2008年09月04日
アスリートに言語は必要か?
スポーツは世界共通の言語だなどと言う事を耳にした事があるかもしれません。 ゴルフ界ではそうとは言ってられなくなりました。 LPGAはなんと2009年シーズンから英語が第一言語ではない選手に対して英語の言語テストを実地することを発表したのです。そして合格点に到達しない選手は出場資格をある期間は剥奪されます。ツアーに初めて参加する選手に対しては実行が2010年以降となるようです。 これはメディア・インタビュー、スポンサーとの交流、優勝スピーチなどの選手からのコミュニケーションをLPGAに登録されている選手として自分の言葉で伝える義務があると感じたようです。ゴルフは他のスポーツと違いファンとの交流会やスポンサーとのやりとりが一つの大きなビジネスです。そのため選手が英語を喋れないとLPGA側としてもマーケティングに影響を及ぼしているようで数年前から検討されていました。LPGAはNASCARのように一つのブランド化を考えているようで、そのためにも必要な動きだそうです。 現在、登録選手の中で121人は26ヶ国の国々から参加されています。その中でも多いのが成長著しい韓国選手の45人です。最近活躍が目立つ韓国人選手にスポットが当たってしまい困惑している選手もいるそうです。 LPGA Overview regarding the effective communication in English Policy LPGAが全面協力を約束しているようで、選手達にとってもスポーツにとっても将来を考えての対策である事は確かです。けれど私にはどうしてもこの規則は一方的で本当に選手のためを思っているとは感じられません。アメリカのプロスポーツでは様々なリーグが国際化の動きを見せています。メジャーリーグもおよそ選手の30パーセントは海外国籍の選手です。けれどこういった規則に対しての動きは見られません。考えてみてください、もし彼らに言語テストを追及して半分の選手が合格点に達する事が出来なかったらどうなるか。プロスポーツ界は自ら狭い世界にしてしまい、魅力・人気も低下してしまうでしょう。 先日行われたUS OPENのテニスの試合後、歴史的な勝利をおさめた錦織選手が英語で勝利インタビューを答えていました。彼は2003年からアメリカに拠点を移し生活をしています。けれど勝利インタビューは戦い直後であったという理由もあるかもしれませんがスラスラ言葉が出ているという形ではありませんでした。けれど必死に出た言葉に対して、大歓声を受けていました。あの会場にいた多くの人へプレイで感動を与えたことでしょう。 コミュニケーション、言語力というのももちろん大切ですし、喋れるに越したことはありません。けれどスポーツは一つ一つのプレイによって人を感動させる事も出来るし、勇気を与える事も出来る不思議なものなのです。そういった可能性を秘めているゴルファー達が英語力の少なさだけで機会を失ってしまうというのは少し残念な気もします。 選手に対してそのような制限をするのであれば、関係者もバイリンガルを追及させるというのも必要なのではないでしょうか。自分が生まれ育った世界でプレイするのも大変な事です。その上、言語力も求められるとなればアスリートに対する負担は大きいはずです。そして文化の違いというのもあります。いくら英語力が基準点以上でも第二の言語で記者に質問攻めに合ってしまうと言葉が出てこないという事もあり得ます。この新たなLPGAの試みが選手達にとって重荷・ストレスにならなければ良いのですが。 人気ブログランキングへ一票を!">人気ブログランキングへ一票を!
posted by airyo3 |08:24 |
スポーツ談話 |
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アスリートに言語は必要か?
おっしゃっている意味での言語は、スポーツ自体には必要のないことだと思います。ただし、LPGAはスポーツであると共に、ビジネスでもあるんでしょうね。ビジネスにはコミュニケーションツールとしての言語は必須です。選手も、そのビジネスから恩恵を受けている以上、コミュニケーション義務が発生するのではないでしょうか。つまり、LPGAのビジネスサイドから言葉(英語)を要求されているのであって、スポーツサイドそれ自体から要求されているのではないと思います。
ただし、「ビジネスサイド」から特定の言語が要求されているのだとしても、プロの選手に言語テストを受けさせるという行為自体がビジネスとして合理的か、あるいはフェアなことなのかは、また別問題です。私は、合理的ともフェアとも思いません。一方で、特定の外国出身選手が一定数以上に増え、その選手たちが母国語しか使わないとすれば、やはりビジネスとして望ましい状況とは言いがたく、また主催する国の人達の立場で考えれば、楽しいことではないでしょう。
答えはきっと中庸のどこかにあるのではないでしょうか。
posted by 藤本 | 2008-09-04 10:21
Re:アスリートに言語は必要か?
