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手倉森ジャパン、オリンピック予選リーグ敗退の周辺をウロウロと…

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いやぁ、日本は今年も熱い夏です。地球の裏側のリオで国を背負って戦ってくれた(戦ってくれている)全てのアスリートたちに、まずは万感のリスペクトを。我々小市民は、一生に一度たりとも「国を背負う」なんて立派な立場におかれることはありません。その自覚を胸に携えて、アスリートたちを少しでも後押しできれば。     ■例によって「ダメダメな結果」という評価もありそうですが

簡単に手倉森ジャパンの結果をおさらいしてみると、いまさら振り返るまでもなく、1勝1敗1分けの勝ち点4。星取りの巡り合わせ次第では、十分に決勝トーナメント進出できる成績ではありましたが、無念のグループリーグ敗退。初戦は4-5というクレイジーゲーム。守備が崩壊したのか、互いの攻撃力が素晴らしかったのか。2戦目は藤春さんがお茶目な面を見せたりもして2-2の引き分け。最終戦は矢島の気合いで1-0の勝利をもぎとりました。     この結果をどのように捉えるのか。いろいろ人によって評価基準が違ってくるかと思いますが、ワタクシの印象としては、「相対値でものごとを捉える思考習慣があるか否か」と「学生時代に部活での球技経験があるか否か」の2要素によって、その評価が大きく変わってくるんだろうなぁ、とか思ったりします。ちなみに「学生時代に部活での球技経験があるか否か」というのは、優れた成績を収めたかどうかではなく、青春の大きな部分を球技(などのスポーツ)に捧げた経験があるかどうか、という意味です。     「相対値でものごとを捉える思考習慣があるか否か」について。これは、単純に「日本サッカーの実力が、世界においてどの位置にあるかのリアリティを理解しているか」ということですね。ワタクシは高校生の頃に、“ドーハの悲劇”をリアルタイムテレビ観戦していました。20年前まではワールドカップなど夢のまた夢だった国、それが日本。     相対値についてもう1つ。当たり前ですが、その国のサッカーの実力は、国内リーグと基本的な相関関係があります。Jリーグが世界各国リーグに比べてどれくらいのレベルにあるか、を正しく理解しないことには、代表の結果に「成功」「失敗」なんて評価を与えようがない。今回の手倉森ジャパンに厳しい評価を下す人々がいたとして、そのうち果たしてどれくらいがJリーグのリアリティをスタンドで実体験しているのだろうか、と。     日本代表の歴史や国内リーグのリアリティを踏まえた上での、日本サッカー界の世界における相対値を前提にしたとき、今回の“ナイジェリア・コロンビア・スウェーデン(各国ともベストメンバーではなかったですが、それはお互い様)を相手に1勝1敗1分け”という結果を、卑近な例でたとえるなら、偏差値50~55くらいの受験生が日東駒専のうち3校を受けて、「合格・不合格・補欠合格」という結果だった、くらいのことです。そもそも日本代表の世界における偏差値(=相対値)って、50~55くらい。東大早慶レベルでは決してない。グループリーグでの勝ち点4は「可もなく不可もなく」といったところでしょう。       ■各試合への感想

ナイジェリア戦を振り返ります。この試合を評価するにあたってキー要素となるが“球技の魔力”です。この“球技の魔力”を球技未経験者に説明するのは、なかなか難しい。「学生時代に部活での球技経験があるか否か」で、この試合への評価は大きく変わってくると考えるゆえんです。なんというか、球技って魔物が棲んでいるのですよ。魔物の正体を言葉にすると“雰囲気”とか“流れ”とかとしか表現しようがなく、そういう体験をしていない人は「そんなものに影響されるのは修行が足りないからだ!」なんて簡単に言っちゃいそうですけど、この“魔力”によって抗いようもない支配力を行使されてしまう、それが球技の持つ宿命です。甲子園のエースが9回に突如として崩れたり、前試合では完封だったのに次の試合で初回からボコボコに打たれたりするのは、そこに魔物がいるからです。     この試合は、日本の守備が云々とか、ナイジェリアの攻撃がどうの、とかそういう観点では説明不能なわけですよ。試合のテンションが、そういう殴り合いモードになってしまったとしか言いようがない。だって、普通に考えて日本代表が4点も取れるわけないじゃん。試合全体が、そういうボコスカモードの魔物に支配されていたのです。だから、この試合に関しては「日本がナイジェリアに1点差で負けた」とだけ評価するのが適当で、そこに1点分の“世界との差”を感じれば良いでしょう。     次にコロンビア戦ですが、これについては「エルゴラッソ」(号数は失念)で西部謙司さんが「ミスをした選手たちが毎度同じミスをするような実力であるわけではない。だったら、そもそも招集されていない。選手各人のミスを取り沙汰することに意味なんてなく、チームとして全体にミスが起こらないようにしていかなければならない。そこは次戦以降に修正できていた。」といった内容の文章を寄稿していました。我が意を得たり。付け足すことはありません。     「藤春のオウンゴールがなければ2-1で勝っていた」なんて評価もあろうかと思いますが、そうは“球技の魔力”が問屋に卸させない。あの試合は2点取られたから2点取れたのです。1点差のままの状況から同点に追いついたとしても、そこで相手のメンタル状況が変わります。2-0から2-1に追い上げられたときのメンタルと、1-0から1-1になったときのメンタル。この2つは攻める側にとっても守る側にとっても全く違うのものです。一定の試合数以上を現地観戦している方ならば、球技経験がなくとも、感覚的に納得いただけるところでしょう。2戦目についても「コロンビア相手に引き分けだった」以上の意味は、何もない。     要するに「等身大の実力としての1勝1敗1分け」だったということであり、「リオ五輪は生々しく日本サッカー界のリアリティが表現された大会だった」との評価で宜しいのではないでしょうか。これが本エントリーの結論です。       ■日本代表への推薦状

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