2007年10月11日

「4強」全敗で見えてきたこと[天皇杯3回戦]

本日10月11日、天皇杯4回戦の組み合わせが発表されました。
 →http://www.jfa.or.jp/domestic/category_1/games/2007/ep_cup_2007/index.html

順天堂大はジュビロと、明治大はエスパルスと、11月4日に試合です。
ちなみに、現時点で関東大学リーグの日程変更のリリースは出ていないので、順大は11/2(しかも夜試合(泣)、明治は11/7に試合をすることになりそうです。大変です。でも、せっかくJ1と公式戦ができるんだから、がんばっておくれ。

現時点で、NHKの放送予定は発表されていません。
希望としては、もちろんジュビロ-順大。2つ残った大学チームのうち、明治はもう3回戦で放送したし、元ジュビロのプロ選手だった岡本達也のからみもあるので、やってくれそうな気もしますが。
NHKの方、見ていらしたら是非お願いします。順大のゲームや選手のデータでしたらいくらでも提供しますから(本気)。
次点はヴァンフォーレ-ヴォルティス。もう一度青葉を小瀬で見られるとは、の組み合わせ。順大の試合がなかったら確実に小瀬に行くところでした。
レイソル-HondaFCも面白そうだなぁ。フロンターレ-セレッソ、マリノス-佐川急便は、試合日が違うから放送してくれる可能性は五分五分かなぁ。
やっぱり、全試合やってくれるペイTV、欲しいなぁ。


さて、天皇杯3回戦から中2日で行われたJ2の第44節。
天皇杯でレギュラーを休ませて敗れた「4強」の結果は以下の通りでした。

 セレッソ1-0コンサドーレ  アビスパ1-1サンガ
 ベガルタ1-1モンテディオ  ヴォルティス0-3ヴェルディ

相手の順位や地力の差はあれど、勝ったのはヴェルディだけ。コンサが敗れたために首位との勝ち点を縮め、ヴェルディは結果としては吉ということになりました。

J2の日程がめちゃくちゃに厳しいことも、3月から12月まで続く全52節の中では何が起るかわからないことも、よく知っています。J2チームを応援している「サポーター」で、この状況下で天皇杯での「メンバー落し」を理解しない人は、恐らく1人もいないでしょう。
アマチュアに敗れた「4強」が非難されているのは、プロでありながら大学や社会人に負けたという点です。

しかし、大学サッカーを見ている立場から言わせていただきますと、「J2で常に試合に出ているレギュラー選手ならともかく、J2サテ相手なら、大学のトップチームは勝てる」と思います。
J2のサテに、五輪代表選手はいますか? 年代別代表は? 移籍(卒業)後、すぐにJ1のレギュラーになれる選手は? 
大学のトップクラスのチームには、そういう選手がいます。とっても嫌味な言い方に聞こえるかもしれませんが、事実です。

現在、関東や関西などのトップの大学リーグには、Jチームからの誘いを断って進学してくる選手がたくさんいます。彼らの、あるいは指導者の言い分はこうです。

「Jでレギュラーになれなくてサテ暮しをするくらいなら、大学で揉まれた方がずっと成長できる」

これは、掛け値なしに真実だと思います。
関東大学リーグ1部の場合、リーグ22試合(4月初~6月初で11試合、9月初~11月末で11試合)と総理大臣杯関東予選は必須です。さらに総理大臣杯、大学選手権。優れた選手なら、2月に各地方選抜が対戦するデンソーチャレンジ、そこから選抜されて日韓大学選抜対抗戦。8月のユニバーシアードと、それに向けて強化合宿、3月と6月の海外遠征。そして、大学で突出した選手になれば、強化指定選手としてJの公式戦に出場することも可能なのです。
Jリーグの22歳以下の若手で、これだけの経験ができる選手は、そうはいないはずです。レギュラーになれない選手なら、まず無理でしょう。
レベルの面でも、Jリーガーになれないクラスの選手から、五輪代表クラスまで混在していて、ある意味では非常に刺激材料の多いカテゴリーです。

関東・関西ばかりでなく、九州からは坪井や田代(アントラーズ)などが、東海からは犬塚(ジュビロ)などが出てきています。
特に犬塚は、ジュビロユースから静岡産業大に進み、そこからジュビロのトップに返り咲いた選手。静岡産業大は磐田市に本拠を置き、ジュビロの全面的なサポートを受けて活動しているチームなので、選手の育成方法としては非常に興味深いパターンです。
今後、地方でJクラブと大学の連携が進んでいけば、各地方の大学のレベルも高くなり、Jリーグが課題としている18~22歳の選手の強化も進むかも……と夢想しています。

話が少しずれましたが。

今回の「4強全敗」で浮上したのは、天皇杯を含めたリーグ戦の日程の問題、“ベストメンバー”の定義を含む選手起用・チーム運営の問題ではありません。そんなことは前々から言われていたことですから。
実は、一番大きな問題は、「J2のサテは若い選手を強化する機能を果たしていない」ということでしょう。実は、今回の「大学2-0J2サテ」という結果を待たずとも、J2の大卒選手の割合の多さで、ある程度はわかっていたことなのですが。

大学チームは、「18~22歳の選手の強化」という課題に対して、ひとつの回答を示しました。
これは、大学サッカーに関わる多くの人が、それぞれの立場で努力してきた結果です。
その努力を間近で見てきたものとして、今回の結果をとても誇らしく思います。

そんなわけで、天皇杯4回戦、がんばれ大学生!

posted by あーちゃん |23:52 | サッカー:天皇杯 | コメント(2) | トラックバック(0)
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