2010年08月18日

左胸にCマーク

 いやー、カープ勝ちました。サヨナラ勝ちで連敗ストップ。篠田の好投と、最後の最後での失点にベンチで流した涙。天谷の執念のヘッスラと、勝利を決めた後グラウンドに膝まづいて流した涙。それらの陰に隠れてしまったが、梵の冷静さと勝利への執念を足して2倍にしたような、全く躊躇のない好走塁でのスタンディングホームイン。その直後の、それがゲームを決める得点とは思えぬような梵の冷静な立ち振る舞いには、ある種の凄みすら感じた。
 ま、色々あったがとにかく結果的には最高のゲームとなった。しかし、もしスワローズのスターターに飯原がいなければこのゲームがこんなに紛れることはなかっただろう。再三にわたる好守に加え、起死回生の同点ホームラン。うーん、いい選手だよなぁ。ま、羨ましくはないです。うちにも廣瀬がいますから。でも、うん。いい選手だ。
 ともあれ、やっぱり勝利の味というのはいいもんである。野球ファンにとっては、その「勝利の味」自体が吉○家の牛丼や○将の餃子のように普遍的にいいもんなのであるが(ええそうです。貧乏舌ですが何か?)、ましてやそれがサヨナラ勝ちとなると、その味はもう、皆様の大好きなお母さんが機嫌のいい時に作ってくれるめいめいの「我が家のカレーライス」のような、抗いがたい甘美な、いやスパイシーな味なのである。もうそのうまそうな匂いが鼻をくすぐるだけで、体の力がヘナヘナと抜けそうになるのである……と、いつの間にかオフクロのカレーライスの味の話になってしまったが、とにかく、こんな味なら何杯でもおかわりしたいのであります。まだまだ満腹には足りんぞ。
 
 しかし昨夜のゲームに関して何よりも僕の印象に残ったのは、篠田の涙でも天谷のヘッスラでも梵の好走塁でもなかった。ましてや監督の采配などでは絶対にないのである。
 そう。選手達の着ていたユニフォームなのである。左胸にCマークのあれ。カープがここまでで最後の優勝、を飾ったあれ。なつかしの89-95年モデルである。カープの現役選手でこのユニフォームを身にまとったことがあるのは、ほかならぬ人・前田智徳ただひとりなのである。というのは嘘で、若かりし日の建さんとか横山とか、あとは……僕らの大好きだったキムタクも一瞬だけ着ていた(41番)はずのユニフォームなのである。
 なお、この記事は酔いどれながら資料も一切ひもとかずに好き勝手に書いているので、筆者のとてもとても曖昧な記憶に基づいています……。なので、もし先ほどの記述に間違いがあったとしても、抗議のコメントとかは勘弁してくださいね。
 
 えー、なんだ、ま、とにかく僕らのような30代オッサン街道まっしぐらの阿呆カープファンにとっては、このユニフォーム、なつかしいことおびただしいのである。「強いカープ」の移り香を残すこのユニフォームは、その頃ちょうどバリバリの思春期だった僕ら―顔じゅうニキビだらけになるほど脂ぎっていて、もう周囲に聞こえるぐらいの鼻息を鳴らして歩いてて、でも男子校の生徒だったのもあって街の女の子に声すらまともにかけられないほど内気だったから、登校して朝のホームルームの前に昨夜のカープの話を皆でまくしたてて悶々とした気持ちをお互いに慰め合っていた―そんな精神衛生上シジョーに不健康だった僕らをただただ興奮させて、そして癒してくれてやまなかったのである。この頃のカープが強かったということは、僕らにとって幸運なことだったと思う。もしこれでどうしようもなく弱かったとしたら、僕らは底のない非行に走っていたかもしれない。いや、笑いごとじゃありませんよ、ほんまに。
 
