レッツゴーKEIBA~競馬の力を伝えたい~

何故キタサンブラックは楽にペースを握ることができるのか

このエントリーをはてなブックマークに追加

キタサンブラックの勝利や好走に対して「勝ち時計が遅い」とか、「楽に逃げられた」とか重箱の隅があります(※宝塚記念ではあの馬場状態で暴走ともいえるペースを刻んで3着に踏ん張っているわけで、ペースが速いからどうということはないと思うんですが)。偶然そうなっているわけではなく、キタサンブラックが楽に先手を打てるのにはいくつかの理由があります。今回はそれをご紹介しましょう。

①キタサンブラックはスタートが上手である

まず単純にして最大の要素がこれ。ゲート内は横を向いていたりする馬なんですが、スタートがものすごく早いんです。有馬記念はすぐ隣のゴールドアクターも抜群のスタートを決めたので分かりづらいですが、最初の5完歩くらいまではキタサンブラックが一番早いです。ジャパンカップなんかはロケットスタートと言っていい出方でした。逃げる逃げないは別にしてスタートを決めることによって素早くポジションを取れるのでレースの主導権を握ることができます。

②他馬がキタサンブラックが先手を奪う前提で作戦を立てている

出走馬を見ればどの馬が逃げそうとか、大体の位置取りは予想することができます。もちろん騎手や陣営も同じです。昨年は「キタサンブラックの2番手」の取り合いがよく見られました。逃げられなかった有馬記念も「逃げるのはマルターズアポジーで2番手はキタサンブラック」が大方の見解。枠もよかったしスタートを決めたのでゴールドアクターが素早く「キタサンブラックの後ろ」をとり、2頭でがっちりとレースのペースを握っていました。 「強い馬の後ろ」にポジションを取ることは直線の進路を確保するのにも有効なので、今回の大阪杯も「キタサンブラックの後ろ」は争奪戦になるでしょう。

③キタサンブラックが刻むラップは先行馬にとって決して悪いペースではない

②に関連しますが、これは武豊騎手のペースを頼りにしていると言い換えてもいいかもしれません。キタサンブラックはペースを上下させない一定のラップを刻みます。「足し合わせばタイムは遅いが後続が捲るには無理があるペース」を作っているのです。捲りにいけない上、ペースが遅い分、後方の馬は早めに動かざるを得なくなるので後方の馬たちは辛い。裏を返せば、先行馬にとっては楽なペースで行けてるので余力を持って仕掛けることが可能になります。むしろ競りかけに行ってペースが上がった場合、後方待機の馬に有利になってしまいます。自分にとっても厳しいペースを覚悟でキタサンブラックを潰しに行くのか、キタサンブラックのペースに乗って「キタサンブラックさえかわせば」の流れに持っていくのか。また下手に競りかけて行ったらまずいのは宝塚記念で見せつけられたわけで、やや力が劣るであろう先行馬にとって、一つでも上の着順を目指すならキタサンブラックの作る流れに乗った方がいい結果になるという心理は働くでしょう。

④キタサンブラックに競りかけに行くと潰される

宝塚記念で2番手を取りに殺到した後続に突かれる形になったキタサンブラックはあの馬場状態で1000M通過が59.1というハイペース。結果、キタサンブラック以外の先行馬は全滅。このレースがきっかけで競りかけるのにも勇気がいる馬という認識になり、さらに主導権を取りやすくなりました。

他にも ⑤キタサンブラックに鈴をつけに行くような強力な逃げ・先行馬がいない とか ⑥キタサンブラックは逃げなくてもいい馬である 等の要素もあります。 これらを総合すれば「キタサンブラックは楽にペースを握ることができる」といえるわけです。②③を狙う馬が多かった宝塚記念など、もちろん楽に行けないこともあるし、捨て身で仕掛けてくる馬がいればその限りではありませんが・・・。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
競馬コラム
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

高松宮記念 「少しかかり気味」の騎乗が奏功したセイウンコウセイ【ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点】

2017 名古屋大賞典【ホースレース・ロマネスク】

【ペケマル】編集部のメインレース限定勝負! 前回プラスの編集長、今回は!?【【競馬まとめ!ペケマル】編集長のblog】

ブロガープロフィール

profile-icon7doraemons

競馬とサッカーを中心に
スポーツ全般好き。
好きな競走馬はトランセンド
応援チームはアルビレックス新潟、横浜DeNAベイスターズ。
記事に対するコメント歓迎です。
  • 昨日のページビュー:352
  • 累計のページビュー:10344084

(09月19日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 有馬記念(2016)、各馬短評
  2. ルージュバックが「もうヤダ」と苦しがってしまった、桜花賞回顧
  3. 日本ダービー(2016)、各馬短評
  4. 天皇賞秋(2016)、各馬短評
  5. 天皇賞春、各馬短評
  6. シゲルスダチが印象的だった、NHKマイルC回顧
  7. 彼は横山典弘にダービーを勝たせる為に生まれてきた馬だ
  8. 桜花賞、各馬短評
  9. 皐月賞、各馬短評
  10. マイルCS(2016)、各馬短評

月別アーカイブ

2017
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
2015
12
11
10
09
07
06
05
04
03
02
01
2014
11
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2010
12
11
10
09
08
07
06
05
04

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年09月19日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss