2007年02月06日

ボウリングに、感動。

前回のブログに書いたとおり、先週末、ボウリング大会の取材をしてきました。
「第15回全国障がい者ボウリング大会」。
国内における全国規模で行われる競技大会のひとつで、今年の参加者は252人。個人戦と団体戦が行われました。

障害者ボウリングの基本ルールは、一般のものと同じ。レーンの長さも使うボールもピンの数も、通常と一緒です。違いは、視覚障害のクラスや、ボールの持ち運びが困難なプレーヤーには、補助器具の使用と介助員がつくことが認められていることくらい。

個人戦の予選・決勝とも、各プレーヤーが3ゲームずつ行い、スコアの合計で順位が決まるわけですが、いったいどのくらいのスコアが出ると思いますか? もちろん、障害によって細かくクラス分けされているのだけれど、たとえば男子の切断や機能障害のクラスでは、バンバン200点台が出るし、視覚障害の弱視クラスでも女子決勝で最高192点をマークしていました。

個人的に圧倒されたのは、視覚障害のクラス。全盲のクラスは公平を期すために、アイシェードを着用します。大きく分けて全盲と弱視のクラスがあり、いずれもレーンの手前に特別な手すりを用意して、それを利き腕でないほうの手で触り方向などを確認しながら、投球に入ります。当然、ファールラインを超えてはいけないので、手からボールを離すまでの歩数やタイミングは、すべて「感覚」が頼り。いかに自分のリズムを身につけておくか、が勝敗を分けるといいます。

ブースの中には、対戦相手との投球の順番や1投目で倒したピンの数をプレーヤーに教える介助者がついていますが、技術的な指導は一切不可。「2投目は、あのコースを狙って」などといったアドバイスはルールとして禁止されています。介助者が「1投目は、3番と6番ピンが残った」と言ったら、プレーヤーは「3番と6番バージョン」の投球をするだけです。先天性の全盲の場合はとくに、ピンやレールを映像として捉えたことがないため、具体的なイメージが出来ない代わりに、何通りものピンの組み合わせに対応した投球を用意しておき、そのなかからセレクトするというわけです。

試合後、ある全盲クラスの選手に、試合で着用したアイシェードを見せてもらいました。当然ですが、真っ黒で何にも見えません。以前、エキシビションでアイシェードを着用してボールを投げてみたという健常スタッフの方の感想では、「まっすぐ立つのも難しいし、手すりを触りながらでも前に進んでボールを投げることがいかに難しいことかよくわかった。」とのこと。

しかし、選手の手から離れたボールは、18メートル先のレーンの上を、まっすぐに、あるいは緩やかなカーブを描いて狙ったピンに向かって転がっていくのです。まるで、足元から何かのレールが延びており、ボールはただその上を転がっているのではないかと思うほど。技術ととてつもない集中力。スコーン、スコーンとストライクやスペアを取るその技術は衝撃的で。「感動した」という言葉が最適かもしれません。

・・・つづきは、後日。



選手の左側にあるのが手すり


アイシェードを着用して投球。



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posted by amiharu |00:37 | ボウリング | コメント(0) |
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