2006年12月02日
雑感:書評未満~その一
最近立て続けにそれぞれ二日間で読み切ってしまった本があります。いずれも、たまたま見たテレビでの紹介もしくは立ち読みしていた雑誌で見かけた本で、すぐに購入してあっという間に読んでしまいました。偶然ならざるものを感じ、久しぶりに共時性(シンクロニシティー)を強く感じました(後述)。
一冊は、『さよな ら、サイレント・ネイビー』(伊藤乾 著、集英社刊)
これはかのオウム真理教地下鉄サリン事件の実行犯、豊田被告の同級生である筆者が、なぜあれだけ真摯に学問に身を投じていた被告が、殺人テロを侵してしまったのか、独自の調査や検証をしている内容です。第二世界大戦の戦前・戦中の日本人のたどった道のりにも重ね合わせて述べてあるところも、なるほどと感じました。また、「行為は気づきに先んじて生ずる」という言葉にも(原文と少し違うかも知れませんがあしからず)、改めて同感するところ大でした。スポーツには全然関係ないように思いますが、さにあらず・・・自分の職業とも関連のある以下のキーワードが全て網羅されており、前述した共時性を感じざるを得ませんでした、ビックリでした。
キーワード:ギブソン、佐々木正人、アフォーダンス、複雑系、野口整体、畑村洋太郎、失敗学、NIRS(近赤外分光法)、などなど
身体と精神の関連をも考えさせられる(そういう見方を抜きにしても)、大変興味深い本でした。一読をお薦めします。
もう一冊は、『G FILE~長嶋茂雄と黒衣の参謀~』(武田頼政 著、文藝春秋刊)(ブロガー注:頼政のよりの字は旧漢字でした)。
私実は、小学生から一貫したアンチ・ジャイアンツ+長嶋ファンという一種の矛盾を抱えた少なからず日本の野球ファンに存在する者の一人です。その一人としてこの本は、ある意味ショック、一方でやっぱりそうだったんだと感ずる本でした。また、この本も仕事柄においても興味のある内容が(特に前半)書いてあり、これまた共時性かぁと感じ入った次第です。
内容は第二期長嶋ジャイアンツの裏面を克明に述べたもので、現在の長嶋氏の置かれている状況を知っている皆さんにも、最後の一章は特に感慨深いものがあると思います。前半にはメディカルスタッフのことが書かれており、PNFの効果について言及しています。個人的にはPNF単体のみある意味過大評価されていると感じましたが、これもひとえに市川繁之氏(理学療法士)の個人的な(選手の状態を把握して治療する)能力の高さ故の産物だったのではと勝手に思っています。いずれにしても、スポーツマネージメント・スポーツトレーナー・アンチジャイアンツファン・ジャイアンツファン・プロ野球界を憂える人・長嶋ファンなどには一度読んで欲しい一冊です。
ブロガー注:ジャイアンツファン、長嶋ファンには少しショックの大きい内容かも知れませんので、注意が必要かも知れません。
以上、書評というのはおこがましいので、書評未満とさせてもらいました。ではまた。
posted by 朝野裕一 |17:08 |
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