 で実際に、この夜の試合後、当会員内でのメール合戦は苛烈をきわめた。口火を切ったのは、お仕事の都合で岡山に転勤になりほとんどズムスタに行けなくなってしまったかわいそうな副会長Uくん。観に行きたくても行けない彼の心境が吐かせた言葉はこれだった。
 「明日、今村なんだよなぁ……」
 そう、明日はゴールデンルーキー・今村が先発らしい。正直僕も観に行きたいのだが、残念ながらお仕事である。残念至極である。Uくんの気持ちが痛いほどわかる。このままではいけない。サヨナラ勝ちの夜にこんなに湿っぽくてはいけない。冗談でまぜかえしてやれ。
 「え? 明日は長冨でしょ?」
 復刻ユニフォームとその当時の背番号を掛けた僕の渾身のジョーク(センス皆無)に反応したのはしかしUくんではなかった。携帯のメールボックスを開けると、返信は会長のものだった。彼もまた、復刻ユニに癒され興奮しているのだ。
 「え? 明日は白武だろ?」
 すかさず会員O君からメール。彼も興奮を隠せていない。送られてきたメールからは脂がしみ出しそうな勢いである。
 「え? 金石じゃないの?」

 その後も、「昨夜は延長で川端が好リリーフだったね」
とか、「いやいや石貫と近藤のリリーフが光った」
とか「清川のワンポイントが流れを変えたね」とか
 「明日は意表を突いて先発望月らしいで。しかも4番は片岡(光宏)」とか、
 「じゃあ西田はベンチか? ロードンは?」
 とか。アホ丸出しですな。
 最後は「野村のヘッドスライディングで勝ったね。素晴らしいリーダーじゃ。選手としても監督としても大成功間違いないで」
 という僕の馬鹿馬鹿しいを通り越した内容のメールで携帯電話はプツリと静かになった。スベったんだね。ごめん。

 ともあれ、今日も明日もカープは復刻ユニフォームでスワローズと戦う。強かった頃のあのカープのイメージを残しながら。
 しかし、実はこの頃はスワローズも凄く強かったのよね。昨夜の村中も、岡林が左で投げているかのように見えた。飯原の意外性とパンチ力は杉浦にしか見えなかった。土壇場で打たれて涙する篠田は、ちょっぴり津田に似て見えた。
 そして2年前に続き今回も、復刻ユニフォームが断然似合っていたのは東出だった。もう逆に気持ち悪いぐらい違和感がなかった。
 そうなんだろう。いや、そうだ。彼は強いカープのイメージを体現できる真のリーダーに違いない。そんなことをふと思った。
 3連戦の最終戦木曜日は僕の休日。僕はきっとふらっと行くのだろう、ズムスタに。サヨナラ勝ちのような嬉しい母ちゃんのカレーと強いカープの移り香、その両方に誘われて。

posted by 副会長K |01:04 | 副会長Kコラム | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年08月11日

カープファンのオアシス ふたつの金の卵

 今季のカープについて思う時、幸せな材料を探すのはなかなか難しい。
 新たに野村政権となったチームは現在、ファンの期待を裏切り大きな借金を抱えて5位(それでも5位なのがすごい。カープの「5位力」たるや恐るべしだ)。
 もちろん暇を見つけては球場に足を運んでいるが、ずっと内野自由席でお茶を濁している。とてもじゃないが、パフォーマンスシートで立ったり座ったりして翌日の仕事に(足腰的に)支障をきたす事態に自ら陥る気にはなれない。チームが勝たないからという話ではなくて、勝つ時も負ける時も、現在のカープを映し出す絵面が「暗い」ことが気になっている。チームも、ファンも。実際には、んなことは全然ないかもしれないので、異論は大いに認めます。でも。僕にはそう見えるのだ。
 カープが勝ちまくってくれるのがファンにとっての一番の良薬には違いない。しかしそんな保障はまるでないので、せめてこの動画を皆様にお送りしたい。例によって、投稿いただいた方にはお礼を申し上げます。
 さぁ、しっかり癒されてください。

http://www.youtube.com/watch?v=uhXnRF-O8jM&feature=related

 この今村と堂林のキラキラテカテカぶり。もうね、これを見て癒されましょうよ。
 今年のカープ、優勝は無理ですし、3位の座ももはや風前の灯です。こんな野球で結果出されては困るっていう気持ちも、正直少なからずある。だからもう今季はいいとして(でも応援はしましょうね。来季以降のために)、それでもプロ野球は続いていくし、その中に必ずカープもあるんですから。
 このふたつの金の卵がきちんと孵化するように見守る義務が僕らにはある。将来のカープの屋台骨を間違いなく支えるふたりであり、ドラフト終了後、他球団のファンまでもがよだれを流して羨んだふたりなのだから。
 強いカープは見られなくても、将来への妄想はいくらでもできる。その対象こそが、今村。堂林。君たちなんだ。
 どうか大きく育ってくれ。君たちこそが、カープの未来に他ならない。

posted by 副会長K |04:24 | 副会長Kコラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2010年06月29日

