2009年01月02日

【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

プロレスリングノアの地上波での中継が打ち切られることになった
これまで深夜放送という形で細々と続けられてきた中継ではあるものの、年間2億円程度の放映権料が支払われていたこともあり重要な収入源及びプロモーションの場所であったことだろう
今後ノアの運営が非常に厳しいものになることは間違いない

ただ個人的にはこれは当然の時代の流れだと思っている

日本のプロレスはその創世記から世界におけるプロレスとは明らかに異なった歴史を持っている

プロレス=リアルファイトという虚構を元に成り立ってきたという点で

力道山やアントニオ猪木というある意味不世出の天才的舞台俳優たちが、日本人の信じやすい国民性を利用しリアルファイトもどきをリアルファイトとして売ってきたのだ
そして一部のファンは自分たちが見たいストーリーを演出してくれるプロレスをリアルだと信じて熱狂していた
こんなプロレスの歴史を持つ国は他には無い

その後アントニオ猪木が作った新日本プロレスは暴露本やMMA挑戦失敗という取り返しの付かないデメリットを抱えたがゆえにエンタメ路線への転換を図ることになり、その結果としてプロレス=ガチという構図をなんとか守った上で興行を打ってきたのがそのライバル団体であるプロレスリングノアだった

そのノアの崩壊によってプロレスは一時的には苦境を迎えるものの、もっとプロレスを素直に楽しめる土壌が整ったとも言えるのではないだろうか

エンターテイメントに重点を置いている今のハッスルを見ていて正直面白いとは思わないし、よくできた演劇とも思えない
今のハッスルだったら吉本新喜劇の方が安心して楽しめる

ただプロレスの方向性という面では正しい方向なのだろう

プロレスの本場であるアメリカやメキシコのプロレス中継を見ていると、会場に来ている観客の多くは子供であり、彼らがボードを抱えたり、大きな手袋を振り回して選手を応援していることが分かる
体の大きなプロレスラーやマスクマンたちは彼らにとってのヒーローなのだ

ハッスルではマスクマンが多く登場し、正義の味方と悪役側がそれぞれの役割を与えられ、さらに細かなストーリーもつけてハッスルの世界を構築しようとしている
そういう意味では世界の中では正統派のプロレスを追及しているともいえる

過去の説明不能なプロレスガチ理論を基に構築されたプロレスが50年近くを経て崩壊し、プロレス本来の姿であるエンターテイメントにフォーカスしたプロレスが日本でメインを張れる、そんな時代が来たのかもしれない




【追記】

日本の昭和世代のプロレスファンには「プロレスには殺気が必要だ」とか「プロレスラーはリアルでも強くなければならない」なんていう人多かったじゃないですか?
今でもそういう人いますよね?

それはその人の楽しみ方なんで別に良いんですけど、時代の流れでその売り方ではプロレスがもう立ち行かなくなったんだろうなと言ってるわけです

そういう人向けのプロレスがほぼ全滅に近い形で滅んでしまったことによってリアルとかガチで語るのではなく、プロレスの演技性とか表現力といったWWEやルチャで重視されている要素にフォーカスした団体が日本でもプロレスのメジャーを形成するチャンスとも言えるということです


あとノアは「リアルでも強い」を前提にしたプロレスしてたんじゃないですか?
三沢氏も「ヒクソンのスリーパーなんて後ろに倒れれば余裕でかわせる」なんて主張をしてそれをノアファンは支持してましたしね
かつて長州力が「中西ならヒクソン殺せる」なんて発言をして新日ファンがそれを支持していたように

実際僕の学生時代の友人も「三沢がPRIDE出たら100連勝する!」なんて本気で言ってましたよ
仲良かったのにその話題の時だけ彼ちょっとケンカ腰でした 笑
彼は新日も全日もノアも見るプロレスファンでしたが、ちょうどプロレスラーが総合で負けまくってた時でそれぐらいノアに「プロレスラーは強いんだ」という救いを求めていたんでしょうね

後々「あれ俺間違ってた」って謝られましたけど
トークが上手くて面白い普通の奴でした

posted by arigatou |12:01 | コメント(5) | トラックバック(0)
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【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

コメント投稿者ID :

ハッスルマニアの視聴率は3.4%でした。
これは今年のノア中継の最高視聴率以下の視聴率です。
プロレスファンが想像している以上に世間の風はシビアなんですよ。

posted by   | 2009-01-02 15:49

【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

コメント投稿者ID :

テレビ局の縛りがなくなるノアには他団体との交流戦、対抗戦を期待したい。
古くは日本人vs外国人、プロレス対他格闘技、ライバル対決などといった対立構造がプロレスの熱を上げてきたと思う。
今年も新日本vsZERO-ONEは少なくとも会場はかなり熱かった(他団体にも関わらず声援を集める武藤よりも)。
それぞれのファンがこの相手には負けてほしくない、この団体には勝ってほしいという気持ちが熱を生んだ。
新日本vsノアが本格的に組まれれば、新日本ファンvsノアファンによる熱波も相当なものになるだろう。
その熱を吸収してプロレスがもう一度息を吹き返してほしいと思う。

posted by 鴉 | 2009-01-02 16:24

【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

コメント投稿者ID :

ノアがガチだなんて思っている人は最初からほとんどいなかったと思いますけどね。お説はUWF系とかに言えることじゃないですか。
まあ、どっちにしてもプロレスをショーとして楽しむには役者がいないですし、日本人はそういうのが向いてません。プロレスが復興するとすれば格闘技だとかショーだとかを超越した魅力のある選手、たとえば初代タイガーマスクみたいな人が出てこないと無理でしょう。でももっと衰退して、そういう人がプロレス界に入る意欲を持てないくらいになってしまうと思っています。

posted by 通りすがり | 2009-01-03 08:53

【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

コメント投稿者ID :

「ノア=ガチ、と思っている」というのは、2ちゃんねるの荒らし書き込みに影響されすぎなんじゃないですか?(笑)

ノアファンはみんな、「永源対百田」や「ジャイアント馬場のファミリー軍団対悪役商会」を見て育ってるわけですよ。

「プロレスが最強」と謳っていた新日本プロレスが格闘技であっさり負けてしまった時点で、ガチ妄想は終わってると思いますよ。

その後、プロレスとは?の疑問に答えを出したのが、四天王プロレスであり、後のプロレスリングノアなんだと思います。

そのプロレスリングノアの地盤が緩んでいる今は、プロレス界全体の危機と思っていかないといけないと思います。

「ノア崩壊=正常化」なんて考えてたら、甘いですよ。

posted by ロマンポルノ | 2009-01-03 13:36

【ノアの崩壊で日本のプロレスは正常な状態に戻るかもしれない】

コメント投稿者ID :

プロレス=ヤオ前提でやってきた国なんて無いと思うが・・。
ルチャなんて未だにガチ前提で見てる人が多いらしいし、アメプロにしてもWWFより前はガチ前提だったし。
まあヤオガチ前提以前にノアは論外。体鍛えてない時点でプロレスラーですらない。

posted by Kamiryu | 2009-01-03 14:04

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