サッカーと心身の使い方

リハビリのコツ②〜神経系を再構築する〜

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   先日の野球の松坂大輔選手の1軍登板は残念な結果に終わりました。

そして、サッカーの内田篤人選手。検査の結果では良い方向に向かっているようですが、復帰までに長い時間が掛かっています。

さて、長年、本格的に競技を続けてきた人達が故障したり、スランプに陥った後に復帰するのは大変だと思います。この記事では、リハビリの際に障害になる緊張パターンについてと、神経系を再構築する方法について書いていきたいと思います。

何かのきっかけで不要な筋の緊張がパターン化されてしまうことがあります。

例えば ・ケガを庇うためにバランスを崩してしまい、その状態が習慣となってしまう。

・筋力や体躯が変わったのに、以前と同じ感覚を求めて力んでしまい、それが習慣となってしまう。

・もともとの動作の中に、問題にならない程度ではあるが緊張のパターンが含まれていて、それが、長年の反復で強化されて痛みや故障として現れる。

・不安や焦りで、緊張のパターンを増幅、または新しく獲得してしまう。など

これらのやっかいなところは、本人がその動作を「する」と思った時点で、その緊張パターンのスイッチも一緒にONになってしまうことです。

それはほぼ自動的に入ってしまうので、何が必要な動作で、何が不要な緊張パターンかということを認識するのはなかなか困難です。そして、認識できないのであれば、それをやめることはできません。

さらに問題なのは、この緊張パターンを持ったままで、新しいフォームの練習をしたり、筋トレなどで身体を作っていくと、問題が解決されないどころか、ますます緊張パターンが強化されてしまうことがあるということです。

この傾向がひどくなっていくと、自分でコントロールできないところまで行ってしまうこともあります。

例えばフォーカルジストニア(動作を実行しようとすると、その部位が震えたりして、やりたい動作ができなくなる症状)などは、心理的な不安などと筋の緊張パターンが結びついて、治そうと思えば思うほどに強化されてしまい、制御不能になるところまで行ってしまったという症状の一例です。

では、どうすればいいのでしょうか? 

まずは、自分が無意識にやっている不要な緊張パターンを認識することが最初の一歩です。

それには、とても繊細な感覚が要求されます。

 特にアスリートは普段、強度の高い、たくさんの神経を動員するようなトレーニングに慣れているので、最初は物足りない感じがするかもしれませんが、繊細さの中でしかできないこともあることをご理解ください。

   ①まずは、静かなところに立ちます。最初は眼をつぶってもらってもかまいません。

   ②その動作を「するぞ!」と思います。が実際にはやりません。その時、筋にピッと緊張が走るのが分かると思います。特に首や背中に走る緊張のパターンがあるかどうかを気にしてみてください。    *緊張を感じられないくらい筋肉が固まってしまっている場合は、まずは、ゆるめることが必要です。床に横たわり膝を立て、頭の下に本などを置きます。しばらくの間、重力にまかせて緊張がゆるむのを待ちましょう。

   ③その緊張はその動作に必要なものでしょうか? それとも不要なものでしょうか?    スムーズな動作の動画を見たり、動作のメカニズムなどから検討してみましょう。   又、動作にブレーキを掛けている感じがするなども判断の基準になります。

   ④その動作を「するぞ!」と思ってみるが、実際はやらないで緊張パターンをやり過ごす。その直後にやりたい動作を身体の感覚と一緒にイメージする。

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ケガ・痛み
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アレクサンダー・テクニーク教師
高椋浩史(たかむくこうじ)

2001年から2年間、青年海外協力隊員としてバングラデシュでサッカーを指導。現地の人たちのしなやかなで生き生きとした身体のありかたに感銘を受ける。帰国後、アレクサンダー・テクニークの教師養成コースで学び2010年に教師認定を受ける。
現在は東京・吉祥寺のアレクサンダー・テクニーク教師FUN!で主に教えている。

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