カンプ・ノウの憂鬱

【カンプ・ノウの前進】新時代のトータル・フットボール!新たな歴史と伝統はここから生まれる

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なんだかんだ勝つんだなぁ。。。

ベースボール世界一を決める大会『WBC』が3/7開幕し、 侍ジャパンは第一回大会の決勝カード、キューバ戦に挑んだ。

開幕前はメジャー組や大谷翔平の出場辞退の影響から散々頼りなさを指摘され、 練習試合でも主力の抜けたNPB球団に惨敗するなど、不安ばかりが口にされていた侍ジャパン。

それでも、第一戦は強敵キューバ相手に11-6の爆勝で出だしを飾り、 世界でも通用する得点力を見せつける結果となった。

そして、遠く離れたスペインの地で侍ジャパンさながらの得点力と爆発力を見せつけているのが リーガ暫定首位に座るFCバルセロナ。

2月、故障者問題とPSG戦大敗の意気消沈に悩まされたバルサは1週間のリフレッシュ期間を挟んでアトレチコに2-1と競り勝ち、暫定首位に浮上。 3月に入ってからは1日のヒホン戦で6得点、4日のセルタ戦で5得点と大爆発。 見事完全復活を遂げた。

これは個人的な見解かもしれないが、 今までのバルセロナは08−09シーズンから11-12シーズンまでのペップ・バルサをいつまでも超えられずにいた。

遡れば1970年代、リヌス・ミケルスが考案した至高の戦術トータル・フットボール。 全選手が激しくポジションチェンジを繰り返し流動的にピッチ上をかけ回るこの戦術は、 ヨハン・クライフによって実現され、ジョゼップ・グァルディオラへと引き継がれた。 ペップは監督としてトータルフットボールと究極のポゼッション・サッカーを融合してバルサを最強に導き、 当時、世界中のサッカークラブのお手本は「バルセロナのようなサッカー」だった。

監督が今は亡きティト・ビラノバに変わり、ビラノバが病に倒れた後ヘラルド・マルティーノがやってきてもバルサは強かったが、 ペップのサッカーを「進化」させることができず、そして超えられずに1シーズンで去っていった。

そして14-15シーズン。 Bチームの監督から昇格したルイス・エンリケ監督はサッカー史上最強を争えるレベルの攻撃ユニット、言わずと知れた「MSNトリオ」をプロデュース。 就任1年目から3冠を達成した。

しかし。

スアレスが得点王争いに関わってくるようになり、数年前からささやかれ続けた「メッシ依存」から脱却したように見えたが今度は「MSN依存」。 3トップのうち誰かが故障、あるいは調子を崩した時の代わりがおらず得点力が半減してしまうその事態は、 エンリケ・バルサは個人の力によって強いだけ、という事実を浮き彫りにしてしまった。

普通に考えたらエンリケが残した成績は優れたものだし、メッシやスアレス級の選手がいなくなっても得点力が落ちないチームなんてほとんど存在しないだろう。

だが、バルセロナにおいてはそれだけでは許されない。 ただ勝つだけでなく、美しく勝つ。 勝利に過程や哲学が伴っていないとサポーターは満足しない。

結局、第4のフォワード候補として獲得したパコ・アルカセルもパッとせず、 エンリケがバルサにもたらしたのはMSNというユニットと、14-15シーズンに達成した欧州クラブ史上初の2度目の3冠という偉業。 この二つで終わるかに思えた。(こうして文にしてみるとイチ監督としてはおったまげるほどスゴイが)

しかし、エンリケ・バルサは3/4のセルタ戦、新たな進化に挑戦した。

これまでのバルサが見せてきたトータル・フットボールの片鱗といえば、多くが縦あるいは横のポジションチェンジである。

例えば。 長く右サイドバックを務めたダニエウ・アウベスは、サイドを縦に駆け上がりしばしばウィングとしてプレイした。 その代わり、ピケが横にスライドするようにサイドバックの位置をカバーし、ブスケツが縦に下がってきて一時的に3-4-3のような形を取る。 そうして攻撃時と守備時でポジションチェンジを繰り返し、相手チームを翻弄した。

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