であっただろう。
その中国代表が18日、北京首都空港に帰還。多くの報道陣が詰めかける中、高洪波監督は「ノーコメント」を繰り返し、結局、一言も試合についてはかたらなかった。一方選手は口を開き、楊智は「チームは多くの課題を見つけた。特にピッチでいかにゲームをコントロールしていくか、支配される側でなく、支配する側に回るか・・・・自分自身には経験が足りないと実感した。W杯予選に向けての改善したい」と語った。また于海は「結果は残念だったが、若いチームが国際試合の雰囲気に初めて触れたことで、大きな収穫はあった」としつつ、「大会中は他の試合にも注目していた」と語り、日本や韓国、オーストラリアの試合から「何かを学んだ」と述べた。
キャプテンの杜威は「チームは一戦一戦、成長していたし、中国らしさも出ていたと思う。」と振り返りつつ、「足りない部分がまだまだ多いが、若いチームの今後に期待してほしい」と締めくくった。
今大会で獲得した4点はいずれもセットプレーからで、「流れ」からの得点はなく、「ゴール欠乏症」に悩んだ大会となった。ただ最終戦のウズベキスタン戦は、前2試合でたびたび見られた「ジタバタ」する場面が少なく、落ち着いて試合運びができていた。世界で戦うには戦力的にも、非常に厳しい状況の中国代表だが、元々持っている潜在的な運動能力には爆発的なものがある。この「過渡期」を間違えなく過ごして、「次世代」につなげていってほしい。
posted by asa8043 |06:11 |
サッカー |
2011年01月15日
監督も「背水の陣」?
アジア杯の1次リーグA組の最終戦が16日未明、ドーハで行われる。中国は勝ち点6で首位を走るウズベキスタンと対戦。予選突破のためには最終戦を勝利することが前提となる。
中国共産党の機関紙「北京青年報」はこの一戦について「高洪波監督の進退がかかる」生死を分ける一戦と報じた。高洪波監督については、第2戦での選手起用をめぐって、内外から不満が続出。試合内容によっては監督の進退問題に発展するとの見方を示したものだ。これを前に、同紙では「高洪波監督はおそらく最終戦でもフォーメーションを変えて“最後の賭け”に出るだろう」と予測している。
15日未明には、監督、選手らが集まってウズベキスタンの試合VTRを検討しながら、戦略会議を実施。報道によると、この席で高洪波監督は選手に対し「いかなるときにも平常心を忘れるな。検討を細かく、十分な準備を行っても試合の時にジタバタすれば、それが全て無駄になる」と語りかけ、選手たちの気持ちを抑えることに務めたという。
最終戦の選手起用における目下の焦点は、中盤の要である鄧卓翔の処遇。1,2戦とも不振で、「戦犯」との声もある。場合によっては「背番号10」がスターティングに名を連ねない可能性もある。またイエロー2枚で出場停止となるDF曲波とケガの趙鵬の代わりをどうカバーするかも焦点となる。
posted by asa8043 |09:45 |
サッカー |
2011年01月15日
テニス・全豪オープン前哨戦で李娜(中国)が大逆転で優勝・・・
テニスのメディバンク国際(賞金総額61万8000ドル)が14日、豪シドニーで行われ、女子決勝で第8シードの李娜(中国)が第3シードのキム・クライシュテルス(ベルギー)を7-6、6-3で下して優勝。李娜にとっては、WTAツアーのプレミア(WTAでは最高レベルの大会)で初の優勝。WTA通算で4勝目を挙げた。同大会は17日から始まる全豪オープンの前哨戦となる。
第1セットは一旦、0-5とされたあとの大逆転劇。90分の激戦の上勝ち取った初の勲章だ。
クライシュテルスとはこれまで5度対戦して、1勝4敗。立ち上がりから調子が上がらず第2ゲームでサービスをブレイクされてからはクライシュテルスのペース。しかし第6ゲームで何とか初のキープを成功してからは、いつもの調子を取り戻し、7ゲームをブレイク。そこからゲームを連取して大逆転。7-6で制した。
第2セットも李娜は相手のミスにもつけこんで6-3で連取。WTAツアーのプレミアで中国勢初の優勝を飾った。
全豪オープンは今月17日から本戦がスタート。去年は李娜と鄭潔の二人がベスト4入りして「チャイナ旋風」を巻き起こしたこの大会。李娜は第9シードで出場し、シングルスで中国勢初の決勝入り、優勝を狙う。
posted by asa8043 |08:58 |
テニス |
2011年01月14日
サッカーアジア杯に臨む中国代表・高洪波監督に批判続出・・・
13日未明に行われたアジア杯のグループリーグで中国代表はホスト国・カタールに0-2で敗れ、予選突破が非常に厳しい状況となった。これを受け、国内の専門家、サッカーファンからは高洪波監督の選手起用について批判が続出している。