サッカーと野球における「チャレンジ」の是非

 ここのところ毎晩、自分がカープファンであることも忘れてサッカーばかり観ている日々が続いている(ちゃんとカープも観てるんですよ。ダイジェストだけど)のだが、一昨日のW杯ラウンド16にて行なわれた2つのカードはサッカーファンでなくとも注目のゲームだった。ドイツ対イングランドにアルゼンチン対メキシコ。豪華じゃないですか。普段ならウイイレぐらいでしかお目にかかれないマッチアップなのである。やはりW杯は偉大なのです。
 果たしてこの豪華カードを制しベスト8に駒を進めたのはドイツとアルゼンチン。両国とも完勝でありました。おまけに両国は次の試合で激突する。いやー、たまりません。
 しかしゲームを観ていた方々は釈然としなかったでしょうなぁ。どちらの試合も、得点に関する重大な誤審がありましたからね。明らかなゴールにノーゴール判定、これまた明らかなオフサイドを見落としての先制ゴール。あれがなければゲームの行方が変わりえた可能性が充分にあったと思われるだけに、ミソがついてしまった感は否めないのです。ファウルとかライン際でのマイボールの表裏というレベルの話ではないだけに。
 しかしだからといって、あれがなければイングランドとメキシコが勝てたなんて言う気はありませぬ。ドイツもアルゼンチンも勝利に値するプレーをしていたし、ゲームを人間が裁いている以上こういうことはいつだって起こりうるわけで、審判団を徹底的に糾弾すればいいって話でもないと思う。彼らだって好きで間違いを犯したわけではないのだから。事実、テベスのオフサイドを見逃してしまったイタリア人の線審は両チームの選手から問い質されて真っ青な顔をしていた。見ているこっちが気の毒になったほどだった。
 なので、彼ら審判団のメンツと彼らの家族の方々に免じて、どうかイングランドとメキシコのサポーターの皆様には矛を収めていただきたい、と思う今日この頃なのである……とか何とか言いながら、球場で不可解な判定があった時にいつも審判に大声で野次りまくっている僕であるので、まぁおさとが知れているのだが。
 僕もこの場を借りて謝罪しとこう。いつも暴言を吐いてすみません、セリーグ審判員の皆さん。特にベテラン審判員のT寄さん。ごめんなさい。許してください。でも多分また野次っちゃうと思います……

 で、いま今夜の第2試合(ブラジル対チリ)が始まるのを待ちながらこのエントリーを書いているわけだが、テレビではテニスのウインブルドンをやっているので横目で観ている。このところこのパターンが結構続いていて、それで最近知ったのだが、テニスには「チャレンジ」というもの(噂は聞いていた)があるんですね。
 これは試合中際どい判定があった場合に、選手自らがこの「チャレンジ」の権利の行使を申し出て「ホークアイ」なるCG映像を基に審判に「物言い」をつけられるものなのだそうだ。もちろん回数には制限があるようなのだが。
 これってテニスファンの人には常識なんでしょうね。僕はいま、己の無知をさらしているに違いない。これって昔からあるんですかね? マッケンローやナブラチロワの頃のテニスにこんなルールあったかなぁ?
 もうこの辺でやめときますね。無知だけでなく歳までばれてしまうので。言っときますが、マッケンローの頃はまだ幼稚園児ぐらいでしたから。多分。
 
