2007年06月30日
ボクシング業界の格差問題に目をふさいではならない
亀田兄弟や協栄ジムのことを批判するのはもういいかげんにしたほうがいいのだろうが、TBSが亀田をあまり特別扱いしなくなったように見える今こそ、協栄ジムなどの実力がとわれるところかも知れない。 その意味で明日の坂田の試合は興味深いが、その前にやはりあらためてこれだけは確認したいことは、亀田やTBSに関して惜しまれる事の一つは亀田人気がボクシング業界全体の盛り上がりに結びつかなかったといういことではないだろうか。 明日の興行がどのような盛り上がりを見せるのかまだはっきりとはわからないが、女性の試合をやることなどすでにかなりな話題を呼んでいることも事実であって、やはりこの業界は協栄ジムの一人勝ちと言う印象はぬぐいがたく、それぞれのジムの沿革などはあるにせよ、ジムごとの格差は歴然としている。 もっともこの興行にいくつか引っかかることはある。 まず女性ボクシングのプロ化に関してはアメリカで女性のボクシングの試合で死者が出たことなどから自分は反対で、もともとボクシングは危険な「スポーツ」だと思っているが、その危険を女性にも広げるのはよくないと思っている。 また明日の会場では協栄出身者の世界チャンピオン10人によるサイン色紙が一万円で売られるらしいが、それが問題だと言うわけではないが、こうした話題づくりのようなものを提供するノウハウや土台が協栄にはあって他のジムには真似のできないものであるということはいえるのではないか。ちなみに亀田の最初のランダエタ戦に関して何人かの亀田よりの解説をした人たちは協栄出身だということに今さらながら気がついた。 自分として明日の興行で引っかかるのは「王座統一戦」といういいかたで、この言い方が全く違うとは言わないが、できれば「王座決定戦」という言い方のほうが当てはまるのではないかと思う。 つまり「王座統一戦」というのはWBCとWBAのチャンピオン同士でやる場合などに用いられる方がふさわしいという気がどうしてもしてしまうわけである。 もともと世界チャンピオンがいくつもいるということがいいことかどうかという問題もあるが、一つの団体における暫定王者(同士?)の存在と言うものはかなりそれに比べてレベルの低い話しだともいえるわけで、それを「統一戦」というと実際以上に格があがってしまう印象がある。 間違った言い方というわけではないが、こうした試合を統一戦と言うと普通のタイトルマッチ以上に盛り上がるような感じがして、本来は暫定王者の存在(あるいは空位)というあまりよくないことがかえって権威づけられるのはこの試合に限らずよくないのではないかと思う。 さて、ここで話は変わるがある週刊紙を読んでいたら、もうすぐ世界タイトルマッチを行なう宮田ジムの内藤大助の場合にはどうやら民放が放送をやめたとかで今急遽と言うべきかスポンサーを募集しているらしい。ことの経緯はわからないが、いずれにせよタイトル戦の直前にこういうことが起きるのはきわめて遺憾であって、これからもこのようなことが無いようにしなければならないし、かといってあまり強硬な手段に出ると民放との関係に亀裂が入りかねないのかもしれないが、いずれにせよボクシング業界全体としてこのようなことにどのように対処すべきかということはもちろんよく考えるべきだ。 明らかな契約違反などであって、選手側に落ち度がないのであればボクシング協会が援助するということも考慮すべきではないかと思う。 内藤の場合はわからないし極端な話しだが、こういうケースで訴訟などに発展する可能性も今後ないとは限らない。その場合の訴訟費用とか、決着がつくまでの費用負担なども合議の上ならすべきではないかと思う。 さてここでやっと本題だが、東日本ボクシング協会の新会長のもとプール金が均等に配られるというのは素人の部外者の自分ではあるがやはり反対でこういう事例など不測の事態に備えてとっておくべきだと言うことが自分の主張である。 つまり均等に分けるならそもそもプール金の意味がないし、使い方がわからないのならそのままとっておけばいいのである。 もちろんどこかの誰かが使い込んでしまうならそれは問題だがそれはそれでまったく別の話である。 均等配分というのはいかにも平等に見えるが、協栄ジムも50万円その他大勢のジムも50万円では本当に平等といえるのか、という問題もある。たとえば協栄は明日の会場で色紙をもう三十枚増やして50枚売れればそれだけで50万円稼げるわけでそれほど50万という金が必要と言うわけでもないだろうし、他の経営が苦しいジムにとってもいわば「焼け石に水」というような金額とも思えるので、そういう使い方はあまりかしこい使い方ではないだろう。 とにかく無理してプール金を使うことはないし、もし使うならボクシング業界のなかの「格差」を少しでもなくすことを視野に入れた有効な使い方を考えるべきではないだろうか。 どうしても使い道に困ると言うのであれば、税理士やコンサルタントに相談するなどして有効な使い方を時間をかけて模索すべきではないか。自分はボクシングに詳しいわけではないが、ボクシング業会には「勝ち組」と「負け組み」があることは誰の目にも明らかであって、プール金の均等分配はそういう事実に対して目をふさぐことになるのではないかと思う。 ちなみに会長の公約のもう一つは年齢制限の引き上げであるが、これも自分にははてなマークである。 輪島功一もかなり遅咲きなボクサーだったとは思うが、それでも33歳で引退である。誰もがジョージ・フォアマンになれればいいがあれは文化も違う国での例外と認識すべきではないだろうか。 西澤ヨシノリなどはNHKも好意的なドキュメンタリーを作っているが、ああいったドキュメンタリーを作って現役を続行させることが本当に本人のためあるいはボクシング業界のためになるのだろうか。 辰吉にしても先日テレビの解説で話しているのを聞いたところでは正直もうこれ以上試合をするのはどう考えてもよくないとしか思えなかった。しかも辰吉の場合にはすでに確固とした実績を残しているのになぜいまだに現役にこだわるのか、なぜ周りがとめられないのかわからない。 すでに述べたように自分はボクシングは危険なスポーツだと思ってはいるが、その反面ある種の憧れのようなものはあってだから、みずからの無知をも承知の上でかいているのであるが、年齢引き上げの措置がなされればますますコミッショナーの主張は無視されることになりかねないし、こうした件に関してはそもそもコミッショナーの存在理由がなくなりかねない。
posted by akio(管理人) |15:53 |
格闘技 |
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