2007年02月03日
雑感~大相撲八百長問題!?~
週刊紙上で今、朝青龍をはじめとした八百長問題が(八百長問題としては何度目かの)話題となっています。 話題の焦点は、朝青龍が八百長をしていたか否か、もしくは相撲界自体が八百長を承知で興行していたか否かになっていますが、この問題自体は新しそうで古いもので、何年かに一度浮上してくる話題となっています。 私自身は、上記の問題よりももっと別の観点に関心を持っています。
- 相撲の出自:相撲は元々神事、すなわち神に捧げるいわば儀式であったということ
- 現在の大相撲のあり方:勝負を競う格闘技スポーツとしての興行
この二つが混在して現在興行が行われており、しかもギャップ→「儀式の要素とスポーツの要素との間の」が大きいために、断続的に八百長問題が浮上してくるのではないかと思います。 全くの私感ですが、『ガチンコ』という言葉がある以上、逆に真剣勝負ではない取り組みもあるのではないでしょうか(昔から)。しかもそれが確信犯と言うよりもっと慣習的な要素が含まれているのではないかと想像します。これ自体をより悪と見なすこともできますが、郷に入れば郷に従うという言葉もあるように、杓子定規に取られても困惑してしまう、というのが相撲界の本音ではないかと思います(勿論今の時点でソンなことは口が裂けても言えないでしょうが・・・)。 なぜそうなってしまうのか? 前述したように古くからのベースはあくまで儀式です。そこにスポーツ的要素を取り込み勝負にこだわること(勝負にこだわっているように見せること)を強要させられてきた歴史があり、しかも興行である以上お金がつきまといます。昔は一年に二場所だったものが、1958年からは現在のような一年六場所となり、頻度も増加しています。 もう一つはスポーツとしてとらえた場合の環境問題があるのではないかと思います。すなわち土俵とその回りの作りの伝統継承により、結構狭いところでギリギリの勝負をすることを要求されます。これによるケガの増加が予想されます。 巷間言われているように、若貴時代は『ガチンコ』中心の時代であったとすると、それ以降のケガによる休場の増加はこの環境と真剣勝負が組み合わさった時、当然予想される事ではないでしょうか。相撲協会はさらに、公傷制度を廃止しました。理由はケガを理由に安易に休む力士が増えたということです。確かに、そうなのかも知れませんが、この環境と巡業も入れれば多くの期間身体資本の仕事に就く力士としては、毎日ガチンコ勝負では(巡業では違いますが)体が持たないと思うのも無理はないと思います。単に稽古量の問題だけでは解決できないでしょう。 もう一つ、朝青龍を代表とする外国人力士への(公然とは出せないが)批判的要素も背景にありそうです。元々朝青龍に対しては私的生活含めた態度への批判がありました。特に慣習的な世界(伝統を重んずる世界)ではいくら強いと言っても、批判を消すことはできないのでしょう。 結論として、 八百長を敢えて取り沙汰せずに、今のままで良しとするか、徹底的に問題追求をしていくか?しかし、徹底的な追及でもし八百長が認められた場合相撲界は存続できなくなるのではないかと思います。 全くの素人がとやかく言うことはできませんが、伝統を重んずる方を優先するならば、今まで通りで良しとすべきでしょう。 より真剣勝負が見たければ、場所数を減らす、土俵周りの環境をケガのしにくいものに変えるなど検討し、伝統要素を変更せざる得ないと思います。 話が変わりますが、プロレスにも八百長問題が常にささやかれていた時代がありました。これは真剣勝負見たさのファンの増加とガチンコ勝負をしたいレスラーの登場により、紆余曲折の上に現在のようなエンターテインメント格闘技としてのプロレスと真剣勝負主体の総合格闘技に分かれていき、観客それぞれが望むものを見ることができるようになり(見る側が選択できるようになった)、八百長云々を今更問題提起する必要がなくなりました。 翻って相撲の場合は、何度も述べたように国技さらには遡ること神前儀式であったという背景が、事を難しくさせてしまうのでしょう。 今回の問題は週刊現代で取り上げられましたが、筆者が武田頼政氏( 以前このブログ上でも紹介した『G File』の著者)であるため、今後の動向をより興味深く見ていきたいと思います。どうやら相撲協会は週刊現代を訴える方向に向いているような気がします。一方の週刊現代側も受けて立つ姿勢のようで、野次馬的興味が沸いてきてしまいそうですが、そこを押さえて、この問題がもしかしたら国技大相撲が変革するきっかけになるならば良いなと思い、しばらく経緯を見守っていきたいと思います。 付記:大相撲に関する詳細な歴史は知りませんので、『ウィキペディア』などで補足して下さい
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posted by 朝野裕一 |13:18 |
スポーツ |
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相撲(すまい)の節(せち)のこと 【和のこころ 】
今話題の八百長問題。 もともと、相撲は、節句のひとつ、神事でした。 7月7日、七夕の日に相撲が生まれたとされ、奈良時代から平安時代末期まで 宮中で相撲を天皇が観覧する儀式でした。そういったことから昨年、旧暦の7月7日の前日に当たる7月30日に相撲を扱ったイベントも行いました。 国技なのですが、意外に相撲を知らない人が多く、新鮮にうつったようです。 相撲は神事から始まり、信長・秀吉のころはお抱え力士なんかいてさかんだった勧進相撲などの全国いくつかの興行がまとまり、江戸相撲に集中されてきて、 やがて(...
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コメント投稿者ID :
朝野裕一様
拙著「Gファイル 長嶋茂雄と黒衣の参謀」と、
今回の「朝青龍八百長告発」に関するお考えを読ませていただきました。
Gファイルでは、とくに市川PNFの私の記述についてなど、非常にクレバーかつ正確に読んでおられることに感銘を受けました。
また八百長問題についても同様に、真摯に捉えてくださり、感謝に堪えません。
私は相撲協会に対して、「八百長の存在を認めよ!」などと言っておりませんし、うやむやにしても一向に構わないと思っています。
ただひたすら、構造改革が進められることをのみ願うものです。
ただしそれが確認されない場合は、さらにもっと過激に追求してゆく所存です。
八百長で魂を汚す力士も、ガチンコでケガにあえぐ力士も、どちらも現実社会の被害者だと捉えております。一刻も早く彼らを救う手だてを講じていただきたいものです。
どうぞ今後の推移をお見守りくださいませ。
ありがとうございます。
武田頼政拝
posted by 武田頼政 | 2007-02-03 18:15
コメントへの返信
コメント投稿者ID :
武田頼政 様
なんと筆者様ご自身からのコメント頂き、誠にありがとうございます。恐縮します。
どうやら相撲協会は講談社を告訴するような記事がスポーツ新聞紙上を賑わしているようですが、これからも真実の追求は続けていって欲しいと思っています。色々批判の意見も多いでしょうが、めげずに進んで下さい。我々一般人および相撲ファンも、ガチンコではなくていいから豪快な横綱の技を堪能したいのか、あくまで真剣勝負にこだわるのか、それぞれがはっきり考えたほうが良いと思います。お体気をつけて今後の取材等行って下さい。
朝野裕一 拝
posted by 朝野裕一 | 2007-02-05 18:13
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