 これって、サッカーや野球にも適用できないもんでしょうかね? この制度さえあれば、一昨日のサッカーもみんなが納得のいく結果が得られたと思うし、プロ野球の審判の皆様ももう「○○パイア」とか揶揄されなくて済むでしょう。それに、この権利の行使はすなわちその審判のプライドにかかわる問題でもあるので審判員の更なるレベルアップにも繋がると思うし、監督が抗議する時間やTV中継でリプレイを流す回数も減るはずなのでCMの時間も増やせるかも……
 と、ここまで書いて思った。サッカーはともかく、プロ野球でこの制度を採用したら、案外つまらなくなってしまうかもと。ブラウン監督のベース投げも、退場宣告をされて激昂してベースを埋める姿も、ホームベースの後ろに脱ぎ捨てたシューズと帽子を置いて「審判なんかいらない」とアピールする姿も、そのゲームでの廣瀬の同点タイムリーも、みんな無かったことになってしまうと思うと、それは少々寂しい。
 「審判は石ころであり、その判定は絶対」であるこの国のプロ野球には「チャレンジ」は要らないのかもしれませんね。ホームランのビデオ判定ぐらいで充分なのかもしれない(中日の和田さんの件は助かりました。結局大敗しましたが)。ファンが審判の判定に一喜一憂する余地というか曖昧さというか遊びみたいなものがあるからこそこの国のプロ野球は楽しいのかもしれない。厳密さを追求しないから、その隙間にある想像や妄想をかき立てる。それが面白いのかもしれない。だから例えば伝説の「10・19」のような名シーンが生まれるのかもしれない。ほんのささいなことが勝敗を分ける中で、それを裁くのが人間だから僕らは熱くなるのかもしれない。観ているのも、やっているのも人間だから。
 
 しかし、一昨日のサッカーの2試合にもし「チャレンジ」が適用されていたら……(←しつこい)その結末を誰もが見たかっただろうな、とも思ったりするのである。

posted by 副会長K |01:23 | 副会長Kコラム | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年06月24日

掌を返させろ

 えー、まず、カープファンである前に日本のサッカーファンとして、謝っておきたい。
 岡田武史様、申し訳ございません。
 前回のエントリーで「ん? 岡田ジャパン? 観れたら観ます。ハエの刺すようなカウンターが決まればいいですね」などとエラソーにのたまってしまった。いやー、我ながら思う。馬鹿です私は。ホームラン級の馬鹿です。ここに失礼をお詫びしたい。本当にすみませんでした。
 いや、岡田ジャパン、いいチームです。そしていい戦い方です。ここまでは岡田さんらしいリアリティに富んでおり、その予定通りに近い形で来れた。おかげで次のデンマーク戦を引き分け以上でベスト16になれるのだそうな。まさに望外ですわね。
 サッカージャーナリストのK子さんは緒戦のカメルーン戦を「醜い戦い」と評し、2戦目のオランダ戦を「日本のW杯史上最も美しい戦い」と評していたそうだが(結局どっちなんですか。どうせぇっちゅうのよもう。K子さんったら。本当は勝てばそれでいいくせに。もう)、僕は断然ここまできたら是非ベスト16を決めてほしいと思う。美しくなくてもいいです。何とかしてくれ。韓国も突破したことだし.。アジアのサッカーのためにも。
 とはいえ正直、眠い目をこすりながらデンマーク対カメルーンを観たのでデンマークが相当強いのはわかっているんだけれど。ロメダール速ええ。速すぎるよ……。ま、長友次第ですな。いいもん食ってたっぷり寝とけよ。万全の状況でいい仕事をしてください。頼みますよ。
 なんか決勝トーナメントに進むと岡田さん続投ではないかという報道もあるにはあるが……ま、岡田さんもわかっているでしょう。何しろワセダの卒業生だ。日本男児らしき美しき引き際の美学は心得ておられるだろう。同じ「岡田」姓の前阪神監督と同じように。惜しまれるうちに身を引いて、農業をやりながら日本サッカーの御意見番あたりに収まってください。今のあなたが言うのなら、選手も国民も言うことを聞くと思います。もちろん僕も。