>藤本さん
コメントありがとうございます。私が言いたかった事を上手くまとめて頂いてありがとうございます。
LPGAの二つの顔であるスポーツと共にビジネスである姿。職員にゴルフのプロもいれば、ビジネス側のプロもいます。彼らはその役割を分けて動いているのに選手に対しては両方を押し付けているのは酷かと思います。
言語のプロ・エージェントなどビジネス側をサポートするために彼らがいて選手にはスポーツに集中させる事が出来ます。選手それぞれも必要性を感じて、勉強する人は言語を取得するために努力をするはずです。アスリート達も世界を回り各地で試合がある度に言語の必要性は感じるでしょうから。
けれどそれをLPGAが押し付けるのは確かにフェアではなく、合理的でもないその意見には賛成ですね。
posted by airyo3 | 2008-09-04 11:25
アスリートに言語は必要か?
アメリカ国内のゴルフ業界内外においても意見が多く出ています。 LPGAがPGAに比べてビジネス展開が滞っているのが背景にあるのは理解出来ますが、法律的にみるとこれは差別なのは明らかです。 アニカが引退するし、若手の美人ゴルファーが増えているのですが、これというアメリカ人のスター選手がまだ現れていないのが根底にある様な感じがします。
世界各国の優秀なゴルファーが、アメリカに来てプレイをして、世界一のレベルのプレイをしてギャラリーを楽しませる「場」を提供するのがアメリカだと思います。 MLBやNBAがそうですね。 そのプロ選手の実力が肝心で、言葉はどうでも良いのです。 特にゴルフの様に一人で(キャディはいますが)完結するスポーツは言葉は必要ないですね。
もちろんその国の言葉が話せるのに超した事はありません。
イチローも日常の英語は全く問題なく話せるのに、アメリカのメディアとのインタービューではまだ日本語で話して、通訳を使っていますが、これはイチローのプロへのこだわりだと思います。 まちがった英語を使いたくないのと、日本語で自分の気持ちをはっきりきちんと伝えたいからなのでしょう。 通訳がおかしな英語にする時もありますが、これは通訳の間違いで済みますしね。
posted by Bobby Jones | 2008-09-07 00:51
Re:アスリートに言語は必要か?
>Bobby Jonesさん
ゴルフのような個人スポーツでこういった規則を提示したのも驚きましたね。明らかにビジネス要素が絡んでいるのが分かりますから。けれどやはり無理やり押し付けた感をLPGA自体も感じたのか、昨日新ルールは撤回されましたね。
アスリートも言語が必要と感じれば、自ら努力するでしょうしインタビューとか押し付けて、第二言語ゆえのミスを犯してしまったときにメディアは騒ぎ立てる場合もあるので無闇に発言も出来ませんし、言語のプロの通訳を利用する姿勢もそういう事を考えれば当たり前かもしれませんね。
posted by airyo3 | 2008-09-07 04:36
アスリートに言語は必要か?
興行を行う側からすれば、、、アメリカ人のスターが欲しいわけで、韓国人を減らして、アメリカ人に機会を与えたいんでしょうね。
NBAだって、MLBだって、チームだから外国人でも許せるんだと思います。チーム全員が日本人なら、、、そこまで応援しないでしょうね。
posted by chiang at CNX | 2008-09-09 18:27
Re:アスリートに言語は必要か?
>chiang at CNX さん
世界を舞台に行われるゴルフのツアーなので、アメリカ人のスターだけを作ることが良いとは限らないと思います。確かに多くのビジネスがあるのは、この大国でしょうが。
チーム対個人というので人の受け入れ方も確かにあるでしょうが、テニスの場合は全く問題なく受け入れている印象があります。ヨーロッパの選手は英語を問題なく話せるというのもあるかもしれませんが、やはりそうなると英語力が弱いアジアにスポットライトが当たりますよね。
posted by airyo3 | 2008-09-10 01:43



