レッツゴーKEIBA~競馬の力を伝えたい~

名伯楽の悲願成就、魅せた唯一無二の末脚

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諦めないダービー馬がついに現役生活に幕を下ろす時が来ました。橋口調教師、悲願のダービー制覇の夢をかなえた優駿が種牡馬入りを果たし引退します。

ワンアンドオンリー 現役期間 2013~2017 主戦 横山典 通算成績 33戦4勝 主な勝鞍 東京優駿(‘14)、神戸新聞杯(‘14)、ラジオNIKKEI杯2歳S(‘13)

デビュー戦を12着と大敗、しかしその後、未勝利戦を2戦して勝ちあがると、年末のラジオNIKKEI杯2歳Sを勝利。一躍クラシック候補に名乗りを上げました。ですが、この時はまだルメール騎手は通年の免許はなかったので春のクラシックは確実に乗り替わることになっていました。そこで、陣営はダービーまでの騎乗を約束し弥生賞から横山騎手へ手綱を託したのでした。

弥生賞を2着、皐月賞も豪快な追い込みで4着と健闘したワンアンドオンリー、直線が長い東京で末脚全開といきたいところでしたが、ダービー当日の芝レースは極端な前残りの馬場でした。さらに戦前から強力な逃げ・先行馬が不在で逃げて皐月賞を3着したウインフルブルームが取り消した為、一層スロー濃厚。鞍上の横山騎手も先行策を思い描いていたそうですが、なんといっても舞台はダービーで3番人気のチャンスのある馬に乗っている。これまでの戦法を捨てて勝負に行っていいものか?さすがの横山騎手も迷っていたそうです。そのレース前、いつもは要求を言わず「グッドレースを!」と送り出す前田オーナーが横山騎手の迷いを感じ取ったのか「今日は前残りの競馬が続いているみたいだな」と暗に「先行しても構わないよ、好きなように乗っていいよ」と後押ししたそうです。

レースはエキマエが大逃げもなんとトーセンスターダムが2番手を取りに行き、続くようにイスラボニータも早め早めの競馬を選択。ワンアンドオンリーもしっかりと先行集団に。3コーナー手前でエキマエが故障でズルズルと後退、変わって先頭にたったトーセンスターダム、4コーナーで徐々にイスラボニータが接近し、その直後にピッタリとワンアンドオンリー。予想通りスローとなったレースは、最後の直線勝負になります。イスラボニータがトーセンスターダムをかわしにかかり、ワンアンドオンリーも続く。トーセンスターダムを含めた前3頭の勝負かと思ったところでトーセンスターダムが内ラチに激突するアクシデント、完全にイスラボニータとワンアンドオンリーの2頭に絞られます。残り150Mで前に出たワンアンドオンリー、しかし蛯名騎手の必至のアクションに答えるようにイスラボニータが差し返しに行く。横山騎手も負けじと全力で追う。まさに橋口調教師の執念が乗り移ったような気迫の走りを見せたワンアンドオンリーがイスラボニータを抑えきって真っ先にゴールに飛び込みました。 ※横山騎手は若手騎手に下を向いて追うなとよく言っているそうですが、このときの横山騎手は完全に下を向いて追っていますね。後日、反省のコメントがあったような?

このダービー、蛯名騎手の悲願達成のチャンスでもあったのですが橋口調教師の執念がそれを上回ったということでしょうか? 「もし横山騎手がワンアンドオンリーという馬を手の内に入れていなかったら」 「もし弥生賞からダービーまでの継続騎乗をお願いしていなかったら」 「もし1枠2番を引いていなかったら」 「もし横山騎手が先行策を取っていなかったら」 「もし陣営が横山騎手の先行策の決断を後押ししていなかったら」 他にもここに至るまで様々な要素があったことでしょう。その全ての要素が奇跡のようにかみ合って繰り出した唯一無二の末脚。いくら晩年を汚したといわれようが日本競馬最高峰の栄誉を橋口調教師へプレゼントしたワンアンドオンリーの走りはこれからもダービー史に燦然と輝く1ページになっていくでしょう。

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