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五輪予選総括の周辺をウロウロと…

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時は移ろいやすく、早くもAFC U-23選手権の余韻も耳遠くなりつつありますが、一応、総括めいたものを。

■良かった点

手倉森JAPANが優勝できた最大の要因は、ひとえに手倉森さんのマネジメントに尽きるでしょう。その最たるものがターンオーバー。ブラジルワールドカップのドイツを持ち出すまでもなく、「グループリーグ+決勝トーナメント」というフォーマットにおいては、「グループリーグを通じてチームを固めていく」というスタンスでないと、なかなか優勝までは難しい。リスク覚悟で、そこを突き詰めた用兵は見事でした。     この大会で優勝したことの意味は非常に大きい。これまでこの世代は、アジアの壁さえ突破できなかった。成功経験が圧倒的に不足していた。負け犬根性が身についてしまってこそあれ、いわゆる「ウイニングメンタリティ」というものとは縁遠かった。もしここでタイトルを獲れていなかったとしたら、仮に3枚目の切符とかで本大会出場が叶ったとしても、「成功経験に乏しい」という集団的メンタル的に、本番での活躍は厳しかったかもしれません。     手倉森さんの方針の基底にあるのは、「この世代はタレント揃いではない」という認識なのではなかろうか。いわば「不足する“個”」をどのように補填していくか、ってところを凄く考えていたような。というか仙台時代も手倉森さんの長所はそこの手練れにあった。で、そのなかでU23日本代表に植え付けたのが、「ふてぶてしさ」。守勢に回っても「だからどうした!」とやり過ごせるチームに成長していたのには感服しました。     また、「この世代はタレント揃いではない」という認識があるから、貴重な“個”をどうやって生かすかについても、考えに考え抜いていたように思われるのです。具体的には浅野ですよね。浅野という弾丸を、どのタイミングで放てば、最大限の効果が期待できるか。キリキリするような展開の中でも、「えいやっ!」って投入の仕方をするのではなく、最後まで理詰めで投入時間を見計らっていた。リオ本大会でも、適切な方程式で浅野は投入されるのではないかと期待が持てます。       ■悪かった点

とはいえ、手放しで「100点満点」としてしまえば、成長がなくなりますし、そもそも通過点ですし、やっぱりネガティブな面も直視しておかなければならないでしょう。この大会を通じて「なんだかなぁ」と感じさせられたのは。大島と南野ですね。大島はスーパーゴールこそ決めましたが、プレーメーカーとしては今ひとつ。南野もポテンシャル全開という感じではなかった。     難しいですよね、代表チームって。特に手倉森さんみたいに時間をかけて自らのサッカーを植え付けていくタイプの指揮官だと。端的に言えば、「調子か信頼か」ってところの判断。大島って、川崎でも割と好不調の差があるタイプですよね。しかも、「出てみなければわからない」というより、ある程度、波長の長いバイオリズムで好不調の波があるような。「蓄積はあるが調子は今ひとつ」って選手を使うのか、「蓄積は不足しているが、絶好調」って選手を使うのか。この大会において手倉森さんは、ここの部分で、まだ肝が据わっていなかったような印象があります。     ターンオーバーの中には、ターンオーバーを名目として、「この前は調子が悪かったけど、見切りきれないので何度かチャンスを与えたい」という理由で起用したパターンもあったのではないだろうか。「(少なくともこの大会では)切る」という判断を躊躇したことを、ターンオーバーが覆い隠してしまったとしたら、手放しでターンオーバーを褒めることはできなくなります。     同じように代表チームの難しさとして、「クラブでの活躍か、代表のスタイルへの適性か」って部分の優先順位もあります。関根とかは、そこの矛盾によって落選したんだと思いますし。本大会への課題としては、そういうところですよね。今回の予選みたく「成熟度最優先」だけでは、たぶん本大会は厳しい。「調子の良い選手を抜擢する(悪い選手を切る)」とか、「チームスタイルとのマッチングは微妙だけど、所属クラブで勢いに乗っている選手を招集する」とか、そういった決断ができるかどうか、注目していきたいと思います。

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特定のクラブのサポってわけではないです。
なるべく多くのチームをみたいと思って、関東圏のスタジアムを行ったり来たり。所用があれば、そのついでに遠いところのスタジアムにもいたりしますが、埼スタとかフクアリに比較的よく出没する模様。
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