2006年12月05日
筋力を再考します~その三~
旭川は完全に真冬です。今日も雪が降っています。これから約5ヶ月近くは、さぶ~い冬の季節です。年を取るに従い、長い冬は嫌になってくるものだなぁと実感しています。 さて、前回最大随意筋力の話をしました。100%の力を出し切れるわけではないと言う話でした。ここまでの話をまとめると、
- 筋力は神経の電気刺激によって発生する力である
- 筋力の大きさと筋の太さは相関するが、それは筋収縮を繰り返すことによる結果である
- 人の動きには筋力以外にも様々な力が作用している
すなわち、筋力を上げたからといって即、動きが速くなったり、巧くなったりするわけでは無さそうだなと、ご理解頂けるでしょうか。 そこで今日付け加えることは、人の動きに要する筋肉の力は必ずしも100%の力を必要とはしない、ということです。 歩くことを考えてみましょう。常にエンジン全開にしなければ歩けないとしたら、すぐにエンストしてしまうでしょう。筋肉の種類によっても異なりますが、下肢の筋では最大随意筋力(健常な時を基準として平均すると)の20-40%ぐらいの力までです。例外としてふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)は80%くらい必要といわれています。 ですから、最大筋力が低下するとそれだけ目一杯の力を歩くときだけでも必要とすることは事実です。すなわち、 容量としての筋力は必要ということになります。 しかしこれもあくまで必要な時期(タイミング)に必要な力を発生させることが条件になります。そのためには、重力の影響や、運動の速さや、環境の変化等々に対応する神経系の活動が必須になります。 筋力を上げれば→運動がしやすくなる とはならないわけです 最近特に強く感じることは、運動や身体のことについての世間の興味が明らかに増えているな、ということです。テレビや雑誌、本などもその手の特集ものが非常に目立ちますーこれは決して私の職業が理学療法士だから感じるというわけではないと思います。当然スポーツ関連の記事も多いのですが、共通して言われているのは、『筋力だけではスポーツのパフォーマンス能力は上がらない』ということです。これは何もスポーツ動作に限ったことではありません。 また読みにくくなってしまったかも知れません。分かり切った話はもういいよ!という方がいたらご連絡下さい。参考にさせていただきます。 次回は、『筋のパワー』ということから、筋力を再考してみましょう。 付記:このシリーズのタイトル『筋力を再考します』は少しおとなしすぎたかな?いっそ、『筋力至上主義を討つ』とか、『筋力原理主義との戦い』とかの方が食いつきが良いですかね?
posted by 朝野裕一 |09:21 |
筋力 |
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この記事に対するコメント一覧
筋力、最高!?
いつもお世話になっております。
ブログリンク、ありがとうございました!直ちに、相互リンクさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします!!
「筋力」は大切ですが、大きさの変化するエンジンを「使いこなす」こともまた大切ですね!適切な時期に、適切な分だけ・・・ですね。
またコメントさせていただきまーす!
posted by ヘボピッチャー | 2006-12-05 21:08


