2007年02月07日
きらりと光る、技。
ボウリング記事の続きです。 今回は、視覚障害クラスを主に観戦しましたが、その日の調子が良いか悪いかは、ボールを持った瞬間に分かるといいます。手にフィットする感じ、いつもより軽く感じるというのが、ビビッ!とくるそうです。他の競技の選手でも同様の感覚はよくあると思いますが。 視覚障害クラスの場合、まず大切なことは、手すりに沿って、まっすぐに歩いてまっすぐに投げることだそうです。投球時のちょっとした感覚のズレが、18m先では大きく変わる。だから、どの投球も同じ場所に落とすためのトレーニングをするのであって、カーブやスピードの調整というのは、完璧な基礎のうえに成り立っているのですね。 安定した投球をするには、腕力や握力、手首の力も当然必要ですが、一番大事なのは足腰。フォームの最後で踏ん張るときにグラつくと、すべてが失敗に終わってしまいます。だから選手は、とくに下半身の強化トレーニングは欠かさず行っているそうです。これはどのクラスの選手も、健常の選手も同じことが言えます。 ***************************** ボウリングの魅力は、どんな障害があってもできるということ。今大会も知的障害、視覚障害、内臓障害、四肢障害、車椅子クラスなど、さまざまなクラスが設けられていました。障害に合わせて投球時に道具を使う以外は、得点方法もレーンの長さも試合時間も、ルールはすべて一般と同じというのが、個人的には興味深い点です。 車椅子・電動車いすを使用する選手で、ボールの持ち運びや腕を使った投球が出来ない場合は、ある道具を使います。「シューター」と呼ばれるもので、小さなすべり台のような形をしています。ボールをシューターの台に置き、身体の一部でボールを押し出すわけです。手や腕が使えない場合は、口にくわえた棒などで代用するとのこと。通常のボールは3つ穴が開いており重心が傾いてしまうため、シューターを使う場合は穴の無いボールを使うそうです。観ていて驚いたのは、押し出す際の微妙な力加減で、ボールにカーブをかける技術。スピードこそ出ないものの、ゆっくりと曲がりながらピンに向かって転がっていきます。ボールにICチップが埋め込まれていて、ボールの意思で動いているように思えるほど・・・。このクラスの決勝ラウンドの最高スコアは150。優勝した選手の3ゲームアベレージは、132。スピードがなくても、技で結果が出せるということが、よくわかりました。 >>またまた、つづく
posted by amiharu |17:58 |
観戦記 |
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