中でもあの「首絞めDF」こと李ウェイ峰の待望論が噴出。元CCTV実況アナの黄健翔氏は「李ウェイ峰を懐かしむ」と題するミニブログ(中国版ツイッター)を書き、高洪波監督の選手選びを手厳しく批判している。
去年12月末に高洪波監督が最終的な代表メンバーを発表した際、李ウェイ峰や馮瀟霆ら有力選手が含まれていないことで論議を呼んだ選手選び。ただ高洪波監督は「最も大切なのは6月のW杯予選。それまでは若手中心で行く」と語り、今回のアジア杯を「経験を積む場」と位置づけて臨んだ。
ただそうはいっても、「格下」と見ていたカタールに完全にゲームを支配され、打つ手なく敗れたことに国内世論も我慢ならなかったようだ。確かにDFに絶対的な核となる選手がおらず、ゲーム中、「ジタバタ」する場面が多く見られた。韓国Kリーグに所属する李ウェイ峰がいれば・・・というのは多くのサッカーファンも思うところだろう。
また2戦目で主力GKの楊智を代えて控えの曾誠を先発させたことについては多くの専門家が批判的に見ており、元国家代表のハオ海東氏は「“大切な試合”の前に正GKを代えるのはいただけない。もちろん指導者の考え方の違いはあるわけだから尊重すべきだが・・・」と“遠慮がちに”批判するコメントを出している。
結局はアジア杯をハオ海東氏ら専門家のように「大切な試合」と見るか、高洪波監督のごとく「W杯予選に向けた若手育成の大会」と見るかの違いなのかもしれない。
ただ残念ながら、今回のカタール戦で、高洪波監督は、やや回復の兆しを見せていた「中国サポーターの信頼」をまたまた失墜させてしまったことは事実だ。
私は今回の中国代表はあくまで「勝利」にこだわってほしかった。
ここ数年続く、代表チームの不振、そしてサッカー協会の汚職、八百長疑惑など、国内サッカーへの不信感が高まっている今、中国代表には何よりも「勝利」が必要だったと思うのだが違うだろうか。
一方、例え「勝利が重要ではない」と考えても、現状で考えうる最適な布陣を組んで大会に臨み、「サポーターを納得」させなければならない。
負けてもいいが、その負けに「理由」を見出し、それをサポーターに説明する「説明責任」がある。それがクラブチームとは異なる国家代表の任務だ。だが、今回の敗戦後、高洪波監督は最終的に10人試合になったことについて「運が悪かった」と答え、選手起用については「よくやったと思う」と答えただけ。敗戦がW杯予選に向けて、どれだけの「意味」があったのか、そのメッセージが伝わってこないのだ。
選手起用については、あくまで最も選手のことを分かっている監督の専権事項。また一つの大会に「何を求めるか」も代表監督が決めること。これをやみくもに批判するのが的を射ないことは、去年のW杯前の日本代表に関する報道とその後の「結果」を経験した我々がよくわかっていることだ。
次のウズベキスタン戦、予選突破のためのハードルは高いが、高洪波監督率いる中国代表が「メッセージの伝わる試合」を出来るか注目したい。
「首絞め男」李ウェイ峰の待望論が・・・2008年東アジア選手権の日本戦で、日本代表MFの鈴木と乱闘寸前の騒ぎを起こし、大きな論議を呼んだ
posted by asa8043 |08:32 |
サッカー |
2011年01月13日
サッカー・アジア杯 中国は開催国・カタールに完敗。
日本時間1月13日1時15分、グループリーグA組の2試合がドーハで行われ、中国は地元カタールに0-2で敗れた。
前半27分、カタールのFWアリが先制のゴール。さらに前半ロスタイムにもアリがゴールを挙げ、カタール2点リードで折り返した。
後半、中国は3人の交代枠を使い切ったところで、趙鵬がケガにより途中退場のアクシデント。一人少なくなった中国は打つ手がなく、結局、0-2のまま試合は終了した。
中国は勝ち点3で迎えたこの試合。精神的にも優位に立っているはずだったが、立ち上がりから緊張からか硬さが見られた。中盤もカタールにしっかり支配され、後半は試合をあきらめたかのような雰囲気で進んでいた。
これによりA組はウズベキスタンが2勝で首位。中国とカタールが1勝1敗で追いかける形となる。カタールは最終戦のクウェート戦に勝利する公算は大きく、中国は予選突破のために、次のウズベキスタン戦で勝利することが前提となる。
中国は直近でカタール代表に3戦3勝。国内にも楽観ムードが漂っていただけに、サッカーファンの落胆は大きい。
中国代表・高洪波監督
「(最終的に10対11になったことについては)運が悪かったとしか言えない。ケガの退場はよくあることだが、リードされた以上、戦術を変えていくほかなく、この結果は受け入れるほかない。(先発メンバーを大幅に入れ替えたことについて)中国代表メンバーの力はほぼ横一線だ。いろいろなキーパーを試すことも厳しい戦いを勝ち抜くうえで必要。あの2ゴールはブッフォン(イタリア代表GK・ユヴェントス所属)でも守れなかった。今日のGK曾誠のプレーも十分満足だ」
