2009年01月30日
物体が地面に静止している状態を考えてみます。
その物体の質量の中心=(地球上では)重心が存在し、そのものを受け止める面が形成されます。これを支持基底面と呼びます。
左の図が筒状の物体が地面におかれた状態です黒丸(●)が重心(質量の中心)、下の円が支持基底面を示しています。支持基底面上の黒丸(●)は重心から垂直に地面に降ろした線が地面と接する点を示しています(重心の支持基底面への投影点)。
右側は人の略図です。左の物体と同じように重心(●)、支持基底面=この場合両足で囲まれた面全体です、重心の支持基底面への投影点を示しています。
人が静止して立っている時はこの様に、重心とその投影点は静止しています→厳密にはわずかずつ支持基底面内で動いています。
次週は床反力と関節モーメントの復習です。
posted by asa20 |18:08 |
運動科楽 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年01月28日
人が『生きる』(人生の営み)上で、『動く』ということは言うまでもなく、密接に結びついています。
意識的にせよ、無意識的にせよ、人は何らかの目的を果たすために動きます。
そしてそれは単に移動することだけではなく、何らかの表現・表出としての動き→絵を描く、文章を書く、踊る、演ずる・・・も含められます。
人はいかにそれらの目的や環境に応じて(適応して)動きを習得(運動学習)していくのか?
また、成長の段階でいかに運動の発達(運動発達)が成し遂げられていくのか?
これらを探る旅はかなりの迷宮入りを覚悟しなければなりません。しかし同じ旅でもハイウェイを効率的に移動するのに比べ、大変だし、しばしば混乱を伴いますが、そこにこそ面白みがあるのではないかと思います。
ここ数十年医療の世界でも、あらためて根拠が問われることが多くなっています。しかしそこで言う根拠とは何を示すのか?良く考えなければならないと思います。
結論から言うと、それは決して最終的に数字で帰結されるものではないだろうということです。
なぜなら、何かを行う=行為の根拠を問う場合、そもそもその行為は何を成果として定義しているのか?をまず問わねばならないからです。そしてその定義された成果を何で示すのか?は次に考えねばならないことです。
成果を安易に数字に帰着させてしまうと、いわゆる“成果主義の弊害”になってしまいます。真の成果とはまず概念的なものでなければならない所以です。そしてそれを意識しない限り、真の根拠ある行為は成し遂げられないだろうと思います。
21世紀は間違いなく“質の時代”です。質をいかに汎用性のある・普遍的な評価として定義していくかがテーマになると感じています。
これからも試行錯誤の、運動にまつわる迷宮の旅へ歩を進めていこうと思います。
posted by asa20 |19:32 |
運動科楽 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年01月23日
まずこの章では、身体の運動の構成体としての身体の物性について述べていこうと思っています。
ここでどうしても無視できない環境要因として、地球上の1Gの重力があります。身体物性を語る上ではこれらの力とそれに伴う作用をまず考えねばなりません(“力学の世界”)。
それに加えて、以前も述べましたが、地面から受ける作用力→床反力があります。
そして重力がかかる重心点とそれを支える支持基底面という考えも重要です。
さらに運動が発生する場面では、関節回りに働く回転力=関節モーメント、関節内に働く関節内力から力の作用を考える場面も出てきます。
また、力の加わり方という点では、慣性による関節の回転力である、慣性モーメントなども重要になってきます。
来週これらをまとめて図示してみましょう。
posted by asa20 |20:05 |
運動科楽 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年01月14日
以前書いたことと重複すると思いますが、まずは運動科学の旅に誘う者としての出自を再度明らかにしておきます。
私の職業は、理学療法士です。
理学療法士という職業は一般的にリハビリテーション専門分野の一職種として認知されていると思います。そして7割方の理学療法士(Physical Therapist :略してPT)は病院勤めと言われております。歴(れっき)とした国家資格で、皆理学療法士の免許を持つ者は国家試験を合格した人達です。
さてその内容はというと書き出すときりがないので、結論として自分の職業観を示します。
理学療法とは、簡単に言うと以下の通りです。
これはあくまで個人的な職業観であることをお断りしておきます。
まぁ非常に硬い表現です。
もっと簡単に言うと、人の運動全般に関わる仕事です。大まかすぎますが、人が生きている以上何らかの運動は必ず起こっていると考えて間違いありません。寝ていても呼吸・心臓などが常に血液や酸素を運ぶ動きを営んでいます。さらに、どの様な職業の範疇か?と考えるかは以下の通りです。
これも以前示したものの改変版です。先程言ったように病院勤めが多いのですが、実はその他への活躍分野は広いと、これまた個人的には思っています
さて、運動をどう捉えるかは実は様々な観点というか切り口・側面があります。
まず人の動きを自動車に例えてみましょう(これも以前示しましたが図示を改めてしてみます)。そうすると、次のように考えられます。
さて来週はこれら一つ一つを検討していきます。
※ここに示した図(立てスライド型)は全て現在作成中の『理学療法の指針;旭川医科大学病院理学療法部版』からの引用です。
posted by asa20 |20:03 |
運動科楽 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年01月09日
新年あけましておめでとうございます。
今年から再度、気分を一新して、52週間に渡り『運動科学(科楽)の旅』と称して、様々な運動科学に関する分野や知見その他の関連事項について、旅をしながら旅日記を書くがごとく、言及していく事にし、このブログを位置づけ直すことにしました。
宜しくお願い致します。
次回からは序章としまして、まずは過去に書いたことの再確認をさせて頂きます。
【予告】
- 理学療法士という職業について
- 運動の科学(科楽)について
- 運動のとらえ方・考え方
などにつき書く予定でおります。
posted by asa20 |17:44 |
運動科楽 |
コメント(0) |
トラックバック(0)