2008年02月14日

レイ・スターリン 引退…

昨日、各マスコミさんに「レイ・スターリン引退」をリリースしました。
その知らせ自体、連盟には1月末に届いていたのですが、
1月4日の試合が終わってまだ数週間しか経っていないし、
スターリンの気持ちが変わってくれないかなあ…って気持ちでいました。
しかし、その後も心境に変化は無いとのことで正式リリースとなりました。

最後の試合は、今年1.4後楽園で望月竜介にローキックを効かされて無念のKO負け。
いいところを出すことなく敗れてしまったことで、試合後はかなり落ち込んだ様子でした。
しかし、2月の「K-1オランダ大会」で行なわれる70kgトーナメントにエントリーしていて、
気持ちを切り替えてそこにトライすると話していたのですが・・・。

ファイトスタイルはもちろん、人間的にも好きな選手だったので引退はとても残念です。
今後はKBアーネムでフレッド・ロイヤース会長とともにジムトレーナーとして頑張っていくそうなので、
今後は“第二のスターリン”育成を期待したいと思います。

posted by 宮田 |18:58 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年02月14日

レイ・スターリン 引退声明文

◆レイ・スターリン 引退声明文

認識と決断

最後の試合を終えて日本のホテルの部屋で一人今後を考えました。
その結果、これを区切りに引退しようと考えがまとまりました。
フレッド先生にその旨を帰国のフライトで伝えました。
フレッド先生は『あと2週間ほど考えてみろ。そして自分の判断に揺れや誤りがないのならば決めればよい。
今ここですぐに結論を下す必要はない」とアドバイスしてくれました。

オランダに帰国し2週間のあいだ様々なことを考えました。
これまでのキックの人生そして今後のこと。
思考が右へ行ったり左へ行ったり、考えが飛んだりもしました。
ですがその結果、自分の判断に決して揺れが無いことも確信しました。
私はここでキック人生に一区切りつけたいと決めました。

様々なことが脳裏に去来しました。
キックをスタートした10代のころ。
ケガのこと、初勝利のこと、初敗北のこと、辛かった事、楽しかった事、自分の子供のこと、
フレッド先生のこと、仲間や同僚のこと、将来のこと、仕事のこと、今後のこと・・・。
自分のキック人生では、ショウタイムの舞台で破竹の勢いで波に乗るドラゴを完封したことが、
一つの頂点だったのだと思います。
ドラゴに対してはあらゆる研究と分析と対策を立て、
自分の持てる経験と技量の全てを尽くして攻略した試合だと思います。
あの時点で一つの大きな区切りになっていたのかもしれません。

そして全日本に昨年夏から参戦のチャンスを得てがんばりました。
初戦ドロー、次に敗北、予選勝利、準決勝の敗北。
望月との対戦のヒザへのダメージが引退の原因ではありません。
ですが引退を思い浮かべる一つのきっかけにはなりました。
彼のインローはとても上手でした。強烈でした。
敵ながら私を攻略する作戦としての間合い潰しとインロー攻撃は素晴らしいものだったと思います。

試合を終えホテルで一人になったときに引退を考えました。
レイ・スターリン最後の4戦を日本で戦えて本当に良かった。
人生にとって印象深い区切りを迎えられたと思っています。

引退理由は、いわゆる『燃え尽きた』ということです。
年齢ももう若くはありません。これ以上の成長を自分自身に期待できません。
もちろんキックを愛する気持ちに変わりはありません。
成長著しいドラゴを破ったこと、全日本への参戦チャンスを得てやれるだけのことをしたこと、
今年になってジムが新築になったこと、
これら一つ一つのことが人生の区切りへ向かっているような流れを感じました。
何より自分の中でやれるだけのことはやってきたという満足感もありました。
こういう時を大きな人生の転換点とすべきではないかと思ったのです。
家族や子供の事を考え、仕事を考え、ジムの若手や同僚のためにジム専任コーチとして、
後継育成に力を注ぐことにシフトをすべき時が来たのではないかと思い立ちました。
その考えを何度も頭の中で反芻し自分に問い返しても後悔の念は何もありません。
自分が現役を続けることよりも新たな出発をスタートした方が、
人生へのモチベーションが漲る感じがしたのです。
よって私は1月16日でキックボクサー引退を自身のサイト上で表明しました。

サイト上の表明文を読んだ多くの関係者や仲間たちから連日激励の言葉が寄せられました。
今も続いています。ありがたいことです。
今は清々しい気持ちで自分の仕事とジムでのコーチ業をやっています。家族と過ごす時間も増えました。

心は決して死なない

トップスポーツに属する選手はいつも孤独です。
絶えず瞬間瞬間に様々な判断を自分自身で下さなければなりません。
辛さや経験。動機やモチベーション。仲間やコーチそれにスポンサー。
多くの条件や人々が関わっている中で、自分で全てを決断しなければなりません。
それら全てはトップスポーツに属する選手の特権でもあります。
ですからトップスポーツに所属する人たちは、
自分で決断を下すことを楽しみながら歩めばそれでよいのです。

レイ・スターリン
20080214-00.JPG



posted by 宮田 |13:36 | コメント(0) | トラックバック(0)
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