posted by asa8043 |07:46 |
サッカー |
2011年01月13日
きのうから始まった全国体育局長会議。全国の省・市体育局の責任者が集まるこの会議で、上海市が大きな改革への意欲を見せた。
上海市体育局の李局長によると、今後、上海市内の体育学校では通常の小中学校の教育課程を実施するとともに、トレーニング時間を週12時間以内とする方針を発表した。
中国では、省・市の体育学校で幼少のころからトレーニングを課し、いわゆる「スポーツエリート」を育て、省・市代表、国家代表へと選手を送り出すシステムを採用している。これによって、国家・地方の潤沢な予算で選手を育成できることから、北京五輪では金メダル数世界一となるなど「スポーツ大国」となった。
だが一方で、早ければ6,7歳の小学校入学年代から体育学校に入学し、「スポーツ漬け」の生活を送るため、一般の児童・生徒よりも学力レベルが低く、「エリート」の選抜に残れなかった大多数の「退役アスリート」の再就職などに困難があった。
すでに体育学校で一般の学校と同様の教育課程を実施したり、有能な教員を招聘したりという工夫は、都市部の体育学校で実施されていたが、今回の「12時間制限」はさらに大きな改革となる。
この制限が実施されれば、スポーツエリートが集まる体育学校でも、正規のトレーニング時間は一日2,3時間に限られ、それ以外の時間は教科学習に当てられることになるわけだ。
いま「体教結合」が強く叫ばれている中国の教育界。体育学校が一般の学校に近づき、一方で、一般の学校では教育により効率的にスポーツが取り入れられる動きが広がっている。「ポスト北京五輪」、中国スポーツの発展の重要な方向性といえるだろう。
posted by asa8043 |07:10 |
スポーツコラム |
2011年01月12日
1月11日、全国体育局長会議が北京で開幕。国家体育総局の劉鵬局長は「中国には優れたスポーツインフラがあるが、同時にかつてない困難に直面している」と述べ、2012年ロンドン五輪に向けて、厳しい見方を示した。
劉鵬局長はロンドン五輪に向けた課題について
・「ホーム」から「アウェー」となることで北京五輪とは物理的に状況が異なる
・米国、ロシアなどスポーツ強国が「打倒 中国」をも最大目標に掲げ、研究を続けている
・各競技の予選形式、規則などで大幅な変更が行われており、不確定要素が多い
・すでに北京五輪で最大限の能力を発揮し「取るべき金メダル」は全て獲得した。実質的にこれ以上の成績は不可能。
・一方で陸上、水泳、柔道、レスリング等、種目が多く、メダルの量産が期待できる競技については依然、競技力が低い状況にある。
・北京五輪後、有力選手は引退したことで、ロンドン五輪は「新旧交代」の大会。不安要素が大きい。
という6点を挙げた。
一方でロンドン五輪は「重中之重(重要なものの中で更に重要なもの)」と語り、“ポスト北京五輪”の試金石となる大会に向け、この1年で最大限の準備を行うよう、出席した各省・市の体育局責任者に檄を飛ばした。
posted by asa8043 |07:41 |
ロンドン五輪 |
2011年01月11日
中国国内でも最も信頼の置かれているスポーツ紙の一つ「体壇週報」に“偽記事”疑惑が持ち上がっている。
同社記者がアジアカップ予選のためカタール入りした中国代表の高洪波監督に行ったという「独占インタビュー」の記事が実は真っ赤なウソだったというのだ。中国サッカー協会は、アジア杯直前に作ったミニブログ(中国版ツイッター)の中で「我々はドーハ入りして以来、いかなるメディアの取材も受けていない」として「偽記事にだまされないよう」と呼びかけた。
この記事の書き手は上海駐在の記者で、高洪波監督が上海のSリーグでコーチをしていたころから交流があった古株。今回のドーハ遠征でも「高洪波番」を務め、その報道はサッカーファンの関心を集めていた。
ただその記事の内容は「独占インタビュー」と銘打つ割にはお粗末。「私は選手たちに自分を信じろと言っている」「彼らはやればできる」「すでに最悪の状況で戦う心の準備は出来ている。何も恐れることはない」「私は彼らの能力を信じている」などなど。「独占的」内容にも乏しく、監督が試合後の囲み取材や記者会見で普通に語る平凡な内容。
