サッカーと心身の使い方

ラクに歩く

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 今日は仕事がお休みです。妻と子供が実家に帰省したので久しぶりにカフェでのんびりしています。窓越しに道を歩いている人を観察しているととても面白いです。 休みの日でも人の動作を観察してしまうところがアレクサンダー・テクニーク教師のサガでしょうか(笑)

 さて、歩き方を見ているとあたかもその人の生き方や人生が見えてくるようです。肩に重荷を背負った人、目的地に向かって一心不乱に突き進む人、考え事をして上の空の人、いやなことでもあったのか前に進みたくないけど頑張って進んでいるように見えるひとなどなど、ラクそうに歩いているのは子供たちと、大人はまれに見かける程度です。

 観察しているときにどこを見ているのかというと、もちろんその人の動き全体を見ているのですが、特に頭と脊椎(胴体)との関係性をみています。うまくバランスが取れているのかどうか、質は? 固まっている or 自由に動いている?などなど。もちろん、自由にバランスがとれて動いていればラクで効率的なんだろうなというのは想像できると思います。

 ここでラクそうに歩いていた子供、特に幼児の動きを分析してみましょう。身近に歩き始めたばかりの子供がいる方はぜひ観察してみてください。
 彼らはまず、興味のあるものに意識が引き付けられます。その興味にリードされて頭が動き、残りの身体全体がついて動いていきます。これは脊椎動物の動きの原理そのものを体現しています。
 動物が動く様子を想像してみてください。目や鼻、耳などの感覚器官が情報を集め、それに導かれて頭が動き、それにつられて脊椎が伸びながら残りの身体全体がついて行きます。その動きはしなやかでとても効率的です。
 
 一方で多くの大人の歩き方を見ていると、足で蹴って踵で着地する歩き方をしています。その動きを分析すると、蹴りだした足を重心線より前に持っていくために、重たい頭が重心線より後ろに残ることになり、前に進むためにたくさんの筋力が必要となります。

 5~6キロ(一説では7~8キロとも)もある重い頭が一番上に乗っているということは実は一番上にかなりの位置エネルギーを蓄えているということでもあります。このエネルギーをうまく活用することで効率的に歩くことができるようになります。

ポイントは、目標に導かれて、頭が動き、残りの身体全体がついて行くこと。我々人間も脊椎動物なので脊椎動物の動きの原理に従って歩くということを試してみてはいかがでしょうか。








 



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アレクサンダー・テクニーク教師
高椋浩史(たかむくこうじ)

2001年から2年間、青年海外協力隊員としてバングラデシュでサッカーを指導。現地の人たちのしなやかなで生き生きとした身体のありかたに感銘を受ける。帰国後、アレクサンダー・テクニークの教師養成コースで学び2010年に教師認定を受ける。
現在は東京・吉祥寺のアレクサンダー・テクニーク教師FUN!で主に教えている。

連絡先 takamuku@cozyalexander.com



       

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(10月13日現在)

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