サッカーと心身の使い方

トレーニングと習慣

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 こんにちは、前回はなでしこジャパンの優勝に喚起されてブログデビューを果たしました。アレクサンダー・テクニークとは?やスポーツにどう役に立つのかと行ったことを少しずつ紹介して行きたいと思いますので身体と心と動作について興味のある方はぜひおつきあい下さい。

 さて、今日のテーマは「トレーニングと習慣」です。
 トレーニングの目的はある意味、その競技に必要な動作をいちいち考えないでもできるように自動化していくプロセスだと思います。しかしながら、トレーニングの過程でもともと備わっているナチュラルな動き(だれでも2歳児くらいまでは自由で優雅な動きをしてました。)を阻害してしまうような習慣を身に付けてしまったらどうなるでしょうか?
 練習するにつれて筋力が付き、スピードやパワーが向上しパフォーマンスはある程度まで向上します。しかしながらその動作の中に自分を痛めてしまうような動きが内在していると、それが習慣的な動作になってしまうので無意識に自分を痛める動作をやり続けてしまうことになります。その結果、次第にパフォーマンスが低下し慢性的な痛み、怪我、スランプが誘発されるようになってきます。そこから抜け出そうと更にトレーニングを重ねても、元々持っている習慣が変わらないのでますますパフォーマンスは低下し、ついには引退という結果になってしまいます。
 
 このマイナスのループから抜け出すためには、身につけてしまった不必要な習慣をやめていくことがカギになります。無意識にやっていることなので自分で抜け出すのはなかなか厄介なのですが、常に新しいやり方を追求するというのは一つのやり方です。イチロー選手がすごいのは、記録を残してフォームが完成されたかにみえた時にでも常に新しいやり方を追求し続けているということです。
 あるときうまくいったやり方というのは、その時の身体に適したやり方であって、毎日、変化している身体に合わせて、動作も常に新しくしていくことが必要です。
 しかし、動作を阻害する習慣というのはとても繊細なレベルの動きなので、新しい動作の中に古い習慣が残っていてもなかなか気がつきません。イチロー選手は自分で繊細な動きに気づいて変えて行ける能力をもっているからこそ長年、一流であり続けることができるのです。

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、自然な動きを邪魔している習慣に気づいてやめることを練習します。イチロー選手のいる世界がちょっと覗けるかもしれませんね。

 さて、それでは理想的なトレーニングとはどのようなものなのでしょうか?
 それは育成の段階から悪い習慣を付けさせないで育てることだと思います。近年、サッカー界では宮市選手や宇佐見選手など才能あふれる選手がでてきました。高いレベルのサッカーに触れられる環境が整ってきたのと同時に、選手の才能をうまく伸ばすことができるコーチが育ってきたということだと思います。指導者はトレーニングで選手の長所を伸ばし、良い習慣を身につけさせて行くこともできるし、逆に選手に悪い習慣を身につけさせて、下手にさせてしまう可能性も持っています。
 自分のやっていることが選手にどのような影響を及ぼしているのか、自覚できる指導者でありたいですね。




 



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アレクサンダー・テクニーク教師
高椋浩史(たかむくこうじ)

2001年から2年間、青年海外協力隊員としてバングラデシュでサッカーを指導。現地の人たちのしなやかなで生き生きとした身体のありかたに感銘を受ける。帰国後、アレクサンダー・テクニークの教師養成コースで学び2010年に教師認定を受ける。
現在は東京・吉祥寺のアレクサンダー・テクニーク教師FUN!で主に教えている。

連絡先 takamuku@cozyalexander.com



       

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(10月09日現在)

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