他の記者によると、サッカー協会があらゆる個人取材を許可していないのは確かであり、この記者が大会中に見聞きした高洪波監督の発言をかき集めて、まるで独占取材に応じたかのように見せかけたのではないかということだ。彼が単独インタビューに成功しても、何ら不思議ではない状況であり、内容も代表チームをただ鼓舞し褒めたたえる内容だったため、「協会側もスルーするのでは?」という甘い期待があったのかもしれない。中国の記者は基本的にフリー契約のため、記事の価値が高ければ高いほど「実入り」も大きい。ガードが堅い代表チームに業を煮やして、やってしまったのかもしれない。詳細はまだ不明だが・・・。
ただいずれにしても、数多くのスポーツ紙が乱立し「魑魅魍魎」な感さえ漂う中国のスポーツマスコミにおいて、「ある程度信頼のおけるメディア」というイメージを確立していた「体壇週報」が、このような事件を起こしたのはメディア界にとって痛手だろう。過去にも実は、このような「でっちあげ」があったのでは、と思われても仕方がない。
中国スポーツ界で変わらねばならないのは、選手、フロントだけではないのかもしれない。
posted by asa8043 |07:25 |
サッカー |
2011年01月10日
体操男子のトップチームが来日・・・
北京五輪の王者で世界選手権4連覇中の中国代表の来日が今月23日となった模様。関係者が明らかにした。
2012年ロンドン五輪で2大会ぶりの金メダルを狙う日本が世界トップのノウハウを吸収しようと実現した初の「合同合宿」。東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われる。
中国側は呂博、郭偉など国家代表10人が来日。7日間の合同合宿となる。
去年は日本代表が中国での合宿を行い、その際、日本側から“招待”を申し出たもの。中国代表からすれば、10月に東京で行われている世界選手権に向け、試合会場の下見を兼ねたものとなる。
posted by asa8043 |17:09 |
体操 |
2010年12月12日
中国オリンピック代表 ミロスラブ・ブラジェビッチ新監督の略歴は以下の通り。
生年月日:1937年2月10日
国籍:クロアチア
学歴:クロアチア ザグレブ大学体育専攻 体育学学士
1957年からNKディナモ・ザグレブ、サラエヴォ、HNKリエカなどのクラブチームに所属。1958年、ディナモ・ザグレブでユーゴスラビアリーグ優勝を経験。旧ユーゴスラビア代表経験もある。1969年~77年までスイスのクラブチームで監督を務め、UEFAチャンピオンズカップに2度出場。1977年~79年までスイス代表でコーチ。
その後、HNKリエカの監督に就任。1981‐1982年シーズン、ディナモ・ザグレブの監督として、ユーゴスラビア・プルヴァリーグで優勝。1994年、クロアチア代表監督に就任した。1996年、欧州選手権8強。1998年のフランスW杯では初出場で3位に導き、世界を驚かせた。同年、欧州サッカー連盟の最優秀監督に選ばれる。著書「サッカートレーニング」はドイツ語、スペイン語、イタリア語、フランス語、オランダ語に訳された。
2001年にはイラン代表監督に就任。しかしプレーオフでアイルランドに敗れ、日韓W杯への出場はならず。2002年から再度、クラブチームの監督に復帰。2010年南アW杯にはボスニア・ヘルツェゴビナを率いて臨んだが、欧州予選のプレーオフで敗れた。
2009年12月、中国スーパーリーグの上海申花に招かれ、年棒100万ユーロで監督就任。このときは、日本、トルコなど各クラブチームから誘いを受けていたという。2010年、上海を率いて3位に入り、2011年AFCチャンピオンリーグへの出場果たす。
1979年~1981年 HNKリエカ監督
1981年~1984年 ディナモ・ザグレブ監督
1984年~1986年 スイスへ
1986年~1988年 ディナモ・ザグレブ監督
1988年~1991年 FCナント(フランス)監督
1991年~1992年 サロニカ(ギリシャ)監督
1992年~1994年 ディナモ・ザグレブ監督
1994年~2000年 クロアチア代表監督 1996年には欧州選手権でベスト8
1998年フランスW杯で3位
2000年~2001年 イラン代表監督 国際試合18試合で12勝2分4敗
FIFAランキングを53位から29位に引き上げる
2002年~2007年 クロアチアのクラブチームで指導
2008年~2009年 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督
2010年 中国スーパーリーグ・上海申花監督
前期1位 通期3位となる
2010年12月 中国五輪代表監督に就任
posted by asa8043 |23:20 |
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