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ブーイングという愛情表現

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■サポーター同士のいざこざはなぜ起きるのか

 Jリーグでは度々ネガティブな話題が巻き起こる。人種差別問題、選手同士の乱闘、サポーター同士の揉め事、といった風に。  実際に去年、僕の目の前でコアサポーター同士の喧嘩が起きてしまった。両者とも殴り合いも辞さないといったような剣幕だったが、その時は警備員とチーム関係者が止めに入り、幸いにもそこまでには至らなかった。あまり目の前でそのような光景を見たことがなかったため、「もしかしたら問題になるかも」と不安視したのだが、結局SNS上の一部で取り上げる人がいただけで、あまり大事にはならなかった。  敵対するチームのサポーターと揉める、というのならまだ話は分かる。一方、味方同士で揉める、いわば内輪揉めというのははなぜ起きてしまうのだろうか。

■度々起こるブーイング論

 そもそもサポーターは皆同じ方向を向いているはずである。「チームに勝ってほしい」「チームに強くなってほしい」、そんな思いを全てのサポーターが抱いていて、その点に関しては一点の曇りもなく共有しているのは間違いない。しかし各々の考え方に相違が生じたとき、問題が起こってしまうのではないか。  具体的な例で言えばブーイングの是非という問題がある。負け試合の後、ある人はこう言う、「不甲斐ないチームを鼓舞するためにブーイングは必要」と。またある人はこう言う、「選手を支えるために声援を送るべき」と。相反する2つの意見だが、僕としてはどちらの考えも充分理解できる。時と場合に応じてブーイングは必須であると思う。しかしただ闇雲にブーイングをすればいいわけではないとも思う。  ブーイングというのはアメとムチでいうところのムチである。そのムチの中にも愛情がなければ意味を成さない。ただ怒りを込めただけのブーイングでは何も産まない。同じブーイングでも“アメとムチ”のムチと、“無知”のムチでは全くの別物である。そういった両者が揉め事を起こすのはある意味必然とも言える。   ■愛情が深すぎるゆえに

 僕自身、スタジアムでは応援の中心部で飛び跳ねて歌い叫んでいるため、場合によってはブーイングもする。怒りを込めただけのブーイングでは何も産まないというのも分かっているつもりだ。しかしあまりにも不甲斐ない試合後のブーイングにおいては、正直9割方怒りという思いが先行することがあるのも事実だ。  そんな自分自身を正当化するわけではないが、これはやはり愛情表現の一種のなのだと思う。極端な話だが、仮に試合に負けたとしてもチームに思い入れがなければ、チームに怒り、他者と揉めるなどということはまずない。しかし揉め事を起こす人達というのは思い入れが深いのだ。深すぎるのだ。確かに皆と同じ方向は向いているのだが、わずかにズレてしまっているだけなのである。  そんな揉め事を起こすほど多大なる愛情を注いでくれるサポーターが存在するというのは“ある意味”良いことなのかもしれない。ただその愛情が正しい方向へ向かえば何も問題はないのだが。  いつの日か皆が正真正銘同じ方向を向いてチームを応援できる日を夢見て、僕は今年もスタジアムに通う。



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ブーイングという愛情表現

ブーイングと拍手難しいですね。私はマリノスを応援していますが
4/8(土)のホームジュビロ戦のチケットを手配できたので、
今から俊輔がコールされた時にどのようにしようか考えてます。

「裏切りやがってコノヤロー!!○ね~~~」から
「(進む道は分かれちゃったけど)がんばれー!!」まで
色々、複雑です。

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(02月17日現在)

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