 日本が緒戦を勝った(K子さん曰く「醜い形」で。まぁ確かに美しさは皆無だったけど)瞬間、某巨大掲示板で僕を含めたほとんどの日本国民がいっせいに「グァサーッ!」と掌を返したのを目撃した。本田(いったい何千万の本田△がレスされたのだろうか)と、そしてたぶんニヤニヤした目とひそめた眉毛で変な顔をしながら渋々と岡田さんにも。
 メディアもそれに呼応するように「ニッポン! ニッポン! ニッポン!」。そりゃ嬉しかったは嬉しかったが、あんなに朝から晩まで報道せんでもいいでしょう。返しすぎ。て・の・ひ・ら。

 断言していいが、「掌返し」に関しては譲れない。あれが日本一得意なのは我々です。カープファンです。
 簡単に考えてもらっては困る。我々は1試合に少なくとも2回や3回は掌を返し、そして相当数の試合に負け、返した掌を戻しているのだ。例を示しましょう。これ実話ですが、もう何をしているのかわかりませんぞ。 

 「大竹、初回から失点じゃ。つまらんのう。こんなぁはよ降ろせや」
↓
「やっぱり大竹じゃ。1失点完投。当然じゃの。わしらの大竹じゃけぇ」
 
 「何で栗原4番にこだわるんじゃ。こんなもん銭になるかいや。つまらんのう。いっそ前田でええ、前田で」
↓
「じゃけぇ言うたろう! 栗原が打つってのぅ! まぁ5打点とは思うとらんだらの。よしゃ飲みに行くで! わしの奢りじゃ! タクシー呼べ! わしゃカープタクシーしか乗らんど!」

 ま、ウソのようなホントの話なんです。交流戦を終えて、またひどい状態になりつつあるカープではあるが、もう早く掌を返したくてうずうずしてます。
 今、カープファンにホットケーキを焼かせたら、奇跡のような美味しいものが焼けるはずです。 
僕らにホットケーキ焼かせてみてつかぁさい。カープ球団に寄付するけぇ。

posted by 副会長K |02:59 | 副会長Kコラム | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年06月12日

カープファン的「ワールドカップの楽しみ方」

 一昨日の横山の右肩痛による登録抹消に続き、昨日は栗原が右手首骨折で全治1ヶ月。即刻登録を抹消され、かわりにノムケン監督肝いりのヒューバーさん(せっかく地方別に応援歌の歌詞をアレンジしてもらったのにほとんど無駄に終わり残念でしたね。もちろん皮肉ですが)と、由宇の元気印・山本芳彦くんが登録された。
 ついに3人目の守護神と、代えの利かない4番をも失ってしまいました。あはは。何じゃそりゃ。笑うしかない。野球になりませんわ。もうどうにでもなぁーれ、ってなもんである。
 ま、あまたのカープブロガーの皆様が、この事態について危惧したり、指導者に責任を追及したりしておられるに違いない。読まなくてもわかる。まことに皆様のおっしゃる通りで、日本じゅうの鯉党が落胆し絶望し怒っておりますです。呆れてものも言えんのです。
 というわけで、「ものも言えない」状態(にも拘らずまだ地味にセリーグ4位らしい。ほんまかいな)なので、これ以上ネガティヴな議論を展開しても詮ない。ここからはカープのことは書きませぬ。
 
 ということで、サッカーですよ! イエーイ! 始まっちゃったー! 
 ワールドカップ! 世界じゅうを巻き込む4年に1度のお祭りですよ。息を飲み、叫び、泣き、笑う日々の始まり。「もうしばらく要らんわ」っていうぐらいに、世界じゅうがサッカーだけを見続ける、たった4年に1度のお祭り。
 これに比べりゃ、東アジアの小さな国で行なわれているマイナースポーツの弱小地方球団の選手の故障なんてあまりにもちっぽけな……しかし私含め一部の人間にはシジョーに重いニュースなわけで……(ズーン)
 ええい、ネガるな俺。きっと監督さんもこれで開き直るって!
 
 で、ワタクシさっきまでその開幕戦を観ておりました。南アフリカ対メキシコ。
 元々、野球に負けないぐらいサッカーも好きなのですが、実は4年前のジーコジャパンの逆噴射を境になんだか酔いが醒めてしまい、サッカーに対して自分なりに微妙に距離を置いていた(年に数回サンフレ観戦に行く程度。サポーターズシート? 敷居が高すぎます)のです。
 が、やはり観ちゃうと楽しい。サッカーおもしれー。
 しかしいかんせん4年間のブランクは大きく、選手はメキシコのマルケスとブランコ(カニ挟みフェイントの人。まだ現役だったのね)、南アフリカのモコエナと控えのノムベテ(出てこなかったけど)ぐらいしか知らない。知らないのをいいことに、観戦しながら「え? 何で南アはベニー・マッカーシーがいないの? 彼がエースでしょ?」とか「やっぱメヒコのキーパーといえばカンポスよ。今でもこのスキンヘッドのキーパーより巧いんじゃないかい?」とか言いたい放題。
 僕の中のサッカー地図は、2006年(あるいはそれ以前)で完全に止まっております。ロナウドといえば、ポルトガルではなくてブラジルのロナウド。ついでもって野球でいえば「ミスターといえば長嶋ではなく浩二。長嶋ならむしろ清幸」(c)某地元ラジオ局
なのです。もう立派な広島のオッサンです。開き直ってます。
 
 ゲームは後半、大会前の組分け抽選でホスト国の利を全く活かせなかった南アフリカがそれでも勇敢に戦い、メキシコの攻撃をかわし一瞬の隙を突いて蜂の刺すようなカウンターで先制。思わず声をあげてしまった。 
 それまでも蜂の大群が蜜をたかっているかのような音を出す民族楽器「ブブゼラ」(ググりました)のあまりの音量にビビっていたが、この瞬間の場内の興奮の坩堝を見て、たった8年前にこの大会のホスト国だった国の国民として彼らに親近感を覚えずにはいられなかった。わかる、わかるよ。うんうん。たぶん南アフリカの倉敷保雄さん的な人が「チャバララー! チャバララー! 決めてくれー! ゲットォー!」と南アフリカの言語で(何語か知らんけど)叫んだに違いない。
 そしてここから急激に心拍数が勝手に上がっていくのもよぉーく知っている。欲が出てきてどうしても勝ちたくなる。しかし現実は……っていう、あのパターンである。カープではよくあることなのである。特に今年はね。
 
 最終的にメキシコに追いつかれて(マルケスさすがですね)両国は痛み分けのドローで初戦を終えるのだが、僕はこのゲームの中で、中米の強豪を向こうに回して薄い戦力層で懸命に戦うホスト国に妙な共感を覚えてしまった。そして全く悲壮感のない、「ど明るい」サポーターにも。
 なんかね、カープファンに相通じるものがあるなと直感したんですよ。良くも悪くもね。こういうファンのあり方が正しいのかどうかは別として、8万人近い人々がいっせいにブブゼラですよ。うるさいったらない。でもね、彼ら好きなんですよ。サッカーが。我がチームが。そして精いっぱいこの瞬間を楽しもうとしてる。それが画面越しにも伝わってきた。彼らは試合後どうしているのだろう。ま、「あそこでしっかり○○がマークについときゃぁあの失点をうんたらかんたら……冴えんのう。勝てとったのぉ」そんな議論はしていないような気がする。ていうか、広島弁は使っていない気がする。スカッと切り替えて、「まぁ次勝てばいいか!」てな具合に次に備えてる気がする。考えすぎかな? でもなぜかそんな気がする。
 ま、僕らはカープに往生際もわきまえず苦言を呈し続けるけどね。今のカープはバファナバファナ(南アフリカ代表の愛称だそうです)ほど希望に満ちていないので。でも我慢して見守るんです。あんた、好きにやりなはれ、投手も壊しなはれ、なんです。なにわ恋しぐれなんです。こういう愛し方もあるんです。
 
 ま、とりあえず今大会、僕は南アフリカ代表に注目してみたいと思いますです。カープファン目線で、チームをカープに見立てて。迷惑じゃろうが堪えてくれ。
 ん? 岡田ジャパン? もちろん観ます。観れたらね。ハエの刺すようなカウンターが決まると信じてまーす。
 監督の重要性を思い知らされる日々にならぬよう切に願います。野球も、サッカーもね。
 

posted by 副会長K |01:30 | 副会長Kコラム | コメント(1) | トラックバック(0)
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